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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第9話「ヒワダジム、VSツクシ」パート1


ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ、イシツブテ、オニスズメ



・今回の注目ポケモン
・トランセル
・イトマル
・ストライク
・オオタチ
・イシツブテ


・今回の注目ポイント
・ヒビキとツクシのバトル
・イトマルの戦術に注目してください
・強豪のストライク


 ロケット団からヤドン達を助け出して翌日、ヒワダタウンに一日を告げる陽の光が登った。町にあるジムの前にヒビキとアカネが立っていた。
「いよいよやね、ヒビキくん」
「おう、こん中でツクシくんが待ってるんだ」
 ヒビキは頷いて目の前にあるジムの方を向いた。一緒に旅した少年が今、自分の壁として立ちはだかっている。ならトレーナーとして全力でぶつかって戦い、勝利する。それがトレーナーとしての礼儀だと、ヒビキは自分に言い聞かせていた。
「おっしゃあ、気合入れて行くぜ!!!」
 ヒビキは頬をバシバシ叩いてジムの中へと入っていった。アカネもその後を追いかける。イトマルのあみだくじの仕掛けを通って、奥にある大きな木のある場所まで来ると、
「待ってたよ、ヒビキくん!」
 木の枝にツクシが腰掛けていて、ヒビキの登場を待ちかねていた。
「来てやったぜ、ツクシくん!」
「うん、君なら来てくれるって思ってたよ」
 ツクシは枝から飛び降りて、ヒビキの前に立った。
「さて、改めて自己紹介するよ。僕はヒワダタウンジムリーダーのツクシ。使うのはむしタイプのポケモンだ。ヒビキくん、友達だからって手加減はしないよ!」
「おう、もちろんさ!どんな相手でも遠慮なしに全力で行く!それが友達としてのバトルってやつさ!」
「戦う覚悟は出来てるみたいだね。君はしっかりしてるよ、さあ、バトルだ!」
 ツクシの掛け声と共にジムバトルが始まった。ツクシは一番手としてコクーンを繰り出して来た。
「おし、行くぜツクシくん!」
 ヒビキはボールを投げてオニスズメを出した。
「ヒビキくーん、頑張って!うち応援してるから!」
 ステージの近くでアカネがぴょんぴょん弾んでヒビキを応援していた。
「コクーン、いとをはくんだ!」
 ツクシの指示でコクーンはいとをはいてきた。
「オニスズメ、こうそくいどうだ!」
「イーっ!」
 ヒビキの指示でオニスズメはこうそくいどうをしてコクーンの吐く糸をかわしていった。
「つばめがえしだ!」
 かわしたところでコクーンに急接近して、つばめがえしで攻撃してコクーンを倒すのだった。
「さすがだね、ヒビキくん。でも勝負はまだ始まったばかりだ、次のポケモンも同じように倒せるかな?」
 ツクシはコクーンをボールに戻して、トランセルを繰り出した。
「ほわ、次もさなぎポケモンや、でも、ヒビキくんのオニスズメなら楽勝やな!」
「ブイブイ!」
 アカネはトランセルを見て、すぐにオニスズメが勝ててしまうだろうと思った。
「トランセル、いとをはくんだ!
 ツクシの指示でトランセルはいとをはいた。しかしヒビキのオニスズメにではなく、目の前の木にである。糸を木にぶら下げて、トランセルは宙にぶら下がった状態になった。
「トランセル、たいあたりをするんだ!」
「クーっ!」
 ツクシの指示でトランセルは体を揺らして跳躍しながらオニスズメにたいあたりをして来た。
「避けろ、オニスズメ!」
「イーっ!」
 ヒビキの指示でオニスズメはこれをかわしていった。
「トランセル、かたくなるんだ!」
 ツクシが指示を出すと、トランセルはかたくなるをして体を固くした。オニスズメが攻撃を避けていく度にトランセルはかたくなるをして自分の体を固くしていく。
「よし、今だ!」
「クーっ!!!」
 ツクシの合図でトランセルはオニスズメに渾身のたいあたりをして攻撃した。
「イイっ?!」
 オニスズメの体に衝撃が走った。固いハンマーをぶつけられたような衝撃だった。オニスズメは吹っ飛ばされてジムの壁にぶつかった。
「な、何い?!」
「わわ、何て固いんや!」
「トランセルは固くなると鉄以上の固さになるんだ」
 ツクシが説明してるとトランセルはぶら下がって小躍りしていた。
「やるじゃん、でも俺も負けちゃいないぜ。オニスズメ!」
 ヒビキが叫ぶとオニスズメは羽ばたいてトランセルに接近した。
「トランセル、上にあがるんだ!」
 ツクシの指示でトランセルは上昇した。オニスズメが近くに来た所で急降下してプレスで攻撃した。
「イーっ?!」
 オニスズメは地面に叩き付けられた。トランセルは弾みをかけてプレスしてオニスズメを攻撃していく。
「さあ、どうするヒビキくん?」
「まだまだ、オニスズメ!」
 ヒビキが指示を出すと、オニスズメはすなかけをした。砂はトランセルの目に入って怯んだ。
「糸を切るんだ!」
 オニスズメは羽ばたくとくちばしでトランセルをぶら下げている糸をちぎってトランセルを掴んだ。そして、空高く投げた所でつばめがえしをしてトランセルを倒すのだった。
「よっしゃ!」
「イーっ!」
「わー、ヒビキくん、順調や!」
 ここまでの快進撃は上手くいっていた。ヒビキはガッツポーズを取り、アカネは嬉しそうにジャンプした。
「強くなってきてるね、ヒビキくん。さあ、僕もここから本気を出すよ!」
 ツクシはボールを投げてイトマルを繰り出して来た・・・。


続く・・・。

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