二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔  
日時: 2012/06/10 09:00
名前: mk (ID: kI5ixjYR)

こんにちは!mkといいます!
実は前書いていた小説があまりにも気に入らなかったので新しいのを書いてみました!!

登場人物は前の薄桜鬼 Loyal −誠−とほぼ同じですが、もう一度書いておきます

−主人公−
叶 美波 (カノウ ミナミ)

黒髪、腰辺りまでの長さ。性格はやんちゃ、そして、仲間思い・・・時々沖田さん並に黒くなる
女としての自分をおし殺している

−仲間−

黎 (レイ)

銀髪、瞳は赤。性格は優しい。主人公と契約を結び、体の中に潜んでいる
戦闘時になると必要に応じて出てきたりする。


この二人と残り一人を中心にしてお話を進めていきます

薄桜鬼 ひとりぼっちの悪魔
これから頑張るので応援よろしくお願いします!





〜ご愛読者様〜
桜舞姫様
雛苺様
愛恋様
玉環様(元乙女様)
カノン様
ニョーコ★様

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Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔   ( No.87 )
日時: 2012/03/06 15:42
名前: mk (ID: AtgNBmF5)

そのまたお次〜♪














「さぁ、掛かって来い!!」

美波の声を合図に原田たちが武器を構える

後ろでは千鶴が守られていることを感じながら嬉しそうに微笑んでいる

そして、再び斬り合いは始まった

金属と金属のぶつかり合う音が夜の闇に反響する・・・

「天霧、俺はお前が倒す!!」

かつて池田屋で受けた屈辱を返すため、平助が天霧に挑んだ

「単身で私に挑むつもりですか・・・・・・勇気だけは誉めておきましょう・・・」

余裕を見せる天霧に問答無用で平助は斬りかかる・・・だが・・・

天霧の拳が鳩尾に入り平助は地面に叩きつけられた

「ぐっ・・・・・・!」

その時、民家の横に立てかけられていた大八車に身を隠していた千鶴が思わず飛び出てきてしまった

それをチャンスとばかりに藩士が千鶴に斬りかかる・・・が、一歩踏み出したところで彼等は地に伏せた

藩士たちの後ろには刀に付いた血を振るう美波の姿があった

「平助!」

美波は何かを平助に投げた

それを平助は何とかキャッチした・・・

その次の瞬間・・・平助の身体が宙に浮いた

原因は天霧が右手だけで平助の胸倉を掴みあげたことにある

「見あげた度胸です・・・。・・・・・・・・・だが、愚かだ!」

天霧が左手を力一杯繰り出す

そしてそれはそのまま平助に直撃するはずだった

しかし、天霧の拳が平助に直撃する寸前のところで『バチッ——』という大きな音を立てて攻撃を防いだ

一瞬天霧の右手が緩み平助はそのまま地面に落ちる

「ぐわぁぁぁ!!」

突然物凄い悲鳴が聞こえたかと思うと、薩摩藩士の一人が遠くに吹き飛んだ
平助は天霧の一瞬の隙を着いて間合いを取った

「大丈夫か、平助?」

美波が平助の横に着く

「ああ、大丈夫だ・・・でもさっきのアレはなんなんだ?」

「説明は屯所に帰ったらしてやる、いまは目の前の敵を片付けるのが先だ」

美波の言葉に平助は頷く

藩士たちを次々と切り捨てていくがどうもきりが無い

前を塞いでいた最後の一人を斬り伏せたとき、不意を突くかのように藩士が斬りかかって来た

