二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR03 カービィ!バトルデラックス!!【完結】
日時: 2020/05/26 22:10
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: ACwaVmRz)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1332

どうもです、灯焔です。
マイペースに我が道を進んでいく逃走中#CR03!前回異世界のゲートが完全復活し、ボルテージも盛り上がりも限界突破中!
今回の舞台は、某カービィの大乱闘ゲーとも呼ばれる『カービィ バトルデラックス!』より『バトルデラックス会場』。デデデ大王がカービィを倒す為用意したエリアで、逃走者とハンターとの駆け引きが三度、始まる―――!

前回、遂に道化師が動き始め緊迫した様子の運営本部。どうやら彼ら、『JOKER』が生きていると断定し魂を消滅させようと動き始めているようで…。果たして『JOKER』、どこにいるんでしょうかねー。
ミニドラマはカービィ&バンワドがバトルデラックスで大暴れ!コピー能力を駆使して、逃走者の力も借りデデデ大王の罠をかいくぐって優勝せよ!
神々、人間、魔族。それぞれの思いが交差し世界は更に変化を遂げていく―――。



<ルール>
逃走エリア:『バトルデラックス会場』 
デデデ大王がカービィをコテンパンにやっつける為、自ら創り上げたアトラクションが豊富なエリア。
本来は10個のアトラクションに挑戦できるのだが、今回は逃走中verの為、デデデ大王と運営本部によって選ばれた5つのアトラクションとエントランスを繋いだ逃走エリアとなっている。
また、『地下には会場を創ったデデデ大王ですら分からない秘密』があるのだとか…?
エリア詳細 >>1
ミニドラマ紹介 >>2


逃走時間:80分

賞金:48万(1秒100円)

ハンター:初期4体(OPゲーム会場のハンターボックスに2体)


<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細>>3
DTO
ハジメ
ジャック

【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細>>4
エリウッド
ヘクトル
リンディス

【白猫プロジェクト】より (3人) 詳細>>5
チタ・チタ
クレア・スチーブンソン
シェリル・コーエン

【ハイキュー!!】より (3人) 詳細>>6
日向翔陽
影山飛雄
月島蛍

【ぷよぷよシリーズ】より (3人) 詳細>>7
アルル・ナジャ
アミティ
あんどうりんご

【作者枠】 (3人) 詳細>>8
おろさん
Ga.c=evo.
konakun.

【逃走中#02 MVP】 (2人) 詳細>>9
七海千秋
キュベリア

計20名



逃走中#CR04 次回作出場権(シード枠)争奪予想アンケート実施中!
※締め切りました


逃走中#CR04 次回参加者募集中! 逃走&確保MVP投票受付中! 
※締め切りました
作者枠発表 >>135

※『お手伝い』として参加してくださる方向けの案内※
 版権キャラ応募用紙 >>136 ※5/25(月) 20:00まで


◎AfterBreakTime

 ①『新しい希望の朝』 >>10
 ②『全知全能を司る神』 >>26
 ③『炎の紋章を掲げて』 >>39
 ④『その蒼き目は何を見る』 >>47-48
 ⑤『我ら、虚構の魔術師』 >>67
 ⑥『全知は語る、全能は悟る』 >>72
 ⑦『はじまりの作戦会議』 >>79
 ⑧『幼き姿の神』 >>82
 ⑨『救出作戦、始動』 >>98
 ⑩『道化師と呼ばれた男』 >>103
 ⑪『勝ってくるぞと勇ましく』 >>109-110
 ⑫『打ち上げパーティ』 >>141-142 >>145-146 >>149



以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

ABT⑥『全知は語る、全能は悟る』 ( No.72 )
日時: 2020/05/04 22:03
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: ACwaVmRz)

マホロアによる神連れ去り事件で光に影を落とされた運営本部。
しかし、それで折れる彼らではありません。懸命な捜索が続いていました。

------------------------



~メインサーバ~



サクヤ「兄貴、察知の方はどうですか」

アクラル「…駄目だ。あのイカサマ野郎、2人の神の力を奪ったせいで全く感知が出来ねえ」

ニア「魔界の方も捜索しておりますが、何人たりとも『見つかった』という連絡はありません、わ。そもそも…神族は単独で魔界に赴くことは不可能なのですから…無駄な詮索だとは思っております、が」

