二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR03 カービィ!バトルデラックス!!【完結】
日時: 2020/05/26 22:10
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: ACwaVmRz)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1332

どうもです、灯焔です。
マイペースに我が道を進んでいく逃走中#CR03!前回異世界のゲートが完全復活し、ボルテージも盛り上がりも限界突破中!
今回の舞台は、某カービィの大乱闘ゲーとも呼ばれる『カービィ バトルデラックス!』より『バトルデラックス会場』。デデデ大王がカービィを倒す為用意したエリアで、逃走者とハンターとの駆け引きが三度、始まる―――!

前回、遂に道化師が動き始め緊迫した様子の運営本部。どうやら彼ら、『JOKER』が生きていると断定し魂を消滅させようと動き始めているようで…。果たして『JOKER』、どこにいるんでしょうかねー。
ミニドラマはカービィ&バンワドがバトルデラックスで大暴れ!コピー能力を駆使して、逃走者の力も借りデデデ大王の罠をかいくぐって優勝せよ!
神々、人間、魔族。それぞれの思いが交差し世界は更に変化を遂げていく―――。



<ルール>
逃走エリア:『バトルデラックス会場』 
デデデ大王がカービィをコテンパンにやっつける為、自ら創り上げたアトラクションが豊富なエリア。
本来は10個のアトラクションに挑戦できるのだが、今回は逃走中verの為、デデデ大王と運営本部によって選ばれた5つのアトラクションとエントランスを繋いだ逃走エリアとなっている。
また、『地下には会場を創ったデデデ大王ですら分からない秘密』があるのだとか…?
エリア詳細 >>1
ミニドラマ紹介 >>2


逃走時間:80分

賞金:48万(1秒100円)

ハンター:初期4体(OPゲーム会場のハンターボックスに2体)


<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細>>3
DTO
ハジメ
ジャック

【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細>>4
エリウッド
ヘクトル
リンディス

【白猫プロジェクト】より (3人) 詳細>>5
チタ・チタ
クレア・スチーブンソン
シェリル・コーエン

【ハイキュー!!】より (3人) 詳細>>6
日向翔陽
影山飛雄
月島蛍

【ぷよぷよシリーズ】より (3人) 詳細>>7
アルル・ナジャ
アミティ
あんどうりんご

【作者枠】 (3人) 詳細>>8
おろさん
Ga.c=evo.
konakun.

【逃走中#02 MVP】 (2人) 詳細>>9
七海千秋
キュベリア

計20名



逃走中#CR04 次回作出場権(シード枠)争奪予想アンケート実施中!
※締め切りました


逃走中#CR04 次回参加者募集中! 逃走&確保MVP投票受付中! 
※締め切りました
作者枠発表 >>135

※『お手伝い』として参加してくださる方向けの案内※
 版権キャラ応募用紙 >>136 ※5/25(月) 20:00まで


◎AfterBreakTime

 ①『新しい希望の朝』 >>10
 ②『全知全能を司る神』 >>26
 ③『炎の紋章を掲げて』 >>39
 ④『その蒼き目は何を見る』 >>47-48
 ⑤『我ら、虚構の魔術師』 >>67
 ⑥『全知は語る、全能は悟る』 >>72
 ⑦『はじまりの作戦会議』 >>79
 ⑧『幼き姿の神』 >>82
 ⑨『救出作戦、始動』 >>98
 ⑩『道化師と呼ばれた男』 >>103
 ⑪『勝ってくるぞと勇ましく』 >>109-110
 ⑫『打ち上げパーティ』 >>141-142 >>145-146 >>149



以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

Re: 逃走中#CR03 カービィ!バトルデラックス!! ( No.97 )
日時: 2020/05/14 22:09
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: ACwaVmRz)

【15:49】



ハンターKI『…………!!』





ダッダッダッダッダ!!!!



ハンターが捉えたのは――――――



































ROCK ON 【OROSAN】





ピーーーーーーーーーーーー





おろさん「後ろから足音?……げげっ ハンターだ!!」

アルル「なんでこんな時に追いかけてくるの~?!」

おろさん「ターゲットは僕みたいだ。2人共、僕を置いて逃げて!」

影山「なっ―――。それは駄目です!作者さんにそんなことさせるなんて…。それに、あんたより俺の方が足が速い。ハンターを振り切るなら俺の方が適任だと思います!」



ターゲットにされていたのはおろさん!彼はそれに気付き、自分を置いて逃げる様に進言します。しかし影山が即座に大反対。折角参加してくれたのに、作者を囮にして逃げるなんてことはしたくないようです。それらしい理由をつけながら、自分がターゲットを変わると言っています。
しかし、彼らが話している間にハンターとの距離はどんどん縮まっています…。このまま一緒の方向に進んでしまえば、メダルを持っているアルルが確保される可能性も出てきます!



