複雑・ファジー小説

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天地海戦 『自由参加型』 
日時: 2012/08/01 23:21
名前: 結縁 ◆J6BQu6v9vI (ID: UNmuBzLD)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=6481

お立ち寄り有難うございます。

この小説は自由参加型となっていますが、参加なさる前に幾つかのルールがあります。

そちらを見て頂いたうえで参加頂ければ嬉しい限りです。

※ルール※

1.参照にある投稿所にて自分のキャラを作成し世界観などを把握の上で参加すること。
2.時間軸は可能な限り合わせること。
3.恋愛要素やグロ表現などはやり過ぎないよう注意すること。

上記のルールを守って楽しく書いていきましょう!


*参加者の皆様*
結縁『空戦魔導師』
磁石『空戦魔導師』 
浅葱『陸戦魔導師』
三月兎『海戦魔導師』
グレイ『海戦魔導師』
漆黒『陸戦魔導師』
焔錠『空戦魔導師』
篠崎葉月『海戦魔導師』
.+*鏡音×二宮×菫*+.『空戦魔導師』
maomao『空戦魔導師』
美璃夜『海戦魔導師』
magenta⇔path『陸戦魔導師』
璃亜(元:斑鳩) 『海戦魔導師』

Re: 天地海戦 『自由参加型』  ( No.94 )
日時: 2012/08/14 21:03
名前: 璃亜 (ID: O72/xQMk)


璃亜は職員室に散らばる書類等の片付けをしていた。
勿論魔法で。
一回鬼仁に、【何で魔法だけ?動けば良いのに】と言われたが、「動くのは面倒臭い」と答えた。
グレイの椅子に腰掛けながら、魔法陣を展開していた。
グレイの椅子に座る時も、【後でグレイに怒られない?】と鬼仁に指摘された。

「僕の魔法で出来る仕事が終わったら、グレイの処行こう」
【何で?】
「ん?仕事放棄の罰則だけども?」
【えー。グレイを殺さない程度にね?もしくは怪我しないでね?】
「…僕がどんな事するとお考えなのかな?僕のデバイスは」

すっと腰から鬼仁を抜き出し、床に落とす。思い切り。
ガタン!という音が職員室に響き渡る。
職員達は何事かという眼で璃亜の事を見た。
璃亜は睨み返す。

「何だい?僕の事は放っておいて早く仕事に戻りなよ。このノロマ共」
「はーい…はは」

何処から如何見ても黒いS笑みを浮かべながらきつい言葉を言う。
職員達は、璃亜が機嫌が悪いとSっぽくなるのを百も承知なので、返事をしつつ苦笑をする。

「あっははは。如何処分して欲しいかな、鬼仁」
【出来れば処分して欲しくないなー】

ぐりぐりと鬼仁を踏みつけるが、鬼仁には傷が付かない。
その事を確認して、璃亜は溜息を付いて鬼仁を拾い上げる。
そして、元あった場所に収める。

「…悪かったな、鬼仁。ちょっと苛々してた」
【大丈夫だよ。そんな璃亜をサポートするのも僕の役目だろ?】
「そうだな…。有難う」

そういってグレイの椅子に掛けなおす。
手を前に出すと、ぽう、と魔法陣を出す。

「アレで最後だな」
【そう見たいだね】

其処には、大きな塊になった書類の束があった。
色々な書類が入り混じっていて、誰が誰のだか最早不明だ。

【わぁ、大きいね。最後だから頑張って】
「ああ…、全く困ったもんだよ。『識別確認完了。持ち主のところへ戻りたまえ』」

ぶつぶつと唱えるように言うと、職員室あちらこちらに書類が散らばる。
書類は其々の持ち主の机へと戻っていく。
其々の机には既に書類が沢山載っているのに、更に積み重なる。
書類枚数が増えたのを見て、苦笑するしかなかった。

