複雑・ファジー小説
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- 天地海戦 『自由参加型』
- 日時: 2012/08/01 23:21
- 名前: 結縁 ◆J6BQu6v9vI (ID: UNmuBzLD)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=6481
お立ち寄り有難うございます。
この小説は自由参加型となっていますが、参加なさる前に幾つかのルールがあります。
そちらを見て頂いたうえで参加頂ければ嬉しい限りです。
※ルール※
1.参照にある投稿所にて自分のキャラを作成し世界観などを把握の上で参加すること。
2.時間軸は可能な限り合わせること。
3.恋愛要素やグロ表現などはやり過ぎないよう注意すること。
上記のルールを守って楽しく書いていきましょう!
*参加者の皆様*
結縁『空戦魔導師』
磁石『空戦魔導師』
浅葱『陸戦魔導師』
三月兎『海戦魔導師』
グレイ『海戦魔導師』
漆黒『陸戦魔導師』
焔錠『空戦魔導師』
篠崎葉月『海戦魔導師』
.+*鏡音×二宮×菫*+.『空戦魔導師』
maomao『空戦魔導師』
美璃夜『海戦魔導師』
magenta⇔path『陸戦魔導師』
璃亜(元:斑鳩) 『海戦魔導師』
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.64 )
- 日時: 2012/08/04 22:43
- 名前: 漆黒 ◆kuB5mqYaRs (ID: lVgLIAaO)
去った月黄泉を余所に、淋漓の背中から足を離した。
何をするのか、と璃亜が思ったその矢先。漆がしゃがみ、右手を背中に当てた。
不気味な音を立てながら漆黒の魔法陣を展開する。——と、
「ッ!?」
淋漓の身体が急に跳ね上がった。遺体同然の、ボロボロの状態なのに、あれ程までに勢い良く跳ね上がれるワケがない。
璃亜の目が大きく見開いていると、漆は立ち上がる。
「体内に電流を流したんだよ」
「電流……?」
「今のコイツは意識が無い。故に、心臓も止まっている。だから、電流を流して心臓を動かしたんだよ」
「殺して無かったのか!?」
「分かんないの? そうでなきゃ、」
「事情聴取が出来ないじゃん」指で音を鳴らしながら、地面から白い帯を出現させる。
帯は彼を包むかのように絡みつき、光を放つ。心が落ち着くような優しい光にうっとりしていると、やがて消えゆく。淋漓自体も。
血生臭(ちなまぐさ)い臭(にお)いが部屋に残る中、璃亜は話題を切り出した。
「そういや、どうして此処に?」
「私の眠りを妨げたから。魔道師の奴等も全員ぶっ潰してやろうかと思ったけど、素質があるから止めた」
……不幸中の幸いだな。
璃亜は心の中でつくづく思った。
「何でそんな事聞くの」
「え、あ、ランク制限がかかってたのにSSSの魔力とニオイがしたから……」
「え、かかってたの?」
「知らなかったのかよ!? グレイから放送あったぞ!?」
「放送あったの? 多分、その後に来たから制限かかってないんだと思う」
「ッたく……アンタもどうかしてるぜ。SSSだったのにSSに自分から願い下げるだなんて……お前だけだぞ、そんな事してんの」
「だって仕事面倒臭い。人にモノを教えるとか、俺は向いていないんだよ」
「何て我儘な……」
深い溜息が一つ、此処にこぼれた。
‖
絡んでくれて有難う御座います^^
凄いgdgd展開になってしまいましたが;;←
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.65 )
- 日時: 2012/08/04 23:24
- 名前: 三月兎 (ID: 96KXzMoT)
「うお……いっつぅ……」
碧は勢いよく打ちつけた腰をさすりながら、ゆっくり上半身を起こした。
さっきまでのんきにポッキーの食べ方について語っていた身には……これは結構きつい。
「大丈夫かお前ら……」
微妙に失敗した浅葱のテレポートにより、地面に転がっている4人の魔導師を見て、青年は呆れ顔で呟いた。
壁に手を突き立ち上がる。
碧はゆっくりと彼に視点を合わせ、その眼をぎょっと見開いた。
結は驚いたように手を震わせ、浅葱も慌てたような口ぶりで言う。
「ま、希月先生こそ大丈夫ですか!?いくらSSランクだからって……無茶しすぎです!」
浅葱がそういうのも無理はなかった。
希月の体はいわゆる満身創痍な状態だった。
口からも肉体からも血を流した跡があり、足取りもふらついている。
とにかく人に〈大丈夫〉なんて声をかけられる様子ではなかったのだ。
「今すぐ治癒します!とりあえずもっかい座って」
浅葱の言葉に希月は素直に「頼む」とうなずき、チラリと碧のほうを向いた。
途端に彼の獣耳がピクリと小さく動く。
希月はそれを見て、フッと意味深な笑みを浮かべた。
「お前。エルフの血縁者か?」
*****************************************************
変に絡みました!浅葱ちゃん使いまくりました!
