コメディ・ライト小説(新)

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下書きだらけ
日時: 2018/10/07 03:04
名前: モズ (ID: KG6j5ysh)



【意味を為さない目次】

「」>>1-2
「」>>18-19「」>>20「」>>21-22「」>>34-35>>37「」>>43>>45>>49-50「」>>62-64
「」>>69-70「」>>75-76「」>>84-86>>89-90「」>>96-99(不可)

「」>>160-162 途中
「」>>163
「」>>165
「」>>166
「」>>167
「」>>168


「」>>170 続く
「」>>171 供養
「」>>172

 初心を忘れずにごろり寝転んで初心者ぶって書く場所、
珠に溢したくなる、仕方ないやろ、なんてな。

Re: 短編集 ( No.108 )
日時: 2017/10/02 05:31
名前: モズ (ID: RnkmdEze)

 「まぁ、そんなことはどーでもいい。お前の後悔は俺にも見えているからな」



 「……そうなのか」



 後悔。あるのは一つだけ。



 「彼女に会いに行けるか? 」



 俺のその質問に後ろ姿のあいつは肩をビクンと震わせた。



 「会えるってさっき、言っただろ……」



 イラついてるような声で反応した。何か、悪いことを無意識のうちにしてしまったのか?



 「会ってどうするつもりだ? 」



 そのままの声であいつは俺に聞いてきた。



 「手紙を書ければ、書く。姿が見える様になるなら、あいつに正直に話したいことを話す」



 死んでる、俺は死んでるのだ。なら、あいつに幸せになってもらわないと。それが彼氏の役目だ。



 「……わかった。けど、お前はもう死んでるから誰にも見えないから」



 「そうか、ありがとな。じゃあ、レターセット買いに行こうか」



 「……わかった。俺の姿は普通の人間にも見えるからお前が好きなやつを俺が会計する」



 「あぁ、わかった。お願いな……」



 そして適当な店に入ってペンやらレターセットやらを買った。
そして手紙を書いた。書くことがたくさんあって手紙の癖に書き終えるのに凄い時間が掛かった。
 そしてあいつの家に向かった。



 「あいつの家……久し振りだな」



 一般家庭の持つ普通の家。洋風で少し古洒落ている。2階の窓にはピンクのカーテン。
あいつの部屋に入ったときに見たものだ。その部屋の明かりも点いている。



 「まだ、あいつ起きてるのかよ」



 ちなみに現在の時刻は深夜の二時だった。それなのにあいつはまだ起きている。
何か、あったのか?



 「お前の彼女の部屋、覗くか? 」



 「あぁ……。覗かせてもらう」



 少年の体に乗るのかと思いきや、死んだら飛べるらしく自分自身で飛んだ。
そして彼女の部屋を覗きこんだ。



 「なんで……なんで……。信じられないよ」



 彼女は泣いていた。机に伏せて泣いていた。涙で溢れる瞳は一つの写真を捉えている。



 「死んだ日に撮った、最後の写真……か」



 死ぬ前に撮った、最後の写真。俺も彼女も満面の笑みを浮かべていた。
そして、


 「死ぬなよ。なんで死んじゃうんだよ……」



 そんな彼女の瞳が写真から動いた。そして顔をこちらに動かした。
彼女からは俺が見えないはずなのにまるで目が合ったようで恥ずかしくなった。



 「気のせいか……もう、いないんだもんね」



 そう言うと彼女はバフッとベッドに倒れ込んで、すぐに寝てしまった。
幽霊だから部屋のなかに入ることが出来た。
そして持っていた手紙を彼女がさっきまで泣いてた机に置いた。
ベッドで寝てしまった彼女はとても愛しい。もう、そんな彼女を抱き締めたりできないんだ。
そう思うと泣きそうだったが、涙なんか出てくることもなかった。



 「さよなら。本当ならこのまま結婚とかして一緒に生きたかったのに……ごめんな」



 その様子を見ていた少年は悲しそうな顔をしていた。そして言った。



 「もう、後悔はないか? 」



 俺は笑顔で答える。



 「あぁ、ない。ありがとな、お前」



 そう言うと俺の体はどんどん透明になって空に消えていく。



 「成仏したんだ。おめでとう」



 「ありがとな、お前」



 「何もしてない。お前が勝手にしてただけだ」



 「そうかい。じゃあ、お世話になりました」



 そして気付けば天国にいた。



ーーーーーーーーーーーーーー
「」



毎回お馴染み、適当な終わりかたになってしまった!



