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I wish your happiness 最初で最後の恋
日時: 2013/10/16 07:55
名前: 修羅 ◆Y9jOiMvQls (ID: OP8rm8tJ)

 こんにちはっ☆修羅です^^*



 この物語は、ずっと入院がちで外の景色を病室からでしか見たことが無い少女の切ないラブストーリーです☆
 余命約1年。少女の運命は————!?


 切ない系がちょっと無理な方は、Uターンで…。
 全然好きだよと言う方は、このまま、お読みいただけると、光栄です^^*


 注意:【第12話】1・2だけ、人物目線で進行しています。
 お知らせ:7月18日『参照500突破』!トーク解禁!
      8月24日『参照1000突破』!トーク解禁!
      10月16日『参照1500突破』!トーク解禁…しないかも?



 新News!@ネタバレ注意!——————————————

   ついに花蓮が太陽の高校へと足を踏み入れる!?
   その先に待っているものとは…。
   花蓮の体は病院に帰るまで持つのか?
   色々なことが待ち受けていそうな予感!
———————————————————————————— 

 

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Re: 最初で最後の時間と恋を……。 ( No.5 )
日時: 2013/03/16 13:02
名前: 修羅 (ID: HtzPaCR.)



 「私は、いつまでこの病院にいるのかねぇ」
 「……」


 静子おばさんは、海を見ながら言った。
 花蓮はその言葉に何も答えなかった。


 「この病気がもつのはあとひと月ほどと池上先生に言われたからねぇ」
 「でも、静子おばあちゃんはそんなに早く……死なないよ」
 「そうだといいわねぇ」
 

 すると、花蓮が入ってきたドアを誰かがあける音がした。
 花蓮と静子おばさんが振り返るとそこに立っていたのは。


 「あらまぁ。太陽じゃないの」
 「た、いよう?」
 「はよ。ばあちゃん」


 ドアを開けて外に出てきたのは静子おばさんに『太陽』と呼ばれた花蓮と同い年ぐらいの少年だった。

Re: 最初で最後の時間と恋を……。 ( No.6 )
日時: 2013/03/25 08:24
名前: 修羅 (ID: HtzPaCR.)


 静子おばさんに太陽と呼ばれた少年は———コツコツ———と木の板を踏みながら静子おばさんの傍に来た。


 「元気だったかい?太陽」
 「ああ。っつっても、1週間前に来たけどなぁ」
 「そうだねぇ」


 静子おばさんは楽しそうに笑う。
 少年は、静子おばさんの隣でこの様子を見ていた花蓮を見た。


 「……お前、誰?」
 「え、あ、私?」
 「お前しかいないだろ」


 少年が言うと、花蓮は慌てたが、口を開こうとしなかった。
 すると、静子おばさんが花蓮の代わりに答えた。


 「この子は花蓮って言うんだよ」
 「かれん?」
 「そうだよぉ。花に蓮って書いて、花蓮だよ」
 「花蓮かぁ。良い名前だな」


 そういって少年は、ニカッと笑った。


 「……」


 花蓮はその笑顔に一瞬だけ食い入った。
 けれど、少年が来た時からと同じ、むすぅっとした顔になった。


 「俺は太陽。朝倉太陽だっ」
 「……」


 太陽は自分で自己紹介するも、花蓮はあまり反応せず、ただぽぉっとみていた。

Re: 最初で最後の時間と恋を……。 ( No.7 )
日時: 2013/03/30 22:37
名前: 修羅 (ID: HtzPaCR.)

 

 「…ばあちゃん。もしかして、こいつも入院してるやつ?」
 「ええ。そうだよ」
 「花蓮は、何年くらい入院してるんだ?それとも、何か骨折とかで短期間だけ入院?」
 「……」


 太陽はさっきと変わりようもなく、淡々と花蓮に質問をする。
 静子おばあちゃんは、最後の質問には、答えにくそうににっこりと笑っただけだった。
 けれど、花蓮はぎゅうっと手を握りしめた。


 「おい、どうなんだよ?短期間だけなのか?どこの病し……」


 がたっ……


 太陽が次々と質問しているのにたいきれなくなったかのように、花蓮は座っていた椅子からガタンと立った。
 花蓮の瞳は、キッと怒っているかのように見える。


 「五月蠅いっ!あんたには関係ないっ!私の気持ち、知らないくせに!勝手に次々質問しなっ……っ」


 花蓮はかっとなって怒鳴った。
 けれど、途中で言葉が切れ、その場に倒れた。


 バタッ……ガタガタッ

Re: 最初で最後の時間と恋を……。【余命約1年。少女の運命は?】 ( No.8 )
日時: 2013/03/31 20:52
名前: 修羅 (ID: HtzPaCR.)



 「!?おいっ。どうしたっ?」
 「花蓮ちゃん!太陽っ。看護士さんを呼んできてっ」
 「あ、ああ!!」


 倒れた花蓮に近寄って慌てる太陽に、静子おばあちゃんは何度も見てきたかのようにすばやく対応した。


 ひゅーひゅーひゅー……


 風が吹くような音。
 この音がするのは……『花蓮』の方から。


 「……っ。…っ」
 「……!花蓮ちゃん!!」


 この、風が吹くような音は……『狭窄音』。
 気管が狭くなって呼吸ができなくなる。
 世間に知られている言葉で大きく言うと……『心臓発作』。

 花蓮は元々の『病気』を持っている上に、怒鳴りまくったためか、気管が狭くなってしまい、心臓発作をおこしたのだった。

Re: 最初で最後の時間と恋を……。【余命約1年。少女の運命は?】 ( No.9 )
日時: 2013/04/03 11:13
名前: みなみ (ID: HtzPaCR.)


 おお!
 この小説面白いですねっ。

 ……て、もしかして、『雷姫』を書いていらっしゃる修羅様ですか?
 あの修羅様でしたら、ほんっとーに凄いですね!
 何と言う文才力にたけているんですか!?
 少し分けて下さいー。( ^)o(^ )

 こちらは病院から出たことのない少女の物語ですか……。
 続きが楽しみですねっ。
 最初の花音ちゃんの語りがすごくいいですっ。
 更新頑張ってください♪
 応援してますっ。


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