おろさん「いいから!ハンターは僕がどこか別の場所に連れていく!2人はその間にヴィルヘルムさん達にメダルを渡して!」

アルル「くっ……。飛雄くん、話してる暇はないよ!ここはおろさんさんに任せてエントランスまで行こう!」

影山「府に落ちないが…仕方ない。おろさんさん、必ず振り切ってくださいね!」

おろさん「出来るところまで頑張るよ!それじゃ、通知の件よろしくね!」



そう言うとおろさんは2人とは別方向にハンターを引き付けます。ハンターも彼の向かった方向に走り始めました。
アルルと影山はそれを確認した後、急いでメダルを届ける為エントランスへ走って行ったのでした。







~牢獄ルーム~





りんご「あっ 誰か戻ってきまし……おろさんさんがハンターに追われていますーーー!!!」

アミティ「えーーっ?!どうして戻って来ちゃったのー?!」

七海「多分、他の2人を先にエントランスに行かせたんじゃないかな。自分がハンターを引き付ける為に」

おろさん「ごめんね!牢獄ルームの周囲借りるよ!」

リン「どういうこと…?」



ハンターKI「…………!!」





ダッダッダッダッダ!!!!



おろさんが向かったのは牢獄ルーム!大きく回り込んでギリギリハンターを回避してきました。どうやら牢獄ルームをぐるぐる回ることで、少しでもハンターをここに留めておこうという作戦のようです。
彼は確保者に断りを入れ、ハンターと牢獄を回りながら追いかけっこを始めました。



おろさん「ハンターが向かった方向と逆に走ればいいんだよね!少しでも時間が稼げれば逃げられる…!」


ハンターKI「…………!!」



シェリル「なんだかこっちが目が回ってきそうだよ~…ぐるぐるー」

チタ「こんなハテンコーな考えするなんて、おろさんパイセンもイカしてんじゃん!ガチで!」

ヘクトル「だが、そう上手くはいってねぇみたいだな。スタミナが切れそうだぜ」



確保者がおろさんとハンターの攻防を見守りますが、おろさんが反応に一瞬でも遅れるとハンターに一瞬で捕まってしまいます。しかし、彼の体力もそろそろ底をつきそうというところでした。



おろさん「ここは……左!」

七海「あっ……!」

おろさん「え?」



おろさん、ハンターが回り込んでくると予測し左に回りました。しかし――――――








ハンターKI「…………!!」

おろさん「よ、読み間違えたーーー!!!」









ポンッ








【14:25】
おろさん 確保 残り5名





おろさん「ここで捕まるなんて…。ハンターの動きを読めなかった…」

七海「でも、すっごく頑張ったよ。お疲れ様」

konakun.「これで今回参加の作者勢は全滅かー」

Ga.「全員爪痕残せたからいいんじゃないか?」



落ち込むおろさんを、ペアである七海さんが優しく励ましていました。
そして、作者勢全滅…!お疲れ様でした。








ピリリ ピリリ









アルル「うわっ、通達だ!嫌だなー…。『おろさん 確保 残り5名』 うわーん!捕まっちゃったよー!」

影山「やっぱり俺が囮を変わってれば…」

アルル「後悔してる場合じゃないよ飛雄くん!ボク達の今やるべきことはメダルを持っていくことだよね!」

影山「……ッス。反省するのはゲームの後でいい」



おろさん確保の通知を知ったアルルと影山。しかし、落ち込んでいる暇はありません。エントランスのエレベーターはもうすぐです!