というか、完結までどれだけかかってるんだ、うんぱるんぱ!



そんな訳でこれからは書きたくなった恋愛を書いていきます。
今回もほんのり恋愛でしたが……。



書きたいものを書くのが一番。書きたいうちにとっとと書いていきます。





 


 

Re: 短編集 ( No.109 )
日時: 2017/10/02 06:01
名前: モズ (ID: RnkmdEze)

 モチーフで文化祭がありました。ですが、別スレで書く予定なのでやりません。
という訳で書きやすそうで書いてなかった「読書」をテーマに書きます。


 恋愛です、お久し振りなのかも記憶がないですが。現在、乃木坂さんの曲を聴いてます。
キャラ説明、面倒だし省くね。
今回は短めにまとめていきまっせ。




ーーーーーーーーーーーーーー
「文学少女は予想外にも鈍感」○○ローグ



──本を読んでいるととても楽しい。本といっても漫画ではない、小説だ。
本を読んでいるとその世界に放り込まれているようで自分が本の中の登場人物になった様で。
暇さえあれば本をただただ、読んでいた。昼休みや放課後になれば、学校の図書室にずっといる。
 最近はそれも少し変わってきている。私以外の人物が私の住み処に来るようになったのだ。
本を読むこともとても楽しい。けど、けどね。



 「栞、お前ってずーっとここにいるよな……住んでるのか? 」



 「ううん。さすがに住んではないよ。でも、本は大好きだよ」



 本を読むことだけじゃなくて、君と少し話すことも毎日の楽しみになっている。






Re: 短編集 ( No.110 )
日時: 2017/10/09 16:14
名前: モズ (ID: OypUyKao)
参照: コメント禁止

 「はぁー。いくら俺が成績良いからって……」



 ため息を吐きながら『図書室』と書かれたプレートを見上げ、戸に手を掛ける。
 普段なら図書室なんて絶対来ないのに。友人に宿題の資料を持って来いと頼まれ、断れなかった。
いじめられている訳ではないが、頼まれると断れない性格なだけ……だ。せっかくの昼休みなのに。
 そんな気持ちでゆっくり戸を開ける。



 「……失礼しまーす」



 そうして言えば、振り返ってきた女子生徒と目が合った。確か、同じ学年の すずかみしおりだったか。
あんまり人には興味がないがいつも何処にいるかわからない人と聞いたことがある。
学年にはなかなかいない一つの三つ編みをしている。そして眼鏡。いわゆる、真面目さんか。



 「えっと、確か鈴上さんだったよね? 」



 目が合ったのに何も話さないのも空気が悪くなりそうで不安だったから、聞いてみた。
 すると、


 「うん、そうだよ。私の名前なんか知ってるんだね」



 これ、絶対何か返さないと……何を言えばいいんだよ。まぁ、とりあえず……。



 「いつもここにいるのか? 」



 目的の本を探しながら鈴上と会話をする。正直、図書室に人がいるなんて意外だった。
女子は大体喋ってるか座ってるか。図書室は全ての教室のある本館ではなく別館にある。
だからわざわざそこまで行く生徒がなかなかいない。俺は学校に入学して一度も行ったことがなかった。



 「そうだよ。ここにはたくさんの本があっていろんな物語があるから……好きなの」



 「まぁ、こんな量の本なんて普通は買えないからな。本か……久し振りに読んでみるか」



 友人用の本を借りるためにシートに図書室にある鉛筆で書く。
 昼休みが終わるまでまだ時間はある。図書室をプラーッと見ていくと目についた本があったから
それを手に取ってぱらぱら見る。そして借りる。



