コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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彼は幼なじみ〜love1000%〜
日時: 2014/03/10 16:02
名前: リーファ (ID: w7/ouF32)
参照: http://mb1.net4u.org/bbs/kakiko01/image/1544jpg.html

 こんにちは。リーファです(^^♪


 この物語は、恋の物語にしようと思います。
 『胸キュン&切ない』を狙っていきたいと思うので、よろしくお願いします♪

 初めて、人物目線でいこうと思いますので、素人です。えへっ☆


 こんなリーファの物語ですが、楽しんでもらえたらなと、思います!(^^)!


 2013年 5月 3日 連載開始!
 2013年 7月27日 参照 500突破!
 2013年 9月 1日 参照1000突破! 
2013年10月23日 参照1500突破!
 2014年 3月 1日 参照2000突破!…かな?
  


          

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Re: 彼は幼なじみ〜love1000%〜 ( No.150 )
日時: 2013/10/07 22:09
名前: リーファ (ID: Au2wVmYz)



 (蒼side)


 まぶしい日光がカーテンの隙間から入ってきて、俺は目を覚ました。
 まだいつも起きる時間ではないが、隣の家、隣の部屋から小さな声がかすかに聞こえた気がした。



 「結奈…?」



 俺は起き上がると、カーテンを開けた。
 すると、白カーテンの向こうには、長い髪を垂らして鏡の前で突っ立っている。



 「あ—…。今日日直だっけ結奈。…朝弱いのによく起きれたなぁ」



 俺は自然に笑みを浮かべていた。
 だが、俺の心の底に閉じ込めたはずの蓋が少し開いてしまった事に気づいた俺は、すぐにカーテンを閉めた。
 自分に言い聞かせるように唱える。



 「俺は、もう結奈に近づいちゃいけない。結奈のため、俺のために。ダメなんだ。もう、結奈を見て笑顔になることは」



 けれど、一向に蓋が閉まらない。結奈への気持ちがあふれかえって仕方がない。
 ちらっと隣の部屋を見ると、結奈が居なかった。
 ベットから出て玄関の方を見ると、結奈と妹の美奈が一緒に登校していった。
 何か……不思議な感じだな。



 「約束してたのにな。今日お越しに行くって。ゴメンな」



 無意識に出る結奈への言葉。
 もう、止められないのかと思ってしまった。けれど、四宮の顔がフラッシュバックして恐怖をそそってしまう。
 あの本気の表情は、恐怖としか言いようのないものだ。



 「……はぁ…」



 俺は頭の中にあったことをすべて吐き出すようにため息をついた。
 何もすることが無かったので、制服に着替えて朝食を食べた。
 いつもなら結奈を迎えに行く時間も、もうない。
 俺はカバンを肩にかけると家を出た。



 「いってきまーす…」
 「おはよう結城君っ」
 「おは———…!?」
 「えへへー。結城君の家まで来ちゃいました。一緒に学校行こ?」



 家の前に立っていたのは、…四宮柚希だった。
 なぜ、と一瞬思ったが、すぐに理解した。俺たちが——付き合っているから、なんだろう。
 俺が歩き出すと、四宮も隣に並んで歩く。



 「ねーぇ?ちゃんと約束守ってくれてるんだ」
 「…なにが?」
 「結奈ちゃんの事に決まってるじゃん。今日日直でしょ?起こしてあげるつもりだったんじゃないの?」
 「お前が言ったんだろ。…別にいいならこれからも結奈といるけど」
 「ダメだよー。今は、私がいるでしょ?ね?あ・お」



 下から覗き込むようにして笑う四宮。相変わらず怖いやつ…。
 でもそれ以前に、俺は胸が破裂しそうな感情に襲われた。
 四宮が読んだ俺の名前。結奈以外の女子は決して呼ばない名前呼び。
 だが、それだけではなかった。その声が、あまりにも結奈に似ていた。



 「ね、私の事も柚希って呼んで?」
 「なんで。ヤダ」
 「ケチだなぁ。…ねぇ、お願い?蒼」
 「……っ」



 四宮は結奈のおねだり声を真似しながら言った。
 俺の…弱点なのかもしれない、と思った。そして、四宮の表情には、黒い笑みが浮かんでいた。
 もう、後戻りできないのかもしれない。
 結奈が隣にいない世界で生きなければいけないのかもしれない。



 「…柚希」

Re: 彼は幼なじみ〜love1000%〜 ( No.151 )
日時: 2013/10/11 20:21
名前: リーファ ◆Y9jOiMvQls (ID: OP8rm8tJ)



 【キミに触れられない】


 (蒼side)



 「ね、蒼って恋愛ドラマとか観るんでしょ?」
 「まぁ…たまに?」
 「今はどれ観てるの?『花より男』それとも『愛の果実』?」
 「んー。俺はどっちも観てない…」



 俺は一緒に登校している柚希と話していた。
 今歩いている道は学校の生徒が多く歩いていた。
 女子、それに男子の視線がヤバい…。てか、目立つ…。



 「えー?じゃあ何観てるの?」
 「えーっと…。『愛一変』かな」
 「あったねそれー。面白いよね、いろんな人が出てきて恋するんだもんねー」
 「ああ」



 俺と、しの…柚希の話が終わるとちょうど終わる頃には学校に着いていた。
 下駄箱で靴を脱いでいると、三笠がすっとんできた。
 ぐいぐいと顔を近づけてきた。な、なんだこの状況。



