ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 復讐の娘
- 日時: 2009/09/02 17:38
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
社会問題系小説で書かせてもらってます、砂漠の薔薇です。
注意! 荒らしはお断り!
他にもいろいろあるけれど守って欲しいのはこれだけ。
以上!オリキャラも募集しているのでじゃんじゃんコメントください!
プロローグ 復讐の娘
ある町、それは人間界ではない所、1人の紫の髪の少女がいた。彼女はいま、パソコンであるサイトを開いている。「復讐サイト〜貴方の願いかなえます〜」
そして新たなメッセージを見てふっと微笑んだ。
「ああ、愚かな人たち、また仕事が増えたわ」
そしてよってきた白い毛に彼女と同じ紫色の目の猫を抱き上げ、「明日も忙しくなりそうよアイオライト。頑張って猫達を集めてきてね?」
彼女こそ、復讐の娘で名高いジェイド。今宵も猫を引き連れて復習のため人間界に降り立つ・・・
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- 復讐の娘 ( No.15 )
- 日時: 2009/09/06 20:34
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
麗佳は急いで家を出る。
「おっはよー!麗佳と遅刻出来るなんて夢みたいだ〜あはは〜」
傍にはいつの間にか沙希がいる。
「ちょっと、2人して遅れたら意味ないじゃない。早く行けば?」
麗佳がすかさず突っ込む。
「いいじゃん、怒られるのも一緒だよ」
そう言うと手をとり、走り出した。
すみません、落ちます。
- 復讐の娘 ( No.16 )
- 日時: 2009/09/07 21:01
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
続き
「まにあったあああああ!!!」
麗佳と沙希が急いで学校に行くと、様子が変だった。
皆がこちらに向かって頭を下げている。先生もだ。
そして、変な気持ちで教室に行くと、
あの、狩宮 美知が虐められていたのだ。
「なんで!!どうして私が・・・ウッグホッ」
美知は状況が理解できず苦しんでいる。男子が美知のみぞおちを蹴った。
「麗佳様、どうしましょう?」
皆は聞く。
「その前に私が聞きたいの!!なんでこんなことになっているの?」
1人の女子が跪いていった。
「はい、美知はこれまで狩宮グループの令嬢だからという愚かな理由でいじめをしたり、人の秘密を守る代わりに万引きをさせたりと、愚かなことをしてきました。
でも、ちょうど昨日、不正がばれて狩宮グループが倒産、ついでに社長が逮捕されたんです。不正と言うのは麗佳様のお父様の会社の論文を自分の会社の論文として発表したんです。
そして、犯罪者の娘であり、私達の敵であるこの人を傷つけて追い払おうとしているのです。」
そう言うと後ろに下がる。
「ふん、いいじゃん。このまま続行させれば?」
「それもそうだね。おい、美知、顔を上げろ。」
麗佳は今までの奴隷扱いを思い出し、憎しみがあふれていた。
「このままずっと、苦しむがいいわ!貴方がしたことをそのまま返してあげるわ。ミチサマ?これから貴方が私の奴隷よ!」
その言葉に美知は泣き出す。それをよそに暴力は続く。
その様子を、姿を消したジェイドが見に来ていた。
「良かったじゃないか。あの子の幸せそうな顔を見てみなラリマー。」
鷲の姿から人間に戻ったラリマーが優しい笑顔を浮かべる。
「ええ、本当に人間って————————
オロカデスネ・・・」
第1件目の依頼完結。
- 復讐の娘 ( No.17 )
- 日時: 2009/09/07 21:16
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
第1章完結その後の悲劇。
学校が終わり、高価な宝石やアクセサリーなどを美知に万引きさせた麗佳が帰ってきた。
「ただいまー」
「お帰りなさいませ。麗佳様。」
あの復讐から1ヶ月。美知はやせ細り、麗佳は魅力を増していった。あの時とは反対に。
「お母さんはまだ帰ってこないの?」
「はい、申し訳ございません。全力で探しているのですが。」
「そう。ならいいわ。」
そう言って何気なく元々はキッチンがあった場所である中庭へ向かう。
ここは麗佳のお気に入りの場所で、春になれば桜、夏にはひまわり、秋には紅葉と薔薇の数々。冬には地味だがかわいい花々が見れる場所だからだ。
今日もいつものように咲き誇る薔薇を眺める。だが今日はいつもと違っていたことに気がついた。
薔薇園の向こう、何かがいる。早速麗佳はそこへ向かっていった。
「ああ!!猫!なんで・・・ !!!」
そこにいたのは灰色の猫。お母さんと同じ茶色の大きな目をした猫がいた。
そのとき、麗佳は1月前の事を思い出していた。
「そうか・・・復讐の代償でお母さん猫になっちゃったんだ・・・」
ちらっと麗佳を見ると、その猫はぴょんと高く跳ねてどこかへ行ってしまった。
「おかあさーーん!かえってきてよーーーー!!」
麗佳の悲痛な叫びは中庭に響き、猫のいたところの花は・・・
麗佳の憎しみと同じような黒になって無残に枯れていた。
- 復讐の娘 ( No.18 )
- 日時: 2009/09/08 17:46
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
第2件目の依頼
神崎 由香<かんざき ゆか>
剣の元彼女。自分を騙して剣を奪った多恵子に恨みを抱く。
酉鞍 剣<とりくら つるぎ>
由香の元彼。ジェイドに好かれた。霊感がある。
宝玉 多恵子<ほうぎょく たえこ>
由香のクラスメイトで美人なのをいい事にいろいろ彼氏もちの女子から彼氏を奪い取って遊んでいる。
以上です!ところでオリキャラが出てな〜い
猫でもジェイドの仲間でも依頼主でも何でもいいです!