 「あ、そういえば篠宮さんだったよね? どうしてこんな地味な図書室に来ているの? 」



 「まぁ、篠宮だけど。それで友達に頼まれ事をされただけだけど」



 「そっかぁー。あ、ごめんね、出ていこうとしてたのに」



 「別にいいよ。こっちこそ、読書の邪魔してごめんな」



 「ううん。大丈夫だから」



 そうして物静かな図書室の戸をガラガラ、と閉めた。

正式タイトル「文学少女並みに訪問者も鈍感」 ( No.111 )
日時: 2017/10/14 19:56
名前: モズ (ID: 9yNBfouf)
参照: コメント禁止

 「はぁ、なんでまた俺が……」



 友人に頼まれた本を返せと言われた。いい加減、自分でやれよ。
というか、その課題も俺がほとんどやらされたじゃねーか。



 そして静かな図書室へと着く。戸に手を掛け、ガラガラと開ける。



 「鈴上さん、今日もここにいるんだ……」



 「私、授業以外は大体ここにいるから」



 そう言って鈴上さんは微笑む。さん付けした方が良いよな。



 「そうなんだ」



 大したことない話をして本を返す。前に読んでいた本も返す。
予想外に面白くすぐに読み終わってしまった。



 「その本、面白かった? 」



 鈴上さんがそう、聞いてきた。



 「思ってたより面白かったよ。」



 そう言うと鈴上さんは立ち上がった。そしてこちらに近づいてきて



 「だよね! まさかラストに主人公があぁなんちゃうなんて。不幸だね」



 「そうだよな! とんだ不幸だよな」



 鈴上さんは俺が読んだあの本を既に読んでいたらしく話してきた。
最近会ったばかりなのに本のこととなるとなんか距離を近くに感じる。
まぁ、本が好きだから仕方ないかもだが。



 「あ、この作者さんの本でこの本もおすすめだよ。こちらはハッピーエンドだけどね」



 そう言われたら借りない訳にはいかないだろう。という訳でその本を借りた。



 「それじゃ、失礼しましたー」



 「うん、ばいばい」



 そんな図書室の日々がしばらく続いて、自ら図書室に出向くようになった。
 そのときに本も借りるから自然と鈴上さんと本の話ばかりするようになった。
 けれども、同じ日々に変化は訪れるようだ。



 「篠宮……くんって呼んでも良いかな? さすがに余所余所しいかなって思って……」



 いきなりそう言われたから内心驚いたけど、そう言えばそうだなとは思っていた。



 「別に良いよ。なら、俺も鈴上とか栞って勝手に呼ぶから」



 「うん。ありがと」



 そしていつも通り、本について話した。いつしか、暇さえあれば図書室に出向くようになった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ベッドに寝転びながら、本を読む。パラパラとページを捲る音だけが部屋に起こる。
 今日も栞に勧められた本を読んでいる。 栞が勧める本はとても面白い。
だから早いときは一晩で読み終わってしまう。
 静かな部屋にピロン、とLINEの通知音がした。アプリを開いてメッセージを見る。
差出人はいつも話している男友達のようだ。



 《お前、いつも何処にいるんだ?気づけばどっかにいってるよな》



 だから返信をした。



 《図書室。最近、本を読むのが楽しくなったんだよ》



 すると、すぐに既読がついてメッセージも来た。



 《図書室……確か、鈴上栞って奴がよくいるよな。話すのか?》



 《話すよ。おすすめの本とか教えてくれるし。話しててけっこう楽しいよ》



 《栞のことは好きなのか?》



 そのメッセージを読んで思考が止まった。好きって気持ち、どういうのだよ!
恋愛経験がほぼない俺にはわからない。なら、聞けばいい。自称恋愛マスターのあいつに。
 そしてすぐに返信が来た。そういえば、既読がつくのが早いな。暇人かよ。



