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第33話「りゅうのあな、ちょうろうの試練」パート1
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング
・今回の注目ポイント
・ちょうろうのしれんにヒビキは・・・。
「べらんめえ、本当に素直じゃねえ野郎だ!」
外に出てヒビキが空に向かって鬱憤を飛ばしていた。
「ヒビキさん、怒ってるなあ」
「まあ、勝ったのに認められなかったからね・・・」
アカネとツクシが叫んでいるヒビキを心配して見ていた。けれど気持ちの切り替わりが早い子である事を二人は知っていた。
「で、りゅうのあなに行けばいいんだよな?」
向きを変えてはにかんだ顔で二人に言う。
「そうだね、ジムの裏側にある穴がそのりゅうのあなみたいだよ」
「おし、じゃあ行くか」
堂々と歩いて行くヒビキ。彼のプラス思考と明るさにツクシとアカネは胸につかえていたものが無くなった様な気になれた。
「ここだな」
「どなたですか?」
穴の前では見張りの老人が立っていた。
「イブキからこの穴に入って長老の試練を受けて来いって言われたんだ」
「イブキ様が言われたなら・・・通ってよろしい」
ヒビキに続いて二人も入ろうとしたが足止めされた。
「ここから先はちょうろう様及びイブキ様、ワタル様に認められた者だけが入れる場所です」
「僕達はここまでだね」
「ヒビキさん、頑張って」
「おう、行って来るぜ」
二人に告げてヒビキは穴へと入って行った。下の階へと続く長い梯子を伝って降りていく。
「ふう、ここか・・・」
洞窟内が広い地下の一階に到着した、洞窟の水辺の先にちょうろうがいると思われるほこらがあった。
「あのほこらにいるんだな、ようし」
ポケモンを使って波に乗ろうとしたその時、
「おわ!」
突然、何かの光線が飛んで来た。咄嗟にかわすヒビキ、目の前にはドラゴンポケモンのハクリューが立ちはだかっていた。
「何者だ貴様!」
ハクリューのトレーナーと思われる男が仁王立ちして立っていた。
「この神聖なりゅうのあなに勝手に入って来るな!」
「誰だよあんた」
「俺はエリートトレーナーのリュウ!ドラゴンタイプを使えば最強のトレーナーだ、ここは貴様の様な余所者が土足で上がり込んでいい場所ではない、大人しく立ち去れ!」
プライドが高く高圧的な主張でヒビキに言う。
「そう言う訳にはいかねえよ、ちょうろうに会って試練を受けないといけねえんだ」
「ちょうろう様が、バカが!ちょうろう様とあろう方が貴様の様などこのポニータの骨とも知れない様な輩など相手になどするものか!身分違いも甚だしい!」
「そうは言ってもイブキからも許可は得てるんだ」
「イブキ様に?ではイブキ様に勝ったのか?」
「勝ったぜ、バッジはもらえなかったけど・・・」
「バッジを、ふふん、イブキ様に認められなかったと言いたいのだろう、それでは尚更ちょうろう様の元へ行かせる訳にはいかんな!忠告だ、イブキ様に認められない様な弱者の貴様がここにいる意味は無い、さっさとここを出て行くがいい、それでも出て行かぬなら、実力を持って思い知らせるまでだ!」
「俺だってここを黙って退く訳にはいかねえんだ。ここは力づくでも行くぜ!」
ヒビキはボールを投げてオーダイルを出した。バトルに挑む準備は出来ている様だ。
「ほう、この俺にバトルを挑もうと言うのか、愚か者め!自分の力を過信しての事だな、身の程知らずな奴だ、今に各の違いを知らしめてくれる、行けえハクリュー!」
リュウの指示でハクリューが突進して来た。オーダイルも走り出して頭を抑えた。れいとうパンチを振るってのけ反らせるがハクリューが巻き付いて来た。
「でんじはだ!」
でんじはを流してオーダイルを苦しめる。素早く動いてオーダイルに尻尾による叩き付けで攻撃する。
「れいとうビームだ!」
ヒビキの指示でれいとうビームを飛ばすがかわされてしまう。角によるつつき攻撃とドラゴンダイブを直撃してしまう。後退するオーダイルにハクリューはジャンプしてからのドラゴンダイブで連続攻撃を繰り返していく。
「どうだ、解っただろう、これが貴様と俺の各の違いだ。最後のチャンスを上げてやってもいいぞ、ここで大人しく降参して立ち去るか、それとも・・・」
「俺はよお、諦めが悪い奴だからよ、ここは絶対に負けないぜ!」
「そうかならば己の愚かさを悔やみながら果てるがいい!」
ハクリューが角を突きだして急降下して来た。突き刺さるかと思われたが、
「何?!」
オーダイルはすんでの所でハクリューの角を受け止めていた。腕かられいとうビームを放ってハクリューを吹っ飛ばした。尻尾を掴んでジャイアントスイングをして投げ飛ばした。起き上がった所でヒビキがアクZを発動、両腕に力を込めて黒い稲光を発行させると腕をクロスさせてブラックホールイクリプスを放った。黒い波動を光線を食らったハクリューは力尽きた。
「バ、バカな、この俺がこんなポニータの骨の様な奴に、嘘だ、嘘だ、何かの間違いだ、あり得ない、あり得ない!」
「悪いな、先を急いでいるんだ」
リュウを倒すとヒビキはオーダイルに乗って水辺を進んでいった・・・。
続く・・・。