二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔  
日時: 2012/06/10 09:00
名前: mk (ID: kI5ixjYR)

こんにちは!mkといいます!
実は前書いていた小説があまりにも気に入らなかったので新しいのを書いてみました!!

登場人物は前の薄桜鬼 Loyal −誠−とほぼ同じですが、もう一度書いておきます

−主人公−
叶 美波 (カノウ ミナミ)

黒髪、腰辺りまでの長さ。性格はやんちゃ、そして、仲間思い・・・時々沖田さん並に黒くなる
女としての自分をおし殺している

−仲間−

黎 (レイ)

銀髪、瞳は赤。性格は優しい。主人公と契約を結び、体の中に潜んでいる
戦闘時になると必要に応じて出てきたりする。


この二人と残り一人を中心にしてお話を進めていきます

薄桜鬼 ひとりぼっちの悪魔
これから頑張るので応援よろしくお願いします!





〜ご愛読者様〜
桜舞姫様
雛苺様
愛恋様
玉環様(元乙女様)
カノン様
ニョーコ★様

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Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔   ( No.107 )
日時: 2012/04/03 18:38
名前: 流夢 (ID: O72/xQMk)

俺の事は流夢で良いですよっ!
ていうか流夢って読んで下さい←

黎の事好きかって?
「好きに決まってんだろ」
契約したい!!((殴

美波羨ましいn((殴×2


Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔   ( No.108 )
日時: 2012/04/03 20:53
名前: mk (ID: AtgNBmF5)

ARISA ◆05Q6suVuisさん、ありがとうございます!
ご期待にこたえられるように頑張ります!

Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔   ( No.109 )
日時: 2012/04/03 20:56
名前: mk (ID: AtgNBmF5)

流夢さん、そう言ってもらえるなら遠慮なくタメで呼ばせてもらいます
本当に黎の絵はカッコイイから早く見せたいです(笑

Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔  第肆拾壱話 ( No.110 )
日時: 2012/04/03 21:04
名前: mk (ID: AtgNBmF5)

長らくお待たせいたしました
小説更新いたします!







——— 慶応四年二月

その日の夕刻、屯所の広間には隊士達がぎっしりと並んで座っていた・・・

しばらくして、近藤と土方が入ってくると軽い歓声が上がった・・・

「心配かけてすまなかったな、戦場に出られないというのがこれほどもどかしいものだとは思わなかった」

近藤はいつもの穏やかな笑みを見せた・・・

「さて、今後の活動についてだが我々は、『甲陽鎮撫隊』として甲府城へ向かうようにとの幕命を頂戴した」

近藤の発した言葉に部屋の中全体に緊張が走る・・・

「甲府城で薩長を迎え撃つ!ご公儀からは既に大砲二門、銃器、そして軍用金を頂戴している。この任務が成功したら、幕府は我々に
甲府城を下さるそうだぞ!気合を入れて臨まねばな!」

隊士達の歓声が上がる中、新八と原田だけが暗い顔をしていた・・・

—————

近藤の部屋に幹部達が集まったのは日が暮れてからだった・・・

しばらくは、近藤の無事に着いて皆で喜び合っていたが突然、いままで黙っていた新八が口を開いた

「なぁ・・・近藤さん・・・甲府を守れって話を持ってきたのは、どこの誰だ?」

心中を見透かされないような穏やかな口調だった・・・

「勝安房守殿だが、それがどうかしたのか?」

近藤は不思議そうに首を傾げる

「勝って人は、大の戦嫌いらしいな・・・。そんな人が何で俺らに大砲やら軍資金を気前よく出してくれるんだ?」

「徳川の殿様自体が新政府軍に従う気満々らしいし、その勝さんってのも同じなんじゃねぇか?」

新八の言葉に続いて原田も近藤に問いかける

「確かに、今は戦況が芳しくないため、慶喜公も恭順なさっているが・・・。我々が甲府城を守りきれば勝算ありと見て
戦に本腰を入れてくださるはずだ!それに、勝てる勝てないの問題ではない・・・御上が我々を、甲府を守るに足る部隊だと認めてくれて
いるんだぞ・・・しかも今回、俺は若年奇格という身分を頂けることになった・・・。つまりは大名だ!此度の戦で武勲を立てたものは
家来としてとりたててやる!頑張ってくれたまえ!」

その言葉に美波がピクリと反応した

近藤はそれに気付かず、拳を突き上げる・・・が、その時新八が冷たく言い放った

「俺は新選組の組長だ・・・・・・だが、あんたの家来になるつもりはねぇけどな」

その言葉に近藤は我に返り、俯いた

しばらく沈黙と重苦しい空気が室内に漂ったが原田がそれを破った

斎藤に向き直りそして言った

「斎藤、お前はどう思ってるんだ?」

「おれは、局長と副長の意見に従う・・・」

斎藤は静かに言った

「・・・取敢えず、薩長との戦いに備えて隊士を増やそう・・・・・・。甲府城を押さえたら幕府から増援が来るはずだ・・・
それに勝安房守殿についてだが・・・いくら戦嫌いだとはいえ、避けられねぇ局面があるってことぐらいはわかるはずだぜ」

