ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 復讐の娘
- 日時: 2009/09/02 17:38
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
社会問題系小説で書かせてもらってます、砂漠の薔薇です。
注意! 荒らしはお断り!
他にもいろいろあるけれど守って欲しいのはこれだけ。
以上!オリキャラも募集しているのでじゃんじゃんコメントください!
プロローグ 復讐の娘
ある町、それは人間界ではない所、1人の紫の髪の少女がいた。彼女はいま、パソコンであるサイトを開いている。「復讐サイト〜貴方の願いかなえます〜」
そして新たなメッセージを見てふっと微笑んだ。
「ああ、愚かな人たち、また仕事が増えたわ」
そしてよってきた白い毛に彼女と同じ紫色の目の猫を抱き上げ、「明日も忙しくなりそうよアイオライト。頑張って猫達を集めてきてね?」
彼女こそ、復讐の娘で名高いジェイド。今宵も猫を引き連れて復習のため人間界に降り立つ・・・
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- Re: 復讐の娘 ( No.125 )
- 日時: 2009/10/06 23:14
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
番外編 ジェイドの過去 5 強制収容所脱出計画2
あの盗聴機を仕掛けて2ヶ月。
ジェイドは盗聴機のスピーカーがばれない様に床に埋めた。
外は雪が降り積もり、ジェイドたちの囚人服では肌寒い。
第1牢獄のあの人たちは無事だろうか。
そんなことばかり考えていた2ヶ月。
ついに恐れていたことが起きた。
「さあ、来い!」
無理やり歩かせられる両親を見て、ジェイドはまた雑用か、と見ていたが様子が違った。
今日はいつもよりマシな服を着ている。それに、向かった先が小部屋じゃなくて外。
まさか!とジェイドは思い、兵士に「何でもいう事聞くから」といって厳重警備の中母親の後を追った。
「嘘だろ・・・これは夢だ・・・」
両親がいたのは大観衆が周りを囲んだ広場。真ん中には何かが置いてある。
真ん中にいた母ビリディンと父ダイサイトはジェイドを見つけて悲しそうな顔をした。
そして、大きな歓声の中、将校とグリーンビレッジ村長、レッドタウン町長が入ってきた。
両親は仰向けに寝かされる。
「何か、言い残すことは?」
「ジェイド、残してすまないな。仲間を大切にするんだぞ」
父ダイサイトはそう言うと虚空に向かって優しく笑った。
「親友や、大切な人が危ない目にあったら時分だけ逃げるなんてまねしちゃダメよ。それから、復習なんて馬鹿な真似はよしなさいね」
母ビリディンは虚空に向かって一筋の涙を流した。
それから数分後、
広場には警備員を振り払い、両親の傍に駆け寄るジェイドと笑いあう群集。中にはジェイドの健気さを馬鹿にしている人もいた。
ジェイドは、ビリディンのいったことも忘れて、1人黙々と考えた。
その夜、ジェイドはあえて眠らなかった。
コツコツ響く足音、ジェイドはそれを数えていた。
「99、100、101・・・」
人が寝静まった真夜中。ある時間を境に足音が途切れた。
「1,2,3,4、・・・・」
ジェイドはその時間も兵士の足音と同じリズムで数え、忘れないように、使えない手の変わりに口を使って寝台の板を噛んでいた。
「足音が聞こえなくなった時は、兵士の足音が90ぶん。」
そう思って寝台に9本の筋と手錠のねじの跡で×と10本の小さな筋をつけていた。
つけ終わると、眠っている振りをしていたが本当に眠ってしまった。
- Re: 復讐の娘 ( No.126 )
- 日時: 2009/10/07 19:13
- 名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: dE8MPeNl)
- 参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573
ジェイド……悲しいのです…
- Re: 復讐の娘 ( No.127 )
- 日時: 2009/10/07 21:02
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
桜
確かに悲しい過去です・・・
んじゃ、続き行って見よー!
- Re: 復讐の娘 ( No.128 )
- 日時: 2009/10/07 21:22
- 名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: t/W.CWd9)
- 参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573
レッツゴー!!(え
- Re: 復讐の娘 ( No.129 )
- 日時: 2009/10/07 21:35
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
番外編 ジェイドの過去 6 強制収容所脱出計画3
グレーイト強制収容所では、毎朝9時に朝の散歩がある。
ジェイドは、散歩の時間の時、昨晩の兵士と同じ歩幅と速さで昨日つけた90歩ぶん歩いてみた。
「すみません、今何時ですか?」
「今は9時45分だ。どうかしたのか」
「いえ、なんでもないです」
ジェイドは考えた。
兵士の90歩分は45分だった。
45分で脱出できるだろうか?歩きなれている兵士でさえ45分もかかるという事はよほど広い収容所なのか?
ジェイドはその事を囚人達の前で話した。
「そうだったの・・・一応この収容所が国で出来たものだから広いことはわかるわ。問題は脱出できる所がどこかよね」
「んじゃあ、次の雑用の時皆で調べよう!」
雑用の時は最も警備の目が緩んでいる時間だ。ごみを捨てに行くとか、この荷物を運びに行くとかの理由で外にもいける。
皆は示し合わせて明日を迎えた。
ジェイドは幸運にも外の仕事だった。届いた荷物を運ぶ途中の事。奥の有刺鉄線に1箇所だけ色も形も少し違う所を見つけた。ばれないようにそっと触ってみる。
痛くない。押せば動く。まさか!
ジェイドは喜びでいっぱいになった。
「おい、何サボっている。とっとと働けこのゴミ虫め!」
将校、アゲートに革靴で思い切り蹴られる。ジェイドは背中に激しい痛みを感じた。
さらに兵士は容赦なくジェイドの整った顔に蹴りを入れ、頭を踏みつけた。
「今度やったらまた私の下に引きずり出すからな」
ジェイドは体がボロボロになりながらもアゲートの元から一心不乱に逃げた。
「そう、私達の棟の近くにねぇ・・・」
ベリルはふふっと面白そうに笑った。他の皆もやった!と言う顔をしている。
「んじゃ明日にでもだ「今日!45分の間に皆は牢獄の戸をぶち壊して築かれないようにあの林の前よ!」・・・はーい」
カイアナイトの言葉はベリルの声で遮られた。
そして、ついに今日の夜、脱出に挑む———————————!
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