コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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彼は幼なじみ〜love1000%〜
日時: 2014/03/10 16:02
名前: リーファ (ID: w7/ouF32)
参照: http://mb1.net4u.org/bbs/kakiko01/image/1544jpg.html

 こんにちは。リーファです(^^♪


 この物語は、恋の物語にしようと思います。
 『胸キュン&切ない』を狙っていきたいと思うので、よろしくお願いします♪

 初めて、人物目線でいこうと思いますので、素人です。えへっ☆


 こんなリーファの物語ですが、楽しんでもらえたらなと、思います!(^^)!


 2013年 5月 3日 連載開始!
 2013年 7月27日 参照 500突破!
 2013年 9月 1日 参照1000突破! 
2013年10月23日 参照1500突破!
 2014年 3月 1日 参照2000突破!…かな?
  


          

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Re: 彼は幼なじみ〜love1000%〜 ( No.160 )
日時: 2013/11/16 17:39
名前: リーファ ◆Y9jOiMvQls (ID: OP8rm8tJ)
参照: 今回の話はいつもより長いです!



 【変わらない想い】



 (結奈side)



 私と海ちゃんは2限授業をサボってしまった。
 教室に帰ると、2人して先生に怒られ、それを見ていた友達が理由を聞きながらも笑う。
 いつも傍にいてくれるのは海ちゃんだけじゃないことがすごくわかって嬉しかった。



 「授業思ったよりサボっちゃったなぁ」
 「ゴメンね、私のせいで」
 「心配無用!逆にラッキーとゆーか…」
 「海ちゃん勉強嫌いだしねー。結奈はたまにサボるよね」
 「成績に響いちゃうかなー」



 海ちゃんと、3人の友達、秋葉とゆずちゃんと紗枝ちゃんと昼休み話ていた。
 ずっと楽しく会話しているのに、どうしても…どうしても蒼の事が気になってしまう。
 ちらっと蒼のいる方に視線を向けると楽しそうに友達と喋っていた。



 「結奈。今日放課後空いてる?」
 「えーっと…。部活あったっけ」
 「ないよー。会議なんだってさー」
 「そっか。じゃあ大丈夫だよ。何かあるの?」
 「ん?久々に寄り道しないかなと思ってさ」
 「あ!あたしも行きたい!」



 海ちゃんがそういうと、ゆずちゃんがまず声を上げて言うと、秋葉も紗枝ちゃんも行くと言い出した。
 海ちゃんは笑いながらそれを承諾し、放課後どうするかの話を4人でしだした。



 「私、日直だから校門で待ってて貰っても良いかな?」
 「いいよー」
 「あのー…。私、今思い出したんだけどさ、ちょっとしたミーティングが入ってたんだ」
 「ありゃりゃ。どうするの—?」
 「30分くらいで終わると思うんだけど…」
 「じゃあそのくらい待っとくよ。だから結奈も紗枝も気にすんな」



 海ちゃんがそういうと、私を含めて4人ともキラキラした瞳を海ちゃんに注いだ。
 そりゃもちろん、その理由はただ一つ。



 「海ちゃん好き———!」
 「もう優しすぎだよ——!」
 「マジでかっこいいよ———!」



 皆海ちゃんに抱き着いて大きな声で口々にそう言うと、クラス中の皆がこっちに目線を向ける。
 その中で海ちゃんは、恥ずかしいからやめろって!、と顔を真っ赤にしながら言った。


Re: 彼は幼なじみ〜love1000%〜 ( No.161 )
日時: 2013/11/23 22:20
名前: リーファ ◆Y9jOiMvQls (ID: OP8rm8tJ)
参照: 変わらない想い



 (蒼side)



 1時間目2時間目と、2つ空いている席があった。
 結奈と海野だ。
 教科担任は、なんだこいつら。成績下がっても良いのかー?、なんていいながら黒板にチョークを走らせいた。
 


 「なんかあったんかな?」
 「わかんない。結奈だけなら心配だけど、海ちゃんも一緒のはずだし。心配ないよ」
 「そうかなー。あたし結奈めっちゃ心配やねん」
 「私も。いつもより元気ないもんね…」
 「朝は驚いたわ。すっごい暗い顔してるし…」



