複雑・ファジー小説
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- 天地海戦 『自由参加型』
- 日時: 2012/08/01 23:21
- 名前: 結縁 ◆J6BQu6v9vI (ID: UNmuBzLD)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=6481
お立ち寄り有難うございます。
この小説は自由参加型となっていますが、参加なさる前に幾つかのルールがあります。
そちらを見て頂いたうえで参加頂ければ嬉しい限りです。
※ルール※
1.参照にある投稿所にて自分のキャラを作成し世界観などを把握の上で参加すること。
2.時間軸は可能な限り合わせること。
3.恋愛要素やグロ表現などはやり過ぎないよう注意すること。
上記のルールを守って楽しく書いていきましょう!
*参加者の皆様*
結縁『空戦魔導師』
磁石『空戦魔導師』
浅葱『陸戦魔導師』
三月兎『海戦魔導師』
グレイ『海戦魔導師』
漆黒『陸戦魔導師』
焔錠『空戦魔導師』
篠崎葉月『海戦魔導師』
.+*鏡音×二宮×菫*+.『空戦魔導師』
maomao『空戦魔導師』
美璃夜『海戦魔導師』
magenta⇔path『陸戦魔導師』
璃亜(元:斑鳩) 『海戦魔導師』
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.49 )
- 日時: 2012/08/03 14:22
- 名前: 結縁 ◆J6BQu6v9vI (ID: wgKF8oi/)
取り残された私は、結局、傷の痛みもあってその場から動くことは出来ないで居た。しかし、なんとまぁ、情けないんだろう。
一人でウィプスと渡り合うことも出来なくなるくらい感覚が鈍っているなんて……きっと、姉さんならこんなヘマはしないに違いない。
姉さん……一体、今、何処で何をしているの? そこまで考えたとき、スイルに指摘させれて気づいた。
『傷が痛むのか……?』
「え……」
心配そうに尋ねてくるスイルが何のことを言っているのかすぐには分からなかったが、膝の上に置いていた手が濡れた事によって分かった。
私……泣いてるんだ……。自覚すると、更に涙が溢れてきた。
『結……』
「ごめん……痛いわけじゃ、ないの……ただ、自分がね……情けなくて」
弱い自分が何も出来ず、足手まといになる自分が情けなくて、どうしようもなく嫌で涙が溢れた。
『大丈夫だ。結はもっと強くなるし、そのための協力もする』
「うん……」
今ほどスイルの存在が心強いこともなかった。有難うの気持ちとスイルの気持ちを無碍にしないためにも、これからもっと、ずっと高く飛べるよう、空戦魔導師の名に恥じないよう頑張ろうと心から誓った。
そのために、早く傷を治さないとね。そう思いながら。
————
結、戦線離脱というより、一時待機です。
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.50 )
- 日時: 2012/08/03 19:01
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
「あははははははははは! 弱いね−、みーや君」
【まぁ、思念体だしね】
廊下にて、500はいただろうウィスプは見当たらず、ただグレイとみーやが会話そしていた。
周りには傷は見当たらないが、何故か所々に水滴や水たまり、はたまた氷の塊がある。
そんな中、深々と帽子を被り直したグレイはしゃがみながら、みーやに訪ねる。
「後は地下かなぁ? ビトレイヤーはどこにいるんだろう?」
【地上じゃない? 例えば…そこの壁の影とかね】
みーやがそういうと同時に、影が一瞬揺らめいた。
何者かが移動したらしく、グレイはただ笑いながら、微笑ましそうに眺めていた。
【逃がしちゃうのさ?】
「うん、見当はついたし。教師の内の1人だね、男で確かSランクだった。本当に最ッッッッッ高に最悪。何であんな奴が教師やってんだよマジで苛つく俺と遭遇したらタダじゃおかねぇ若しくは生徒の誰かに…にひー」