それに気付き原田は槍を構えようとする・・・が、藩士の身体は途中で倒れその後ろには斎藤が立っていた

「斎藤!!」

斎藤も追いついて自分達のほうが戦力的に有利になったとき・・・

天霧の合図で残っていた藩士たちが一斉に退いていった

「待ちやがれ!」

原田たちが後を追いかけようとすると、足の近くを撃たれた

「おっと、動くんじゃねぇぞ」

不知火が片手に銃を構えていた

藩士たちが退いていったのを見ると不知火と天霧たちも立ち去った

「決着はいづれつけてやるぜ」

不知火たちが引いていった後・・・後を追おうとした原田を美波が制した

「落ち着いてください、深追いは危険です・・・ここは大人しく屯所に帰りましょう」

美波の言葉に原田はしばらくして頷き、そのあとは全員揃って屯所へと帰った・・・・・・


——————


「アレはなんなのか、説明してくれよ」

その日の夜、平助は美波の部屋を訪れた

どうしても、今日の出来事が気になり眠れなかったそうだ

美波は布団の上に座ると口を開いた

「・・・あの時僕が何かを平助に渡したのは覚えているか?」

「ああ、あれか・・・あるよ・・・確か・・・・」

そう言って懐を漁っていると・・・・・・


「あ、あった・・・あれ?」

平助は驚いた・・・美波から受け取ったものは確かに形を留めていたはずなのにいまは粉々に粉砕されている

「あ・・・ごめん・・・せっかく貰ったのに・・・それにしても、これがさっきのことと何の関係があるんだ?」

美波はふっと微笑んだ

「いや、それでいいんだ」

平助は意味が分からないとでも言うように疑問符を頭に浮べる

「それはな・・・身代わりの石というんだ・・・別名『地獄の扉』・・・」

「・・・身代わりの・・・?」

「そう、それは持ち主に危険が迫ったとき、その危険を代わりに受けてくれる石なんだ・・・」

「ってことは、天霧の奴が俺に攻撃できなかったのもそのせいなのか?」

美波は静かに頷く

「それは、昨晩遅く僕が魔力調合し圧縮させてつくった石だ・・・千鶴に渡そうかと思っていたんだがその前に平助が危なかったからな・・・
それに・・・・・・今、平助に死なれて貰っては困るし、羅刹になってもらうのだって嫌なんだ・・・」

「俺が死ぬわけ無いだろ!現に俺はこうして生きている!お前のおかげで!!」

平助が言った

「そうだな・・・でも、僕がこの世界に来なければ別の選択肢が生まれ、あの場面で平助は千鶴を助けるために自分の刀を投げ
結果、千鶴は助かるが平助は天霧に殴られ、瀕死状態・・・そして、そのまま平助は羅刹になってしまう・・・そういう運命になっていた・・・」

「・・・なんで・・・?」

平助は驚愕を顔に浮べる

「前にも言ったはずだ・・・僕は未来の事を知っている・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

平助が口を開こうとしたがそれを遮り美波はにこりと笑った

「さぁ、今日はもう疲れた・・・夜も遅いし早く平助も自分の部屋に帰れ。」

「いや、でも・・・」

「いいから・・・早く部屋に帰りな」

それ以上の言葉を許さないというような美波の表情に平助は多少不満げながらも渋々頷き
『おやすみ・・・』と一言残して自分の部屋へと帰っていった

平助が去った後、部屋には静寂が訪れた・・・・・・

Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔   ( No.88 )
日時: 2012/03/09 23:07
名前: mk (ID: AtgNBmF5)