~エントランス エレベーター前~





マルス「……あっ。誰か見えてきた!こっちだよ、こっち!」



こちらは3人を待っているヴィルヘルム達。こちらに手を振ってくる影が見えたので、マルスが居場所を伝える為大きく両手を振ります。
全身青い美人が手を振っているのが余程分かりやすかったのか、アルルと影山がすぐに駆け付け姿を見せました。



アルル「お待たせしてすみません!途中でハンターに見つかってしまって…」

ベレス「1人少ないと言う事は、捕まってしまったんだね。お疲れ様だよ」

影山「それは捕まった奴に言ってやってください。…連絡を貰って、必要なアイテムを届けに来たっス」



そう言うと、アルルは素早く自分のポーチからメダルを6枚取り出し、ヴィルヘルムに手渡しました。メダルから感じる魔力に彼は小さく頷き、そのまま4人に少し離れているように指示をしました。



ヴィル「魔力の回路を捻じ曲げれば、隣のエレベーターを動かすことが出来るはずだ。少し下がっていてくれ」



そう言うと、彼は魔力でメダルを全て浮かせ自分の魔力を注ぎ込みます。すると…どうでしょう。メダルが赤紫に光り出し、そのまま意志を持ったように逃走者の起動したエレベーターの隣の扉の穴にすっぽりと嵌り、そのまま動かなくなってしまいました。
それを確認した彼は、小さく頷いて4人の方を向き直りました。



ヴィル「協力感謝する。これで『処刑場』に行けるようになったはずだ。マルス殿、本部で待機している残りの面子に突入可能だと連絡を入れてくれ」

マルス「分かったよ!アルル、影山くん。協力してくれてありがとう!」

ヴィル「何か礼をせねばならないな。…………。君達が消すべきはあの『操りの壺』だな。よし、これを」



マルスが素早く連絡用のスマホを使って本部と連絡を取り始めました。
その間に、ヴィルヘルムは自らの魔力を凝縮させ―――『マゼンタ色の手のひらサイズの宝石』を創り出しました。重力を持ったそれを、アルルへと手渡します。



アルル「これは?」

ヴィル「あの壺を破壊するには『強い魔力との共鳴』が必要だ。この宝石は壺を破壊する強さの魔力が込められている。…どう使うかは君達に一任するが」

影山「ありがとうございます。これがあれば壺を壊せるかもしれないのか…」

アルル「そうと決まれば急いでボク達もエリウッドさん達と合流しよう!」

影山「エリウッドさん達には俺から連絡を入れておくッス」



【13:49】
アルル 『マゼンタの魔石』入手



アルルは貰った宝石をポーチにしまい、影山と共に先にエレベーターに乗り込みました。
それをベレスと共に見守っていた後、マルスが『連絡が終わった』との言葉を受け改めてエレベーターの方を向き直ります。



マルス「すぐ来てくれるって」

ヴィル「あぁ、ありがとう。…いよいよだな。必ず救出せねば」

ベレス「うん。…彼らにどんな目的があるかは分からないけど…。ソティス達も、『JOKER』も、渡さない」

ヴィル/マルス『…………』

ベレス「…どうしたの2人共?黙り込んだりなんかして…」



急に黙ってしまった2人を不思議そうに見つめるベレス。そりゃそうですよ、彼女だけ真相を知らないんですもの。
しばらく沈黙が続いていましたが、エレベーターの音が鳴ったことで破られます。



ヴィル「…冷静を装ってはいるが、心の中がこんなにも焦っている。大切な友人を失いかけるとは、こんなにも心が潰されそうになるものなのか」

マルス「…聞かせてくれるんだよね?地下に行ったら。『真実』を」

ベレス「―――?」

ヴィル「…完全に隠し通すのももう限界だからな。だが、1つだけ忠告しておく。『真実』を知ったとしても―――『他への口外』は厳禁だ。いいな」

マルス「……うん」




アルルと影山は上へ。ヴィルヘルム達3人は下へ。
それぞれの思惑を乗せながらエレベーターは動きます。洗脳解除は、救助は、果たして上手く行くのでしょうか…?

ABT⑨『救出作戦、始動』 ( No.98 )
日時: 2020/05/14 22:10
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: ACwaVmRz)

かつて、魔界の一角を支配していた道化師がおりました。
道化師は一度目の崩壊を迎えた後、『心』を知り、守るべき者の為動き出します。

------------------------





~エレベーター内~



ベレス「…ねぇ。さっきマルスが言っていた『真実』って何?もしかして…『JOKER』にまつわる話かな?」

ヴィル「そうだ。『JOKER』にまつわる真実を―――私は知っている」

マルス「ここじゃなくて、向こうについてからにしないかい?彼らを探しながらでも話は出来るさ」



ぽつぽつと小さな声が部屋の中に響く中、ただ3人は地下へ、地下へと降りていました。
ベレスが質問をするのも当然。そもそもヴィルヘルムは自ら話をしていないし、『JOKERの正体』についてはマルスが考察でしか知らない事実です。
…確かにマルスの言う通り、エレベーターの中で話すべきではないのかもしれませんね。
ヴィルヘルムは無言で本部に置いてきていた仮面を転送させ、自らの頭部に装着します。



