完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~

*2*

第2話「謎の少年、ヒビキ初のバトル」パート1


ヒビキ現在の手持ち
ワニノコ

今回の注目ポイント
・ヒビキ、初のライバル対決


 ウツギ博士からの突然の電話、ただ事ではないことに気付いたヒビキは友達になったばかりのツクシと共に走っていた。
「ウツギ博士の研究所で何があったんだろうね」
「さあな、あの様子だと、ただ事じゃねえことは間違いないぜ!」
 ヨシノシティへ入った二人、そして29番道路へ入ろうとすると、一人の少年が目の前にいた。
「あん?」
「だ、誰だろう?」
 ヒビキ達の前にいた者、それは赤い毒々しい色をした髪に色白の肌、黒い長袖に紫のズボンを履いた少年だった。目は鋭く切れ長で不敵な笑みを浮かべていた。
「ヒビキくん、君の友達?」
「いや、こんな奴見たことないぜ。まあ、見るからに良い奴じゃあなさそうだけどな」
「お前、研究所でポケモンをもらったそうだな」
 赤髪の少年が声をかけた。
「お、おお。そうだけど・・・」
「こいつか・・・」
 赤髪の少年はヒビキの足元にいるワニノコを一目見て言った。
「お前のような弱い奴にはもったいないポケモンだな。こんな奴のパートナーになって、こいつも哀れなものだ」
「な、俺が弱いとはどういうこった!この唐変木のあたぼうが!」
 弱いと言われてヒビキは血相を変えて激怒した。
「何だ、俺の言っている意味が理解できないのか?いいだろう、俺もいいポケモンを持っているんだ。これでお前との実力の差を見せてやるよ」
 赤髪の少年はボールを投げた。
「チコ!」
 中からはっぱポケモンのチコリータが出てきた。
「チコリータだって?!」
「やろうってのか、見てろよ唐変木の丸太ん棒!」
 ヒビキはワニノコを出してこれに挑んだ。
「ヒビキくん、チコリータはくさタイプだ。ワニノコで行くなら注意した方がいいよ!」
「心配すんなって。すぐに蹴りをつけてやるぜ、行くぜワニノコ!」
「ワニ!」
 ワニノコはジャンプしてかみつくに出た。しかし、チコリータがこれを避けて、頭の葉っぱではたいて攻撃した。
「野郎、みずでっぽうだ!」
 ヒビキの指示でワニノコはチコリータにみずでっぽうを浴びせた。
「どんなもんでえ!」
 ヒビキはガッツポーズを取ったが、
「あ、あれ・・・」
 チコリータは何ともない顔をしていた。
「そんなしょぼい技が効くと思ってたのか?はっぱカッターだ!」
 少年の指示が飛んだ。チコリータははっぱカッターを飛ばしてワニノコを攻撃した。こうかばつぐんの技を受けてワニノコは吹っ飛ばされる。
「ワニノコ!」
「どうした、もう終わりか?」
「チコ」
 少年とチコリータは嘲笑う。
「何の!ワニノコ、かみつくだ!」
「ワニワニ!」
 ヒビキの指示でワニノコはかみつくに出た。
「チコリータ、リフレクターだ」
「チコ!」
 しかし、チコリータにリフレクターでガードされてしまう。ワニノコは反動で吹っ飛ばされた。
「何だ、俺のポケモンにかすり傷一つもつけられないのか?大口を叩く弱い奴のようだな・・・。チコリータ、マジカルリーフだ」
「チコ!」
 少年の指示でチコリータはマジカルリーフをワニノコに飛ばしてきた・・・。


続く・・・。

1 < 2 > 3