 隣の席に座る女子二人は、コソコソと喋っていた。
 大阪弁の方は鳴海カナ。もう一方は佐倉麻衣。
 2人とも結奈の友達。んでもって、家もまぁまぁ近い。

 こんな事思ってる俺も、結奈の事が気にかかっている。
 最近の結奈の様子は何だか変だし。
 それによく、授業をサボるようにもなった。



 「今日の日直は———…日暮か。いないな。全く…。誰か、日暮に放課後クラス全員のノート集めて持って来いって伝えとけー」



 国語の教師柴田がそういうと同時にチャイムが鳴った。
 3時間目からは何事もなかったかのように教室に帰ってきた結奈と海野は女子に囲まれて雑談。
 その間にも、俺は友達と会話できず、柚希に捕まっていた。



 「もうすぐ文化祭の準備始まるね。蒼は何処はいる?」
 「決めてない。決める日になったら考える」
 「えー。一緒のところ入ろうよぉー」
 「別にいいけど…。何処はいるかわかんねぇし」
 「やっぱ決める時間って全クラス一緒なのかなぁー。それだったらやだなぁ」



 適当に会話を続けていると、ふと思いついた。
 文化祭だ。
 高校の文化祭と言えば、中学よりも断然にぎわっていて客もいっぱい来るはず。



 「なぁ、文化祭ってさぁ…。服とかの物置部屋絶対どこかできるよな」
 「え?うんそうだよ。たぶん端っこのクラスとかそうなるかもねぇ。どうしたの?そんなこと聞いて」
 「や、別に。気になっただけだよ」



 俺は柚希に確信を得るとささっと脳内を整理し始める。
 柚希には俺と結奈は関わってはいけないと言われている。
 もし密かにしゃべってもしたら終わり。
 だが文化祭ならチャンスはあるはずだ。それを狙いたい。

 俺は結奈と少しでもいいから話したいし触れたい。
 この気持ちをどうにかしたい。



 結奈をあきらめるなんてできないんだよ————…。

Re: 彼は幼なじみ〜love1000%〜 ( No.162 )
日時: 2013/11/29 23:35
名前: リーファ (ID: OP8rm8tJ)




 (結奈side)



 「そういえば結奈。今日口語の先生がクラスのノート集めて持って来いって言ってはったで」
 「え、うっそぉっ!?」
 「あちゃー…。まぁ、そのぐらいすぐ終わるから結奈。頑張りな」
 「海ちゃん手伝ってぇ」
 「お、もう秋葉たち待ってるぜ!じゃ、そゆことで、校門で待ってるよーん♪」
 「あらら。海ちゃんいっちゃったー」



 放課後、掃除が終わった私に振ってきた言葉は悲しい一言。
 カナが言ってくれなかったらきっと明日、私は先生に殺されているところ…。
 秋葉たちは海ちゃんと校門まで行ってしまった。
 教室に残っているのは、私と、帰り支度をするカナと麻衣だけ。



 「はぁー…。えっと…、数学の授業内容は————…」
 「結奈ー。じゃああたしら先帰るなー」
 「ばいばい。頑張って」
 「うん。バイバイ」



 ガタ…



 カナと麻衣も帰って行った。
 教室には私一人だけ。静か……だな…。



 「はぁー…。ヤダなぁ日直。こういう日に限って仕事多いんだから」



 私はぶつぶつと独り言を言って何分か日直ノートを書き終ったところで、近くでちらほらと足音が聞こえてきた。
 きっと紗枝が入っている部活のミーティングが終わったんだと思う。



 「よし!これだしに行かなきゃ…」



 私は書き終った日直ノートを担任の先生に私に行った。
 そこで何分か時間を食わされ、どーんとした暗いオーラが私を覆った。



 「つぎノートっ!……ちょっと休もっかなぁ」



 私はカタッと音を立てて椅子を引くとゆっくり座った。
 ぐうっと腕を伸ばしながらうつ伏せになると、すごく気が楽になれた。


Re: 彼は幼なじみ〜love1000%〜 ( No.163 )
日時: 2013/12/08 22:13
名前: リーファ (ID: IM1prAsV)
参照: 変わらない想い



 (蒼side)



 「はぁ…」


 
 まじで何なんだよあいつ…。
 柚希のやつ、放課後まで勉強付き合えって…。
 教室で二人っきりとかマジでもうカンベンだっつーの。



 「ん…?」



 俺は自分のカバンを教室に取りに行こうとドアを開けようとした手を止めた。
 教室に、一人の女の姿があった。
 セミロングの髪を巻き散らかせて無防備に眠っている———…結奈の姿が、あった。



