二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔  
日時: 2012/06/10 09:00
名前: mk (ID: kI5ixjYR)

こんにちは!mkといいます!
実は前書いていた小説があまりにも気に入らなかったので新しいのを書いてみました!!

登場人物は前の薄桜鬼 Loyal −誠−とほぼ同じですが、もう一度書いておきます

−主人公−
叶 美波 (カノウ ミナミ)

黒髪、腰辺りまでの長さ。性格はやんちゃ、そして、仲間思い・・・時々沖田さん並に黒くなる
女としての自分をおし殺している

−仲間−

黎 (レイ)

銀髪、瞳は赤。性格は優しい。主人公と契約を結び、体の中に潜んでいる
戦闘時になると必要に応じて出てきたりする。


この二人と残り一人を中心にしてお話を進めていきます

薄桜鬼 ひとりぼっちの悪魔
これから頑張るので応援よろしくお願いします!





〜ご愛読者様〜
桜舞姫様
雛苺様
愛恋様
玉環様(元乙女様)
カノン様
ニョーコ★様

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Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔   ( No.97 )
日時: 2012/03/25 11:17
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

お久しぶり。なんかすごい話が進んでたw

いやはや、すごいねぇ。美波、千鶴、千景、千。なんだか
鬼達の方でも色々と大変な事になりそうです。

更新頑張ってね♪

Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔   ( No.98 )
日時: 2012/03/25 11:25
名前: mk (ID: AtgNBmF5)

おおお、桜舞姫!久しぶり!
ホントだよね鬼も鬼でいろいろな事情があるんだよね
しばらく更新できないけどまっててね!

Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔   ( No.99 )
日時: 2012/03/25 18:26
名前: ニョーコ★ (ID: Wx6WXiWq)

ども!来るの遅くなってスイマセン(汗)

・・・えっと、mkさんは神か何かでしょうか?
小説めちゃくちゃ面白いです!!

その才能を一ミリでもいいから分けてください!
・・・いや本気で!!(真剣)

Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔   ( No.100 )
日時: 2012/03/25 20:30
名前: mk (ID: .1vW5oTT)

ハハハ神じゃないよ(^_^;)
でもありがとう(^з^)-☆
あ、薄桜鬼の小説買ったからまた書き始められるよ

Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔  第二章スタート!!  ( No.101 )
日時: 2012/03/27 10:46
名前: mk (ID: AtgNBmF5)

お久しぶりです!
mkです!
ようやく碧血録の方の話を書き始めることができました!
これからも応援よろしくお願いします
では、どうぞ!

















