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第9話「ヒワダジム、VSツクシ」パート2
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ、イシツブテ、オニスズメ(戦闘中)
「イトマル、いとをはくんだ!」
ツクシの指示でイトマルはいとをはいて木にぶら下がった。
「また木の上からか、でも攻撃すりゃいいだけだ、オニスズメ!」
「イーっ!」
ヒビキの指示でオニスズメは羽ばたいてイトマルに向かった。それを見てツクシは、かかったなとほくそ笑んだ顔をする。
「イトマル、あれをやるんだ!」
ツクシが合図を出すと、イトマルはある事をした。すると、お腹の顔の模様が突然変わり、普通の顔の模様がニコニコの笑い顔になった。オニスズメが何なんだと訝しんでいると、
「イトマル、針を出すんだ!」
「マルイト!」
ツクシがイトマルに指示を出した。イトマルは笑い顔の模様のままでオニスズメに仕込針を刺した。
「オニ?!」
オニスズメは地面に落下してしまった。だが、ただ落ちたのではない。
「イーっヒヒヒ、オニーっイイイイイイ!!!」
「な、何い、どうなってんだこりゃあ?!」
オニスズメは気が狂ったように笑い始めた。笑いすぎて体を転がせて腰をねじらせている。
「わわ、急に笑いこけたで!なんやの一体?!」
「どうかな、イトマルの笑い針は」
「笑い針だって?」
ツクシはイトマルの能力についてを話し出した。
「今、飛ばした針はイトマルのお腹の模様によって成分が変わるんだ。笑っている顔をしているから、笑いの成分が体内に溜まって針に集められる・・・」
「何か頭が良くねえと理解できねえ話だな・・・・」
「え、ピンチなのに突っ込むの?!」
ツクシの話にヒビキはついていけなさそうだった。アカネがツッコミを入れた。
「ま、まあつまり成分の溜まった針が相手に刺さり体内に流れることで今の状態になるってこと。説明は以上、イトマル!」
「マルイト!」
ツクシの指示でイトマルは笑いこけているオニスズメに糸を吐いた。オニスズメは糸を浴びせられてしまい、体が糸で丸くなって動けなくなってしまった。
「さて、これで君のオニスズメはもう動けないよ」
「くう、やってくれるぜ、オニスズメ、戻れ!」
ヒビキはオニスズメをボールに戻した。
「頼むぜ、アリゲイツ!」
そして次にアリゲイツを出して挑んだ。
「アリゲイツ、みずでっぽうだ!」
「ゲルルーっ!」
ヒビキの指示でアリゲイツは顎を開いてみずでっぽうを飛ばそうとしたが、
「イトマル、くものすだ!」
ツクシの指示でイトマルがくものすを飛ばして来た。くものすはアリゲイツの顎にかかりこれを塞いでしまった。アリゲイツが糸を取ろうともがいていると、イトマルはお腹の模様を泣き顔にして針をアリゲイツに飛ばして刺した。
「ゲルル〜っ、アリゲイ〜っ!」
「うわ、今度は泣き出しやがった!」
針が刺さったアリゲイツは大泣きに泣き出した。
「泣いている顔だから、涙が出るようになってるのか・・・?」
「その通り、イトマル、アリゲイツを動けなくするんだ!」
「マルイト!」
ツクシの指示でイトマルは糸を吐いてアリゲイツを丸めてしまった。
「あかん、ヒビキくんのポケモン二匹もやられてもうた!」
「さすがツクシくん、容赦なくやってくれるぜ・・・。なら、こいつでどうだ!」
ヒビキはアリゲイツを戻すとオオタチを出した。
「オオタチ!」
「行くぜ、オオタチ!」
「今度はそれで行くの?返り討ちにするだけだ、イトマル!」
ツクシはイトマルに指示を出した。イトマルは怒り顔を作ってオオタチを怒り状態にしようとした。イトマルは針を飛ばして来た。
「わああ、あかん!」
「オオタチ、あれだ!」
ヒビキがオオタチに合図を出した。オオタチは寸前である物を取り出した。
「あ!」
「何だって!」
アカネとツクシはある物を見て驚いた。オオタチが取り出したのは、みがわりの人形だった。針は人形に刺さって食い込んでいた。
「みがわり人形・・・、オオタチに刺さっていない?まさか、その針を手にするために」
「そう言うこった。オオタチ、行け!」
「オオタチ!」
オオタチは針を取ると、それをイトマルに放った。
「マルーっ!!!」
針が刺さったイトマルは激しく怒り出して、暴れだした。その激しい動きで、糸がちぎれて落下してしまった。
「オオタチ、ほのおのパンチだ!」
ヒビキの指示でオオタチはジャンプして、ほのおのパンチでイトマルに大ダメージを与えて、イトマルを倒すのだった。イトマルが黒焦げになって力尽きると同時にオオタチが着地した。
「おし!」
「やりー、ツクシくんの手持ちもあと一匹や!」
「やるねヒビキくん、君ならここまでやると思ってた。さすがだよ。でも、僕にもジムリーダーとしてのプライドもある。僕一番の切り札で君に完全に勝利する!」
ツクシはボールを投げて、最後の切り札であるストライクを繰り出して来た。
「ストラーイク!」
ストライクは鎌を研いで、それをクイクイと動かして、こいと挑発した・・・。
続く・・・。