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第18話「タンバジム、VSシジマ!」パート2
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ、オニドリル、ウソッキー(戦闘中)、コンパン、メタモン
「行けい、オコリザル!!!」
「ブキーーーっ!」
「やるぜ、ウソッキー!」
「ウソッキ!」
二体のポケモンはジャンプして飛びかかり腕を掴み取っ組み合いになった。拘束を解くとウソッキーが二発パンチに出るが、オコリザルはこれをかわしてフックを見舞った。後ずさりされたウソッキーはものまねでグロウパンチに出たがオコリザルは腕をクロスしてガード、そして後ろ蹴りを見舞い、ウソッキーを横転させた。
「ウソッキー、やるじゃねえかシジマさん!」
「どうした小僧!わしのオコリザルにかすり傷も付けられんか!」
腕を組んで大声を出して笑う。オコリザルも余裕綽々でマッスルポーズを取った。
「まだだぜ、ウソッキー、飛べ!」
「ウソッキ!!!」
ウソッキーはジャンプしてオコリザルの目の前に着地した。そして幅跳びして膝蹴りをオコリザルにダメージを与えた。
「ブキ!!!」
オコリザルは両手で輪っかを作り横腹に構えるとエネルギーを溜めて格闘の気功波を飛ばして来た。
「ウソ!」
ウソッキーは腕をクロスしてガードするが気功波の圧力に耐え切れず、吹っ飛ばされて地面に転んだ。
「ブキキ!!!」
オコリザルはエネルギーを溜め始めた。すると地面から無数の気功波が出て来てウソッキーを集中攻撃する。吹っ飛ばされて大ダメージを受けるが間一髪で持ち堪えた。
「ヒビキさん!」
「やっぱりシジマさんは強い・・・!」
「戻れウソッキー!行け!」
ウソッキーをボールに戻すと今度はアリゲイツを出した。
「ぐわははは、軽くひねってやれオコリザル!」
オコリザルは走ってからてチョップを振るってきた。アリゲイツはこれをかわしていき、きりさくを二発振るって攻撃したがオコリザルには決定打にならなかった。
「ブキーーーーっ!」
オコリザルはタックルをしてアリゲイツを急襲した。横転した所で気功波を放って吹っ飛ばした。
「ぐぐ、アリゲイツ、みずでっぽうだ!」
ヒビキの指示でアリゲイツはみずでっぽうを放った。みずでっぽうはオコリザルに命中。だが、オコリザルはビクともしない。
「なら、みずのはどうだ!」
次にみずのはどうを飛ばしたが、オコリザルには通じていない。
「どうなってやがる、効いてない?いや、だったらたきのぼりだ!」
三度目とたきのぼりをしたがこれもものともしなかった。
「ねっとうだ!」
ねっとうを直撃させるもダメージはおろかやけど状態にもなっていない。
「うう、なら強力なハイドロポンプだーーーーーっ!!!」
ヒビキの指示で威力を最大にしたハイドロポンプを放ったオコリザルの廻りを激しい水しぶきが上がった。
「やった!!!」
アカネがアローラロコンを抱えた状態で勝ったと喜んだ。
「いや、待って・・・」
しかしツクシはある光景を見て愕然とした。アカネも見ると、
「そ、そんな・・・・」
愕然としてしまった。そう、目の前には、ハイドロポンプを受けても微動打にせず何のダメージも受けていない状態でいるオコリザルだった。
「な、なな、何い、全然効いてねえ!」
「みずタイプの技が、効かない?」
「ぐわっははははは!当然じゃ、わしのポケモン達は日々、滝に打たれる修行をしているからな、みずタイプの技は一切効かないのだ!」
アリゲイツはエネルギーを使い果たしてフラフラ状態になっていた。オコリザルはエネルギーを溜め始めると、直進してきた。そして拳を振り下ろしてきあいパンチを見舞った。凄まじい衝撃が走りアリゲイツは吹っ飛ばされた。
「アリゲイツ!」
ヒビキが声をかけるがアリゲイツは力尽きてしまっていた。
「すまねえ・・・」
ボールに戻すと、次のポケモンを出した。
「うん、何じゃ?」
シジマが目を丸くした。ヒビキが出したのは紫の軟体生物、そう、メタモンだったのだ。
「メタモン!」
「そうや、あのポケモンやったら・・・」
「何で来ようが同じ!踏みつぶせい!」
ダッシュしてふみつけに出て来た。だが、メタモンの体は大きくなり、オコリザルを掴んでいた。
「ブキ?!」
それを見てオコリザルは目を疑った。目の前にいたのは自分と同じ、いや、自分自身の姿をした相手。そう、メタモンがオコリザルに変身したのだ。持ち上げると、ハリケーンをして投げ飛ばし、マッハパンチで吹っ飛ばした。
「ブキキ!」
飛びかかってオコリザルに乗っかりパンチを振るう。だがバランスを崩して滝の水が溜まっていたプールに入った。
ずぶ濡れになり水が飛び交う中、二体は戦いをする。オコリザルがパンチをしてメタモンを倒して水に沈めにかかる。メタモンは両足でキックをして吹っ飛ばして反転した。
オコリザルが水を飛ばすと、これを払い、メガトンパンチで吹っ飛ばした。
「ブキャアアアアアア!!!」
怒りが頂点に達してエネルギーを溜めてきあいパンチに出て来た。直進して攻撃に出た。
「メタモン!」
メタモンはオコリザルのパンチを掴んで凌ごうとするが、拳から気の波導が漂って衝撃波を飛ばそうとしている。
「・・・・・・」
メタモンは一瞬の隙を突こうとする。そして衝撃波が目の前に飛んだその時、体を下に倒してきあいだまをオコリザルに放った。
近接でこれを食らったオコリザルは大ダメージを受けた。そして音を立てて崩れ落ち、遂に力尽きた。
「おし!」
「やった、ヒビキさんのメタモンが勝った!」
メタモンは元の姿に戻って飛び跳ねて喜んだ。
「ぬうう〜、わしのオコリザルを倒すとは・・・、ええい小癪なああああああ!こうなったらわし一番の切り札で相手をしてやるわ!!!」
オコリザルを戻して、最後の切り札、ニョロボンを繰り出した。
「へえ、今度はカエルみたいな奴とか、なら俺はこいつで!」
メタモンを戻してオオタチを出した・・・。
続く・・・。