久しぶりです!mkです!
受験が終わったので、小説の更新をいたします!(途中までだけど・・・

















———慶応三年十二月十八日

この日、近藤は軍議のために二条城へと訪れることになっていた

その前に、沖田の部屋へと訪れる・・・

「具合はどうだ?総司」

そう言って沖田の部屋を開ける

障子を開けると沖田は布団の上に座っていた

「おいおい、寝てなきゃ駄目だろ・・・。すっかり体が冷えてるじゃないか」

「大丈夫ですよ」

沖田は笑って返した

暫く話していると、そこに千鶴が通りかかった

「あ、雪村君」

千鶴は中にいた近藤に呼びかけられるとそこに顔を出した

「すまないが、熱いお茶を一杯お願いできるかな?」

「はい」

千鶴はもと来た道を引き返していった

千鶴が去った後に、今度は美波が現れた

「あ、近藤さん!」

「おお、叶君か・・・どうしたんだ?」

「えっと」

美波は懐を漁り、あるものを取り出した

「近藤さん、今日は二条城へお出かけになるんですよね?」

美波が確認すると近藤は頷いた

「じゃあ、これを右肩につけて行ってください」

美波はそれを近藤に差し出した

「これを帰ってくるまで絶対に外さないで下さい」

美波の真剣な表情に近藤はよく分からなかったが取敢えず何かがあることを察して頷いた

美波がよく分からない物体を近藤の肩に取り付け終わるとそこに土方がやってきた

「近藤さん、そろそろ出掛けねぇと」

「ああ」

近藤は慌てて立ち上がると部屋を出て行った

「沖田さん、大丈夫ですか?」

誰も居なくなった部屋で美波が沖田に問いかける

「へぇ、君が僕の心配してくれるなんて・・・」

「大丈夫そうですね・・・」

美波は呆れたため息をつきながらも笑って見せた

「今日は天気がいいですね」

「そうだね」

暫くの沈黙の後美波は立ち上がり、部屋を出ようとした・・・が、一度立ち止まり沖田のほうを向いて言った

「僕、沖田さんが羅刹になろうと言うなら全力で阻止させていただきますからね」

一瞬、変若水のことが分かっているのかと思い内心で驚いた

だが、そんな感情を隠し沖田は笑ってみた

「ははは。頑張れ」

「お茶、お持ちしました」

美波が去った後、千鶴が部屋にお茶を持ってきた


そこで、改めて天気がいい事に気付き沖田は微笑んだ


————

その日の夕方千鶴が廊下を歩いていると、君菊と、その主、千姫が現れた

千鶴は驚きを隠せない様子だ

「局長殿に用があって参りました。取り次いでいただけますか?」

「生憎、近藤さんはお留守ですけど・・・」

「じゃあ、土方さんはいらっしゃるかしら?」

土方は屯所内に居るので千鶴は彼女達を広間へと通した

広間につき、千鶴が扉を開けると美波が隅っこのほうで丸まって寝ていた

取敢えず、千姫たちを座らせ、美波をおこしに行く

「叶君、起きて・・・此処で寝てたらかぜひ居ちゃうよ?」

その声に美波は気付き、潔く起き上がる

そして、初めて千姫たちの存在に気付くと頭を下げた

「お初にお目にかかります、千姫様。君菊様。僕の名前は叶 美波・・・以後、お見知りおきを」

深々と頭を下げる美波に千姫はよろしく、と言った

暫く待っていれば土方が広間へと入ってきた

「本来ここは部外者は立ち入り禁止なんだが・・・・・・」

「ごめんなさい・・・どうしても今日しなければならない話があるの」

千姫は詫びながら、真剣な眼差しで土方を見つめた

「お茶、入れてきます」

千鶴が立ち上がろうとすると、千姫がそれを制した

「いえ、話が終わればすぐお暇するし、あなたにも聞いて欲しい話だから」

「話と言うのは、他でもありません羅刹の事なんです」

千鶴が座りなおしたのを確認すると、千姫は喋り始めた

「羅刹だと?」

羅刹と言う単語に土方の目つきが鋭くなる

「単刀直入に窺います。失敗作の彼らを、いつまでお使いになるつもりですか?」

「あれはあなた方の手に余るもの・・・これ以上羅刹に関わるべきじゃありません・・・」

千姫の言葉に土方が口を開いた

「・・・失敗作かどうかは俺たちが決めることだ・・・・あんたらにごちゃごちゃ言われる筋合いはねぇよ」

聞く耳を持たないと言う土方の態度に君菊は質問を変えた

「では、羅刹の方が、見回りと称して辻斬りをしているのはご存知ですか?」

「何?」

『辻斬り』、その言葉に先程よりも土方の表情が厳しくなる

「彼らが血に狂う症状は、なんら改善されていません。都の治安を守る役目にある方たちが罪も無い民を斬るなんて・・・本末転倒も
いいところですわ」

押し黙る土方を見て、千鶴は不安げに見つめていた

「それからもう一つ、千鶴ちゃん、此処を出て、私達と一緒に来ない?・・・後、叶さん・・・あなたも、鬼・・・なのよね・・・?」

「・・・なんで分かったんですか?」

美波がゆっくりと顔を上げた

「叶と言う姓は北の方にある鬼の一族だからよ・・・」

「へぇ、僕にも一族が居たんだ・・・」

千姫は美波の言い回しを少し疑問に感じながらも話を進めた











今回は此処まで次回お楽しみに(^−^)/

Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔   ( No.89 )
日時: 2012/03/10 15:15
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

mk、合格おめでとう!!
さぁて、私も頑張らなくてはっ!!

Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔   ( No.90 )
日時: 2012/03/10 21:04
名前: mk (ID: AtgNBmF5)

桜舞姫!ありがとう
これで安心して春休みを過ごせるよ!・・・といいたいところだけど
春休みは中学で出来なかった苦手教科の単元をしっかりと克服しないと
高校に入ったらちゃんと勉強して学年のトップクラスの成績をとらなきゃならないから・・・
大学の推薦を貰うためにはトップのほうにいないともらえないからね・・・
大学の推薦もらえたとしたら文系の大学に行って将来は小説家か出版社に勤めるつもりなんだ!
小説は二次小説だけじゃなくてシリアス・ダーク系のところにも一応小説があるから気が向いたら見てみてね

Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔   ( No.91 )
日時: 2012/03/15 21:49
名前: mk (ID: BoToiGlL)

お久しぶりです!
mkです
なかなか更新できないことをお許しください


明日、高校の入学説明会があります
更新はそれ以降になると思います!
これからもよろしくお願いします!


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