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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第21話「アカネ大ピンチ、ヒビキとツクシの決意のZ技」パート1



ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オニドリル、オオタチ、イシツブテ、ウソッキー、メタモン


今回の注目ポケモン
・アリゲイツ
・オニドリル
・イシツブテ
・トランセル
・コクーン
・ストライク


今回の注目ポイント
・アカネがまさかの危機に
・負けたヒビキとツクシがどう立ち上がるのか
・遂にツクシにもZ技が
・二人同時のZ技を披露




「ミナキ、どうしたんだ?」
 旧友の突然の申し出にマツバは驚いていた。普段はスイクンに付いて呆れるほど熱く語る彼が自分を前に真剣な眼差しで願い出てきたからだ。
「友である君だから頼みがある。自分を見つめ直すための特訓に力を貸して欲しいんだ」
「修行なら喜んで手を貸すよ、だけどいきなりだから驚いている、やはり・・・」
 サファリゾーンでの戦いを思い出した。そう、突如現れたビースト、デンジュモクの前にヒビキやツクシ、ミナキも全く歯が立たなかった。
「今の僕ではあのポケモンには勝てない。それではスイクンにも認められることも出来ない。だから自分を鍛え直さなければならないと思うんだ」
 ボールを手に持って強い決意をマツバに語った。
「思いは伝わったよ、あのポケモンも大人しくしているはずがない、僕も君と同じく強くならなければと考えていた。いずれ来るであろうこのジョウト地方に訪れる災厄を乗り越えるために・・・」
 マツバの言う災厄とは一体何なのか、それはまだ知る術はない、そして二人の特訓は直ぐに始まった・・・。


 その頃、タンバシティのポケモンセンター・・・、
「くーっ、次にあいつが出て来たら負けねえように腹一杯食わねえとな!」
 ポケモンセンターの食堂でヒビキと彼のポケモン達が出された食事にありついていた。負けた悔しさを感じさせないほどの熱意で料理に食らいついている。イシツブテはアリゲイツの顎に木の実を詰め込んでいて、オオタチも焼き菓子を次から次へと頬張っていた。
「ヒビキさん、食べ過ぎやない?」
 アカネとアローラロコンが心配していた。
「なあに、腹が減っちゃあ戦は出来ねえからな。それにこいつらも俺もあのバトルで疲れてたからな、腹一杯食ってやる気を回復させねえと次の勝負で勝てねえからな!」
「けど、あのポケモンに負けて、ヒビキさんは悔しくないの?」
「そりゃあ、悔しいさ、けどそれでガックシしてても仕方ねえだろ。負けは負けだ。なら次は負けねえように強くなりゃあいい。心配することはねえ」
「ヒビキさん、ホンマに強い人や」
「そうでもねえさ、所でツクシくんは?」
「ツクシくん?海岸におったで、何かすごい落ち込んでたわ・・・」
「そうか、おし、ちょっくら声かけてくるか?」
 テーブルに代金を置くと食事中のポケモン達を置いてツクシの元へ向かって行った。アカネはその後ろ姿を見守っていた・・・。


続く・・・。

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