サクヤ「いえ。マホロアが道化師から力を借りていた場合、彼と共にならば魔界へと赴けます。逆もまたしかり。アシッドさんに依頼して、念の為天界も捜索していただいてはおりますが…結果は芳しくないですね」

アカギ「あいつら…『JOKER』の交換材料に神を使うなんて…」



幸いメインサーバの機器はマホロア襲撃で壊れていなかった為、落ち込んでいる暇はないと動けるメンバーでMZDとソティスの捜索に当たっていました。しかし、結果が芳しくありません。捜索対象を地上だけではなく天界、魔界にも広げても『それらしい気配』はどこにもありません。
皆様ならば既にキュベリアの言葉でマホロアが『どこに向かったか』は分かっているとは思いますが、黙っていてくださいね。

それでも、と2人の捜索を続ける4人。そんな折、メインサーバの扉がゆっくりと開かれました。
そこから現れたのは険しい顔をしたゼウスでした。どうやら、アシッドから依頼を受けたことを言伝に聞いたようです。
彼はその顔を崩さぬまま四神へと近づき、こう告げました。



ゼウス「まずいことになったのう。まさか内部に道化師に連なる者を入れてしまうとは」

サクヤ「申し訳ありませんゼウス様。我々の不手際によりご迷惑をおかけしてしまい…」

ゼウス「責めてはおらんよ。お主等…特に青龍は昔から人一倍優しい性格じゃったからのう。翡翠とソティス、2人共失ってはならない『光』じゃ。ワシも捜索に協力しよう」

アクラル「いいのかよ?!確かにジジイが手伝ってくれるなら百人力だけど…」

ニア「私達の力をもってしても、どこにいるのか察知できませんでした…が。ゼウス様。どう察知なさるおつもりです、の?」



緊急事態だとゼウスも手を貸してくれることになりました。『全知全能の神』である彼の力を借りられればもしかするかもしれません。
ゼウスは早速手に持っている杖を前に掲げ、人間には到底理解できない呪文を唱え……彼らの居場所を察知してみました。
するとどうでしょう。彼の目の前に、朧げに何かが映り始めました。



アカギ「ここは…?殺風景な場所だな…」

アクラル「そんな感想を抱くってことは、地上や天界じゃねえってことか。ニアの魔界の捜索は間違ってなかったってことだよな」

ニア「そうなりますけれど…どういうことでしょう…?この場所、『覚えがある』ような気がいたします、わ」

サクヤ「―――もしかして、『処刑場』では?」

ゼウス「そうじゃな。場所は―――現在『逃走中』が行われている会場の真下…地下にあると言ってしまっていいじゃろう。その檻の中に2人は囚われておる」



朧げに映し出されたものには、殺風景な『牢獄』のような広い空間。そして、その一か所に設置されている硬そうな檻の中に、少年の影と少女の影がぼんやりとありました。
テントカントの噂が本当だったという訳ですね。場所が分かれば後は助けに行くだけですが…。ゼウスはしかめっ面をやめません。サクヤが気になり質問してみると、ゼウスは少しの沈黙を続けた後、彼女にこう言いました。



ゼウス「助けに行くのはワシも賛同するが、檻を守っている者の中に―――『ここに在籍している者の身内』がおる」

アクラル「それって!30周年のパーティをした時に見たっていう…」

サクヤ「ベレスさんの受け持っていた生徒、そしてエイリークさんの双子の兄…。彼らが守っている可能性は充分高そうですね」

ゼウス「おお。心当たりがあったか。ならば…なおのこと、助けに向かうならば彼女等に忠告しておくのじゃ。『大切な者と戦う可能性がある』とな。ワシが出来るのはここまでじゃ。ワシが地下に向かってしまえば、世界の均衡が崩れ逆に2人を危険に冒してしまう可能性があるからの」

サクヤ「いえ、ご協力感謝いたします。…彼らも、心が囚われている3名も…必ず救助いたします」

ゼウス「期待しておるぞ。困ったらいつでも連絡するとよい」



どうやら檻を守っているのが先に会場をうろついていた3人だということが分かりました。ベレスは色々とメンタルが強いので大丈夫そうですが、エイリークがこれを聞いたらどう思うか…。サクヤは一瞬そう考えましたが、彼女も兄に会いたいはず。最終決定は彼女に任せることを決め、ゼウスに礼を言ってメインサーバを去りました。