「・・・ま、確かにそれも一理あるけどよ・・・」

新八はそう言うと目を伏せた

「何にせよ、戦の準備だな・・・」

土方は言葉を紡ぐ・・・

「それから、もう一つ・・・今回、羅刹隊は此処で待機してもらう」

「何故です!?」

山南は驚きを隠しきれずに声をあげた

「甲府城には新選組だけではなく、他の兵士達もいる・・・あんたらの姿を見られるのはまずい・・・」

「ですが・・・」

山南は土方へと詰め寄った

「焦るな、まだ戦は始まったばかりだ・・・」

山南はその言葉を聞くと残念そうな顔をして肩を落とした

「では、早急に甲府行きの準備を進めてもらいたい・・・。期待しているぞ・・・解散!」

近藤は顔を上げ言った・・・・・・

—————

川縁に出ていた蕎麦の屋台に新八と原田、斎藤と美波の四人がいた・・・

結局まだ話し足りないまま、終わってしまったため新八と原田が斎藤と美波を夜の街へ誘い出した・・・

「大名だかなんだかしらねェが、近藤さんは一体何を勘違いしてやがるんだ!?」

縁台にまたがる新八は蕎麦を掻き込んだ後、手の甲で口元を拭いながら言った

「このご時世・・大名って言われても・・・」

屋台の脇の木にもたれかかっていた原田が静かに呟く・・・斎藤は酒を口に運ぼうとした手を一旦止めた

「・・・近藤さんは元々、小さな道場の主だったからな・・・大名に取り立てられたとあれば、浮かれもするだろう・・・」

そう言って手元の杯の酒に視線を落とした

「けど、どんな時でも近藤さんは偉ぶった事を言わなかった・・・だから俺はあの人について来たんだ・・・それなのに・・・」

「・・・そうだな・・・」

原田は新八の言葉に苦笑した・・・そして、再び口を開いた

「・・・・・・美波の思ってる、誠の武士ってどんな感じなんだ・・・?」

川淵に座っていた美波は箸を止め原田には視線を向けずに言った

「僕にとっての誠の武士は・・・地位も名誉も関係ない・・・ただひたすらに守りたいものを守り抜く・・・そんな感じです・・・」

それに、と言葉を続ける・・・

「時代の流れには誰も逆らえない・・・刻と共に、世界も・・・この街も・・・段々変化を遂げて行く・・・でも、それでも・・・ただ過ぎて行く時の
流れをじっと見つめているのだけは嫌だ・・・できるなら・・・せめて時の流れに抗ってみたいんです・・・出来ることでいい・・・守りたいものを
守りながら・・・・・・」

言い終わると美波は川に視線を落とした

月が川に反射してキラキラと輝いている・・・

「・・・そっかぁ・・・美波ちゃんはスゲェな・・・しかし、今度は甲府の城だと?俺たちに城勤めでもさせるつもりなのか?」

やりきれなさに原田は唇を噛み締めた

「・・・それが武士と言うのならば城勤めでもしよう・・・だが、俺の目指す武士は————」

そこで斎藤は口を閉ざした・・・




中途半端でごめんなさい!
続きは第肆拾弐話としてだします!









Re: 薄桜鬼  ひとりぼっちの悪魔  第肆拾弐話 ( No.111 )
日時: 2012/04/03 21:06
名前: mk (ID: AtgNBmF5)


しかし、再び言葉を紡ぎ始めた

「今は局長や副長を信じるしかないだろう・・・」

斎藤の言葉に原田は頷いた・・・美波と新八は返事をしなかった・・・・・・

微妙な沈黙の後、原田が再び美波に問いかけた

「美波・・・お前さずっと前に言ってただろう?未来が分かるって・・・じゃあ、この先の戦の結果なんてお見通しじゃないのか?」

原田がもっともな事を口にした美波は顔を俯かせ、しばらく沈黙した後に口を開いた

「・・・僕が戦の結果を口にするのは荷が重過ぎる・・・それに、正直あなたたちのためにも僕は・・・言いたくないんです」

原田も新八も斎藤も耳を傾ける

「なんで・・・言えねぇんだ?例えどんな結果だろうと今からならそれを覆せるんじゃねぇのか?」

原田は不思議そうに首を傾ける

「・・・確かに、原田さんの仰るとおりです・・・でも、もう遅い・・・それに、運命を変えてしまえば・・・・・・変えてしまえば・・・時間軸に大きな
歪が生じる・・・例え此処で回避したとしても・・・つぎ、どこでどうなるかなんて予測不可能・・・・・・・・・と、いいたいところですが・・・」

