コメディ・ライト小説(新)

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下書きだらけ
日時: 2018/10/07 03:04
名前: モズ (ID: KG6j5ysh)



【意味を為さない目次】

「」>>1-2
「」>>18-19「」>>20「」>>21-22「」>>34-35>>37「」>>43>>45>>49-50「」>>62-64
「」>>69-70「」>>75-76「」>>84-86>>89-90「」>>96-99(不可)

「」>>160-162 途中
「」>>163
「」>>165
「」>>166
「」>>167
「」>>168


「」>>170 続く
「」>>171 供養
「」>>172

 初心を忘れずにごろり寝転んで初心者ぶって書く場所、
珠に溢したくなる、仕方ないやろ、なんてな。

Re: 短編集 ( No.138 )
日時: 2018/01/02 19:05
名前: モズ (ID: KZRMSYLd)

 「信じない者と信じる者」
──信じない者



 噂話で聞こえてきた、ある人のこと。どうやら、その人は死んでしまったと噂されている。
だが、それは所詮彼等の噂でしかない。あの人がそんな簡単に死ぬ訳がないじゃない。
 だって、私が苦しんでいた時に手を差し伸べてくれたのに。私は貴方に助けられたのに。
私にとっては貴方は太陽なのに……そんな貴方がいなくなるなんてあり得ない。
そうよ、貴方がいなくなるなんて嘘っぱちなんだわ、彼等なんて信頼できないもの。



 「汐久くん、劇薬を飲んで亡くなったらしいけど……太陽みたいな子だったのに」



 「うん。私も何度も助けられたから……本当だか未だに信じられない」



 彼女等の話を聞いた。信じられない、皆の話が本当とは思いたくないが、整理しよう。
学校の廊下、一月だからとても冷えてる筈なのに私の体は熱を帯びるし、息は荒くなる。
 だが、その話が本当なら……? 貴方は、汐久は、李緒は……。
劇薬を飲むってことはわざわざ苦しむことを選んだ、死ぬことを選んだ。
なんで? 貴方が苦しむ理由なんて無い。みんなを助けてきた貴方が苦しむ?
いや、これは全て嘘。まやかし、偽装された世界ね。
私を苦しめようと私に嘘を流しているんだわ。きっとそうよ。
李緒が死ぬなんて、地球が崩壊するくらいにあり得ないことなんだから。
ねぇ、あり得ないよね。その思いは口から溢れだした。



 「真夏、そんなことあり得ないよね? 李尾が死んでるなんて嘘だよね」



 それを信じられない、この頭。無理矢理製造した笑顔で友人に聞いた。

Re: 短編集 ( No.139 )
日時: 2018/01/03 23:43
名前: モズ (ID: 9yNBfouf)

 「交差点、無関心」



 ヘッドフォンで音楽を聴いていた。それはアイドルにしては強烈なメッセージを与えたもの。
彼女達は大人に操られ、自ら動いたのか? 社会、大人などへ、若者へ、メッセージを伝えた。
アイドルにしては可愛らしくない歌詞、可愛いというより美しいダンス。
MVで観たそれらの集まりはこの国に大きな衝撃を与えた。
ピアノは踊りながら、そして彼女達の歌声は強い意志を感じられた。
 だが、ここは平和な国だ。海を渡ったあの国のような殺人は起きるまい。
銃さえ持つことを認められてない国なのだから、安心できる。それはまやかしなのか?
私のその考えに賛同するようにメッセージ越しに何かが爆発する音、続いて人々の悲鳴が聞こえた。
それに驚いてその方向を見やると……



 「……嘘、この景色は本物なの? 」



 先程まで歩いてた交差点は赤く染まっていた、これは言うまでになくあれだ。
人々はその現状に驚いたのか、別の要因なのか逃げ惑うことしか出来ない。
交差点なのだから車は通るのだが、何故だろう。わざわざ皆が止まっている。
ふとその群れの一欠片が倒れた、流れるのは交差点を赤く染めたもの。
それに続いて群れの欠片がどんどん剥がれていく。赤いものは流れを止める気はないようだ。
私のようにそれを見ていた者はその現状を焼き付けるかのように凝視していた。
何も語らず、怯えず、ただ見ることしか出来なかった。馬鹿みたいに叫ぶ輩も居ないという。
気が付いたら、その群れの欠片はほぼ剥がれ落ちて散らばって倒れていた。
しかし交差点には残った人もそれ以外もいない。誰がこれを引き起こしたのか、わからない。
 だから終わったと思った、何故だか止まっていた車達も動き出した。何もなかったように。
過去の私のように凝視だけしていた者もまた動き出す。あの惨劇は無かったかのように。
その証拠に人は交差点に残された赤溜りもタンパク質の塊も気にせず、歩いている。
踏んだとしてもタンパク質の纏う布で擦れば良いのだから。蹴飛ばしても問題はない。
そのような意見は車の中だって変わらない。その道路に同じように赤溜り、タンパク質があろうとも。
そんなこと構わずにスピードを上げて通り過ぎていく、赤溜りは弾けて飛び散っていく。
タンパク質の塊はぐにゃりとなれば潰れていく、次第に形を崩していった。
ふいに赤溜りの飛び散りが私の顔面に掛かった。私は当たり前のようにタンパク質の纏う布で拭いた。



 ヘッドフォンには相変わらず、強烈なメッセージを示す歌詞が流れていく。
彼女達もいつかは薄情に変わってしまうのだろうか、他人事のように考えた。
それよりも衝撃的なことがあった筈なのにそれはもう過去の話だと振り切る私。
どうやら私は変わったみたいね、薄情に。



 黒いヘッドフォンにショートの黒髪。黒い革ジャンに合わせた甘辛コーデの女の子。
彼女は先程まではあの惨劇に驚いて、何かを感じていたみたいだけど、今では何もなかったようね。
血溜りにも躊躇なくブーツを歩ませ、人だったものを踏んでも顔ひとつ変えない。
人間ってこんなにすぐに変わってしまうのね?







