ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 復讐の娘
- 日時: 2009/09/02 17:38
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
社会問題系小説で書かせてもらってます、砂漠の薔薇です。
注意! 荒らしはお断り!
他にもいろいろあるけれど守って欲しいのはこれだけ。
以上!オリキャラも募集しているのでじゃんじゃんコメントください!
プロローグ 復讐の娘
ある町、それは人間界ではない所、1人の紫の髪の少女がいた。彼女はいま、パソコンであるサイトを開いている。「復讐サイト〜貴方の願いかなえます〜」
そして新たなメッセージを見てふっと微笑んだ。
「ああ、愚かな人たち、また仕事が増えたわ」
そしてよってきた白い毛に彼女と同じ紫色の目の猫を抱き上げ、「明日も忙しくなりそうよアイオライト。頑張って猫達を集めてきてね?」
彼女こそ、復讐の娘で名高いジェイド。今宵も猫を引き連れて復習のため人間界に降り立つ・・・
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32
- Re: 復讐の娘 ( No.50 )
- 日時: 2009/09/18 21:57
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
なんか書いている自分まで悲しくなってきたよ〜
- Re: 復讐の娘 ( No.51 )
- 日時: 2009/09/19 17:17
- 名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: kYMQpD9Q)
- 参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573
でも、復讐人(勝手に名前つけやがった)の立場で考えると仕方無い…のかな?かな?
- Re: 復讐の娘 ( No.52 )
- 日時: 2009/09/19 21:53
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
そりゃ仕方ないんじゃ?
んじゃ、続き書きまーす!
よっし、頑張るぞー!!
- 復讐の娘 ( No.53 )
- 日時: 2009/09/19 22:37
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
第2件目の依頼 5 悲しみ、滝の如く 後編
(ジェイド視点)
皆の報告を聞き終え、私はあの剣の元へ向かう。
自分の踏ん切りをつけるためと、仕事のために。
電脳世界を伝って午前2時に剣の部屋に着いた。
あいつは能天気そうな顔をして眠っている。ったく、最後まで馬鹿なのかこいつは・・・
「おい、代償、目を覚ませ。」
「ふにゃぁ・・・?ジェイドさん?ってええ!!なんでいる!?どうやってきたの?」
「そんなことはいい。私は復讐サイト管理人だ。そんな事をしている暇があるんだったらとっとと仕事を済ませたほうがいい。」
そして、いつものように続ける。
「早速だが、由香の代償であるお前を頂こうか。」
するとあいつはほえっとした目をいきなり凛々しくさせた。
うっ、なんか胸がきゅうんとしてきた。
「復讐サイトの代償は猫に変えられる。ジェイド、お前の事だったのか。」
「ならいい。とっとと僕を猫にしなさい。そうすれば一生ジェイドの傍にいられるだろう?さあ、早く。」
ふっと手に息がかかると、猫にする呪いが封を解かれて溢れてしまった。慌てて手に押し戻し、手を囲むように纏わせた。
「お前は馬鹿か?猫になったら記憶がなくなるんだぞ?もしかしたら私の事を嫌うかもしれないんだぞ?」
「僕はそんなことはしない。」
そういうとぐっと手をつかんだ。私の呪いがついているほうの手を。
「さ、お別れだよジェイドさん、人間である僕とはね。写真でも取っておこうか。」
慌ててカメラを取りに行ってほんの数秒で戻ってきた。早いな。
「いくよー、ほら、笑ってよ。」
カシャッとシャッターの切れる音。私は魔力で同じ写真を2枚出した。1枚は私がもってポケットに入れた。
「さあ、本当にお別れだよジェイドさん、また会おうね。」
手を握り締めて笑っている。なんでこんなに笑っていられるんだよ・・・
「消えるなよ・・・もう2度と私の前から消えないでくれよ!私は人間のほうの剣のほうが好きだから————————!」
思わず言った言葉に剣は私をそっと抱く。温かい。私の冷たい肌とは大違いだ。
「泣かないでよ、僕だっていけなくなるだろ?」
「いけないで結構よ・・・う、うう〜っ」
「泣いてばかりいたらジェイドさんのとこから逃げちゃうよ?」
びくついてふるふると首を振る。
彼と私は涙で顔をぬらしながら笑った。
そして——————————————
彼は—————————————————
呪いがしみこんだ私の手を自分の胸に当て——————————
人間として、一生を終えた。
涙が止まらない。彼だった猫を抱いて1人で声を押し殺して泣いた。その時。
「大丈夫よ、彼は人間としては死んだけど、貴方の心で人間として生きている。
だから、猫(カレ)をずっと愛していてね・・・」
傍で玲無が蝶の羽を生やして立っていた。
「ああ、んなもん分かってるさ。」
「今更強がってもかっこよくありませーん!!」
「・・・うっさい。」
「え〜酷いよ〜せっかく魔女修行抜け出してきてやったのに!この恩知らず!」
「恩知らずはお前もだろ?」
「もういいもん!ジェイドの恋愛ばかぁ!」
ほめ言葉を有難うよ、玲無。
私が剣の事を忘れるわけないじゃないか。
この写真と、魔界猫と化した本人がいる限り————
「あれ、君は誰?見たことない顔だね。」
最初に会った時と同じ言葉。こんなに悲しいのは何故?
私も同じように返す。
「私はジェイド・ユナカイトだ。お前はこれから私の使い猫。名前は・・・そうだな。
剣というお前のもともとの名からとって、
ソードライトと言うのはどうだ?」
悲しみ滝の如く。思い晴らせば草木萌える大地となる。悲しみ、雨を降らせば次は喜びと歓喜が、ココロを鮮やかに染めるだろう。
私はこの意味を知ったような気がした——————————
〜5 完。〜
- Re: 復讐の娘 ( No.54 )
- 日時: 2009/09/20 21:54
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
5終わった!
泣かせる覚悟で言って見事に玉砕w
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32
この掲示板は過去ログ化されています。