複雑・ファジー小説
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- 天地海戦 『自由参加型』
- 日時: 2012/08/01 23:21
- 名前: 結縁 ◆J6BQu6v9vI (ID: UNmuBzLD)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=6481
お立ち寄り有難うございます。
この小説は自由参加型となっていますが、参加なさる前に幾つかのルールがあります。
そちらを見て頂いたうえで参加頂ければ嬉しい限りです。
※ルール※
1.参照にある投稿所にて自分のキャラを作成し世界観などを把握の上で参加すること。
2.時間軸は可能な限り合わせること。
3.恋愛要素やグロ表現などはやり過ぎないよう注意すること。
上記のルールを守って楽しく書いていきましょう!
*参加者の皆様*
結縁『空戦魔導師』
磁石『空戦魔導師』
浅葱『陸戦魔導師』
三月兎『海戦魔導師』
グレイ『海戦魔導師』
漆黒『陸戦魔導師』
焔錠『空戦魔導師』
篠崎葉月『海戦魔導師』
.+*鏡音×二宮×菫*+.『空戦魔導師』
maomao『空戦魔導師』
美璃夜『海戦魔導師』
magenta⇔path『陸戦魔導師』
璃亜(元:斑鳩) 『海戦魔導師』
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.24 )
- 日時: 2012/07/31 21:44
- 名前: 美璃夜 (ID: IAQru7qe)
「あー、ち、ちょっと依田さん!」
ドアまであと5歩ほどの所で呼び止められ、振り返る。
「それと、任務の前に聞きたいことがある。最近各地で大量に発生してるウィプス、もとい魔力思念体についてだ。噂くらいは聞いてるかな?さっきもウィプスを狩ってきたが、量が異常だった。『ただの偶然』で済むなら一番だが。どうもキナ臭く感じてな」
煉獄の魔導師ともう一人の男は私とボーラが気になったことについて話していた。
呼び止められた理由よりもその内容の方に興味が行き、魔導師たちの元へと足を踏み出した。
『同じことを考えてるやつがおったんやな』
「本当ですね。噂でも何でも少しは情報がほしいところだったので助かり…ボーラ、この気配は」
『なんでや…!?なんで思念体の気配がこんな近くで——』
ドアの所へ一瞬で戻り小さな窓から外を確認すると
「…ウィプスが、ウィプスが入ってきてます!」
『結界はどうなってんのや!ああそれより戦闘入るまえに職員の人ら逃がさなあかん!』
「私たちも一応は魔導師の端くれです!転移魔法を使って離れたところに行くぐらいはできますので!心置きなく戦ってください!!
それぞれ用意!…死ぬな」
最後のつぶやきを耳にした瞬間、職員はほぼ同時に転移魔法を使った。
私は煉獄の魔導師たちを振り向き、
「開けます」
と言った。
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>>20
いえいえ、こちらこそ勝手に使ってしまって…
しかも勝手ながらイベント…というか襲撃起こしました。
思念体の塊が廊下で蠢いてる。しかも通常とは比べ物にならないほどに強い。
みたいな感じです。
色々とよろしくお願いします
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.25 )
- 日時: 2012/07/31 23:02
- 名前: 篠崎葉月 (ID: 0T0BadNT)
ペアを組むことができた。
このことだけで涼一は、この上なく歓喜していた。驚きと喜びの表情で朱鷺を見つめる。
[よかったね。望みがかなって。足でまといにならないといいね。]
にやにやとしたアーベルトの声が聞こえるが、彼の耳には届かなかった。それほど嬉しいのだ。。そこに、
「ただ、自分の身は自身で守れ。言うなら形だけのペアだ。」
吐き捨てるような朱鷺の声を聴き、我に返る。涼一は再び笑顔で彼に向き直り、
「あぁ、もちろん。自分を守るくらいの力は持ち合わせてるよ。それに『形だけ』なんて冷たいじゃないか。これも何かの縁だ。よろしく。」
そういって涼一は右手を差し出した。朱鷺は顔を伏せ、対応に困っている。慌てて涼一は口を開く。
「そう言えば自己紹介がまだだったな。俺は希月涼一。右手のこれは、相棒のアーベルトだ。わかってるだろうけど一応、SSランクの海戦魔導師だ。」
改めて握手を求める。が、アーベルトがまたもや喋りだした。
[呑気にしてるとこ悪いけど、さっき呼び止めた人、依田さん、だっけ?放置してるんじゃない?]