——— 慶応四年一月

大阪城を引き揚げ、、船で江戸に到着した新選組は品川の『釜屋』に身を寄せていた

土方は何日も自室で仕事に明け暮れて、食事も自室で取るようになっていた

その日、ちょうど千鶴が朝食が済んだ頃を見計らってお茶を持っていこうとしていたときだった

「千鶴ちゃん、ちょっと待ってー」

声のしたほうを見ると、美波が手に何かを持って来る所だった

「どうしたの?叶君・・・」

千鶴が問いかけると美波は悪戯を楽しむ子供のような笑みを浮かべ持っていた白い包みの中身を千鶴に見せた

「・・・これはなに?」

千鶴が不思議そうに尋ねると美波はにこりと笑った

「ナイショ♪」

妖しく微笑むと美波は中身をお茶に突っ込んだ

千鶴は突然の行為に驚いた

「な、何してるの!?」

「いいから、どうせ土方さんのところにもって行くんでしょう?土方さんのためだからさぁ・・・」

美波は笑いながら言うと千鶴の背中を軽く押した

「いってらっしゃーい」

美波に見送られ千鶴は土方の部屋の前までやって来た

「土方さん?お茶が入りました」

障子の向こうにいるはずの土方に声をかけるが返事がない

「土方さん?開けますよ?」

そっと襖を開けて部屋の中を覗き込むと、文机に向かっている土方の背中が見えた

膳の上の朝食は手が付けられた形跡が一切ない・・・

千鶴はそっと土方の横に腰を下ろし、顔色を窺った

目には隈ができ、一目で分かるほど疲労してるのが分かる・・・

千鶴は湯呑みを文机に置くと土方に言った

「土方さん・・・あの・・・少しは休んではいかがですか?お顔の色も悪いみたいですし・・・」

「余計な口出しするんじゃねぇ・・・」

そんな千鶴を土方は睨みつけるとそう言い放った

さすがに、喉は渇いていたのか土方は一気に千鶴の持ってきたお茶を飲み干した

千鶴はしばらくのあいだその様子を見ていたが、もうそろそろ帰った方がよいだろうかという考えが頭の中に浮かび
その場を去ろうとしたときだった・・・

急に土方がふらついたかと思うとそのまま畳の上に倒れていった

「効いたみたいだね・・・」

突然掛かった声に驚き入り口を見ると、美波が立っていた

「何をしたの・・・?」

千鶴が不安そうな声で聞いた

「安心して、ただの睡眠薬だよ・・・」

そういいながら美波は倒れた土方の横に膝を着いた

『彼の者の幻影を作りたまえ・・・』

美波がそう唱えると出て来たのは土方だった

「じゃあ、お仕事よろしくね」

美波がそう言って立ち去ると土方の偽者は起き上がり、先程の土方のように仕事を続けた・・・

—————

「・・・・・・んぁ?」

土方が目を覚ましたのは深夜を回っていた頃だった・・・

「あ、おはようございます」

視線を横に向けるとそこには美波が座っていた

「んなっ・・・!!なんでテメェがここにいる!しまった・・・仕事が・・・」

土方は驚いて起き上がろうとしただが、視線の先にはなぜか自分の後姿が見える

「・・・?」

完全に思考回路が混乱してしまった土方に代わり美波が口を開いた

「落ち着いてください・・・あれは土方さんの幻影です・・・」

「幻・・・影・・・?」

美波は頷く。

「土方さんが寝ている間、幻影には土方さんがするべき仕事をやってもらいました・・・」

すると、土方は急に険しい顔つきになった

「大きなお世話だ!!俺一人で十分だ!!」

だが、美波はその剣幕に怖気づくことなく口を開いた

「そうですね・・・余計なお世話なのは分かってます・・・でも今、土方さんが倒れてしまえば土方さんの指示を待っている隊士たちは
どうなるんですか?戦は、大将の冷静で的確な指示があってそれでいて、成り立っているんですよ?その大将が倒れてしまえば元も子も
ありません・・・先程も言いましたが余計なお世話なのは分かっています・・・でも、これは僕なりのお節介だと思ってくださいよ」

言い終えると美波はにこりと笑った

そんな様子を見ていた土方はため息をついた

「お前には・・・かなわねぇな・・・」

土方はフッと表情を和らげると、星の輝く夜空を見上げた・・・・・・

————

それからしばらくして、新選組は釜屋を出て江戸城の近くにある元役宅に屯所を構えた

その日、千鶴は部屋の片づけをしていた

「雪村君」

唐突にかけられた声に驚きつつ、急いで襖を開けるとそこには山南が立っていた

「昼間から起きていていいんですか?」

千鶴の部屋は決して暗いわけではない・・・出窓や襖からは羅刹の敵である太陽の光が差し込んでいる

山南がこんな天気のいい昼間にでてくるなんて滅多に無いことだ・・・

「ええ、これ程の妙案が思い浮かんでは、ゆっくり寝ていることなんてできませんよ・・・」

そう言って山南は不気味な笑みを浮かべた

不吉な予感が千鶴の本能に囁きかけている・・・

山南は後手に襖を閉めると千鶴に一歩歩み寄った

「あなたは、鬼です・・・そして・・・・・・鬼達は戦闘力も生命力も人間より遙かに強い・・・。故に、その鬼の血は、羅刹の狂気を完全に抑える
力があるかもしれません・・・」

山南の言葉に千鶴の脳裏に以前羅刹となった隊士に襲われたときのことが再生されていた

山南はゆっくりと一歩、また一歩と千鶴を壁際に追い詰めて行く

「ど、どういう意味ですか?発作を抑える薬がありますよね?」

「あれは所詮、その場しのぎでしかありません・・・。あなたと・・・そして・・・叶君の血は我々全てを救うことができるかもしれないのです」

静かに答えると山南は脇差をゆっくりと抜いた・・・

「何も殺そうというのではない・・・ただ、ほんの少し・・・血を分けてもらえるだけで良いのです・・・」

そう言って山南は銀色に輝く刀を千鶴に見せた・・・その時だった・・・

勢いよく襖が開き、美波と土方が現れた・・・

土方は山南の脇差の柄を押さえ、美波は千鶴を背に隠した

「何やってんだ・・・山南さん?」

そう言って土方は山南を睨み付けた・・・

「土方君・・・。羅刹をより有効に活用するには・・・狂気を抑える術を見出しておくことが必要不可欠なのですよ・・・」

「そのために千鶴ちゃんを傷つけるの?」

美波は山南を睨みながら言った

「何を・・・私はただ雪村君に協力を要請しているだけですよ・・・それに、今後の戦は新選組にとってますます厳しいものとなる・・・
それでもなお、雪村君には一滴の血も流させないと・・・?」

「そういうことを言ってるんじゃねぇ・・・」

しばらくの沈黙の後、先に静寂を破ったのは山南だった

「・・・仕方ありませんね・・・今日のところは引き下がりましょう・・・・・・我々の苦しみは・・・血を口にするまで続くのですよ・・・」

山南が背を向け部屋を出ようとするとその背中に向かって土方は問いかけた

「・・・山南さん・・・あんた・・・新選組を口実にして自分のために血を求めているとかじゃねぇだろうな・・・」

「いいえ、私は常に新選組の事を考えています・・・」

冷静に答えた山南は振り返らずに部屋から出て行った・・・・・・


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