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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第16話「アサギのとうのアカリちゃん」パート1

ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ、イシツブテ、オニスズメ、コンパン、ウソッキー


・今回の注目ポケモン
・イトマル
・コンパン
・マリル


・今回の注目ポイント
・とうだいのあのポケモンが登場
・アサギシティのジムリーダー登場
・人間としての弱さを見せるツクシ
・ミニスカートとの戦い



 謎の女性、コチョウからZリングをもらい、ヒビキ達の旅は順調だった。今39番道路を歩いていた。
「ロコン、待ってーっ!」
 アローラロコンが元気に走っている、アカネは無邪気にこれを追いかけていた。
「コーン!」
 立ち止まって、アローラロコンは冷気を飛ばしてアカネ達の頭上に降らせる。アカネが手をかざすと様々な形の結晶があった。
「わあ〜綺麗〜」
 アカネは目をキラキラさせて喜んでいる。
「わ、この氷、溶けへんで」
「へえ、とけないこおりみたいだね」
 ツクシが不思議そうにその結晶を見ていた。
「黒だなあ、お前。溶けない結晶を作るなんて凄いぜ」
 ヒビキはアローラロコンの頭を優しく撫でてあげた。そして何かをひらめいたのかアカネの手にある結晶で何かを作り出した。
「ほい、アカネちゃん」
「わあ、ありがとう、ヒビキさん!」
 アカネは手に取って喜ぶ。結晶を紐で結んだアクセサリーだった。嬉しそうに首に巻いた。
「ヒビキくん、器用だね」
「あたぼうよ、まあ、下手の横好き程度だけどな。それにこいつがいなきゃ出来なかったんだからさ、こいつを目一杯褒めてくれや」
「ありがと、ロコン」
 ヒビキが一番に役立ったのはアローラロコンだと指を差した。アカネはアローラロコンを抱っこして褒めてあげる。
「ヒビキくん、Zリングを手に入れたんだよね」
「うん?ああ、こいつな」
 ツクシに言われてヒビキは左腕に付けている不思議なリングに目をやった。
「あのうっつくなお姉さんがくれたんだよな。あの二つのクリスタルを付けてやると、俺に大きな力をくれるとか言ってたってけなあ」
 リングを目にしながら、花魁のお姉さん、コチョウの言った言葉をヒビキは思い浮かべていた。
「凄いよね、ヒビキくんは・・・」
 ツクシは目を閉じて一二歩歩いて自分の思いを言った。
「ヒビキくんは少しずつ強くなってきているよ。アカネちゃん、マツバさんに勝って、そしてそのリングを手に入れた・・・。でも・・・僕はどうなってるんだろう?」
「どうした、ツクシくん?」
 ヒビキが覗き込んでいると、ツクシは泣きそうな顔をしていた。
「僕は、何だかヒビキくんやアカネちゃんに段々差をつけられている気がするんだ。まるで僕だけが取り残されているような気持ちがするんだ。ねえ、ヒビキくん。僕、強くなれていないのかな・・・?」
 普段の落ち着いた冷静な姿からは考えられないほどの弱さを見せるツクシ。ヒビキはどう言えばいいか悩むもこう言った。
「心配ねえ、ツクシくんは充分強いし役に立ってるって。プテラの時や色んなバトルでもサポートしてくれたじゃねえか。まあ、不安はあるだろうけどさ、あんまし気にしすぎてたらポケモンにも心配かけちまうぜ。普段通りにしてりゃいい。どんなことにも動じるなってことさ。はあ、何か難しいこと言ったら頭痛くってしょうがねえぜ」
 痛そうに頭を擦るヒビキを見てツクシは思わずクスリとしてしまった。
「クス、そうだね。ヒビキくんを見てたら何だか吹っ切れそうだよ。そうだね、今の僕でも頑張れることがあるよね。今いる僕のポケモン達のためにも頑張ってみるよ」
「おうよ、一緒に頑張ろうぜ。お、そろそろだな」
 ヒビキが先を見ると次の街が見えていた・・・。

続く・・・。
 

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