ゼウス「沢山の者を纏めるようになり、顔つきが昔と変わったのう。そう思わないか朱雀よ」

アクラル「ジジイ。サクヤに変なこと吹き込んだら焼き焦がすからな?」

ゼウス「フッ。出来るものならやってみい!…その調子じゃと、大丈夫そうじゃな」



ゼウスはアクラルをからかいながら、そんなことを思ったそうな。







~運営本部 控室~



マルス「こっちは大丈夫。蜜柑とリピカはエイリーク達の精神のケアをしてあげて」

リピカ「本当何から何までごめんなのさ…。まさか、神様達が連れ去られちゃうとは…油断大敵さ」

マルス「ううん、気にしないで。ぼくは魔法が使えないから、出来るのはこれくらいだから」

罪木「いざという時に頼りになりますねぇ…。マルスさんが『英雄王』と呼ばれる理由が分かったような気がしますぅ」



控室では、一部のメンバーがマホロア襲撃の後片付けをしていました。
どうやら言伝でエイリーク達医務室にいた面子にもマホロアに2人が連れ去られたことが伝わり、エイリークが更に体調を崩してしまったようで…。残っているメンバーは精神的に落ち込んでいる仲間のケアをしていました。

マルスが『男性陣のケアはぼくに任せて』といつも通りの顔で言った為、リピカと罪木さんは安心して医務室へ戻る選択をしました。ちなみに、医務室は現在エイリークが使用している為男性陣は『控室を使え』とコハクから言い渡されています。
彼が改めて控室に戻ろうとすると、ドアノブが回る音が。扉から出てきたのはヴィルヘルムと、それを慌てて追いかけるマルクでした。



マルス「ヴィルヘルムさん。もう大丈夫なの?」

ヴィル「大丈夫等といっている場合ではない。早く『あの子』を助けなければ…」

マルク「マルスー!ヴィルさんを止めるのサー!神様を助けることばっかり頭が働いてて冷静さを失ってるのサー!」

ヴィル「私だけがおめおめと立ち止まっているわけには行くまい!捕まっている間、彼がどんな拷問を受けているか分からないのだぞ?!」

マルス「落ち着いて!…彼らの居場所は今サクヤさん達が捜索している。無暗に探しに出ても貴方が傷付くだけだよ!」

ヴィル「構わん。元より私はあの子の『補佐代理』。彼の影の力が戻り次第私は用済みになる。…あの子を助けて、仮に私の魂が潰えたとしても問題な『問題あるよ!』」



どうやらヴィルヘルム、MZDが攫われたことで冷静さを失い早く助けようと周りが見えなくなっている様子。彼がここまで取り乱すのはかなり珍しいことですが、それくらい大変なことが起こっているのです。
マルクが必死に彼の足にしがみつき止めていますが、彼は聞く耳を持たず1人でも彼を探しに行こうとしています。そんな彼を見てられなかったのか、自分の魂を犠牲にしてでも助けようという考えで頭の中で一杯になってしまっています。思わず口にしてしまったのか、マルスはヴィルヘルムの腕を思わず掴んでいました。



マルス「問題ある!貴方がそんな考えを持って自分の為に無駄に傷付いたとして、命を失うようなことがあったとして、彼は喜ぶのかな?」

ヴィル「貴様に何が分かる!あの子の苦しみを!!私の犯した『罪』を!!!」

マルス「分からないよ!ぼくは彼じゃないんだから。…でもね、ヴィルヘルムさん。貴方が今まさに神様やミミ、ニャミとそうしているように、『分け合うこと』は出来るんだよ。…みんなの苦しみを知っている神様が、ミミやニャミと同じくらい大切にしている貴方が自分から命を潰えさせようなんて言ったと知ったらどう思うかな?ぼくは…絶対に悲しむと思う」

