ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 復讐の娘
- 日時: 2009/09/02 17:38
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
社会問題系小説で書かせてもらってます、砂漠の薔薇です。
注意! 荒らしはお断り!
他にもいろいろあるけれど守って欲しいのはこれだけ。
以上!オリキャラも募集しているのでじゃんじゃんコメントください!
プロローグ 復讐の娘
ある町、それは人間界ではない所、1人の紫の髪の少女がいた。彼女はいま、パソコンであるサイトを開いている。「復讐サイト〜貴方の願いかなえます〜」
そして新たなメッセージを見てふっと微笑んだ。
「ああ、愚かな人たち、また仕事が増えたわ」
そしてよってきた白い毛に彼女と同じ紫色の目の猫を抱き上げ、「明日も忙しくなりそうよアイオライト。頑張って猫達を集めてきてね?」
彼女こそ、復讐の娘で名高いジェイド。今宵も猫を引き連れて復習のため人間界に降り立つ・・・
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- Re: 復讐の娘 ( No.5 )
- 日時: 2009/09/03 10:32
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
第1件目の依頼 2 事の発端2
麗佳は、昨日の美知の言葉に怯えながら学校に来た。
「あら麗佳さん、答えを聞こうじゃないの。誓うの?」
麗佳はびくついて「誓います」それしか答えなかった。
「そう、ならいいわ。今日の放課後、この教室で待っていなさい。待っていなかったらあの事ばらすわよ。」
「分かったよ・・・美知」
すると美知は声を荒げていった。
「なんだよ!忠誠を誓うって言っただろう!?だったら様をつけろよ!普通は美知様って言うはずだろ?」
「申し訳ありませんでした・・・美知様」
「それで良いのよ。いえるじゃない。」
そして満足そうに教室で友達と話していた。
だけど麗佳は美知が怖くて仕方がなかった。
「れーいか♪ どうかした?」
「ううん、なんでもないよ。」
結局麗佳は沙希にも相談できぬまま、放課後を迎える事になった。
〜急だけど、ここから麗佳視点〜
放課後、私は美知・・・いいや、美知様にこの教室で待つように言われた。
「待っていなかったらあの事ばらすわよ。」
その言葉が私の中で無限再生される。
もし、あの事が言われてしまったら・・・先生からも非難を受け、いじめっ子達の格好の獲物になってしまう。そういう事は考えないようにしているけど、どこかでその考えは強くなる。
怖い・・・!皆が怖いよ・・・!
「約束どうり待っていたわね。それじゃ行くわよ。」
そういって美知様は私をどこかへ連れて行く。そこは、どこかの化粧品売り場・・・まさか!!?
「鋭いじゃない。早速あれ、万引きして持って来てくれない?失敗したら皆にあの事言うからね。それじゃ、頑張ってね〜」
そういって外に出て行く美知様。
指差していたのは大流行の薄いピンクのリップ。結構綺麗な割りに値段が高いって沙希が言っていたあのリップ。
これを盗めば、私の秘密は守られる。皆にも虐められる心配はないし、先生にも怒られない。
私は、そんなに強くない!
リップを奪って店を出る。傍では美知様が喜んでいる。ああ、これでよかったんだ。これで、私は虐められない・・・
この万引きが事の発端。その後、麗佳は地獄を見ることになる・・・
- Re: 復讐の娘 ( No.6 )
- 日時: 2009/09/03 15:26
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
第1件目依頼 3、戻れない過去
あれから幾月。いまでも麗佳は万引きの命令をされている。事はエスカレートし、リップやストラップから、いまはブランドのバックとか、電化製品とかを盗ませている。
はっきり言って麗佳はこんな日々に嫌気がさし、自分のやった事よりも奴らが命令したことのほうが大きいからなんだか許せない感情がわいてきた。
今日もまた辛い1日が始まる。そんな時、久々に沙希が話しかけに来た。
「おはよお!最近しゃべってないからさー心配しちゃったよ!」
そして、麗佳の心を見透かしたようにしゃべり続けた。
「あ、そうだ麗佳、最近復讐サイトって言うのがはやっているんだって!」
その言葉に麗佳は反応した。
「やっぱり、麗佳あの美知って言うの憎いんでしょう!」
そんなことはお構い無しに沙希はしゃべり続ける。
「そのサイトにうらみごとを書くと猫が願いをかなえてくれるんだって!不思議だよね!