そうだった。急いでドアの方を見ると、彼女はこちらに歩いてきていた。ちょうどいい、とまた声をかけようとした時、部屋の外、すぐ近くで大きな魔力を感じた。月黄泉がドアの窓から、外を確認している。その隙間から見えるのは、大量の魔力思念体、ウィプスであった。
ここで、涼一は違和感を覚えた。そのウィプスに対して、だ。通常のウィプス、先ほど涼一が狩ってきたのは、青白い色をしている。しかし、廊下に見えるのは深い紫色だ。普通のとの魔力の違いが、明らかに見える。
ハッとなって周りを見ると、職員はすでにいなかった。転移魔法で退避でもしたのだろう。
そしてすぐにドアの方から、
「開けます。」
と声が聞こえた。
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.26 )
- 日時: 2012/07/31 23:51
- 名前: 篠崎葉月 (ID: 0T0BadNT)
「くそっ!!やっぱりおかしいと思ったんだ。これはかなりまずい状況かもしれないな。」
拳を握りしめて、涼一は叫んだ。瞬時にアーベルトを戦闘態勢に切り替えた。ズシリ、と大剣の重みが伝わる。
[まずいって、どういうこと?]
明らかに慌てた声で、アーベルトが聞いてくる。涼一はドアから視線を外さずに答えた。
「もし、最近の各地での魔力思念体大量発生に、組織的なものが絡んでたと仮定すると、そいつらがあのウィプスの大群を生み出したのも、それで何かしようとしてたことも間違いない。でもここで疑問があるんだ。」
[疑問、って?]
「『何故ウィプスなのか』だ。あれだけのウィプスを生み出す魔力があれば、もっと強力なもの、ドラゴンとかフォーサンダーとかを生み出せるはずなんだ。『強力な一体』よりも『大量の雑魚』を選んだ理由が気になってた。でも、今やっとわかった。」
[・・・それは?]
「大量の雑魚は囮だったんだ。奴らは別の場所で、強力な魔物や思念体を創っていたんだろう。それに気づかれないためのカモフラージュだったんだよ。下級思念体が大量発生したって、大事にはならない。せいぜい「ただの偶然」として扱われるだけだしな。で、ここからが一番厄介な話だ。」
[まだ何かあるの!?]
「あれだけの膨大な魔力を、たかがカモフラージュのためだけに使える魔導師が、相手側にはいるってことだよ。そんな奴の魔法なんてシャレにならん。」
涼一の、デバイスを握る力が強くなる。緊張で汗が滴る。
「そして実際に襲撃が起きた。俺の仮定はおそらくドンピシャだ。もっと早く上に報告してれば・・・。」
涼一は若干うつむく。そこにアーベルトが強く言った。
[悔やんでもしょうがないよ。兎に角、被害を最小限に食い止めるよ。魔法全開で行きましょう。]
「そうだな。すまん。なんか、励まされてばっかりだな。」
少し笑い、顔をあげる。月黄泉と目があった。こちらを見て彼女は頷く。涼一も頷く。
その瞬間、勢いよくドアが開く。
「いくぞっ!!あとでまた落ち合おう。」
部屋にいる二人にそう言い、涼一は外に向かった。
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勝手に話を進めてますが、よろしくお願いします。
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.27 )
- 日時: 2012/08/01 00:48
- 名前: 美璃夜 (ID: IAQru7qe)
男と目が合い、頷きあいほとんど同じタイミングで——開けた。
「いくぞっ!!あとでまた落ち合おう。」
「はい——っなんですかこの強力な魔力は…!気持ち悪くなります」
『気をつけろよ!』
「当たり前です、よっと」
ボーンを操ってウィプスに攻撃を加える。
が——
「…予想通り、そうそう簡単には倒れないよう、です、ね」
『だろうな…』
ボーンを目にも止まらないほどのスピードで振り回して人間の急所と同じところに球をねじりこませる。思念体はある程度人間の形をしているため、そういうのが結構効く。
やっと一体倒してすぐに次にかかる。
「先程、っの、話、聞こえてまし、たか」
『どれのことや?』
「希月涼一さん、とそのデバイスの、話、ですよ」
『あ、ああ、聞こえとったが…』
「膨大な、魔力を持って、いる魔導師は、私たち、天地海魔導組織、に強制的に、でも、連れてこられます、っどうしてでしょう?」
『それほどまでに人手が少ないからやろ?』
