ダーク・ファンタジー小説
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- 人魚 終焉無き白夜
- 日時: 2012/11/16 02:18
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
序章
今からお話しするのは遥か、遥か昔……
この国が、まだ中世と呼ばれる時代に始まり。
今でも続いている数多の……
そんな、物語の内の一つで御座います。
ーー その若者は決して、
交錯する事の無い流れを
ただ、ただ、見て来ました。
幾つかの戦で倒れた戦友。
度々あった流行り病や飢饉で…世の中の不条理で、
酷く痩せて、米の一粒も無く息絶えた子供達……
みんなの最後を、彼は見届けてきたのです。
彼はその度に涙をこぼしました。
その終着点が見えない……
孤独と苦痛の地獄を噛み締めて…………
- Re: 人魚 終焉無き白夜 ( No.73 )
- 日時: 2013/07/16 15:04
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
コメント返し
慌てなくても、出ますよ。
そうですね。
自分らと同等の存在が現れる程度は、どうって事はないのですが。
今度のは、そうはいってられませんし……。
- Re: 人魚 終焉無き白夜 ( No.74 )
- 日時: 2013/07/25 03:29
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
小出し人物設定2 ※序章時点
ゲオルグ
「僕には到底、理解出来ませんが…。
まず、その様なる威力や効果の魔法と
魔法使い(マーゴ)と魔女は理論・現実的にあり得ません!
君達は一体、魔法や僕らに何を求めているんですか!? 」
「まあ、一応は自覚はしているのですが…。
天然と言われても、どれがそうなのかは今一つ……… 」
性別:男
生年月日/年齢:1990年代始め10月31日/21歳
容姿/身長:肘につく長さの鮮やかなブロンド、瞳は紫、肌は白。
柔和でどこか眠たげな雰囲気の端正な顔立ち。 インテリ系の優男。
/182cmくらい
参照:日本に留学生として滞在する魔法使い(マーゴ)。
ゲオルグは略称で、フルネームはゲオルギウス=セコンド・ベッティーノ・トランクィルス
(因みにTranquillusとは、ラテン語で静寂の意)。
魔法使いとしての知識と実力は極めて優秀だが。
何もない所で突然、転ぶ。 感覚が一般人よりズレている等の典型的な天然ボケではあるものの。
成績、実技、技能他は極めて優秀で、特に召喚魔法に長けている秀才。
その他:家族構成と事情が複雑らしい。
ノーラ・リシャール
「時間はとても素晴らしいけれど、同時にとても残酷なものよ。
私達、魔族にとっても。 他の種族にとっても。
一度、過ぎた時間は二度と戻ってはこない…… 」
性別:女
生年月日/年齢:不明/外見上は18歳くらい
容姿/身長:ハニーブラウンのロング、瞳(平常時)はライムグリーン、肌は透けるように白く。
目がぱっちりとしたお嬢様系美人/170cmくらい
参照:慎重で適切な判断で、東を統治する四強の紅一点。
性格は大人しく慎重、自分のメリットにならない事は好まないといわれる。
その他:甘いもの好き
- Re: 人魚 終焉無き白夜 ( No.75 )
- 日時: 2013/07/25 16:35
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
幕間2 西の策士
彼は見た目や振る舞いこそ。
聡明で礼儀正しい紳士に見えるだろうが、その本質は陰謀と策略の狡猾さをあわせもった“ キツネ ”で。
己に降りかかる火の粉をはらう為なら。
その頭脳と能力をフルに発揮すると言われる。
それは、まさに策略の指揮者といえよう。
だからこそ、彼は理解していた。
永い吸血鬼の歴史上、ただの一度たりともなかった。
僅か一万年ほどの短期間で、東西南北全ての吸血鬼王が入れ代わるという。
異例中の異例。 異常中の異常事態を……。
「へぇ…あの新参者がかね……? 」
アルベルトは手にした太刀バサミで薔薇の余分な枝を切り落とし。
その形を整えながら部下の報告に耳を傾ける。
「はい、アルベルト様…
例え、北の第五位とはいえども。
練度のみならば、完全にハードシプ伯の方が上回っておりました。
普通であれば、単に強いだけの者ならは傷を負わせるにはいたらなくとも、
それなりに持ちこたえられたはずでした。
しかし…… 」
自身が仕える王の魔力に恐怖し、震えながら部下は固い唾を飲み言葉を続ける。
「あのお方の力は、己の練度の低さをも上回っていたのです!」
「つまり。
新たな北の王は、そうして時間稼ぎどころか。
ハードシプ伯には、なにもさせずに“ 滅ぼした ”というのか……… 」
神妙な面持ちの部下を裏腹に、アルベルトはいたって冷静に。
部下の報告の続きを尋ねる。
「既に東のノーラ様、南のディーノ様も動き始めております。
それで。 いかがなさいまますか…アルベルト様…? 」
「相手と後の二人の出方次第といったところだ。
それが、無ければ放置しておけ。
……それとも、君が戦うのかね…。
リヒャルト枢機きょう? 」
続く
あとがき
今回も。
いえ、今回はとても短めです……すみません。
毎度毎度…………
- Re: 人魚 終焉無き白夜 ( No.77 )
- 日時: 2013/07/29 00:39
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
前書き
今回は一人称、小説です。
幕間3 憤怒の牙
数ヶ月前、それまで全くの無名だった。
あのクソ野郎が「氷河のアイレスター」をぶっ倒し、
新たな王になっただけでも気に食わねぇのに……。
今度は何だぁ?
