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I wish your happiness 最初で最後の恋
日時: 2013/10/16 07:55
名前: 修羅 ◆Y9jOiMvQls (ID: OP8rm8tJ)

 こんにちはっ☆修羅です^^*



 この物語は、ずっと入院がちで外の景色を病室からでしか見たことが無い少女の切ないラブストーリーです☆
 余命約1年。少女の運命は————!?


 切ない系がちょっと無理な方は、Uターンで…。
 全然好きだよと言う方は、このまま、お読みいただけると、光栄です^^*


 注意:【第12話】1・2だけ、人物目線で進行しています。
 お知らせ:7月18日『参照500突破』!トーク解禁!
      8月24日『参照1000突破』!トーク解禁!
      10月16日『参照1500突破』!トーク解禁…しないかも?



 新News!@ネタバレ注意!——————————————

   ついに花蓮が太陽の高校へと足を踏み入れる!?
   その先に待っているものとは…。
   花蓮の体は病院に帰るまで持つのか?
   色々なことが待ち受けていそうな予感!
———————————————————————————— 

 

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Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.170 )
日時: 2013/09/12 00:01
名前: 修羅 ◆Y9jOiMvQls (ID: Au2wVmYz)


 【第22話】


 
 「嘘…だろ…?」
 「……」
 「おい、花蓮…。答えろよ花蓮っ」



 太陽は、小さな身体を太陽に預けて瞳を閉じ、声を出さない花蓮にずっと呼びかけ続けていた。
 すると、太陽は花蓮の顔を自分に近づけはじめた。



 「これで、瞳を覚ますかわからないけど……。それでも、生きてほしいんだ……花蓮———…」



 太陽は苦しげな表情を浮かべると、唇を重ね合わせた。
 どんどん太陽から花蓮へと空気が流れ込んでいく。
 だが、それでも花蓮は瞳を開けようとはしなかった。



 「朝倉様っ!お嬢様は!?」
 「……」
 「医師を呼んできましたので、お嬢様をこちらにのせて……。朝倉様?どうかなされましたか…」
 「…息、してないんだ。……花蓮が、息してない——」



 医師を呼んで走ってきた雪斗。
 額には汗がにじんでいたが、太陽の言葉に顔がみるみる青くなって言った。
 そっと花蓮の前に膝をついた医師が花蓮の口に手を当て、胸に手を当てると、慌てて立ち上がった。



 「雪斗くん。花蓮お嬢様をこっちに乗せてくれたまえ。今から大急ぎで運ぶぞっ」
 「は、はい!…朝倉様、お嬢様をこちらに——!」



 雪斗が太陽の顔を見ると、言葉を失った。
 太陽の瞳から光が消え失せていたのだ。頬には涙が流れている。
 あとから駆けつけてきた医師の手伝いをしている様子の男性が、すばやく太陽を花蓮から抱き上げると、そのまま連れて行った。



 「……花蓮は?どうなるんだよ…?」
 「朝倉様……。大丈夫です。お嬢様は、死にません」
 「息してないじゃねぇか。現に死ぬ直前、いや、死んでんじゃねぇかよっ」



 花蓮を失った悲しみに理性がなくなってきている太陽は、雪斗にあたっていた。
 すると、今まで我慢していた糸が切れたように、雪斗がひときわ大きな声を出した。



 「花蓮は死なない!今までそうだった。小さい頃も何度かこういう事があった!でも、花蓮は瞳を開けると笑顔でいつもこういってる…」
 「……」
 「『私は大丈夫。いなくなったりしないよ』って!いつもそうやって笑ってんだよ!」
 「…雪斗さん」



 雪斗は苦しげな表情を隠そうと手で顔を覆った。
 太陽は、しばしの間を開け、静かに立ち上がった。



 「花蓮のところに行こう…。あいつが、待ってる」
 「…ああ」



 太陽が歩きだすと、雪斗は今までの衝動を打ち消すように首を左右に振った。
 短く返事をした雪斗は、太陽の後ろを歩き、花蓮の運ばれて行った医務室へと歩き出した。

Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.171 )
日時: 2013/09/14 23:09
名前: かなめ (ID: Au2wVmYz)


太陽くん…(T ^ T) うっうっ(涙
やだよ〜 花蓮ちゃん死なないでーっ。・°°・(>_<)・°°・。
太陽くんの口づけで目覚めるんだよお姫様はっ(´Д` )

でも、正直、太陽くんと花蓮ちゃんがキスしたとき、やばいほど興奮した私。
これを自分の頭の中で、絵にして妄想してた…
更新ファイト!面白くなって来てるよ〜っ(((o(*゜▽゜*)o)))

Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.172 )
日時: 2013/09/16 19:49
名前: 修羅 ◆Y9jOiMvQls (ID: Au2wVmYz)


 かなめ様

  確かに目覚めるwww
  でも、花蓮は毒りんごじゃなくて病気と言う…。

  有り難う!頑張るからね!^^*

Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.173 )
日時: 2013/10/04 21:47
名前: 修羅 ◆Y9jOiMvQls (ID: Au2wVmYz)

 【第23話】


 ピッピッピッ……



 静かな病室に響く高い音。
 真白なベットの上で眠る花蓮の表情はとても穏やかでいて、どこか苦しそうだった。
 そんな花蓮の眠る横に座る太陽は、寂しげな表情をしていた。