麗佳は昔の記憶を思い出していた。
小学校4年生の時、家出したときのあの裏路地。そこで見かけたたくさんの猫と紫の髪の女の子。
そうか、復讐サイトの子だったんだ。
「ありがとう!早速やってみるよ!」
そして、麗佳は残る約束を無視して復讐サイトにアクセスしたのだった。
- Re: 復讐の娘 ( No.7 )
- 日時: 2009/09/03 16:14
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
第1件目依頼 4 復讐サイトにて
パソコンの画面に現れたのは真っ黒な画面に唯白い文字で
「復讐サイト〜貴方の願いかなえます〜」
それしか書いていない画面が出てきた。
やがてその画面は変わっていき、普通のチャットのようなオレンジ色のチャットルームが現れた。
サイトのルールというのをクリックして中身を見た。
ようこそ 復讐サイトへ
ルール
恨みを持つ者の名前、住所などを詳しく書いて、写真をはっておいてください。猫達が誰だかわからず混乱してしまいます。
このサイトは本当に恨みがある人のみが活用できるサイトです。荒らしや冗談での書き込みはおやめください。やるとこうなりますよ↓
http@HUKUSYU_SAITO/CO/JP//
麗佳は気になって映像を見た。するとそこには
「きゃああああ!気持ち悪い・・・」
ただの肉になってしまった人たちの映像が出てきた。
気を取り直して続きを読んでいく。
なお、本サイトは復讐に近づける段階までしかお手伝いしません。(殺して欲しい、全部任せる場合は無視して結構です。)
復讐を遂げた次の日、貴方の大事なものを猫にしにいきます。
これにはさすがに驚いた。ええ!?猫に変えられる!?そんな馬鹿な!!
1日1回しか出ません。詳しくは今日の恨みどころをご覧ください。
全部見終わって、私は決心した。よし、やってやる・・・あいつらに復讐してやる!!
早速書き込む。見ればもうこんなにたくさんの人が復讐サイトに書き込んでいる。私はあわてて美知の情報を書き込んだ・・・
いきなりですがジェイド視点。
今日も愚かな人の頼みを聞いてやる。早速今日の仕事を決めにかかる。・・・お?以外に謙虚な子がいた。
「あいつらと私の立場を替えて欲しいです。」
つまり、あいつらを苦しませる立場におくってことね!今日の仕事はこれに決めた!
今日の仕事が決まりました!
牧 麗佳さんおめでとう!明日から貴方はクラスどころか、学校のリーダーになりますよ!明日をお楽しみに!
へ?私の頼みを聞いてくれるの!!そんなんだったら・・・別に誰がどうなっても良い・・・
いいよね・・・オカアサン・・・
- Re: 復讐の娘 ( No.8 )
- 日時: 2009/09/03 17:33
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
第1件目依頼 5 実行
夜中2時、寝静まった頃。校長先生の家にある1匹の猫が迷い込んできた。
みゃあと一声鳴いて校長を起こす。
「・・・ん?学校に行く時間じゃないだろう・・・って、ええ!!?猫?何でこんな所に・・・」
そして仕方がなく、校長はその猫を傍においてさっさと寝てしまった。
「ジェイドちゃま、しぇんにゅうちぇいこうちまちた。(ジェイド様、潜入成功しました。です。)」
真っ黒な猫は頭の上のアホ下をピンと立ててかわいい声で言った。
「そう、早速計画通りになさい。」
「了解ちまちた、ジェイドちゃま。おまかちぇくだしゃい。」
そういうとアホ下を寝かせ、校長のおなかの上にポンとかわいい前足を置いて、何か唱え始めた。すると校長が光り始め、気がついたときには校長の中にはあの黒猫・・・レピドライトという子が入っていたのだ。
「ふう、大人の体はいいな、舌は上手く回るし、ちょうどいいや、校長、サポート頼むよ・・・」
そういってまた眠ってしまった。
- Re: 復讐の娘 ( No.9 )
- 日時: 2009/09/04 12:21