「そうです、それに、そういう者たち、は、魔力を、隠そうと、思っても、波動などでばれます、っですから、魔力の、強い、人間、は、≪全て≫この、組織に、いる、んです」
『!まさか…!』
二体目を倒し、うっすらと出てきた額の汗を拭きながら、頷く。
「そうです。希月さんがおっしゃってた≪相手側≫と、こういうことが出来る≪魔導師≫は、この組織の、裏切り者かもしれません」
『裏切り行為は見つけ次第殺されるっちゅうことは分かってるんやろ!?どうしてそんなことするんや!』
「悪魔でも想像の域を過ぎませんと言いたいですが…99%は確実でしょうね」
『なんでなんや…!』
3体目が襲いかかってきたが、慌てずに頭・鳩尾・膝を正確にボーラでえぐらせる。
「それに、強力な思念体、よりも魔物、のほうが倒され、にくい。
そうで、なくとも、なにかを、魔力で創ろうとすれば、すぐ、っさま見つかります、が、そういう報告が、ないとすれば、それは」
『上がつぶしとるっちゅうわけか!?上が命令してこんなことになってんのか!?』
「それ、以外の、可能性は、皆無、ですっ」
3体目も消滅させると、周りには何もいなかった。
「他の場所を見に行きます」
『気いつけてや!上の命令やったら、月黄泉のデータも、存在も消されてしまうかもしれんで!』
「ランクがSSとはいえ、気は緩められませんね」
ボーラを腕に巻きつけ、移動し始めた。
「よっと!」
『涼一!気を付けて!』
「わかってるよ」
2階から3階に移動すると同時に先程の声が聞こえてきた。
階段のすぐ近くにある部屋を覗くと希月たちが部屋の中央に立っていた。
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面白くなってきましたね^^
ちなみに私はデバイスも人数の一人と考えるので、希月たち、というのは希月とアーベルトを指してます
- Re: 天地海戦 『自由参加型』 ( No.28 )
- 日時: 2012/08/01 01:56
- 名前: 篠崎葉月 (ID: 0T0BadNT)
そこらじゅうの魔力に圧迫され、気持ちが悪くなる。いやな汗が滲み出る中、涼一は目の前のウィプスを切り裂いた。
「だぁー、キリがない。数が多すぎる。しかも一体一体が段違いに強い。さしずめハイウィプス、ってとこか。厄介なもの作り出しやがって。こんなことして、上は何を考えてるんだ?」
先程、部屋を出てすぐに、アーベルトが話した。この襲撃は内部からではないか、ということだった。
[だってそれだけ強大な魔力を有してるなら、この教育機関にいるはず。それにここの結界も、そう簡単に破られるものじゃないし。きっと上からの命令よ。]
「裏切りって可能性もあるだろ。上が仕組んだって言う確実な証拠は・・・。」
[これだけ大きな魔力を扱ってたら、誰かには絶対にばれるよ。でも、事実としてそんな話は一度もなかった。上層部が握りつぶしてたってことじゃん。]
確かに筋は通っている。しかし、
「一体何の目的で。」
この襲撃が何を意味するのか。何が目的なのか。それがわからなかった。『上層部が仕組み、実行した。』これは非常に重要なことだ。最悪、今の涼一たちの行動は、反逆ととらえられるかもしれないのだ。嫌な考えが頭をよぎる。
考える間も、ハイウィプスは襲い掛かってくる。一体倒すのに時間がかかるため、なかなか前に進めない。
「くっ、キツイな。魔法で消していくか?」
[あんまり浪費しない方がいいと思う。さっきの涼一の予想だと、いずれかなり強いやつと戦うはずでしょ?]
「やっぱ親玉をつぶした方が早いか。少なくともこの建物内だけは・・・。ほか二人はどこにいるんだ?」
その時、上の方で爆発音がした。煉獄の魔導師が暴れているのかもしれない。涼一は階段を上り、三階に行った。そして階段のすぐ近く、物置部屋に入った。
そこには緑に輝く球体が浮かんでいた。そこから何本も、腕のようなものが生えている。クラドフォーラ——中級魔導思念体だ。そいつは幾つもの腕を振り上げ、涼一に勢いよく振り下ろす。
「よっと!」
[涼一!気を付けて!]
「わかってるよ。」
とっさに後ろへ回避する。部屋の中央に立ち、それを見上げる。
「こいつは剣だけじゃ厳しいかもな。」
視線を固定しつつ、右手に魔力を集める。
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急展開っぽいですがすみません。
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