用紙は↓
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
オリキャラ応募用紙
名前『 』
性別『 』
性格『 』
容姿『 』
得意技(猫、ジェイドの仲間のみ)『 』
その他『 』
どうもありがとうございました〜!!
- Re: 復讐の娘 ( No.19 )
- 日時: 2009/09/09 18:19
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
第2件目の依頼 1 ジェイド、恋に落ちる
夕焼けが綺麗な学校の屋上に、ジェイドはいた。
この時間はいつもなら魔界にいる時間だ。
「どうしたんですか?いきなりこんな時間に出てきて。」
隣のアイオライトが不思議そうに顔をのぞく。
「ジェイド様らしくないですよーこんなものに・・・ぐぇ・・・」
フローライトが何か言おうとした瞬間、ジェイドはその言葉が気に入らなかったらしく、むんずと首をつかんだ。
「うるさい、『夕焼けが見たい』と思ったら思いどうりに行動するのがいけないのか?」
フローライトは「いえいえ、とんでもない」といってジェイドの手をすり抜け、ゴホッと咳き込んだ。
フェンスに乗っかって足をぶらぶらしている。
「あれ、君は誰?見たことない顔だね。」
声がしたほうを見ると黒い髪の男子が立っていた。ニコニコ笑って近づいてくる。
「え!?こいつ、ジェイド様の事見えてる!?」
アイオライトがびっくりしたように丸い目をさらに丸くさせた。
「元から霊感があるんだ。君はジェイドさんって言うの?よろしく、僕は剣。けん、ってよく言われるけど、つるぎって言う名前だから。」
「ふーん、まあよろしく・・・」
「ジェイド様!?なんか様子が変ですよ?どうかしました!?」
フローライトがまた懲りないことを言う。
「ところで、この猫は君の猫?かわいいね。」
「ジェイドちゃま〜ひぇんにゃ人間にちゅかみゃっちゃいみゃちた〜(ジェイド様ー変な人間に捕まってしまいましたー です。)」
その腕の中には真っ黒な子猫。レピドライトだ。
「あ!もうこんなじかん、帰らなきゃ・・・じゃあ、いつか会えたらね。ジェイドさん」
レピドライトをおろして去っていく。
「まったく・・・何様のつもりだよあの人間。ジェイド様もそう思いますよね・・・ってあれ?」
視線の先にはアイオライトには向いていなかった。
その視線は・・・彼が去ったドアにむいていた。
「馬鹿だね・・・人間に恋してはいけない決まりじゃないか。」
やれやれと頭を抱え、フェンスから下りて屋上から一気に猫達と一緒にダイブした。地上に着く寸前、彼女らは消え、魔界へと帰っていった。
その夜、魔界。
ジェイドは今日会った彼・・・剣の事を思い出していた。全てが知りたい衝動に駆られる。今すぐにラリマーを呼び出して探らせたいほどだ。
「もう、なんであの人間なんかが気になるのよ・・・明日魔界クリニックでも行こうかしら・・・」
パソコンをシャットダウンして、ため息をつく。
暗い魔界の黒い家の暗い部屋。そこでジェイドが悩んでいるのを剣は知らない。
でももうじき———————
この悩みは悲しみへ変わる。
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