 「いつの日か、この時が来ると思ってた……。けど、花蓮——…」



 太陽は一旦瞳を伏せた。どこか迷っているかのように深い息を吐いた。
 ふっと瞳を開けると、太陽は花蓮の白く華奢な手を握りしめた。



 「生きてくれた———。俺の前から消えなかった…」



 太陽は瞳に涙をため、振り絞るように声を出した。
 花蓮を想う太陽の気持ちは、偽りではなく本物だということが、花蓮にも伝わっているように願う太陽の姿がそこにあった。



 花蓮が倒れてからすでに1か月が過ぎていた。
 太陽の通う高校に転入する予定でいた花蓮だが、すでにその日は過ぎていた。
 バスケ部に入った太陽には1年にして、固定ファンが多くついていた。




 「失礼します。今日もいらしてくださっているんですね、朝倉様」
 「こんにちは」
 「お嬢様はまだお目覚めに…?」
 「はい。でも、俺は信じてますよ。…絶対瞳を開けてくれるって」



 病室に花束を持って入ってきた雪斗は、いつもの執事服ではなく、私服を着ていた。
 花蓮をはさむように太陽の前に腰を下ろした雪斗は、微笑を浮かべた。



 「なんで、笑ってるんですか…?」
 「あ、いえ、自然に…。深い意味はないんですが……お嬢様にも、お友達ができたことが心の底から嬉しく思ったのです」
 「……」
 「朝倉様が居なかったら、きっとお嬢様は笑顔も浮かべることなく、孤独に毎日を過ごされていたと思います」
 「そう…なのかな…」



 雪斗の言葉に、太陽は視線を落とした。
 窓から吹き込む風にカーテンが揺れ、太陽と雪斗の髪が風に乗って揺れる。



 「幼いころは、お嬢様は良く笑っておいででした。時がたつにつれ、外にもあまり出ず、笑顔も消えていったのです」
 「…花蓮は、いつも一人で過ごしてたんですか。この病室で…」
 「はい。本を読んでいらっしゃったり、ずっと外を見ていらっしぁったり…。いつもお静かに過ごされておりました」
 「……」
 「ですが、朝倉様とお過ごしになってからは、良く話していました。すごく優しい男の子がいると」



 太陽は瞳を真ん丸にして驚いていた。
 花蓮が、自分の事をやさしいと思っていてくれていること、そして——…。



 『あのね、今日太陽がカップケーキを作って持って来てくれたの。塩分とか、私の食べられない物とか一切使わずにつくったんだって。
  でもね、すごくおいしかったの。今まで食べた中で、一番好きっ』
 『お嬢様、太陽様と一緒に過ごして、楽しいですか?』
 『…うんっ。いつも楽しいよ。いろんなこと教えてくれるし、いろんな場所に連れて行ってくれる…。友達を超えた存在…かなぁなんて…』

Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.174 )
日時: 2013/09/20 22:37
名前: 修羅 ◆Y9jOiMvQls (ID: Au2wVmYz)


 さてさて、遅くなりましたが……
 2013年8月24日 参照1000突破!
 それを記念して…期間限定トークを解禁!

 こんな物語の中途半端な時にトークすんなよと思いますがお許しを…。
 では、『happiness』に登場してくださっている人々のトークが始まります!それではどうぞっ(●^o^●)

 

 修「えー、ごほん」
 翼「…いらねぇんじゃね?それ」
 修「うるさい」
 李「参照1000突破オメデト—!ありがと—!」
 修「あ——!ちょ、李月あんた何してくれちゃってんのよそこは私が言う所でしょうが!」
 李「だって修羅いつまでたっても言わないしー。みんな待ってるからぁ」
 凪「ほらほら二人とも落ち着いて—っ。利付ダメだよ、そこはちゃんとけじめつけなさい。修羅ちゃんも、ね?次あるんだから」
 翼「や、まずそこけじめなわけ?」
 太「違うんじゃね?」
 修「わぁ!どっから来たの太陽!さっきまでいなかったのニッ」
 太「そこにいたよ…。花蓮と花輪作ってたんだよ」
 花「あのね、シロツメクサいっぱい咲いてたの。だから、太陽に教えてもらって花輪作ってるんだよ」
 李「キャ——!花蓮ちゃん来たぁ——っ!」
 翼「…反則の笑顔っ。グッジョブ!」
 凪「もぉーっ。李月も安室くんも落ち着いて!花蓮ちゃん怖がるでしょう!」
 花「太陽ぉーっ」
 太「よしよし。…こらお前らいい加減にしろよなー」
 李・翼「だって可愛いんだもん…。可愛すぎるんだもん」
 修「…これは…、1000突破の記念トークと言うより、ぐだぐだすぎて何が何だかわからないような?」
 花「修羅ちゃん。もう終わりにしよ?わたしもうヤダ」
 修「ん。そうしよっか。花蓮のみがもたないね。じゃあ、私と花蓮でせーので言うよー。…せーのっ」
 

 修・花・太・翼・李・凪「参照1000突破ありがと—!」
 修「って、あんたらも言うんかい!」


 チャンチャン♪しゅーぅりょー^^*


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