ベレス「ここに来るまでに色々と大変な目に遭っているのは自分も同じ。だから、どんな『真実』でも―――自分は受け入れるよ」



ベレスのその言葉が、前に立っている男2人に届いたのかどうかは―――彼らにしか分かりません。
しばらく待っていると、その場に似つかわしくない『チーン』という音と共に、下へ下へとくだっていたエレベーターが止まりました。
扉が開かれ、そこにいた彼らに待ち受けていたのは……奥へ続く『灰色の景色』でした。



マルス「なっ…!まるでドルーアを思い出すようだよ…」

ヴィル「ここは、遥か昔に高位の魔族が使用していた『処刑場』。拷問やそれに連なる処刑は全て『自らの魔力』を介して行っていた。だから、余計な道具は置いていないのだ」

ベレス「ヴィルヘルムも、昔…ここを使ったことがあるの?」

ヴィル「…あぁ。強大な魔法を開発する為には、それなりの犠牲が必要だ。地上に蔓延っていた罪人や、村々を荒らし回っていた盗賊の魂や血液を媒体として利用する為、ここを使用していたことがある」

マルス「そうか。普段はあんなに穏やかな目をしているのに、貴方にもそういう過去があったんだね…」

ヴィル「今に分かったことではないだろう。…敵に見つかる前に身を隠すぞ」



前方に派手な衣装を身に纏った悪魔…『道化師』の下っ端の1人でしょうか。彼らが徘徊しているのを彼らは目にしました。幸いにもこちらに気付いていないようなので、ヴィルヘルムは素早く彼らの目線の外へ身を隠すことを提言しました。
彼に続き、マルスとベレスも処刑場の影になっているところに身を隠します。…移動したと同時に、マルスに誰かから通信が入ってきました。



マルス「ごめん。誰かから通信が来ているみたいだ」

ヴィル「構わない。出てくれ」

マルス「―――はい、こちらマルスです。…あれ、アイク?」

アイク『マルスか。地下への道を開いたと連絡があって、丁度今エレベーターに乗って処刑場まで向かっているところだ。あんた達は今何をしている?』



通信を繋げてきたのはアイクのようです。どうやら突撃軍、準備が整って現在エレベーターで地下に向かっているようですね。
アイクの質問に、マルスは周りを気にしながらもギリギリ聞こえそうな大きさの声で返答をしました。



マルス「ぼく達はもう既に処刑場に着いているよ。今は敵に見つからないように身を隠しているんだ」

アイク『そうか。…もうじき到着するだろうから、俺から合図が出るまで『そこを動かないでくれ』。搖動作戦は一気に始めた方が敵の狙いも俺達に集中しやすくなるからな』

マルス「…分かった。到着したらもう一度連絡をしてくれ」

アイク『ああ。…アカギが何か話してるから、通信を切るぞ。それじゃあな』



ぷつん。そんな音を響かせ、アイクからの通信が切れました。マルスが彼から聞いたことをそのまま2人に話し、彼らも指示に従うことにしました。
ヴィルヘルムはその間にMZDの『呪縛』の位置を察知しようと魔力を動かし始めます。



ベレス「そうか。神の力は奪われているけれど、君の『呪縛の力』は永遠に残っているんだったんだもんね」

ヴィル「こんな時に『呪縛の力』が役立つとは思わなかったがな…。察知が出来ているという事は、あの子は無事だ。ソティス殿もその近くにいるだろう」



しばらく察知を続けていると、ヴィルヘルムの指先が動くのに2人は気付きました。どうやらかなりはっきりと察知が出来るようで、指で位置を辿っているようです。
…そのまま待っていると、彼は魔法を放つのを止めて2人に向き直りました。



ヴィル「檻からは出ていないようだ。檻の位置がここからかなり奥まった場所があるが…。この位置ならば敵を退けて檻に向かうことは可能だな」

ベレス「動いていない…。動けないのかもしれないけど、何か拷問を受けているようじゃなくて良かったよ」

マルス「―――はい、マルスです。アイク?……うん。うん。分かった。それじゃぼく達も彼らの救出に向かうね」

ヴィル「アイク殿から指示があったのか?」

マルス「うん。搖動軍が到着して、道化師の下っ端との戦闘を始めたみたいだ。今のうちにぼく達も動こう!」



アイクから『戦闘を開始した』との連絡が来たようで、マルスは2人に『助けに行こう』と提言しました。
時間も惜しいと、ヴィルヘルムを先頭にして檻へのルートを急ぐ3人。…間に合うといいんですが。