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 欅坂さんのとある曲を聴いて閃きました、彼女達はそんな歌は歌いませんが。



 内容的にはここで良いのかと迷いましたが、いろいろリメイクしました。
グロテスクにならないように変化させたつもりです。
これでも後味は悪くないのでコメライでも全然良いと思います。



 こんな風に突発的にこれから書くと思います。恋愛は書くのかわからないですね。あはは。

Re: 短編集 ( No.140 )
日時: 2018/01/05 01:05
名前: モズ (ID: MgJEupO.)

 「ほんの僅か考えた夢」──起動、力説



 僕が少し考えた、夢みたいなこと。雨の代わりに、飴の代わりに金が降れよって。
この世で生きるには金が絶対的だ、家だって食だって服だって生きるためにはそれが絶対的だ。
僕の作り出した地球を縮小化したプログラムで遊んでみることにした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 『リトルアース』起動中……しばらくお待ちください。



 リトルアースを起動しました、設定を記入するか眺めるか行動を起こして楽しんでください。



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 ここで僕は『気象モード』を開き、雨の欄を開く。そして降るものを雨粒から紙幣に変える。
自分でも凄いと思うのが例えば見る範囲を日本、東京に設定するとする。
すると、人間の動きも見ることができる。事前にツウィッター等でアンケートも行った。
故に考えてそうな感想や事はそれなりにわかる。世界を覆う雲からはそれぞれの国に合わせた紙が降る。
ここで『見る範囲』を東京、その中でもスクランブル交差点に設定した。


Re: 短編集 ( No.141 )
日時: 2018/01/10 00:52
名前: モズ (ID: XnbZDj7O)

──僅かばかりの余談、反映



 ここで何となく思い出したことがあり、スマホでサイトを開く。
どうやら小説大会の結果が出ていたようだ。ふむふむ、そうなのかと思うばかりだ。
最近は新人の成長も著しい。予想外の人が入っていたりするのだから。
入賞、次点等をかっさらって見たら、サイトを閉じた。そしてパソコンとにらめっこだ。



 パソコン達はとても優秀だ。その力を借りることにしよう。
プログラムから設定を選択し、さらに『統計を反映』を選択した。
ネット上に溢れている人間に関する、特に日本人についての情報。統計を集める。
それをプログラム自身が収集、解析、そしてそこから行動を考え出し、反映する。
ここまでの行動を一コマンドで出来るなんて楽なもんだ、自分で作ったが凄いと思う。
そこから反映すれば、人々は各々動き出した。

Re: 短編集 ( No.142 )
日時: 2018/01/12 16:28
名前: モズ (ID: OypUyKao)

──行動



 彼らが起こす行動は非常に様々だ、まぁ人なんて誰一人同じ個体はいないから当たり前なのだが。
その中でも多かったのは人混みを押し退けて我先にと金を掴もうとする者。
それらがたくさんいるからか、弱いものは足を踏まれたり倒されたりした。
しばらくすると、暴動が起きた。原因は足を踏まれたことだった。
やけにリアルなその暴動を無視して少数派を見た。一人は人混みから離れていた。
そして綺麗な札をじーっと見て選びとる。彼らは馬鹿だとでもいうかのように微笑みを忘れない。
他には道具を使って取るものがいたが。一人気になる者がいた。
 何もせず、金も取らない。そして暴動を起こしたりしている人ゴミを遠巻きに見ていた人物。
表情を伺ったが無表情に近かった。笑っても悲しんでも。どれでもなかった。
しばらくすると暴動は終わりを告げ、人々は殆どが拾われてしまった僅かな札を取り合っている。
その時、そいつは動いた。



 街頭の上に登った。しかし彼らは地面に這いつくばっているのだからそいつのことは見えぬ。
が、彼らが揃いも揃ってバッと顔を上げて同じ方向を見ていた。



 「金の亡者よ、この私が貴方達に金を恵んであげるわ」



 当時の彼らは狂っていた。あらゆる欲望を叶えられる魔法の紙、紙幣が降るあの時間。
それを無駄なことをして……心が折れていた。金、それに囚われて彼らは正常ではなかった。
そいつの方を崇めるように見ていた、彼らが求むのは金、ただそれだけだが。
僕はその時分かったような気がした、そいつのしたかったことが。彼女のしたかったことが。



 「この私に崇拝、そして信仰するのなら金を降らせてあげる。
裏切ったら貴方達の運命は……全てねじ伏せる」



 洗脳をしていた、そして自分が愛され尊敬されることを欲していた。快感のために。
彼らも馬鹿だった、いとも簡単にひれ伏せた。そして○○様ーと声を合わせて言っていた。
その様子を見て僕はリトルアースを閉じて、プログラムを落とした。



 遊ぶのはまた後にしよう、洗脳なんて手段、僕は大嫌いだ。



 そして今日は部屋を掃除して、ごみもたくさん捨てないとだ。
そう呟いてパソコンを動かしていた男は部屋から消えた。




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