「さぁ、終わったね。グレイの処に行くよ」
【うん。多分あの閉鎖空間…。グレイの故郷だよね】
「あそこはとても良いところだ」

一瞬だけ苦笑いすると、移転魔法陣を展開した。
次に璃亜が現れたのは、グレイの故郷、閉鎖空間だった。

———

久し振りですみません。
グレイさん、勝手に絡ませてもらいました。

Re: 天地海戦 『自由参加型』  ( No.95 )
日時: 2012/08/15 11:27
名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)

「あららら…ばれちゃったみたいだね、みーや君」
【そりゃあ同じSSSのあいつにはばれるさー】

突如砂浜の上に現れた人を見て、グレイは苦笑する。
然し、それ以上表情が変わることはなく、グレイはただ黙々と沖の方にと逃げるように砂浜から離れてゆく。

「コラそこ、逃げるなグレイ」

勿論、砂浜に立っていた人…璃亜もグレイを追って海の方へとやってくる。
その様子を見て、グレイは下げていた口角を再び上げる。
何やら楽しんでいるようだ。

「お休み貰って何が悪い! 一応一番働いてるのは俺だよ!!」
【うん、確かにそうだけどさー、有給を取ろう】
「手続き面倒!」
【確かにさ!】
「それに今日はアレの日だよ!」
【そうだったさー!】
「【うけけけけけけけけけけ!!】」

そのまま奇怪な笑い声をあげながら、ものすごいスピードで泳いでゆく。
あまり知られてはいないが、さすが半魚人である。
いつの間にか、グレイの両手、両足は水掻きのようにくっつき、更にスピードを上げてゆく。

「…グレイのくせに泳ぐの早くないか!? あいつ、魔法も使ってないよな…?」
【何かのハーフ…とかじゃないか? 璃亜】

璃亜はグレイがハーフであることを知らなかったらしく、魔方陣で海の上を跳びながら追跡している。
すると、グレイはいきなり海の中へと潜水した。
単純に潜水したのではなく、深く深く、ただ深く深く深く深く深く深く、海の底を目指して潜水し始める。
その時、普段かぶっていた帽子が水面に上がってきた。
それを見た璃亜も、風の魔法の応用で空気を纏って、グレイを追って海の底を目指す。

『おー、追ってくるか! 璃亜ちゃん執念深いねー!』

水中でも響く声を出すグレイに、一瞬璃亜は驚いたが追跡を再開する。
グレイの頭や体の所々には、鰓や鰭がついていた。

『ムリだと思うよ璃亜ちゃん、俺は海戦魔道士だし水中で俺に適う奴なんか数えられるくらいしかいないよー』

またケタケタ笑いながら潜っていくグレイ、璃亜は苛つきながらも追跡する。

『何で俺がここに来たのかわかんなきゃ、俺は璃亜ちゃんを攻撃するよ。本気だからね。ついでに、みーや君は使わないよ』

布居に、一瞬だけ振り返ったグレイの瞳は真剣で、先ほどの忠告…いや、警告も本気なのだろう。
よく見ると、デバイスのみーやはいつの間にか待機状態の眼鏡に戻っていた。

『一言言うよ、俺さぁ…本当は人は嫌いなんだ』

普段のグレイからじゃあり得ないほどの低く、暗く、重く、冷たい、淡々と抑揚すら無い一言に、璃亜の背中に冷や汗が流れた。
それを見たグレイは、一瞬のうちに海の底にある洞窟の中へと入っていったのであった。

————————

面倒なことにしてしまった^p^
璃亜さん絡んで下さってありがとうございます。
過去エピのフラグ建設するのに使っちゃいました; 追っても良いですし、追わなくても良いですよ。

Re: 天地海戦 『自由参加型』  ( No.96 )
日時: 2012/08/15 21:49
名前: 漆黒 ◆kuB5mqYaRs (ID: lVgLIAaO)
参照:   自分で言ったのに戦闘シーンが無いってどういう事なの……。