ヴィル「…………」

マルス「だから、今は周りに任せよう。必ずチャンスは来る。…その時に、思いっきり気持ちをぶつければいいさ」



マルスは掴んでいた腕を離し、そのままヴィルヘルムの白い手を自分の両手で包み、彼の赤い目をじっと見つめて言いました。





マルス『貴方の手は、心は。こんなにも暖かいのだから』





…マルスの発言に彼は驚いていました。『自分の手が、心が。暖かい』と。今までMZD以外に言われたことはありませんでした。
自らの魂を絶やしたとして、残った者がどう思うか。今までならば考えたことすらありませんでした。MZDも、ミミも、ニャミも。今は『守らねばならない』…違う。『守りたい存在がいる』。いつしか、彼はそう思うようになっていました。
頭に冷や水をかけられたように、彼の思考はクリアになっていました。ああ、自分は何故こんなにも熱くなっていたのであろう。らしくない。そんな思いを抱きながら。

ヴィルヘルムがゆっくりと、かつ優しくマルスの手をのけたと同時に、サクヤが控室へと入ってきました。



サクヤ「お取込み中申し訳ございません。えむぜさんとソティスさんの居場所が分かりましたので、準備が整い次第向かってほしいのですが」

ヴィル「分かった。場所は?」

サクヤ「バトルデラックス会場の地下にある『処刑場』。そこに2人は囚われています。ヴィルさん、貴方ならばあの場所をご存知のはず。地下への封印を解いていただきたいのです」

ヴィル「あぁ、承知した。しかし、あの場からどうやって地下へと向かおうか。そこが問題だな」

マルス「(パーティの時には何かはぐらかしていた言い方をしていたけれど…。やっぱり…)」

サクヤ「そこは私にお任せください。…また、捕らえられている2人を監視している者が『以前モニターで確認した3名』だということが分かりました。マルスさん、彼ら『も』救う為にも…ヴィルさんと共に処刑場に赴いてはいただけませんか」

マルス「端からそのつもりだよ。ということは、ベレスも行くんだよね?」

サクヤ「はい。先程医務室にて話をつけてあります。エイリークさんも向かうと言っており、アイクさんが護衛として向かう予定です」

マルス「……え?エイリークも行くの?」



エイリークの名前が出たことに驚いているマルス。
彼女は小さく頷き、『彼女が望んだことだ』と強調して言葉を返しました。



サクヤ「私も一度は止めたのですが、『兄に会えるならばこのように待っているわけにもいかない』と譲らなくて。先にお伝えしておきますね」

ヴィル「…あの娘にもかのような強さがあったとはな。見くびっていた様だ」

マルス「最初からそう言ってるんだけどなぁ…。とにかく、一旦はメインサーバに行けばいいんだよね?」

サクヤ「はい。地下に囚われている者達を救出する為、作戦会議を行いたいと思います。では、私は先に戻っていますので」



サクヤは2人に小さく礼をし、メインサーバへと戻っていきました。
皆を待たせる訳にもいかないと2人も立ち上がり、歩き出そうとします。左足を出した瞬間、マルスがこう呟きました。



マルス「貴方に質問があるんだけど…。いいかい?」

ヴィル「答えられることならば」

マルス「うん。道化師が狙っているっていう『JOKER』の正体……。






















    『貴方ですよね。ヴィルヘルムさん』」





そう言った彼の顔は真剣な眼差しそのもので、『本気なのだ』とヴィルヘルムが思うのは容易いことでした。
そして―――『地下に向かったら、『JOKER』の真実を教えてやろう』と、彼は小さく返しました。

ドラマパート ③ ( No.73 )
日時: 2020/05/05 22:07
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: ACwaVmRz)

遂に始まった『バトルデラックス大会』。カービィとバンワドは、お互いの力を合わせ次々と難敵を蹴散らしていきます。
…妙に自分達の相手が『コピーカービィ』なのが少し気になっていましたが、優勝賞品の為にはどんな相手であろうが倒さなくてはなりません。その信念を胸に、彼らは勝ち続けていました。



カービィ「よーし!このバトルも1位通過だ!あと何戦勝てば決勝に残れるんだっけ?」

バンワド「えーっと…。今、確認するね!―――『あと1回勝てば』決勝戦に行けるよ!もうちょっとだね!」

カービィ「わー、もうそんなところまで来てたのか…。最後に残った競技が『バトルロイヤル』だし、ボクらの力を一番発揮できそうな競技だ!次も頑張るぞー!」



おー!と威勢のいい掛け声をお互いに出し合うカービィとバンワド。
おや、予選最終戦のライバルチームが現れたようですよ!カービィ達の元へやって来たのは、よく見る仮面の剣士とその部下でした。