彼らの様子は一旦置いておくとして、搖動軍の様子を見てみましょう。








~処刑場 下層~



リピカ「雷どかーーん!!!」

悪魔『ぐわぁぁぁぁっ!!!』



リピカの巨大な雷を皮切りに、次々に襲ってくる道化師を沈めていきます。
3人が見つからないように戦う為、一部のメンバーに至っては日頃の鬱憤を晴らすかのようにいつも以上に暴れているような。
それにしてもどんだけいるんですか。この処刑場には彼らが倒した道化師よりも数多くの魔界の住人が点在しています。どうやら彼らも『メフィストに同意した者』のようで…。彼らが『運営本部』、しいては危険分子だと判断し彼らの命を奪わんと襲い掛かってきています。



カラ松「せいっ!メフィストの部下がこんなにいるなんて聞いてないぞ!…どりゃあっ!」

チョロ松「魔界ではカリスマ的な存在なんでしょ?!べリアとか、何かデデデ大王を操っていた『ベリト』って呼ばれてた奴にも慕われてるみたいだし!……はっ!」

十四松「カリスマ?おそまつにーさんみたいな?―――どっせーい!!!」

クルーク「でも、ボク達の元に襲ってきてるの『下っ端』が殆どだね…。救出しないといけない3人、やっぱりまだ檻を守ってるのかな?」



クルークはそう呟きながら辺りを見回します。確かに彼らに積極的に襲ってきているのは同じような衣装を着た『下っ端』ばかり。彼らが探している『3人』の気配はありません。
そんなことを思いつつ戦っていたクルークはそのまま遠目で全体を見てみました。…すると、向こうから明らかに『下っ端ではない』影が3つ、近付いてくるのに気が付きました。



クルーク「3人共!向こうから何か来る!」

チョロ松「何か?何かって何!?」

クルーク「1人は槍を持ってて、1人は馬に乗ってて…1人はペガサスに乗ってる。もしかしなくても探してる3人かも!なんだかバラバラにボク達に近付いているみたい!」

十四松「バラバラー?!そのままぼくたちに突っ込むつもりかな!ツッコミはチョロ松にーさんだけでじゅーぶんだよね!」

チョロ松「そっちのツッコミじゃねえ十四松!!…構えた方がいいかもしれないね!」



一点に近付いてきていた3人は、ある地点を皮切りにバラバラに本部に襲ってきます。
クルークが確認した通り、『槍を持っている人物』はそのままアイク達が戦っている場所へ。『馬に乗っている人物』はクルーク達の元へ。そして、『天馬で空を駆けている人物』はリピカ達が戦っている場所へと飛んでいきました。



アイク「―――誰か近付いてくる!よけろ!」

エイリーク「は、はいっ!」



―――そして、避けきれなかった道化師関係なしに煙を撒き散らせながら3人は同時に地面に降り立ちました。
『彼』の顔を見たエイリークの表情が一気に青ざめるのにアイクが気付くのに、そう時間はかかりませんでした。



エフラム『…………』

エイリーク「あ、兄上…!」

アイク「ということは、向こうに飛んで行ったのはマリアンヌとフェルディナントということか。道化師め、戦えるものはみんな駒として使っているようだな!」

エイリーク「あんな生気の無い表情をしている兄上は初めて見ました…。本当に、洗脳されているのですね…」

アイク「エイリーク。下がっててくれ。こいつの相手は俺がする」



アイクとエイリークの前に現れたエフラムの顔に、いつもの『勇猛さ』はありませんでした。虚ろな赤い目、そして病的に白い肌。『洗脳されている』と、彼らは一瞬で理解しました。…理解したくなくとも、頭でそう考えるほか言葉が見つかりませんでした。
エフラムは彼らを『獲物』としか捉えていないようで、目の前にいる少女が自らの妹とすら考えていないようです。

アイクはエイリークを後ろに下げ、持ってきたラグネルを構えます。それと同時に、エフラムはアイクに自らの持っている槍で襲い掛かります!
その槍の重みに、かつての槍さばきを持つ彼の面影はありません。



アイク「ぐっ……!これでは魔物と変わらない…!はぁぁっ!!」

エフラム『…………!!』(槍でラグネルをはじき返す)