たかが二百の新参者が既に俺様らに匹敵する力を持ってて、
変なファミリーネームの奴を一時的じゃなく。
完全にぶっ殺した!?
ふざけるナァ!! クソが!!!
「ーーー故に、同盟を組むか。
あるいは、他の王と同様に必要以上の接触を避けるべきかと存じ上げますが 」
「はあっ!?
何んで、たかが新入りなんぞにビビらなきゃあいけねーんだよ?? 」
「ですから…ーー」
「うるせー!!
この俺様に指図なんぞするんじゃねー!!! 」
ムシャクシャしてた俺様は当たり構わずに魔力を解放し、
目の前で陳腐な事をばっかし抜かしてやがる下っ端を。
炎の魔法でチリすら残さずに焼き殺した。
「ああ、クソっ!
クソが! クソが! クソが!!
いきなり出てきた野郎が、いい気になって大きなツラをしやがって!!!
クソガ、クソガ、クソガっ!!!! 」
何が天才だ!
何が超新星だ!
あの、東のしかめっ面と西の腹黒狐でも嫌だってのに。
生意気なガキと仲良しごっこをしなきゃなんねーんだ!?
クソが………!!
「ーー 虫垂が走るっ……!!! 」
こっちが何万年もかかったソレを。
たったの二百歳ぽっちで、いとも容易く乗り越えた才能を持つ奴なんぞと…。
新参者なんぞと……
ムカつくクソ野郎となんかと………。
何故、馴れ合いなんかしなきゃっ……………!!!
SIDE???
突然、強い魔力を最上階から感じ。
城全体を揺らす地響きと凄まじい爆発音がと共に、
さっき、報告にあがった“ なりあがり ”の断末魔が聞こえた。
「で、ディーノ!
ど、どうしたんだいっ!? 」
慌てて、加速させて城内を走り。
最上階の謁見の間に辿り着くと……。
丸く、人一人軽くくぐれる程の穴に。
生き物が焼ける臭いと唇につく飛散した脂肪分。
そして、極めて簡素な革靴を履いた両足首が真っ先に目に入った。
そして、怒り狂う南の頂点「背徳の帝王ディーノ」が叫び、青すじをたてていた。
「しかも、この足首は…… 」
「あ”?
“ コレ ”? さっき報告に来た下っ端のなれの果てだが。
何か文句あんのかぁ。 先代のアンリさんよぉ? 」
「無いよ。
ただ、殺すまではないだろうに……と思ってね。
それで…一体、何があったんだい? 」
「何も、クソもっ!!
あのクソ野郎………俺様の一割も生きていないクセに。
たかが、二百の新参者のクセに生意気なんだよぉ!! 」
なる程、そう言う事か……
理由は、知らない訳じゃないけれど。
今度は一体、何がディーノをキレさせるポイント……??
「……君が短気なのは、重々承知だけどさ。
今度は、何が怒ったポイントになったんだい? 」
「何だてめーも死にてぇのか?
あぁっ!? 」
続く
あとがき
すみません!
また、切ります!!
- Re: 人魚 終焉無き白夜 ( No.78 )
- 日時: 2013/08/02 21:03
- 名前: 珈琲猿 (ID: jF5f2bDU)
こんちわ。
西と南www
四人とも個性ゆたかですんごいすねwww
ますます楽しみです!!
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