メタナイト「カービィにバンダナワドルディ。君達もこの大会に参加していたのか」

バンワド「えっ?次の相手…メタナイトー?!」

アックスナイト「そうみたいダスね…。しかも競技が『バトルロイヤル』って。メタナイト様とカービィ、もうお互い戦う気満々ダス」

カービィ「ふっふーん!予選の最終戦の相手がメタナイトだなんてね!バンワドと協力してコテンパンに倒しちゃうんだから!」

メタナイト「それはこちらのセリフだカービィ。いつもハルバードを墜落させられているが、今こそその恨みと日頃の訓練の成果を見せる時!お前に勝って、『私がカービィよりも強い』ことを世に知らしめようではないか!」

カービィ「出来るもんならやってみろーってんだ!」

アックスナイト「…ワシら、隅っこでお茶すすっててもばれないダスか?」

バンワド「案外ばれなさそうだね、この言い合い方だと…」

カービィ/メタナイト『駄目に決まってる(でしょ/だろ)?!』

バンワド「…うん」

アックスナイト「…お互い頑張るダス」



相手がメタナイトとアックスナイトだと知り、やる気満々のカービィ。当のメタナイトもカービィを倒せるチャンスだとしてお互い宣戦布告をしています。


……そんな彼らを、天空から見下ろす不穏な影が2つ、ありました。







デデデ「…カービィが、勝ち上がっているゾイ?!アイツに優勝されたら、ワシの偉大なる計画が全て破綻してしまうではないか!『ベリト』、どういうことゾイ?!」

ベリト「どうやらアナタ様の部下とチームを組み、順当に勝ち上がっているようデス」

デデデ「何ぃ?!カービィと組んで戦っておるだとォ?!ワシの邪魔をするとは…部下の片隅にも置けん失礼なヤツだゾイ!…どうにかしてアイツら2人、そしてメタナイトも予選から落とすゾイ。手は何を使っても構わん。この大会は『ワシがルール』ゾイ!」

ベリト「……ククク、かしこまりマシタデデデ『陛下』。では、アナタ様が開発なされた『カービィプリンター』を利用しまショウ」



そう言うと、『ベリト』と呼ばれた派手な服の青年は不敵に笑い、指を鳴らしました。
…すると、どうでしょう。デデデ大王の椅子の背後に飾ってある『怪しげな壺』から瘴気がもくもくと湧き上がり、窓からバトルデラックス会場内に動いていきました。
―――その様子を見てデデデ大王もニヤリと口角を上げます。…やはり様子がどこかおかしい。
しかも『ベリト』って…。前回渋谷を襲って逃走中を滅茶苦茶にした『べリア』という道化師がいましたが。もしかして。











『赤チーム!我らがピンク色のたびびと『カービィ』!そして、デデデ大王の側近『バンダナワドルディ』!入場してくださーい!』

カービィ「メタナイトにはぜぇったいに負けないんだからー!」

バンワド「カービィの足手まといにならないように戦わなきゃ…!」



『青チーム!孤高の仮面剣士『メタナイト』!そして彼の偉大なる部下『アックスナイト』!入場お願いします!』

メタナイト「カービィには絶対に負けられない。アックスナイト、連携して勝つぞ!」

アックスナイト「いっつもハルバードをボコボコにされてる恨み、ここに晴らすダス!」



バトルロイヤル会場では、今まさにカービィ達とメタナイト達のバトルが始まろうとしていました!
カービィ達が決勝に行く為に勝つ必要がある最大のライバル。予選の最終戦としては申し分ない相手です。
会場に鳴り響くアナウンスと共に、4人はステージへと現れましたが…。ふと、バンワドが空を見上げて身体を傾げました。



カービィ「何やってんのさ?試合始まっちゃうよ?」

バンワド「大王さまのお部屋の窓から『紫色の煙』が出ているような…?」

メタナイト「大方また怪しげな実験でも行っているのだろう。大して気にする必要もあるまい」

アックスナイト「それにしては出方が変ダスよ?まるでこっちに近付いて…地上に降ってくるダスーーー?!」



そう、先程ベリトが出した瘴気が、窓を伝ってバトルロイヤル会場を覆い始めたのです!
大して気にしなくていいと思っていたカービィとメタナイトでしたが、一瞬で会場を覆う紫色の煙にやっと『ただ事ではない』と気付いたのでした。



