二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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cross×world
日時: 2018/09/05 23:26
名前: 柊 (ID: PF4eFA6h)

こんにちは、柊と申します!
掛け持ちですが、またも小説投稿をさせていただきました!

下記は注意事項になります、大丈夫な方はどうぞお楽しみください!
・私得クロスオーバー
・オリキャラが主人公
・他作品同士のキャラのCP、オリキャラとキャラのCPがある
・主人公がキャラの子ども
・主人公以外にもオリキャラあり
・流血、暴力表現あり
・ところどころねつ造入る
・気まぐれ更新
・都合により、登場させられないキャラクターがいます。遅くて申し訳ありません
もしかしたら注意事項は増えるかもしれません。では、よろしくお願いいたします!

本日、2016/12/01に閲覧が1000突破しました!
いつもありがとうございます!しかも今日誕生日だから余計に嬉しくて…本当にありがとうございます、これからも頑張ってまいります!

登場作品、目次 >>1

お知らせ>>148

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Re: cross×world ( No.4 )
日時: 2015/09/20 16:39
名前: 柊 (ID: l5ljCTqN)  

第1話
響く悲鳴、聞きたくもない断末魔。……目の前で敵に捕らわれた両親。

父より遥かに小さなその手を伸ばしても彼らに届くことはなかった。

「逃げろ、逃げて、生きてくれ」

必死に叫ぶ母。父も同じことを思っていたようで、同じようなことを叫んだ。

彼は、逃げた。少し振り返った時、両親は穏やかな顔で笑っていた。

そんな両親を見て諦めきれなくなった彼はまた手を伸ばす。その手を嘲笑うかのように、敵は、彼らを。

「……っ!」

勢いよくその上半身を起き上がらせる。荒くなった息を整えることができない。だが先ほどまで見ていたのが夢だと分かると自然と落ち着いていった。

次に周りを見渡した。忙しないな、と自分でも思ったが状況を早く把握するに越したことはない。

周りは、予想とは完全に違っていた。家具が少ないために多少寂しくは感じるが広めの一室で、竜太はベッドに寝かされていた。掛けられていた布団も頭を乗せていた枕もふかふかしていて高級品だと分かる。

白で統一されたその部屋のベッドの向かいには3つほどフックがあり、その1つにはあの穴に吸い込まれた直後まで着ていた白い軍服が掛けられている。誰かが洗濯してくれたのか赤い染みは綺麗になくなっていた。

身体を見れば包帯やガーゼがあり、こちらも誰かが治療してくれたというのも分かった。だが一体誰が。そう思ったのも束の間、彼はあることに気が付いた。

刀がない。それだけでなく抱えていたはずの子どももいなくなっている。それに気が付くとすぐに探しに行くため体を動かすが逃げていた時に相当無茶をしたのか、痛みが全身に走ってベッドから落ちてしまう。

その直後、ドアが開く音がした。そちらに何とか目を向ければ、赤い帽子にオーバーオール、特徴的な鼻とヒゲをした男が立っていた。

Re: cross×world ( No.5 )
日時: 2015/09/20 19:17
名前: 柊 (ID: /./DNVgg)  

「だ、大丈夫かい!?」

男は慌てて竜太に駆け寄る。誰とも分からぬ男に抱き起こされ、竜太は自分が情けなく感じるが体が言うことを聞かない。

男が近くのイスに座らせてくれるとホッとしたような表情を見せる。

「目を覚ましたんだね。良かったよ」

「ここは? それに、あなたは……」

「ボクはマリオ。よろしくね。
ここは中央館の客室の1つさ」

「中央館?」

聞き慣れない言葉に首を傾げると男……マリオは広間に行きながら話すよ、と言った。近くに置いてある車椅子を取ろうとしたマリオに大丈夫だと声をかける。

「先ほどは思い切り動いて痛みが走っただけで、ゆっくり行けば問題ないですから……」

「そ、そう? でも気を付けてね」

「ありがとうございます」

一言礼を言い、ゆっくり立ち上がる。その際、やはり痛みが走って顔をしかめるがすぐに戻して歩き出した。マリオが掛かっていた上着を取って肩にかけてくれたこととドアを開けてくれたことにもう一度礼を言い、廊下に出る。

「うわ」

思わずそんな声が出てしまった。廊下はどこかの宮殿のように広く、天井もかなり高い。ここの家主は相当金持ちなのだろう、と簡単な結論を出した竜太はゆっくり歩いていく。

時折フラつくとマリオが支えてくれた。その行為に情けなさと申し訳なさが込み上げる。

そんな竜太に気付かぬまま、マリオはこの館の説明を始めた。ここはスマッシュブラザーズと呼ばれるファイターたちが拠点とする館で、マリオもその一員。竜太がここにいる理由は、とある事件解決のために力を貸してほしいとクレイジーハンドなる人物が呼び出した……のだが、竜太が傷だらけだったために手当てしたという。