先程とは、全く違った笑み…言うならば、憎悪や悪意、蔑みや哀れみなどを煮詰めたような笑顔で、その影の居たところを睨み付けていた。
それもその筈、グレイは【教師】という職業に尊敬と誇りを持っている。
その理由はよく分からないが、グレイにとって【教師】という職業は魔導師である無いにかかわらず、尊敬の対象なのである。
その分、ビトレイヤー…【裏切り者】のように、【教師】という職業を貶すような奴を憎むことがある。それが今回のようだ。
「ま、俺は校庭に向かうか。」
【あいつの力は厄介だった筈なのさ、いいのかい?】
「地下には璃亜や煉獄の魔術師さんがいるみたいだし、校庭の奴らはそろそろ危ないっていうような感じを俺の鰓が察知した!」
【どういうことなのさ】
「俺の鰓アンテナが反応してんだよ、やべぇぞ…校庭にいる奴らじゃ対処しれねぇぞ…………多分。って」
【多分かよ…】
呆れた声で返すみーやだったが、その声には楽しみとでも言うような声も含まれていた。
グレイとみーやは浅い仲のように見えて、深く絡みつくような絆を持っている。それは2人の性格が災いして出来たものなのだろう。
それが吉と出るか凶と出るか、それはまだまだ分からない。
「行こう」
【勿論さ】
グレイは立ち上がると、校庭を目指して走り出したのだった。
—————
わーい、敵さんをもう1人追加してしまった←
勝手に名前とか能力とか決めちゃってください、はい。
一寸、明日から3日くらいグレイは現れませんが、危なくなったり校庭に来たら絡んでやってください。
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.51 )
- 日時: 2012/08/03 17:26
- 名前: .+*鏡音×二宮×菫*+. ◆7em7NnpvBY (ID: NPAG/Rk4)
「体育館裏ってのは・・・目立ちにくい」
菫は、目が覚めた後、陰でウィプスを倒していた。
Sで、ランク制限がないから倒すのは早い。
が、倒したと思いきやまた増えるのが難点だ。
グアァッァァァッァアア・・・
奇声をあげ、ウィプスが固まり始める。
そして、1つの化け物になっていく。
「え、」
ドォォン!
言葉を発する時間の余裕すらない。
だが、避ける時間の余裕は、菫にとってありあまるほどあった。
チラリと攻撃を受けた壁を見ると、そこには、体育館の入り口のような大きさで穴が開いていた。
(吹っ飛んじまった・・・、これ、まともに受ければ致命傷だな)
バァン、ドォン、バァン・・・
3発、足元に向かってくる。が、瞬間移動のように避ける。
「いい」戦闘をすると、すべてがスローモーションに見えてくるのだ。
「やるじゃん。ってことで、リミッター3、解除。」
菫はニヤリと笑い、言った。
キュィィィィィィィィィィィィィン・・・・・
その言葉と同時に、口らしき部分から赤い光が漏れてくる。
それは、菫より大きくなり_________
「いけっ・・・」
バアン!!
ドォン!!
菫の拳銃からと、ウィプスの固まりからがぶつかりあう。
キュィィィィィン・・・
『足しはじめた!』
ドォン!!
大きな球が、菫に向かってくる。
ダァン!!
菫の体が広い校庭の敷地を飛び出すほど吹き飛び、全身から血があふれ出てくる。
そして、こうつぶやいた。
「・・・カウンター魔法、【カウンリック・メアム】。」
巻き戻すように、球が出てくる。
そして、ウィプスを吹き飛ばした。
「・・・あ・・・・れ・・?」
ウィプスの後ろには、長身の男がいた。
さっきので、血が後頭部から流れ出している。
「菫、いい戦いだったよ。俺は、二音 零。覚えて、ないかな?」
「零」は、菫に向かって微笑んだ。
「ふ・・・たね・・・れ・・・・い?」
「体力的に、2人とも無理みたいだね・・・またな。」
「零」は、闇に消えた。
そして、菫の記憶は途絶えた。
________________________________
お久しぶりです!
グレイさんに軽く便乗して校庭の体育館裏っていう設定。
こちらも過去作ってしまった(
幼馴染的な設定でいいやw(
零は敵ですよー!
