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第19話「シャキーン!アサギジム、VSミカン!」パート3
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ(戦闘中)、オオタチ、オニドリル、ウソッキー(ひんし)、コンパン、メタモン(戦闘中)
アローラディグダがメタルクローを振るって攻撃すると、アリゲイツはこれをかわしていく。腕に力を込めるとドラゴンクローに出た。しかし、アローラディグダは素早く動いてこれをかわし、がんせきふうじを飛ばして来た。
「アリゲイツ、みずでっぽうだ!」
「ゲイ!」
ヒビキの指示でみずでっぽうを連発して岩を落としていった。そしてねっとうを飛ばしたが、アローラディグダは穴を掘ってかわし、アリゲイツの目の前に出てきてずつきをして吹っ飛ばした。
「ネール!」
「ネルーっ!」
ハガネールとへんしんしたメタモンは体を揺すってぶつかり合っていた。二匹ともほのおのキバで噛み付いて相打ちになり、ダメージを受けると、メタモンがりゅうのいぶきを飛ばした。
「ハガネール、かわすのよ!」
ミカンの指示でハガネールはこれをかわして懐に入ってアイアンヘッドでハガネールを攻撃した。メタモンがアイアンテールに出るとまもるをしてガードしてしまう。
「ネール!」
「メタネール!」
二匹は体を水平にすると回転し始めた。そのスピードで球体が出来て宙に浮き激しくぶつかりあった。ぶつかる度に弾かれてそして再び前に出て衝突する。その下ではアリゲイツがアローラディグダに乗っかりみだれひっかきをしていた。
球体が解かれて二体のハガネールが着地した。そしてアローラディグダもアリゲイツを振りほどいてどろかけで牽制した。
「さて、ヒビキくん、ここから私も本気を出すわよ!」
ミカンが指示を出すとハガネールはにほんばれに出た。ステージに陽の光が差し込んで熱気で包んでいく。アカネに抱かれていたアローラロコンも嫌そうだった。
「にほんばれ、ハガネールははがねタイプのはず・・・」
「あ、ハガネールが!」
アカネが言うとハガネールの体から大量の熱が帯びていた。鉄のボディはあっと言う間にやけどどころでは済まないほどの熱気になり、体温を上昇させる。
「ネッシャアア!!!」
ハガネールの体が熱で赤く染まり、咆哮を上げた。
「熱で赤くなりやがったか・・・!」
「そうよ、私のハガネールは熱を吸収する能力があるの!」
「それなら、水で冷やしてやるまでさ!」
アリゲイツがハイドロポンプをハガネールに放った。しかし、受けた水はすぐに蒸発してしまいハガネールにはさしたるダメージにならなかった。
「言い忘れていたけど、この状態のこの子にはみずタイプの技は聞かないのよ!」
「げ、またかよ!」
「ハガネール、見せてあげて!」
ミカンの指示でハガネールは体内の熱を放出してねっぷうを飛ばして来た。アリゲイツとハガネールはこれを直撃して大ダメージを受ける。ハガネールはもう一度ねっぷうを飛ばして来た。
「アクアリングだ!」
ヒビキの指示で水のシールドを張ったが熱気の前に蒸発されてしまい、再びダメージを受けてしまう。
「ディグダちゃん、飛ばすのよ!」
アローラディグダは頭に付いている毛をミサイルのように飛ばしてアリゲイツに突き刺した。するとアリゲイツは眠ってしまう。
「アリゲイツが眠った?!」
「状態異常にさせる力があるんだ!」
「何い?!アリゲイツ、受け取れ!」
カゴのみを投げてアリゲイツの眠気を覚ますのだった。しかしアローラディグダは再び毛を飛ばしてどく状態にしてしまう。メタモンが援護に回ろうとしたがハガネールが割って入り、口からかえんほうしゃを放って大ダメージを与え、アイアンテールで後退させる。
「ヒビキくん、貴方の腕についているそれ・・・」
「ああ、Zリングって奴だけど・・・」
「言い忘れていたけれど、実は私も・・・・!」
腕をかざすとアカネとツクシは驚いた。そう、ミカンの腕についているもの、それは紛れもなくヒビキと同じZリングだったのだ。
「私も持っているのよ、Zリングを!」
「へえ、あんたも持ってたのか!」
「ヒビキくん、感心している場合じゃないよ!」
「そうだった!てことはまさか・・・」
「そう、私のリングにはめているもの、はがねタイプの技を最大限に引き出す、ハガネZ!貴方はこの攻撃に耐えられる?」
そう言うとミカンは腕をクロスさせてZリングを光らせた。
「受けてください!この私、ミカンのゼンリョクを!」
肘を曲げて拳を作り、拳と肘を肩と同じ高さにすると、胸の前で拳を軽く二回ぶつけて肘を後方に向けるとパンチするように勢い良く腕を伸ばして前傾姿勢になる。
「シャキーン!!!これが、ちょうぜつらせんれんげき!」
アローラディグダのボディが光りだし、はがねタイプのZ技をアリゲイツに向けて放った。ドリルのように回転して攻撃していき、そして上空から急降下してとどめの一撃を食らわせた。
「いかがかしら?」
ちょうぜつらせんげきを食らいアリゲイツは体力も残りわずかになっていた。
「すごーい、これがミカンさんのZ技なんやね!」
「だから感心している場合じゃ・・、これだとヒビキくんの方が負ける・・・」
ヒビキはどう打開するか、考えていた。頭をひねって空を見上げると、空は暖かい陽の光が覆っている。
「そうか、それならこっちも!メタモン、違う奴にへんしんするんだ!」
ヒビキの指示でメタモンはハガネールからラッキーに姿を変えた。そしてお腹の袋にあるタマゴをアリゲイツに投げた。アリゲイツはこれを食べて体力とどく状態を回復させる。元気になると、鳴き声を上げ始めた。するとステージに雨雲が流れ込み陽の光を遮っていく。
「これは、まさか・・・?!」
「そう、太陽の光を雨雲で封じ込んだのさ!行くぜ!」
続く・・・。