 「お前、四宮と付き合ってんの!?」
 「お、お前声でかいって…」
 「なんで一緒に登校してんだよ?日暮は!?」
 「だ、だから声デカいって…」



 三笠はいそいそと靴を履きかえながら相変わらずデカい声で問い詰めてくる。
 すると、柚希が下駄箱の陰から出てきた。



 「じゃあ、先に言ってるね蒼」
 「ああ」
 「はぁ…。こりゃ参った」



 柚希が笑顔で手を振ると、急ぎ足で教室へと向かって言った。
 三笠が俺の隣で手を頭に当てながら愕然としていた。
 俺は質問攻めしてくる三笠を無視しながら教室へ向かうと、時間が遅かったのかほとんどの人が来ていた。



 「なー、蒼?なんで四宮と居んの?日暮は?」
 「だからさっき言った通りだって」
 「でもよぉ。いつも一緒に居たんだぞ?なのに日暮じゃなく四宮と居るなんて…」
 「それもさっき言った」



 クラス中がうるさい中、俺と三笠は二人話していた。
 昨日会った出来事を全て三笠に話した俺はまた始まる質問にうんざりしていた。
 これも、結奈と別れるためには必要な試練ってか…?


 好きな人を触れるも触れないも自分が決めることだが、俺は無理。
 俺の身体にまとわりついた鎖がそれを許さない。

Re: 彼は幼なじみ〜love1000%〜 ( No.152 )
日時: 2013/10/13 15:36
名前: かなめ (ID: OP8rm8tJ)


かなめです(^ω^)

蒼くん…(´・_・`)ゆずきちゃんのことを名前で呼ぶなんてっorz
ゆずきちゃんも、早く結奈ちゃんに蒼を返せ〜( ;´Д`)

面白い展開になってきた(*^^*)更新ファイト!♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

Re: 彼は幼なじみ〜love1000%〜 ( No.153 )
日時: 2013/10/14 20:05
名前: リーファ ◆Y9jOiMvQls (ID: OP8rm8tJ)


 かなめ様

 いやぁ…。まぁ、この状況下だからねぇ。
 でもきっと蒼も心の中では「死ね」とか思ってるんだよ(笑www

 更新頑張ります!
 でも、今校外学習の調べものとか部活の大会とかで息詰まるから厳しいかもだけど…。

Re: 彼は幼なじみ〜love1000%〜 ( No.154 )
日時: 2013/10/15 23:36
名前: リーファ ◆Y9jOiMvQls (ID: OP8rm8tJ)
参照: キミに触れられない



 (結奈side)



 「結奈ちゃん」
 「ん?」
 「結城君と四宮さんって、付き合ってるの?」
 「え……。な、なんで?」
 「だって、ほら…」



 私は朱音ちゃんに言われて驚いた。
 朱音ちゃんが視線を向けた先には、蒼と柚希ちゃんが2人だけで喋っていた。
 これは普通。いつもと一緒。でも……でも…。



 「なんで、そんな笑顔なの…?」
 「結奈ちゃん?どうした…」
 「ヤダよそんなの…。そんなの…」
 「結奈ちゃん?結奈ちゃんってば」



 いつの間にか私は朱音ちゃんの元を離れ、無我夢中で走っていた。
 耳を両手でふさぎながらひたすら走った。

 なんで?いつも笑顔で話してるけど、本当じゃなかった。嘘だった。
 なのに…なのに…。違った。嘘じゃなくて、本当にみえた。
 私が見ただけだから間違ってるだけかもしれない。
 でも…。




 「でも…っ。言われると、そうみえて怖いっ。ヤダ、ヤダヤダヤダッ」
 「結奈っ!」
 「!!」




 いきなり聞きなれた鋭い声が聞こえた。
 振り向くと、昇降口に海ちゃんが通学かばんを持って立っていた。
 その表情は、いつも私を心配してくれる海ちゃんだった。



 「どうした結奈。なんで泣いてんの…」
 「海ちゃ…」
 「…それに、今階段上がろうとしたよね?」
 「え」
 「もしかして、気づいてなかった…?」



 海ちゃんは私の腕に手を添えると、心配そうな表情で言った。
 側にある階段を見ると、それは屋上にしか上がれない階段だった。
 きっと、海ちゃんは……。



 「一回落ち着こう。何があったの?」
 「……蒼、が…。私、蒼と…」
 「…ここじゃ話しにくいから、屋上までいこっか」
 「う、ん…」



 また、海ちゃんに心配をかけてしまった。
 私は海ちゃんに手を引かれながら屋上への階段を上がった。
 もう蒼の側にいられない…触れられない。そう、感じた。


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