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.52 )
- 日時: 2012/08/03 20:36
- 名前: 浅葱 ◆lwS8VnhnDw (ID: vOB0vHGS)
- 参照: ウィプス?ウィスプ?あれれれ
「はぁ……、とわらぐ、大体、終わったかな?」
『中等部校舎のは、大体……というか、校舎がもう半壊してるぞ、お前のせいで』
「後で誰かが魔法でどーにかするって。そもそも、私あんまり悪くないよ?ほら」
続けて浅葱は、少しむこうに指をさす。渡り廊下の向こう側だ。
そこには、AAAランク以上と思われる者達が、時折校舎を破壊しつつ、魔力思念体相手に戦っていた。
遠慮なし自重なし、妖精ハーフの魔力は、数十発の攻撃を繰り出しても、未だ枯れる気配を見せない。
人外の血ゆえ、天性のものがあるのは否めないが、
これは、ひとえに彼女の出す『とある技』のせいでもあった。
「えーっと、『リアル・メガドレイン』っ」
小声で呟いて、半径ニメートル程の浅葱色の魔法陣が彼女の足元に浮かび上がる。
周りに散らばっている魔物の残骸から、淡い色の光の玉が、次々と現れた。
その玉を、彼女はその身に……取り込んだ。
「補充完了っと……この技、便利だねー」
『ある意味かなり卑怯だがな……相手の魔力を取り込む、というか吸い込むとか』
「命かかってるからいいの!」
そう言い放った彼女の頬には、うっすらと血の滲んだ細い切り傷が一つ。
こういう小さい傷に限って、何故か痛い。腹いせ紛れに、足元のウィプス残骸を踏み潰す。
顔についたウィプスの欠片を拭うと、浅葱は「いてて」と顔をしかめた。
「私、これからどうしよう?救護班の手伝いに回ろうかな……?」
『……それがいいだろう、お前、治癒魔法はわりかし得意だろう、数学は酷いが』
「うるさい!……じゃ、校庭にテレポートするよー」
『やめとけ。お前、思いどおりの場所に出られな……おい!』
デバイスの忠告はガン無視。
そして、案の定彼女は全く別な場所にテレポートしていた。
薄暗い部屋の中。地下?
今でこそそうではないが、先ほどまでおびだたしい量の思念体がいた事をにおわせる、魔力の残骸。
その中で一人、鎌形のデバイスと共にへたん、と床に座り込んでいた人影は。
「あなたは……」
「———蓬莱、先輩?」
*
結縁さん、続きはお任せしまs(殴
勝手に絡んですいません汗
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.53 )
- 日時: 2012/08/05 21:36
- 名前: 漆黒 ◆kuB5mqYaRs (ID: lVgLIAaO)
- 参照: ヤベェ。生々しい表現が幾つかあります。
月黄泉の手が、敵の下へ伸びる————
「うわー、これは酷い新種のナンパだ」
突如、この場にはいない筈の『第三者』の声が暗闇の中で木霊した。
思わず手を引っ込めた月黄泉も、手を伸ばすように仕向けた淋漓も、彼の傍に居た仲間も、その声に驚愕した。
敵か? そう思った淋漓は、目を凝らしながら辺りを見回す。鋭い視線が部屋の中を飛ぶ最中、遂にそれは一点に止まった。
————光が、見える。
(何故だ……!?)
“この闇の中に入る事は、不可能な筈なのに”
入口も出口も無い、一体何処まで続くのか分からない、永遠の闇の中。黒一色の世界の筈なのに、外の「色」が見える。この場に留まっていた彼女達にとっては、その光は眩し過ぎた。
創られてしまった「入り出口」は、何かを切り裂いたかのような形をしていた。
バックに光が放つ中、その場所に一人。ヒトが立っているのが、淋漓の目で分かった。勿論、それは月黄泉にも言えることである。
「やあやあ“紳士殿(ジェントルマン)”。御機嫌いかが?」
次第に分かる相手の姿。
体型は「女」のものに近い。
足まで伸びる漆黒のロングコート。袖など、所々がボロボロだ。下に来ているタンクトップも、カーゴパンツ、コートに隠れてはいるが腰に刺さっている鞘も黒尽くし。
ショートヘアにされている黒髪が、僅かに風で靡く。
半開きの黒い双眸(そうぼう)が、淋漓を捉えている。
————右手に持つ刀が、煌めく。
「随分と俺の邪魔をしたいようだね、アンタ等。お陰で仮眠さえ取れやしない」
顔色一つ変えず、声色一つ変える。
タダでさえ低い声が、更に低くなる。
体全体に、重圧が襲う。
刀を地面に対して水平に、素早く右に薙ぎ払う。
何かが、自分達の体の中を駆け巡る。
足は震えて、動かない。
完全不滅だった筈の闇が、爆発に巻き込まれたかのように崩落する。
