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第18話「タンバジム、VSシジマ!」パート3
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ(戦闘中)、オニドリル、ウソッキー、コンパン、メタモン
ご投稿ありがとうございます。シジマさんがよく滝の修行をしている設定に手持ちのポケモンも一緒だったらどんな感じになっているのかと思いあの設定にしました。次の戦いですがご期待を裏切らないよう、出来る限り強い感じで描いていきますのでよろしくお願いします。
ジム内に静寂な空気が漂っていた。ヒビキのオオタチとシジマのニョロボンが互いの目を鋭くして対峙していた。ニョロボンは腕をコキコキと鳴らし、オオタチは毛ずくろいをしていた。
「ニョロ!」
ニョロボンが両手を水平にして来た。それに気付いたオオタチも構えを取る。
「行けい!!!」
シジマの叫びと共にねっとうが放たれた。
「オオタチ!」
「タチ!」
オオタチは両腕を縦にしてかみなりパンチのエネルギーを溜めて電気のシールドを張ってニョロボンのねっとうを防いだ。
相殺すると、腕を横向きにして電撃をニョロボンに飛ばす。電撃はニョロボンの腹部に命中したがニョロボンはダメージを受ける様子もなく、両手を腰に当てて腹部を突き出してこれに耐えた。
「ニョロ!」
そして片手でオオタチの飛ばした電撃を払ってしまった。
「うそ?!」
「みずタイプなのに電撃を払いのけるなんて・・・」
「よく鍛えられてんじゃん、ちょっとやそっとの電気は効かねえってことか!」
するとニョロボンが何かを念じ始めた。目を閉じて両手で輪っかを作り微動だにしない。オオタチは両手にかみなりとほのおのエネルギーを溜めると、ほのおとかみなりのダブルパンチに出て走り出した。
「まだだ、まだだぞ・・・!」
シジマの言葉を聞いてニョロボンはまだ動かない。そしてオオタチが間近に来た時、
「今じゃああああ!」
「ニョロボーーーン!!!」
腹の渦巻き模様から光線が放たれオオタチに直撃した。
「タチーーーっ!!!」
オオタチは吹っ飛ばされて地面に叩きつけられる。
「何だありゃあ?!」
「がっはっは、ニョロボンにじこあんじをさせたのよ!」
「じこあんじ?」
「自分は強い、自分はこれを出来る、そう己に念じさせれば、その通りの能力を得ることが出来るのよ、これも修行で得たニョロボンの暗示の力じゃ!」
ニョロボンは両腕でマッスルポーズを取り、渦巻き模様から再び光線を飛ばして来た。
「オオタチ、かわせ!」
ヒビキの指示でオオタチはでんこうせっかでかわしていく。ニョロボンは立て続けに放っていくがヒビキの的確な指示でこれをかわしていった。
「避けてばかりか?!そうはさせぬわ!」
ニョロボンが再び念じる。するとオオタチの体が宙に浮かんだ。もがくオオタチだが動くことが出来ない。そこへ渦巻きの光線が命中して地面に落ちた。
「よーし、今度は水を叩き込め!」
シジマの指示で空中に浮かび両手を上げてサイコキネシスの力でプールの水を上昇させてオオタチに飛ばして来た。
「げげ、やべえ!」
ヒビキは近くにあった岩に掴まって水を凌いだ。オオタチはなみのりをして水に浮いたが、上空からニョロボンが巨大なはどうだんを飛ばして来た。
「きゃあ、危ない!」
「あんなの直撃したら、オオタチも危ないよ!」
「オオタチ!」
オオタチは頷くと再び両手にかみなりとほのおのエネルギーを溜めてX字に振るって衝撃波の塊を作り、最後にこおりのパンチでこれを飛ばした。かみなり、ほのお、こおりの三色攻撃は、はどうだんに当たってこれを打ち消してしまった。
「タチ!」
オオタチはジャンプしてかみなりパンチに出るとニョロボンは拳に冷気を溜めてこおりのパンチに出た。連続的にパンチを振るい押収をする。
「ニョロ!」
「タチ!」
最後のひと振りは互いの頬を貫き、二体は吹っ飛ばされた。ニョロボンは浮遊していたことですぐに体勢を整え、オオタチはジムの壁をキックしてニョロボンに接近する。
「オオタチ、10まんぼるとだ!」
ヒビキの指示で10まんボルトを飛ばして攻撃、体がしびれて動けないニョロボンにかみなりとこおりのパンチを連続して叩き込み、アイアンテールで叩き落とした。
「かみなりだーーーーっ!」
そしてかみなりでニョロボンに大ダメージを与えた。ニョロボンは落下して水中に落ちた。
「やった!」
「ヒビキさんが勝った!」
ツクシとアカネはヒビキの勝利を確信した。やがて水は引いていく。オオタチが地面に着地した。しかし、
「何だってえ?!」
目の前の光景に息を呑む。ダメージを受けたはずのニョロボンが手を腰に当てて余裕のポーズを取っていたのだ。
「ご苦労だったな!わざわざニョロボンの手助けをしてくれるとはな!」
「手助け?」
「ヒビキくん、ちょすいのとくせいだよ!」
「ちょ、ちょすい?!」
「そう、みずタイプの技を受けることで逆に体力を回復させる、それがちょすいよ。しかもここには滝の水を貯める貯水場がある。ダメージを受けたなら貯水場に入って体力を回復させることも可能よ!」
勝ち誇って笑うシジマ、ツクシとアカネもヒビキが勝てるか心配になる。
「へえ、だったら、その水を無くしちまえばいいんだ!行くぜオオタチ!」
「タチ!」
オオタチはジャンプすると、両手を広げてにほんばれをした。ジム内に太陽の熱気が広がりニョロボンは熱さで不快な顔をする。
「にほんばれじゃと・・・?まさか?!」
シジマが察したその時、オオタチはソーラービームを発射した。貯水場にそれを放ち、水を蒸発させるともう片方の貯水場の水も乾かしてしまう。そして動揺しているニョロボンに3発目ををお見舞いさせた。
「ニョ、ニョロ?!」
ニョロボンは腕をクロスさせてこれを防ぐが衝撃で吹っ飛ばされて地面に衝突した。
「いいぞ、ヒビキくんが有利になってきてる」
戦いはオオタチが善戦をしていた。しかしニョロボンもまだ敗れているわけではない。ニョロボンが再び念じて来た・・・。
続く・・・。