許してヒヤシンス<m(__)m>
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.66 )
- 日時: 2012/08/04 23:57
- 名前: 篠崎葉月 (ID: 0T0BadNT)
涼一は壁に寄りかかって座り、体を休めていた。京によって潰された腹が、ひどく傷む。あいにく、彼は治癒魔法は使えないのだ。
いつの間にか、朱鷺はその場からいなくなっていた。どこに行ったか、涼一には見当はついていたのだが。アーベルトが心配して、話しかける。
[涼一、大丈夫?かなり威力のある魔法だったわね。]
「ん、あぁ、かなり痛かったわ。一瞬意識飛んだしな。」
[そういうことを笑顔で言わないの。それにしても煉獄の彼、どっか行ったわね。]
「ま、ある意味予想どうりだな。閉鎖区域にでも転移したんだろ。」
[追わないの?せっかくペアになったのに。]
「今こっちの処理が優先だ。それに、行き先がわかってるなら、後から追っても大丈夫だろ。」
話すたびに、口から血が出てくる。内臓の破裂だけでも治したいものだが。
[それにしても誰もこないわね。涼一の人望を疑うわ。]
「酷いな。これでも(一応)教員なんだからさ。ま、誰も集まらなかったらここでしばらく休んで、適当な時に校庭に加勢にでも行くさ。」
そう言って目を閉じる。制限がかかっていたため、涼一の場合は、それが魔法を使用する際に、大きな壁となる。使用のたび、生命力がすり減るのがわかる。エルフの血を継ぐ彼として、魔法の制限はかなりの痛手なのだ。
小さく息を吐き、しばしの眠りにつこうと目を閉じた。だが、突然目の前に4人の人間が現れた。どうやらテレポートしてきたらしい。
しかし着地が何とも、格好悪かった。地面に尻餅をつき、倒れたのだ。
現れたのは月黄泉、涼一が数学を担当する浅葱、話したことはないが顔は知っている碧、そして初めて見る翡翠色髪の女だった。
「うお……いっつぅ……。」
「大丈夫かお前ら。」
立ち上がって無事を確認する。4人とも、見たところ大きな傷は負っていないように見えた。浅葱が慌てて口を開く。
「ま、希月先生こそ大丈夫ですか!?いくらSSランクだからって……無茶しすぎです!今すぐ治癒します!とりあえずもっかい座って。」
「すまないな。頼む。」
自分の生徒に救われるのは些か恥ずかしいが、今は気にしている場合ではない。涼一が手当されるのを見ながら、月黄泉が口を開く。
「これから、どうしましょうか。」
「しばらくここで休んでてもいいんじゃないか?敵もここにはいないみたいだ。校庭は校庭で、誰かが戦ってるだろ。それに全員、疲れてる感じだし。」
朦朧とするなか答える。ぼやけた視界が碧の耳をとらえた。それがピクリと動く。
「お前、エルフの血縁者か?」
無意識のうちに、そう言っていた。
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>>焔錠さん
学校の騒動が落ち着いたら後を追います。勝手な判断ですがすみません。
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.67 )
- 日時: 2012/08/05 04:31
- 名前: 美璃夜 (ID: IAQru7qe)
「じゃ、四人まとめて希月先生のトコにテレポートするよー」
『やめろ。他のマトモな奴にやらせ……』
「だってこの中で一番魔力が有り余ってるのは私だよ?大丈夫、先生の魔力辿れば無事に着くよ」
『死んでもやめろ。お前の場合どうせ違う場所に出るのが関の山だ……おい馬鹿葱!話き……」
なにやら不安になるようなことをみんなが口々にしているのにもかかわらず、浅葱はパチン、と指を鳴らして、時空の狭間を移動し始めた。
「馬鹿じゃない!ほら希月先生がそこにっ……あれ?なんか大怪我して……?」
開けた視界の向こう側には、確かに希月の姿があった。
なんだ、成功しているじゃないか、と安心したのもつかの間。
「まぁ、とりあえず到着ー……って、はわっ?!」
声も出す間もなく一緒に転んだ。
「………」
『あー…月黄泉?いらつくな』
「…別に」
少し痛む足首を誰にも気づかれないようにかばいつつ立ち上がる。