「そう、でしたか……」

「完全に治ったら力を貸してもらうってことになったんだ。意思は聞くけどね。
よろしく、えーと……」

ようやく竜太は自分の名前をマリオに教えていなかったことに気が付いた。

「自分は、陣之内竜太と言います」

「ジンノウチリュウタ?
名前がジンノウチなのかい?」

「あ、いえ陣之内は名字……ファミリーネームと言った方が分かりやすいでしょうか? 名前が竜太です」

「ああ!」

納得がいったのかなるほど、と頷いている。すると目の前に大きな扉が見えてきた。この先が広間だよ、というマリオの言葉の次に聞こえたのは広間からの大きな泣き声だった。

Re: cross×world ( No.6 )
日時: 2015/09/21 18:45
名前: 柊 (ID: 8w1jss8J)  

その泣き声に竜太はすぐに反応した。痛みを忘れたかのように走り出す。だが体が着いていかない。転んでしまったがまた立ち上がって走る。

無我夢中になって扉のドアノブに手を掛け、勢いよく扉を開けた。その勢いのせいで竜太が床に倒れてしまう。

「っは、この、は、このは!」

「! にぃ、りゅーにぃに!」

このは、と呼ばれた子どもは高級そうなソファーに座って涙を溢している。布できっちり頭を覆い、頭部は全く見えない。

このはがソファーから降りて竜太に抱きつく。竜太もこのはを抱き止めた。

「うぇえええん!! りゅーにぃにー!!」

「良かった、良かった、無事だったんだな……!」

大粒の涙が流れ、竜太の肩口にその涙が伝う。竜太の目にも少しばかり涙がにじんでいる。

わぁわぁと大声で泣くこのはに広間にいた人々も涙がにじんできていた。

「良かったわね、このちゃん!」

「あ、あなたは?」

桃色のドレスに身を包み、穏やかな笑みを浮かべる美女に緊張した様子で話しかける。このははと言えば彼女の方を振り向くことはなかったが必死に頷く。

「私はピーチよ。よろしくね」

「は、はい」

どこからどう見ても姫としか見えない格好。ふと周りを見れば彼女とはまったく違う、けれどほとんどが変わった格好をした人々がいた。中には平和だった時に見かけるような普通の格好をした子どももいたが。

そんな光景を不思議に思った竜太に気が付いたのかマリオがここにいる人々はほとんどが違う世界からやって来たのだと説明してくれた。

「……違う世界?」

「あ、これについてはまだ説明してなかったね。ここは、リュウタたちがいた世界とは別の世界、異世界なんだ」

「……は」

あまりにも突拍子な話に竜太の口からはその一文字しか出ない。異世界、などと言われても歳の割に現実を見る少年にはとても信じられないことだった。審神者をしている祖父が住んでいる本丸が時空の狭間にあるらしいが。

だが目の前のピーチやマリオのような格好をする人を竜太はコスプレ以外で見たことがないし、何より広間には明らかに人ではないのに二本の足で立っている狐や、一頭身のピンクの丸い何かなど、その信じられない現実を証明するには充分すぎる生き物たちがいる。竜太は若干苦笑いしながらそれらを現実として受け止めることにした。

Re: cross×world ( No.7 )
日時: 2015/10/05 19:21
名前: 柊 (ID: UHIG/SsP)  

「ああ、そうだわ! まだ一人女の子がいるのよ!」

「女の子?」

「ええ、確かあの子、リュウタくんの名前を呼んでいたから知り合いだと思うのだけど……」

女の子で知り合い、と言われて竜太の脳内に何人もの駆逐艦の艦娘たちが浮かぶ。いったい誰なのかまったく検討が付かない。

そろそろ来るはずよ、とピーチが言えば後ろの扉が開く音がして何かが落ちる音もした。振り向くとそこには一人の女性——彼女もまた一国の姫を思わせる格好をしていて耳がエルフのようになっていた——と、よく知った少女。少女は目を見開いている。

「電……」

少女——電の名前を呼べば彼女はうるりと目に涙を浮かべて竜太に抱きついた。

「なっ!?」

「っ、りゅ、た、竜太ぁ……!」

「い、電っ、は、離れ」

「良かっ、良かった、良かった、生きててくれて……!」

「……電……」

ボロボロと涙を溢す電。そんな彼女を見て無理に引き剥がすこともできず、竜太は彼女を慰めるように優しく背中を叩いた。

このははと言えば電につられてまた泣き出し、竜太にぎゅう、としがみついている。

しばらく、三人はそのままでいて周りも何も言わずに彼らを見守っていた。
第1話-END-
だいぶ時間が開いてしまった…orz
コメントおkです。

Re: cross×world ( No.8 )
日時: 2015/10/07 15:49
名前: 風死  ◆Z1iQc90X/A (ID: 7PvwHkUC)

初めまして柊様、風死と申します。二次では艦これの小説を執筆しています。

・スマブラ・刀剣乱舞・艦隊これくしょん-艦これ・ドラえもん・ポケモン・ロックマンEXE・クレヨンしんちゃん辺りはそれなりについていけると思います。ドラえもんやクレヨンしんちゃん、スマブラ辺りはそこまででもないですが(汗
クロスオーバー系の小説って書いていてどうなんでしょうか? 凄く難しいというか、キャラクタや原作を無視するような感じにならざるを得ない気がするのですが……

審神者と提督の子供とか、何か凄い。
更新これからがんばってください。


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