コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- I wish your happiness 最初で最後の恋
- 日時: 2013/10/16 07:55
- 名前: 修羅 ◆Y9jOiMvQls (ID: OP8rm8tJ)
こんにちはっ☆修羅です^^*
この物語は、ずっと入院がちで外の景色を病室からでしか見たことが無い少女の切ないラブストーリーです☆
余命約1年。少女の運命は————!?
切ない系がちょっと無理な方は、Uターンで…。
全然好きだよと言う方は、このまま、お読みいただけると、光栄です^^*
注意:【第12話】1・2だけ、人物目線で進行しています。
お知らせ:7月18日『参照500突破』!トーク解禁!
8月24日『参照1000突破』!トーク解禁!
10月16日『参照1500突破』!トーク解禁…しないかも?
新News!@ネタバレ注意!——————————————
ついに花蓮が太陽の高校へと足を踏み入れる!?
その先に待っているものとは…。
花蓮の体は病院に帰るまで持つのか?
色々なことが待ち受けていそうな予感!
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- Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.135 )
- 日時: 2013/08/17 14:10
- 名前: 修羅 ◆Y9jOiMvQls (ID: Au2wVmYz)
参照800ありがとう!
- Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.136 )
- 日時: 2013/08/17 16:41
- 名前: 修羅 ◆Y9jOiMvQls (ID: Au2wVmYz)
【第17話】
花蓮は東院立病院から発車したバスに乗っていた。
その中で花蓮は、ずっと俯いていた。
「ゴメンね、太陽。私……」
少しの隙間から日光に照らされた花蓮の瞳はキラキラと輝いていた。
その大きな瞳からは、一粒の涙が流れていた。
バスに揺れること10分、バスが停車したのは一つの公園。
花蓮はバスから降りると、公園の周りにある木を一本ずつ見ていた。
「ん—……。ヤバい、どうしよう…。どこに道があるのか解らなくなっちゃった…」
花蓮は冷や汗をたらすと苦笑いを浮かべた。
そのまま歩道を歩いていた花蓮は、小高い丘をみつけた。
「あった…!良かったぁ…。時間大丈夫かな…」
花蓮は携帯を取り出しながらそのまま右に曲がり、大きな道を歩いた。
そこには、『ここから所有地』と書かれたプレートがあったが、花蓮は気にせず前へと進んだ。
「あ、ああ————っ!おねぇ————ちゃぁぁぁぁぁぁんっ」
「!?…花南っ」
大きな建物が見えてきたあたりで、道の上から大きな声がした。
花蓮は振り仰ぐと、あっと声を出して声の主の名を呼んだ。
「お姉ちゃん!久しぶり——っ」
「久しぶりって、こないだ病院来たじゃない」
「えー。でも、私はお姉ちゃんと1日合わないだけでも寂しいよー」
「……ありがとぉ、花南」
不和季花南。
花蓮の妹。花蓮と同じく容姿端麗で長い髪をもち、瞳の色は花蓮と違って赤。
花南は花蓮のもとへ走り寄ると、隣を歩いた。
「お母さんとお父さんは元気?」
「…うん。…でもね、こないだ私が美術の成績を落としちゃってね」
「美術?花南すごくうまいじゃない」
「ううん。動物だったんだぁ…。私描けなくってさぁ、お母さんにすごく怒られた」
花南がしょんぼりと肩を落とすと、花蓮はクスクスと笑った。
でもその笑顔は、太陽が側にいるときより輝きが無かった。心の底から笑っていなかった。
長い石畳の道を歩くと大きな建物がみえた。
大きな洋館で、普通の家とは比べられないほどの大きさ。
庭と思われる場所には噴水があり、花壇には綺麗な色とりどりの花が植えられていたのだった。
- Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.137 )
- 日時: 2013/08/18 14:51
- 名前: なほ ◆uQka2R2zxI (ID: /S84TJgN)
ねぇ!修羅って何部なの?メアドは明日の五時に1分間だけだすからうつしてね(*´ω`*)よろしく♪
- Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.138 )
- 日時: 2013/08/18 15:33
- 名前: 修羅 ◆Y9jOiMvQls (ID: Au2wVmYz)
なほ様
私はテニス部です☆今日、新人戦のペア発表と団体メンバー発表だったんだ^^
了解しました♪頑張りますっ。
- Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.139 )
- 日時: 2013/08/18 15:53
- 名前: 修羅 ◆Y9jOiMvQls (ID: Au2wVmYz)
「お帰りなさい。花蓮」
「…ただいま。お母さん」
大きな玄関に着くと、花蓮の母が現れた。
花蓮はぺこっと頭を下げると、花南は2人を交互に見ていた。
「夜にはダンスパーティがあるから、メイドにドレスを用意してもらいなさい」
「はい……」
「え、お姉ちゃんの今の格好じゃダメなの?」
「まぁ、それでもいいんだけどね。けど、他の方も来るのよ?もう少しきちんとしないと」
花蓮母は建物の中に入ると、花蓮と花南はそのあとに続いた。
花蓮は自分の部屋へ入ると、金色の刺繍が入った白いソファに腰を下ろした。
「……この家は、疲れるなぁ。大きすぎるのも辛いだけ…。まるで…恋しちゃいけない人に恋をした痛みのよう」
花蓮はため息をつくと、瞳を閉じた。
すると、直後に扉をたたく音がした。
コンコン…。
「お嬢様、お召し物をご用意いたしました」
「…ありがとう、ございます」
「いえ。お久しぶりですお嬢様」
「……菊代?」
メイドの服を着た女性が花蓮の部屋に入ると、ニコリと笑顔を浮かべた。
花蓮は驚きながらメイドの名を呼んだようだ。
「はい。…大きくなられましたね。すごく小さかったお嬢様がこのように大きくなられてっ。私はすごく嬉しいです」
「菊代…大丈夫よ。私は、ずっとここにいるから」
メイドの菊代は手に持っていたドレスを広げると、花蓮に見せた。
花蓮はふわっとドレスに手を触れると、瞳から一粒の涙が落ちた。
「お嬢様?どうなされましたか」
「わた、私っ」
「どうなされて……」
「…この服を、きたらっ。……戻れなくなっちゃうっ。太陽と、離れることにっ」
花蓮はしゃがみこむと、わんわん泣き出した。
菊代は花蓮の身体に手を回すと抱きしめて慰めていたのだった。
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