そう言って美波は顔を上げた

「私は運命を変える・・・絶対に・・・どんなに困難だろうと私は誰一人死なせはしない!」

美波の強い決心を感じ、そして、原田たちは気付きたくない未来の事を悟ってしまった

「・・・まさか・・・」

原田が息を呑む

美波が立ち上がり原田たちのほうを向く

その顔は悲痛な表情を浮かべていた

「気付いてしまいましたか・・・そうです・・・未来はそうなっている・・・原田さん達が先程近藤さんに言ったように勝安房守という人物が気前
よく、資金などを出してくれた理由はただ一つ・・・体よく私達を江戸から追い払うため・・・つまり、今回の戦は・・・「負け戦・・・だろ?」」

新八が美波の言葉を遮り言った・・・

美波は無言で頷く・・・

「今のことはどうか内密にお願いします」

そう言ってそれ以上何かを語ることはなかった・・・・・・


————

それから数日後・・・

新選組が『甲陽鎮撫隊』として甲府へと旅立つ前の話だ・・・

朝、いつもの時間に起きた千鶴が勝手場へ向かおうとしていたとき・・・

騒々しい物音が響いていた

もう起きているんだ、何かの会議か?と千鶴が思案をめぐらせているときにふと、一人の男と目が合った・・・

髪は顎の辺りまで短く、洋装に身を包んでいる

「よ、はやいな千鶴!」

急に声をかけられたことに呆気にとられながらもよく男の顔を見てみる

そして千鶴は声をあげた

「えええっ!?」

ようやく目の前の男が原田だと気付き千鶴は駆け寄った

「どうなさったんですか?その格好・・・」

「土方さんの指示だよ・・・どうしても嫌だって奴以外は洋装にしろってさ・・・」

原田はそういうと笑った・・・と、そこに平助が現れた

「ったく、スースーして落ちつかねーな」

平助も洋装に着替え短くなった髪を掻きながらあくび交じりに文句を言っていた

「平助君も別人みたい・・・でも、よく似合ってる」

千鶴にまじまじと見つめられ藤堂は顔を赤くした

「お、美波!こいよ」

原田が部屋の戸の隙間から顔を出していた美波を呼んだ

「えっ!?叶君!?」

千鶴が声をあげた・・・無理もない・・・いつもの格好とは違って洋装なのだから・・・そしてもう一つ・・・

普段はカツラを被っていて短髪なのだが、今回はカツラをはずし長い黒髪を晒している

「お!?その髪型、初めて見たな・・・似合ってるぞ・・・」

美波の姿は上は黒い服、下はミニスカートの形状をしたズボンだった・・・そして、黒のニーハイ、黒のブーツ、上には裾が足元まである
長い上着を羽織っていた

原田が始めてみた髪型というのはツインテールの事を指していた

「いや・・・だって・・・黎が勝手に・・・」

そこまで言うと美波は珍しく顔を赤くした

恥ずかしいのだろう・・・

『俺が勝手に・・・何をしたって?』

背後で声が聞こえ美波が慌てて振り向くとニヤニヤと笑った黎が立っていた

「黎が僕の髪をいじらせてほしいって言うから出してやったのに・・・コンチキショー!!」

美波は黎をボカボカと殴り始める

その様子を千鶴達は笑いながら見ていた

「しかし、この釦って奴は敵わねぇぜ・・・襟首がやたらと苦しいんだよな」

原田はグチをこぼした

「へぇ、西洋の服って帯じゃなくてその釦っていうので留めるんですね・・・」

千鶴が原田の服を見つめる・・・

美波はいつの間にか黎への攻撃をやめていて斎藤の隣に立っていた

そして、斎藤の耳に口元を持って行き静かに囁いた

「斎藤さん・・・釦かけ間違えてますよ・・・」

そう言ったが斎藤は冷静な声で、

「おそらく、こういうつくりなのだろう・・・」

斎藤の言葉に美波は苦笑しながら再び囁いた

「釦の穴が一列ずつ余ってます・・・」

そういうと、斎藤は顔を赤くして

「後で直す・・・」

そう呟いた

美波はその様子に苦笑しながら黎の元へと戻った

『いやぁ・・・それにしてもよくにあってるぞ・・・さすが・・・ゲフッ』

それ以上の言葉は紡がれなかった

美波が黎の鳩尾に蹴りを入れたのだ

「・・・それ以上言うと・・・どうなるかわかってるよね?」

そう言いながら笑った美波の顔は久しぶりに黒い顔をしていた・・・







あ・・・れぇー?
黎のキャラが崩壊しましたねごめんなさいm(_ _)m


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