「臓物 (ハラワタ)をブチ撒けろ!」

『何処のTQNだよ!? つかブチ撒けてねぇよ!!』


 エルフの懐に強烈な蹴りを入れて早三時間。
 クタクタな表情が殆どの中、漆だけはとても涼しい顔をしていた。


「おい、自信満々で挑んで来た割には随分と疲れた表情をしてるじゃないか」

『まあ、エルフ自体がサポートに長けた種族だからな。戦闘に向いてねぇんだろ』


 大自然の中、墨の様に黒いコートが風で揺らめく。
 高みの見物——ではないが、上から冷たい視線で、地に這いつくばったエルフを見つめていた。
 エルフの彼等に目立った外傷は無いが、とにかく疲労感が溢れ出ている。


「人間を嫌う訳……アレでしょ? 融合実験」

「!!!」

『一応オブラートに隠すが、人間に裏切られたんだろ?』


 外部の輩からの思わぬ発言。
 疲労めいた表情から一変し、青い瞳が大きく見開かされた。
 流れる汗と同時に、冷たい何かも頬を伝った。


「ま、俺はその事に関して何か接点があるとか聞かれれば全く無いんだけど」

(あ、無いんだ)





「過去の鎖に縛られてんのもどうかと思うよ?」


 その言葉を聞いた時には、自分を取り巻いた黒い光と共に、漆は消えていた。









          ( おい、また「海」に着いたぞ )

          ( え、マジ? どしよ、グレイ居るしなあ。でも馬鹿コンビも居るし )

          ( ……つまり誰とも会いたくないんだな )




Re: 天地海戦 『自由参加型』  ( No.97 )
日時: 2012/08/17 20:49
名前: 璃亜 (ID: O72/xQMk)


(「あの容姿と泳ぎの速さから言って…アイツ、魚人とのハーフだな」)
(【知らなかったね。何時も帽子被ってるし】)
(「ああ。まぁ…追うぞ」)
(【追う必要性はなくなってきたと思うけども】)
(「だが…、アイツを今追わないと後で酷い事になると思わんか?」)
(【遠回しに言ってるけど、グレイが心配なんだね】)

脳内で璃亜と鬼仁が会話していた。
璃亜の顔からは中々見れない「心配」という表情が浮かぶ。
鬼仁が察した通り、璃亜はグレイが心配なのだ。
グレイは何も知らずに深く深く潜っていく。

『ムリだと思うよ璃亜ちゃん、俺は海戦魔道士だし水中で俺に適う奴なんか数えられるくらいしかいないよー』

璃亜は心の中で、「僕だって海戦魔道士だけど」と呟いていた。
風の魔法ではやはり水に抵抗があるらしく、早く進むが、璃亜に負担が大きい。
時たま苦痛に顔を歪めながら、グレイを追っていく。

『何で俺がここに来たのかわかんなきゃ、俺は璃亜ちゃんを攻撃するよ。本気だからね。ついでに、みーや君は使わないよ』
(「此処に来た理由…。それはアンタが何のハーフか分かった処で了解済みだ」)

璃亜は鬼仁が腰にあるのを手で確認する。
ぽう、と鬼仁が蒼い光と共になにやら文字が表れる。
鬼仁を纏わり付くように包むと、やがて消えた。

【ちょ、璃亜!?】
「黙っててくれ」

鬼仁が驚いた声を出すが、璃亜が押さえる。
今の蒼い光と文字は、鬼仁を「一時的」に封印する魔法だ。
璃亜が独自開発した封印魔法で、璃亜以外解く事は出来ない。

『一言言うよ、俺さぁ…本当は人は嫌いなんだ』

海のように深く低い声が璃亜の頭の中で反響する。
一瞬冷や汗が垂れたが、それも束の間、グレイは洞窟の中へと身を消す。

「先程から『一言』がやけに多いな。人間が嫌いだと?僕だって人間は嫌いだ」
『五月蠅いなぁ〜。璃亜ちゃんも人間が嫌いって…なんか理由あるのかな』
「…聞きたいのか?」
『興味あるよ』