カービィ「けほっ!けほっ!これじゃ前が見えなくて試合にならないよー!」

バンワド「毒かもしれないから吸い込んじゃ駄目だよカービィ!」

メタナイト「色が濃すぎて飛んで確認しようとも出来ん…!」



煙は10秒程辺りをとどまったのち、徐々に薄れて消えてしまいました。
…何が起こったのでしょう?目をふさいでいたカービィ達も煙が消えたことに気付き、目を開けました。



アックスナイト「何が起こったんダスか…?」



そう、アックスナイトが口にしたその時でした。
『わにゃ~!』観客席のワドルディの1体が、空中に舞う瞬間を4人は目撃してしまったのです!
飛ばされた観客席を見ると、そこには信じられない光景がありました。



ビートル『…………』

ファイター『…………』

パラソル『…………』

バンワド「あれ、『コピーカービィ』?!でも、様子がおかしいよ?まるで『操り人形』みたいな…」

カービィ「あの紫色の煙が原因かもしれないね。こっちに来るよ!」



大量のコピーカービィ達がバトルロイヤル会場に襲撃してきたのです!そのどれもが、デデデ大王のように『赤い目』をしており、表情に生気はありません。バンワドが発した通り、まるで『操り人形』のように、次々と観客のワドルディを蹴散らしながらステージまで迫ってきていました。
そして、ステージに辿りついた彼らは、一斉にカービィとバンワド、メタナイトに向かって攻撃を始めたのです!



メタナイト「こんなの試合内容に含まれているとは思えないぞ?!」

バンワド「何とか動きを止めないと~!」

カービィ「そういえば…今まで戦ってきた『コピーカービィ』、負けたら消えちゃってたよね…。相手に負けを認めさせれば消えるんじゃない?」

アックスナイト「そんな呑気なこと言ってる場合ダスか~?!ひえー、4vs多数は卑怯ダス~~~!!!」

バンワド「どうしよう…どうしよう…!」

メタナイト「とにかく!このままでは試合にならん!先にこのコピーカービィ達を鎮めるぞ!」

カービィ「言われなくても分かってるよ!方法は何でもいいから、こいつら全部消滅させよう!」







デデデ「……恐怖に慄くゾイ。絶望するゾイ。そして最後に世界を支配するのは『道化師』ゾイ」



ベリト「…『メフィスト様』。こちらの場の錯乱は終了しマシタ。神2人の処刑場への搬送も終了したとのご連絡もいただきマシタ。




   ……必ずや『JOKER』の力を、全てを、アナタ様へ捧げることを誓いまショウ」



デデデが表情を失いひたすら変な言動を繰り返す陰で、ベリトが誰にも聞こえないような小声でメフィストと連絡を取っていました。
―――果たして、カービィ達はこのピンチを乗り越えられるのでしょうか…。

------------------------

ドラマパートが一旦終了すると共に、エリア内に『コピーカービィ』が現れた!


サクヤ「えむぜさんとソティスさんの行方は現在追跡中です。あの場の地下に処刑場があることが確定ならば…『道化師』は必ず邪魔しに来るはず。それを利用してしまいましょう」

アイク「エリアへ侵入する準備が出来たら合図を頼む。それまでに最大限の準備をこちらもしておく」

Re: 逃走中#CR03 カービィ!バトルデラックス!! ( No.74 )
日時: 2020/05/05 22:07
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: ACwaVmRz)

【35:00】








ピリリ ピリリ








シェリル「わーっ!びっくりするなぁ。…お、次のミッションだねー!」

konakun.「『これより、残り25分までの10分間、君達がOPゲームで放出させたコピーカービィが『32体』エリア内をうろつき始める。』ここに来てOPゲームのコピーカービィの回収かー」

クレア「『25分を経過すると、その時点で残っているコピーカービィが全て『通報部隊』に変化してしまう。』…全部って。32体も通報部隊がいたら逃げられないじゃないですかー!」