エイリーク「アイクさん!兄上、おやめください!!」

アイク「エイリーク、駄目だ!あんたの声も届いていない!…逃走者が壺を割るまで持ちこたえるしかない!」

エイリーク「そんな…!」



アイクはエイリークに危害が及ばぬようラグネルで槍を受け止めていますが、思ったより一撃が重い。彼の歴戦の勘では、これは『魔物と戦っているようだ』と感じていました。
エイリークが後ろから必死にエフラムに声をかけていますが、届くはずもなく…。やはり、逃走者が壺を割って洗脳を解くまで止まりません。

それはフェルディナントやマリアンヌも一緒のようで、各々が得意としている戦い方に翻弄され、本部のメンバーは苦戦を強いられていました。



アカギ「白虎の氷よ!」(氷を纏った蹴りを繰り出す)

フェル『…………!!』(氷の一撃を避ける)

アカギ「駄目だ…!馬の動きが素早い…!」

クルーク「寸のところで避けられてしまうね。まるでデュラハンと戦っているようだよ」

カラ松「持ちこたえろとは言うが、このままではオレ達の方が先に倒れてしまうぞ!」

チョロ松「3人だけじゃなくて背後から下っ端達も襲ってきてるからね!油断しないでよ!」




リピカ「『plan8』!!」

マリアンヌ『!!』

マルク「動きを読まれてるみたいサー!なんなんだよアイツーーー!!!」

ジョマンダ「あの娘っ子は魔法が得意なのか…。向こうは常に空を飛んでるし、あのペガサスさえ何とかしてしまえばしばらくは動きを止められそうなんだがな…」

リピカ「動きを止めようとしてるさ!でもペガサスってこんなに素早いんだっけ?!」

マルク「乗り手だけじゃない…。ペガサスもまるで『生気を失ってる』みたいサ…。かわいそうだよ…」

ジョマンダ「くそっ、道化師の奴め…!」




まるで人形のように無表情に戦う3人。最終的には壺を割らねばなりませんが、どうにかして彼らに『意志』を取り戻させることは出来ないかと一部のメンバーは考えていました。
そして、MZDとソティスの元へ急ぐ3人―――。その途中で、ヴィルヘルムは『真実』を語る決意をしたのです。

Re: 逃走中#CR03 カービィ!バトルデラックス!! ( No.99 )
日時: 2020/05/14 23:43
名前: junris (ID: uJGVqhgC)

どうも!junrisです。久しぶりにコメントといきますが...

いよいよ運営さんも本気!逃走者も一生懸命!

パワプロ「これはもう祈るしかないな。」
矢部「お手伝いに来た人たち無事でいてほしいでやんす。」

祈る二人組。二人の祈りはいかに!?

守「何次回予告みたいに言ってるのかな。」

ゴホン...以上です。 それでは!

Re: 逃走中#CR03 カービィ!バトルデラックス!! ( No.100 )
日時: 2020/05/15 12:38
名前: YUMA (ID: 9RGzBqtH)

ユマです。

前の返信で言うてた曲...トワイライトはあの人の関連曲ならポップンでやらせるには危険な難易度もわかる気がします...。蠍火という前例もあるので。更に難関なタイプのノスタルジア曲でしたからね。もう1つの曲は弐寺やってた身として個人的に好きな移植なのは秘密であります。

失礼、本題です。

ついに作者全滅...最も長く逃げたのはおろさん氏だけ...でもこの後で壺の破壊方法とかが重要ですね。魔力を共振させないと破壊不可能とは。

そしてヴィルヘルム...ようやく色々と説明する事になるのか。

では次回も楽しみにしております

Re: 逃走中#CR03 カービィ!バトルデラックス!! ( No.101 )
日時: 2020/05/15 12:48
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)

どうも。ペーパーマリオの新作が唐突に発表されて驚愕したおろさんです。


うわー!捕まったー!惜しかったなぁ・・・

ロボット「・・・だが、ここまで逃げ切れたのは中々だな。」

大地「・・・あとは、あっちの面々に任せるべきだな。ミッションや救出作戦が失敗したら作者たちの努力や勇士が無駄になる。ていうか道化師のやつら・・・タチの悪いことしやがって・・・」

リドリー「出会ったら細切れにしてやる・・・」

エミリア「ねえ、細切れって・・・何のこと?」←純粋組

リドリー「あ、何でもないです;;;」


何はともあれ、次回も楽しみにしています。

それでは。


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