光が、視界を包む。
頬を伝って流れる冷や汗が、止まらない。
『おいおい、何だかアイツ等……話し合ってたみてぇだぞ』
(で? 私の貴重な睡眠を邪魔したアッチが悪い)
『……酷い解釈だ』
心中(しんちゅう)で会話する漆と朔月。
相変わらずだな、と朔月は彼女に聞こえないくらいの声量で呟いた。
彼女の行動はどうして出来たのか。そもそも、一体状況がどうなっているのか。全てが理解不能でありゃしない。
大量の線が一気に絡まったような頭の中で、更に有り得ない出来事が連続で起きた。
まず、一つ。
「「——————!!?」」
二つの何かが、飛び散る音がする。
二つの何かが、溢れる音がする。
二つの何かが、倒れる音がする。
沢山の音が、淋漓のすぐ傍で発されている。
カチリ、カチリ、と、一気に硬直した体を無理に動かす。
動くペースを追い越して、視界を動かしながらその正体を確認する。
未だにしゃがみ込んだままの月黄泉も、何とか視線だけは動かして、彼と同じく、正体を確認したかった。
——今思えば、確認しない方が、彼女の為だったのかもしれない。
月黄泉と淋漓だけを取り残し、『傍に居た二人』は『体を紅に染めながら地に伏していた』。
「なッ……、何で……ッ!?」
「何故だ!? 何故、いつの間に————!?」
目を見開かせ、動揺を隠せない二人。
自分達が、「刀を持った女の姿は何処だ?」その思考に辿り着く前に、異変が起こる。
「いつの間に? そんなの、
“今”に決まってんじゃん」
虚しい事に、自身に纏わりついた硬直の呪縛から解放される前に、起きてしまった。
淋漓のすぐ目の前に、女が居る。
淋漓のすぐ目の前から、声が聞こえる。
淋漓の、——否、月黄泉のすぐ目の前で。
白銀の軌道が、彼の両肩ごと、上から下へと貫いた。
「………………ぁ、」
間髪入れずに置き続けた異変に対する理解は、すぐに行える物では無かった。
二つの軌道は一瞬にして消えてしまったが、その代わりとは言えるのだろうか。今度は何かがボトリと落ちた。……また、誰かが倒れたのか? いいや、違う。では、何だ?
————『淋漓の両腕』だ。
「あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁああぁあぁぁああぁあぁぁァアアァァァアァァアアァアァアア!!!」
血飛沫が、斬られた両肩だった筈の断面から舞う。
赤黒い液体は大量に溢れ出て、止まることすら知らない。
やっと理解出来た時に駆け巡る激痛。喉を振り絞らなくても出てしまう絶叫が止まらない。
あまりの激痛に、逝ってしまった彼の仲間と同じくして崩れ落ちた。
見ていた月黄泉も、思わず目を伏せる。デバイスのボーラを、意図せずとも強く握り締めていた。
「ウィプス大量発生、魔導師とデバイスの融合実験、人工デバイス大量生産……こーりゃ重罪だね」
「よくも今までやってこれたもんだ」そう言いながら、四肢の半分を失った淋漓の背中を漆は土台にする。強く踏みつけた足は、一向に動こうとしない。
皮肉なことに、彼女の瞳はとても無気力。しかし、妙に冷たいモノを感じる。彼女の視線を浴びる事がどれほど辛く、苦しく、怖いのかは、踏まれた淋漓自身がよく分かって“しまった”。
「何? 政府はこの情報を隠したがってんだけどさぁ。アンタはその馬鹿政府の捨て駒ってワケ?」
『どちらにせよ、此処で暴れた罪は重いな。……政府のプレゼントだな、漆』
「言われなくてもそうするよ」
少なくとも堅い筈の床が、淋漓を中心に、いとも簡単にヒビ割れた。
血が溢れ出る二か所とは別に、口からまた吐き出される。
(……イヤ、)
——目も当てられないのは分かっている。勿論、見るだなんてサラサラ無い。
だから、月黄泉なりに、一生懸命に視界にこの光景が映らないようにする。膝の中に顔をのめり込ませて、光で満ちた筈の視界を、もう一度闇に閉ざさせた。
『怖い』。この二文字が脳内にくっきり焼きついている。離れようにも、離れようとはしない。
恐怖心で体ごと震える最中、脳内の隅っこで、疑問が一つあった。
( …………あの人、誰? )
( 魔道師って事は分かるんやけど……。それ以外は分からんな、アイツ )
‖
最早絡みとは言えないレベル。美璃夜さん御免なさい><
そして漆がガチKYw え、笑い事じゃない?
漆はとある理由によって、知名度がクソ低いです。特に後輩なんか知っている人なんて居ないんじゃないか、っていうくらい。……まあ、そこまで深刻な理由じゃないんですけどね←
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