影山「『それを阻止する為には、25分が経過する前までにコピーカービィを全て消滅させる必要がある。消滅方法は、エリア内をうろついているコピーカービィの『帽子』を取って、実体を消すことだ。帽子を取った時点で消滅に成功したとみなされる。』 帽子を奪えばコピーカービィを消すことが出来るんだな。積極的に取って行かないとな」

リン「『なお、残りのコピーカービィの数は『3分毎』に通知が入るので、上手く活用すること。』 知らせてはくれるみたいだけど、こっちでも何体消したか把握する必要があるわね」





エリア外もエリア内も大変なことになっていますが、次のミッションです。
逃走者達がOPゲームで放出させた『コピーカービィ』。現在エリア内には32体うろついており、残り25分を経過してしまうと…?なんと!全員『通報部隊』に変化してしまうのです!
それを阻止する為には、うろついている『コピーカービィ』の帽子を取ること。これで、コピーカービィを消滅させることが出来ます。やり方は簡単ですが、何せ32体もいる為根気よく、かつ逃走者全員の力を合わせる必要がございます。
通報部隊の恐ろしさは逃走中本家をご覧になっている方ならばお判りでしょう。仮に32体全てが通報部隊に変わってしまった時を想像すると……想像したくありません!
さて、逃走者達はどう動くのでしょうか。





ミッション③ 『コピーカービィを消滅させろ!』
残り35分から25分までの間、逃走者達がOPゲームで放出したコピーカービィがエリア内をうろつき始める。25分を経過すると、残ってしまったコピーカービィが全て『通報部隊』に変化してしまう。それを阻止する為には、25分を経過する前にコピーカービィを全て消滅させる必要がある。消滅方法は、『コピーカービィの帽子を取る』ことである。帽子を取った時点で消滅に成功したとみなされる。なお、残りのコピーカービィの数は3分毎に通知が入るので、上手く活用すること。






アルル「通報部隊ー?!そんなの残しちゃ駄目だよー!参加する!」

DTO「めんどくせーミッションだな。でもやらないともっと面倒になりそうだから参加するうへ」

エリウッド「みんなの為にも全て消滅させないとね!…カービィには申し訳ないけどね」 ※ぽよ?



通報部隊なんて1体でもきついのに32体なんてとんでもない!全員参加するようです!
エリア内をくまなく探索する必要のあるこのミッション。逃走者達よ、エリアを駆け巡れ!










【34:46】





~エントランス~



リン「あら、konakun.殿!貴方も丁度ここに?」

konakun.「えっと…リンちゃん、だったっけ?さっきハンターに2人で追われてね、アルルと分かれて逃げてたんだ…」

リン「それは災難ね…。そういう話をしたかったんじゃなかったの。ミッションのことよ」

konakun.「エントランスには6体くらいいるけど、こいつらの帽子を片っ端から剥ぎ取っていけばいいんだよね?」

リン「…言い方に少し悪意があるような気がするけど、おおむね間違っていないと思うわ。時間も惜しいし、早速帽子を取りに行きましょう!」



ミッションの通知直後、エントランスに同時にやって来たリンディスとkonakun.。
エントランスには6体のコピーカービィがうろついています。通報部隊にさせない為にも、早速2人で消滅にかかります!



リン「帽子をよこしなさい!」

ボム『わぁっ!』



リンディスがボムカービィの帽子を取ると、コピーカービィは驚いた表情を見せ消滅してしまいました。
そして、彼女の帽子が淡く光り―――『爆弾の模様が描かれた、手のひらサイズのメダル』に変化しました。



konakun.「パラソルカービィって傘を取ればいいのかな?ソノカサヨコセ!(`・ω・´)」

パラソル『いやぁ~ん!』

konakun.「帽子ならともかく、装備品でその声は流石に駄目じゃない…?」



続いてkonakun.もパラソルカービィの傘を奪い取ります!先程と同じく、コピーカービィは驚きの表情を見せ消滅しました。
…konakun.の手のひらにも、リンディスが持っているような『傘の模様が描かれた、手のひらサイズのメダル』が出現しました。