- 名前: 砂漠の薔薇 (ID: RGtt012g)
第1件目の依頼 6 ジェイドの下準備
私は、その謙虚な女の子の願いをかなえてやるために、レピドライトを校長にした。つぎはフローライトに頼んでクラスの皆に猫を入れる作業に戻らなくてはならない。私は早速フローライトに猫をたくさん集めるように指示を出した。
その間に、私はあの謙虚な女のこのところに行って代償を何にするか見なくてはいけない。
私はそのこのところへ電脳世界を伝ってあの子のコンピューターの中から出てきた。
問題の子は傍で眠っている。起こさないようにそっと戸をあけて出ると、あの子のお母さんが何かをしていた。
「私はこれから、どうすればいいの?父親は帰ってこないし、麗佳も冷たいし・・・」
お母さんはこの状態を深刻に悩んでいるようだ。
仲良くしてやりたい。この家族を幸せにしてやりたい。でも、それは復讐屋がしてはいけないタブー。
復讐の依頼主の復習を成功させる代わりに依頼主の大切なものを壊すか、何かしなければいけない。
仕方がないのでお母さんを生贄にしよう。私はそう思った。そして、そのお父さんがいるところをラリマーに頼んで行ってもらい、事業を成功、裕福になるように社長に呪いをかけるようにいった。
その直後、レピドライトが校長にもぐりこんだという事と、フローライトが全校生徒256人と職員全員の中に猫潜入成功という事を聞き、アイオライトに指示を出す。
「アイオライト、電脳世界伝って狩宮グループを倒産させて来い。そしたらついでにラリマーも呼んで来て。」
「ええ!!主様〜電脳世界無理ですよ〜」
「つべこべ言わない!!とっとと片付けてくる!!魔界猫なんだから簡単だろう!?」
そういってコンピューターの中に押し込む。するっと中に入ったのを確認すると、私はやり残した事がないか最後に確認しに行った。すぐさま自分の手のひらの傷跡のようなメモを見る。
目的・・・ 立場を逆転させる事。つまり、学校のリーダーを美知ではなく麗佳にする。
1、美知の会社を倒産させる。
これは・・・ラリマーが行ったから大丈夫ね。そう思うとあの傷跡の文字が消えていく。
2、学校の人たちに猫を入れる。そして猫が出ても麗佳がリーダーという事を植えつける。
これもよし。フローライトは頭がよさそうだから。でもなかなか傷が消えない。私は心配になってフローライトに連絡を取った。
「フローライト、ちゃんと猫入れて麗佳の事植え付けた?」
「申し訳ありません!!ジェイド様!最後のほう忘れていました!!」
「早くしなさい!!もう少しで3時よ!」
そう怒鳴った直後、あの傷跡が消えた。
3、代償を猫に変える。
これは私がやること。お母さんの前に姿を現す。
「貴方勝手に入ってきて!!いったい誰なの!?」
「復讐サイト管理人 ジェイド・ユナカイト。代償を頂に来た。」
「は!?私サイトなんてやってないわよ!」
「いや、違う。お前が代償なのだ。お前は依頼主の麗佳様の大切なものだと聞いたからな。早速だが、お前を猫にする。主のお気に入りだったこと、喜ぶんだな・・・」
そして私は手を突き出す。あたりに紫のもやが立ち込め、代償は何か言おうとしたがその前に・・・灰色の毛並みの猫になった。
カシャン・・・と代償のかけていためがねが落ちる。
私は、いつの間にか傍にいたアイオライトとラリマーを連れて、フローライトがいる夜の学校に向かった。
レピドライトは校長の中だから、明日にならなきゃ出てこない。
フローライトは頭がいいのは本当らしく、全校生徒の家へいかずこの学校におびき寄せて一気にもぐりこませたらしい。学校から制服やスーツを着た人たちが操られているようにふらふらと出てくる。
いつの間にか私の傷は消え、午前3時の魔界の鐘が聞こえる。2時に仕事を始め、3時までに終わらせるのが私のスタイル。今宵も仕事を成し遂げて、魔界へと去っていく。
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