 《お前、見た目に反して経験ないなんて……イジるネタありがとな》



 《いや、お前、ふざけてるのか?》



 《ふざけてねぇーよ。お前、たまに告られてるから経験多そうだと思ったんだよ。
まぁ、好きなら好きって気づくんじゃね。》



 《それ、答えになってないだろ》



 《じゃ、お前が栞といてどう感じるんだよ》



 《一緒にいて心地が良いし、話してても楽しい。まぁ、話さなくてもなんか落ち着くよ。
だから暇になったら図書室行ってるじゃんかよ》



 《……そうか。お前、やっぱり鈍感なんだな》



 《どういうことだよ、答えになってないぞ》



 その日は既読もつかず、朝起きても返信は来なかった。
朝、登校してあいつに話しかけた。



 「おはよ、昨日はどうしたんだよ、寝落ちか? 」



 気になったから聞いてみた。すると、



 「いや。お前って本当に鈍感だよ。前から思ってたけどな」



 「そうなのか? 鈍感なのかよ、俺って」



 「そうだよ。俺らの中じゃ鈍感担当でお馴染みだからな」



 そう言って鈍感エピソードを話し始めた。が、あんまり記憶になかったからよくわからなかった。



 「昼休み来たぁー! お前、図書室行くんだろ? 」



 何故か、ニヤニヤしながら言ってくる。どうかしたのかよ。



 「そうだけど」



 「栞と楽しんでこいよ、この鈍感野郎」



 何だか嫌味を言われたような気がしたけど、図書室に向かうことにした。弁当持ちで。

「文学少女並みに訪問者も鈍感」 ( No.112 )
日時: 2017/10/16 01:39
名前: モズ (ID: KZRMSYLd)

 いつも見る図書室と書かれたプレートも何だか親しみを覚えてきた。まぁ、いつも来ているしな。
そうしてガラガラ、と戸を開ける。



 「今日も来るんだ、篠宮くんは。友達と喋らなくてもいいの? 」



 「いや、栞と本のこととか話したいなって思ったから」



 「そうなんだー。私もそう思ってたところだよ、以心伝心してるみたいだね」



 最近の楽しみは俺と栞しかいない図書室で弁当を食べながら本のこととかを話すこと。
これがとても楽しい。栞はいつも図書室で弁当を食べているようで教室で食べることはほぼないとか。
 そして今日も図書室で弁当を食べながら話していく。



 「昨日薦めてくれた本、今まで読んだことのないようなやつだったから新鮮だったよ」



 「面白かった? 篠宮くんのおすすめの本があったら今度、教えて欲しいな」



 そんな風に本のことばかり話している。それを一つのおかずにして弁当を食べ進めながら、



 「栞って思ったよりも話しやすいよな」



 「ちょっと酷いな、私のこと単なる真面目って思ってたよね、きっと」



 「そうだよ。でも優しくて本のことになると興奮したりふんわりしてたり面白いよ」



 「ふふっ、そうかな。みんなには真面目しか言われないから嬉しいよ、そういうの」



 お互いのこととかも話したりする。母が作ってくれた卵焼きの甘さが身に染みる。
 そういえば、俺が本ばっか読んでるから奇妙がってたな。まぁ、いつもゲームしかしてなかったし。



 「……あ、そろそろ午後の授業が始まっちゃうね」



 「そうだな。それじゃ、俺、教室に戻るよ」



 「うん、わかったよ。ばいばい」



 「少しの間だけばいばいだな」



 ひょんなことから栞と距離が近づいて気が付けば足は図書室へ動いていく。
こんな日々、時間がとても楽しく充実している。これを話している友達に「恋人かよ」とか言われた。
正直、そういうのあんまわかんないし恋するって何なのとか思ってるけど。
今は栞とこういう距離でまったりして過ごしてたいからこのまま過ごしていくんだろうな。
栞といる時間がとても楽しくて安心できて、顔が見れないと不安になるかもしれないけど。
そんなこと話したら嫌われてしまうだろうしこれが何なのかわからないからやっぱりこのまま。



 授業が終われば、栞が待っている筈の図書室に向かおう。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「文学少女は意外にも鈍感」改め、「文学少女並みに訪問者も鈍感」



 珍しく話が早めに終わってびっくりしています。本当にびっくりして実感がないです。



 ようやく秋らしくなり家に引き籠る季節となりました。
ですから、のんびりと書いていきたいなと思います。
モチーフをもとにして頑張ります。



 もしかしたら秋か冬にリクエスト募集を行うかもしれませんしもしかしたらよろしくお願いします。



 ちなみに鈴上栞ちゃんも篠宮くんも鈍感なので恋してることに気がついておりません。
篠宮くんの名前はつけてなかったので想像で楽しんでください。



 ということで深夜ばかりに書いているモズでした。コメントもあれば良いですよ。



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