 「……」



 カラっ…



 俺は意を決してドアを開けた。
 結奈は気付くこともなく眠り続けている。
 そっと近寄って顔を覗き込むと、俺のみなれた愛らしい寝顔だった。



 「ふっ…。ホント、かわいぃなぁ。お前は」
 「んぁ…」



 さらっと髪をなでると、結奈が小さな声を漏らした。
 そんな声も、今となってはすごく…新鮮で、愛おしい。



 「こんなとこで寝てたら風邪ひくぞw」



 俺は結奈の眠る席の隣の席の机に座ると、そのまま結奈の寝顔を見続けた。
 今となっては触れてはいけなくなった存在。
 愛してはいけない存在。
 話してはいけない存在の結奈。
 でも、すぐそばに。俺の手の届く場所に、結奈がいる。



 「……っ」



 そう思っただけで、胸が苦しくなってくる。
 手を伸ばしかけた手をぎゅっと握りしめ、引っ込める。
 柚希に見られていたら、と思うと、怖かったから…。
 ただ、それだけで、手を引っ込めてしまう。



 「ごめんな、本当に。いつか—————迎えに行くから。今だけ側にいさせてよ」
 「あ…お————」



 俺の言葉に応えるように結奈は声を漏らした。
 ピクっと肩を震わせ見て見るが、起きた様子はない。
 ふっと俺の口元が緩んだ。



 「好きだよ———…。結奈」
 「んぅ…」



 俺はそっと結奈に近づくと、自分の唇と、結奈の唇を重ね合わせた。
 夏の日差しが教室に照り付け、キラキラと結奈の髪が光を反射している。
 かすかに空いた唇の間から、結奈の声が漏れた。

Re: 彼は幼なじみ〜love1000%〜 ( No.164 )
日時: 2013/12/23 01:10
名前: リーファ (ID: IM1prAsV)



 【何もなかった】



 (結奈side)



 あれから眠ってしまったのか、少しの眠気が襲いかかる。
 がらっと静かだったが繊細に聞こえたドアの音が耳に届いて私は瞳を覚ました。
 掌に、なぜか暖かさが残っている。
 それに——————。



 「レモン……?」



 唇に違和感を覚え、ふっと無意識にぺろりと舐めると、レモンの味がかすかにした。
 きょろきょろっと教室を見回すと、さっきまであった蒼のカバンがなくなっている。



 「寝てる間に…取りに来たのかな…?」



 私は窓にゆっくり近づいて校門の方を見た。
 すると、4人の女子生徒の姿がある。
 めをこらしてみると、海ちゃんのポニーテールの髪、そして秋葉とゆずちゃんと紗枝ちゃんの姿もあった。



 「なんであの4人いるんだろ——————…って…約束してたんだった!
  すっかり忘れてたよぉ————っ」



 私は急いでノートの山を抱えて職員室に行き、先生に渡すとカバンを無造作につかむと校門まで全力ダッシュした。
 海ちゃんは苦笑しただけで、紗枝たち3人はぷりぷりと私を叱ったけど、みんな笑って走り出した。







 「結奈遅かったねー。なにしてたの?」
 「日直の仕事……。のはずだったんだけど」
 「けど?」
 「…・寝てました…」
 「寝てただぁ!?」



 海ちゃんは大きな声を上げた。
 慌てて皆で海ちゃんの口を押さえる。
 周りのお客さんがちらちらとこっちを見ては話に戻る。

 高校からほど近いこの喫茶店。
 チーズケーキがおいしいことで有名で、海ちゃんが連れて来てくれた。



 「ゴメンなさい…」
 「結奈らしいよねー」
 「まぁねー」
 「実はそれは嘘で、男だったりして〜」
 「ええ!?ないない!そんなことないよ!」



 海ちゃん以外の3人が口々に言う言葉で顔を赤くしながら私は否定した。
 でも、その最後の言葉に海ちゃんの表情が少し変わった気がする…のは気のせいかな?
 少し息を体に取り入れた海ちゃんは私に目線を向けて質問した。



 「結奈。…起きた時、何か変だなぁーとか、びっくりしたこととかなかったわけ?」
 「変なこと…?ん—…。あぁ、そういえば、口にレモンの味がしたよ」
 「レモン?」
 「うん。レモンの飴とか食べてないのに。…後、左手が右手よりあったかかった」
 「へぇ…」



 海ちゃんは短く答えると、テーブルに右ひじを置くと、手のひらに顎をのせて記憶を引っ張り出すような顔つきになった。
 いつもの海ちゃんだけど、そうじゃない。
 なにか考えてくれてるのかなと私は思った。



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