すぅ、と璃亜が洞窟の入り口に向かう。

「元々僕等吸血鬼は、人間を嫌ってる種族だからね。…人間の血を飲むけど」
『…吸血鬼とのハーフだったんだ、知らなかったな』

グレイがクスクスと笑うように言う。
璃亜が完全にグレイの前に現れた時、璃亜は眼を見開く。

「こんな事…アリ、かよ?」


———

絡みのってくれて有難う御座います!
これ以上書くと長々となりそうなのでこれで一旦切ります。
すみません、中途半端で!
グレイさんも適当な処でまた私に振っちゃって下さい!
璃亜の事傷つけて大丈夫ですー←

Re: 天地海戦 『自由参加型』  ( No.98 )
日時: 2012/08/18 14:04
名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)

『うけけけけけけけけけけけけ』
【おう、グレイが壊れてるのさ−】
『ちょっと黙ろうみーや君』

グレイの周りには、大量の何かが揺らめいていた。
影のような、白い靄のような何かは地の底から響くような音を奏でている。
それを眺めて、グレイは懐かしそうに、どこか淋しそうに笑っていた。

「ちょ…聞いてないぞ…こんなに発生してたのか!? だってお前、いつも2,3体だけって…」
『うん、言ってないよ。だって俺に俺の元一族の鎮魂、全部できると思うの? いや出来るけど。ていうか出来たけど』

そこにいたのは、グレイの元一族たちの成れの果て。
元々、思いが強く込められた魂は現世に留まり続ける。
その魂たちが危害を与えることもあるので、魔道士はその魂たちを成仏…基、鎮魂するのである。
しかし、年に一度、ある日だけは現世に帰ってくる。

『だって今日は、命日だもん』
「……………」
『みーんなみんながいなくなった命日だから』
「…」
『璃亜ちゃん、本当は知ってたでしょ?』

いつも通りに笑っているが、璃亜にとっては悲しい顔にしか見えない。

『みんなが消えた理由、表向きには俺等の天敵と殺し合ったからだけどね、本当は違うんだよ』

『本当はね——』
【ハイ、ストップなのさー、グレイ−】

突然呑気な声が響いた。
声の主はやはりと言っても良いのか、グレイのデバイスのみーや。

【それ以上言うと、僕さん達の身が危険だよ〜? いいのかい?】
『わお今更! イマサラタウンにでも置き去りにすれば良いと思うな!』
【イマサラタウンって何?】
『どっかの国にあるタウン』

何故かうだうだと雑談を始めるグレイとみーや。
その間にも、魂は増え続けて、すでに陸なら霧のような位にまで見えるほどになってきた。
いくつかの魂は、グレイの周りをくるくると回って笑い声さえも聞こえる。

『別に良いんだよー。海を汚したのは人なのに、そのことを隠して更に押しつけるなんてさ、本当に』
「な…!?」
『璃亜ちゃんは知らないと思うけど、意図的に人はここに魔力で出来た汚れを捨てたんだよー? そんなの、魚人にとって毒に決まってるじゃん。俺は逃げようっていったけどね、頑固なのって時々頭が痛くなっちゃう』
【そんなアバウトに…あれはあれで色々あったのさー?】
『面倒。海を戻したのも俺だよ。その後調査されないように閉鎖空間になんて…本当に酷いよね』

ケタケタと笑っているが、目は笑っていない。

『年に一度、俺はこの日だけはここに戻るよ。何故なら、俺がここに来て俺が居るって事を知らしめないと、みんなが何をするのか分からないから』

普段通りのおちゃらけた笑顔に戻るグレイ、その周りを幾多の影のような魂が取り囲む。
それは、幻想的な風景でもあった。
それは一斉に、璃亜へと飛びかかる。

『でもね、感謝もしてるんだよね。人は俺や他のハーフの子達も育てたり、仲良くなったりもしてる。それに、この海を元に戻すときに、元々住んでいた俺の友人もね』


『だから俺は、人が大好きです』

みーやをモップに変えて、純粋にいつもの通り目一杯の笑顔を浮かべたグレイが、璃亜と靄達の間に立っていた。

——————

何これ^p^
意味不で御免なさい←
簡潔に言えば、靄達は魚人のハーフであるグレイは襲わないのに、他のハーフやら人は襲っちゃうって事です、以上!


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