残りの4体のコピーカービィを消滅させ、一旦報告し合う為受付近くに2人は集まりました。



リン「konakun.殿!そっちは終わった?」

konakun.「うん、滞りなく。エントランスにいたのは『ボムカービィ』と『パラソルカービィ』だったね」

リン「アトラクションの会場によってうろついているコピーカービィの種類が違うのかしら?…ねぇ、konakun.殿もコピーカービィを消滅させた時にこんなメダル手に入らなかった?」

konakun.「あるよー。リンちゃんのには爆弾が描かれているんだね」

リン「これ、もしかしたら『エレメントメダル』じゃないかしら?ほら、ミッション②で私達が使った―――」

konakun.「確かに同じ物のように見える…。でも、なんで帽子がメダルに変わったんだろう?」

リン「分からないけれど、持っておいた方が後々のミッションに有利になりそうな気がする。無くさない方がいいと思うわ」

konakun.「メダルのこと、一応みんなにメールしておくか」

リン「お願い。私、電話は平気なんだけど…この『メール』ってのにどうしても慣れなくて…」



お互いに話し合い、このメダルは『エレメントメダル』ではないかという結論にたどり着いたリンディスとkonakun.。まぁ、結論通りで、かつ後々重要な役割を持つメダルの為無くしてはなりません。
みんなに知らせておいた方がいいと思いkonakun.はスマホを取り出し一斉メールを打ち始めました。その時、彼らに忍び寄る影が――――――




























ハンターME『…………!!』



リン「konakun.殿!スマホを仕舞って!ハンターが来てるわ!」

konakun.「なんですとー?!」



またハンター!エントランス好きだなぁ!いや、そういう問題ではないのですが。
別方向に逃げ出す2人。ハンターのターゲットは――――――

Re: 逃走中#CR03 カービィ!バトルデラックス!! ( No.75 )
日時: 2020/05/06 12:10
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)

どうも。おろさんです・・・・

・・・って!?やっぱりメフィスト共がかかわってたのかよ・・・!


GUMI「やっぱり!そっちのデデデの様子がおかしいと思ったら!」

ターニャ「悔しいが、我々は今はこちらに行くことができない。恐らく次の逃走中には来られるはずだ。その時には・・・!」


・・・そしてミッション発動ですか。またたちが悪いですねぇ;


そんなこんなで、次回も楽しみにしています。それでは。

Re: 逃走中#CR03 カービィ!バトルデラックス!! ( No.76 )
日時: 2020/05/06 12:58
名前: YUMA (ID: rBo/LDwv)

ユマです。お久しぶりになりますね。日差しの暑い日が来てますが...

カービィ達も参加登録完了、しかしデデデの様子のおかしさから道化師関与か...厄介な案件ですなコレ。今度はアラーム停止の為にアトラクションの参加...普通にやるなら面白いモノなのですがコレは...きついですね。ユマの場合、コピーは相手の邪魔をするのも前提に入れたらポイズン、推し能力ならプラズマかスティックを選びますかね?メダルが無いなら申し訳ないのですが。

まずは1勝...ランダム設定ならばこうなるのも当たり前というか。そして...アミティとDTO先生組はお題に沿って行動せよ、ね。アクションシアター、一番面白い競技ですねー。ユマもやりたかったなー。で一方のぽいぽいトレイン...Ga.さんとクレアのあのフレンズ列車は写真を撮らねば...!(ヲイ)

で、バトルロイヤル...分かりやすい競技ですが...相手チームを同時に倒せ、って事でよろしいか?...え。競技中は確かエリアの一時封鎖...日向君、ロボボンカースに挑戦中の影山とシェリルに悪意なくてもコレは災難としか言えませんね...そしてミッションはGa.さんのみ失敗...ですか。

および謎のわにゃわにゃの正体と...え。マホロア、だと。しかもえむぜとソティスを人質に。多分忘れられた会場の地下で処刑フラグ、JOKERの首がどうとか言ってたから道化師案件再来ですなコレ...でヴィルがJOKER!?どういう...コレだとユマの予想が外れましたな...

そして次は通報部隊...え。あの可愛いコピーカービィちゃん達が通報しちゃうフラグですかオイーーーッ!?探して帽子を取れば消せるとは言え...簡単に出来るんでしょうか?消えた際に出てきたメダルのフラグ...なんとなく展開読めますが今は黙っておきますね。

では長文失礼しました。














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