「ま、希月先生こそ大丈夫ですか!?いくらSSランクだからって……無茶しすぎです!」
見ると全身ぼろぼろの希月が浅葱に治療されていた。
さて
「これから、どうしましょうか」
「しばらくここで休んでてもいいんじゃないか?敵もここにはいないみたいだ。校庭は校庭で、誰かが戦ってるだろ。それに全員、疲れてる感じだし。」
「そうですね。
…食料でもとってきます」
食堂のある方へと足を向け、歩き始める。
「なにかありますかね」
『あるんやない?襲撃が始まったときにちょうど昼やったから』
食堂へ行くと誰一人いなく、これ幸いとパンやおにぎりを適当にそこにあったビニール袋に詰めていく。
「これくらいですかね。
さて、戻りましょうか」
『月黄泉。煉獄の魔導師が立ち入り禁止地区に行ったみたいやで?』
「…興味深いですね。追ってみましょう。
その前に——」
希月たちの所へ戻り、食べ物を渡す。
「どうぞ、食べてください。
私はあるところに行きますので」
「あ、月黄泉さん——」
返答も待たず、転移魔法を使う。
それほどまでに好奇心が大きかった。
「——ここら辺ですか」
『そやな、もうちょい行った方がええで』
「そうですね」
魔力の残像をたどり、しっかりと地を踏みしめながら歩いていく。
しばらくすると煉獄の魔導師の後ろ姿が見えた。
「——朱鷺さん」
くるりと振り向いた魔導師は少し不思議そうな顔をした。
「お前か」
「何か不満でも?」
「いや、少し意外でな」
「意外?私があなたを追ってくることが?」
「ああ。まあどうでもいい」
よく分からないまま流された。
まあ、私もそれはどうでもいい。
それよりも、だ。
「なぜこのような場所に?」
「…ついてくるなら勝手にしろ」
今答える気はないらしい。
理由が分かれば別にいい。
「それなら」
と魔導師の横にぴったりとついて歩き始めた。
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>>焔錠さん
勝手に絡んでしまってごめんなさい
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.68 )
- 日時: 2012/08/05 16:30
- 名前: 璃亜 (ID: O72/xQMk)
「私の眠りを妨げたから。魔道師の奴等も全員ぶっ潰してやろうかと思ったけど、素質があるから止めた」
此処に居た奴等、ホントに不幸中の幸いだ、とつくづく思う。
後、漆が「私」と言ったのに驚きながら、壁にもたれかかった。
「何でそんな事聞くの」
「え、あ、ランク制限がかかってたのにSSSの魔力とニオイがしたから……」
「え、かかってたの?」
「知らなかったのかよ!? グレイから放送あったぞ!?」
璃亜は更に驚き、思わず壁から離れた。
「放送あったの? 多分、その後に来たから制限かかってないんだと思う」
「ッたく……アンタもどうかしてるぜ。SSSだったのにSSに自分から願い下げるだなんて……お前だけだぞ、そんな事してんの」
「だって仕事面倒臭い。人にモノを教えるとか、俺は向いていないんだよ」
「何て我儘な……」
まぁ、人にモノを教えるのが面倒臭いというのは一理あった。
璃亜も、SSSになってから人に教えるという活動は殆どしていなかった。
今まで頼まれた仕事に行っていて、偶々戻っていたところだったのだ。
「…グレイも最近会ってないからって心配してたけど。ほら、知り合いでSSSの奴って僕等3人しか居ないだろ?」
璃亜はまた話を変えた。
グレイと璃亜も、璃亜が仕事から帰ってきた時に偶々会った。
その時グレイは、SSSの話になって、漆の事を口にしていたのだ。
「そうだね。だけど俺は元気だって今度伝えといて」
「自分で伝えろよ…」
漆は微笑を浮かべながら言った。
璃亜は呆れながら返答した。
だが、璃亜の表情も何処か柔らかく、嬉しそうだった。
———
漆黒さん、有難う御座います!
此方も中途半端に止めてしまってすみません。
適当に璃亜のこと御願いします><;;
後グレイさん、勝手に話し作ってしまってすみません!
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