二次創作小説(新・総合)

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戦士たちの愉快な日々2
日時: 2022/07/14 07:17
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こんばんは、女剣士です。
初めましての方は、初めましてですね。

前作のお話が無事完結したので、新しく立てて見ました。
今回は、前作の続編です。

久々に、簡単な注意事項を描きたいと思います。

〜注意事項〜
・この小説は二次小説です、色んな世界の戦士たちが冒険する夢のコラボです。
・ワリオがとある理由で裸族一味に入ってしまったので、笑い過ぎには注意して下さい。
・基本的には主役視点ですが、所々で変わるかも知れません。
・作者に対する暴言や意味不 文句などの辛口コメントは、受け付けません。

↑のように、1つでも当てはまる方がいましたら退場して下さい。

第1章:久し振りの再会 一気に読む>>1-32
第2章:ポップとティナ 一気に読む>>33-72
第3章:少女を守る為に、ポップの決意 前編 一気に読む>>73-123
第4章:俺が本当に守りたい人 バッツSide 一気に読む>>124-155
第5章:対決、宿敵の神・ラヴォス 一気に読む>>156-187
最終章:仲間たちの新たな旅立ち 一気に読む>>188-

101話>>188
102話>>189
103話>>190
104話>>191
105話>>
106話>>
107話>>
108話>>
109話>>
110話>>200
111話>>201
112話>>202
113話>>203
114話>>204
115話>>209
116話>>210
117話>>213
118話>>214
119話>>215
120話>>216
121話>>217
122話>>219
123話>>220
124話>>221
125話>>222
126話>>223
127話>>224
128話>>225
129話>>226
130話>>227
131話>>228
132話>>234
133話>>236
134話>>242
135話>>249
136話>>254
137話>>255
138話>>258
139話>>259
140話>>260
141話>>261
142話>>262
143話>>263
144話>>268
145話>>270
146話>>271
147話>>272
148話>>273
149話>>274
150話>>275
151話>>276
152話>>277
153話>>278
154話>>283
155話>>284
156話>>285
157話>>286
158話>>287
159話>>290
160話>>291
最終話>>292
エピローグ>>293

〜コメント〜
ネルさん>>3 >>5
ベリーさん>>53

〜コメント返し〜
ネルさん>>4 >>6
ベリーさん>>54

今後の展開>>24 >>36 >>181 >>289
登場人物紹介 前編>>47 中編>> 後編>>
リクエスト応募>>19
コラボ企画>>27
捜査依頼応募
キャラ紹介>>171
次回予告と見どころ>>32 >>154 >>187
作者の呟き>>135 >>140 >>288
今後の更新状況>>140 >>155
作者とキャラたちの雑談会(裸族編も含む)>>10 >>133 >>212 >>294
味方と敵の区別表 前編>>38
料理対決の主な審査表>>43

〜ゲストキャラ提供者〜

ネルさん作『カオスな日常〜大丈夫ではない〜』より

・ドロッチェ
・ドロシア
・エス

シュウさん作『ポケモン二次創作 最期の足掻き』より

・シュウ
・リゼ
・タツナ
・ミソウ
・レイ
・ユウ

〜取扱ジャンル〜
スマブラシリーズ/星のカービィ/ポケモンシリーズ/ドラゴンクエスト ダイの大冒険/
半妖の夜叉姫など/
スレッド誕生日:4月15日

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.221 )
日時: 2022/06/25 11:41
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

※ごめんなさい、本当ならこの辺りから最終回を描きたい所ですけど……もう少しだけ続けるので……もう暫くお付き合い下さい。

第124話「囚われたティナ」

【戦艦ハルバード 艦内】

ズボッ………

ティナ「えっ?! な、何っ…。これは!?」
船戸コブナ「なっ……、ティナ様?!」
うずまきボルト「待てコブナ、こいつは…触手だってばさ!!」
船戸コブナ「…………ッ!!!」

思い出した、俺……これに似た出来事を以前スコール様から聞いた事がある。
標的ターゲットとなる魔力の高い女性が狙われた時、それは自分より強い騎士の名を呼ぶ必要があると。
それは、今のティナ様と同じように強い魔力の持ち主と言えば……デリングシティの令嬢、リノア・ハーティリー様。
下の名であるハーティリーは確か、母型の性だとスコール様が仰っていたぞ。

スッ………

ティナ「……ハァ……ハァ……。こ……、コブナくん………」
船戸コブナ「ティナ様?」
ティナ「大丈夫…。私は……、この先で待っているから!!」
船戸コブナ「そんな……。ティナ様………、ティナ様ーーーー!!!」
うずまきボルト「……ッ!! コブナ、すぐにこの事をバッツの兄ちゃんとイカダに知らせろ!」
船戸コブナ「えっ?! でっ……、でもボルト!!」
うずまきボルト「いいから俺に構うな。俺もその間此処に残ってティナの姉ちゃんを助ける方法を考えて置くから、コブナは早く兄ちゃんたちに伝えてくれってばさ!!」
船戸コブナ「……。分かった、此処は頼んだぞボルト!!」
うずまきボルト「ああっ!!」

そうだ、これは絶体絶命以前の象徴なんだ。
あの憎しみの渦でも、ボルトは震える俺の手を優しく包んでくれた。
でも……違うんだよボルト、本当に悪いって思ったのはお前じゃない……俺だったんだよ。
それでもあの頃ボルトが言ったことは、事実だったんだ!
ゴカイがイカダ様に聞いていたよな、何でボルトを助けたと。
自らを犠牲にする、そんな強気な事を本気で言うなんて……お前は本当に大馬鹿野郎だよボルト!!

【コックピット】

バァァン

船戸イカダ「………コブナ?」
船戸コブナ「ハァ………、ハァ………ハァ………」
バッツ「どうしたんだよコブナ。ボルトたちと一緒じゃなかったのか?」
船戸コブナ「ハァ………ハァ………、た………助けて……下さい……!!」
船戸イカダ「………ッ!!!」
バッツ「……ッ!! ま、まさか……。おいコブナ、俺の恋人に何かあったのか?!」
船戸コブナ「ごめんなさい……。俺たちが付いていながら……ティナ様を…。でもティナ様は笑って俺に言っていました、この戦艦内の何処かで俺たちが来る事を信じて待っていると……」
バッツ「……。ティナ………」
船戸イカダ「…。心臓部だ、もしかしたらティナ様は厄介な奴に絡まれてその心臓部に連れ去られたに違いないぞ!!」
船戸コブナ「はい。何かぬるんとした気色悪い奴だったけど……、確かボルトが言ってたんだ。あれは……触手だって!!」
バッツ「………ッ!!! 許せん、絶対に許さんぞ!! よくも……よくも俺の守るべき人を!!💢」
船戸コブナ「待って、落ち着いて下さいバッツ様!!」
バッツ「離せコブナ。俺はこんなにも怒りに理性を失った事はないんだよ!!」
船戸イカダ「………。バッツ………」
???「やれやれ。そうやって血圧を上げ過ぎると、今度は貴様自身の理性を失うぞバッツよ!」
船戸コブナ「あっ………、あなた様は?!」
船戸イカダ「ラーハルト、どうして此処に?」
ラーハルト「そんなの決まっている。俺は勇者ダイ様からの伝令で、お前たちの力になれとの仰せでこうして参上したのだ!」
船戸イカダ「…。つまりさっきまでコブナがいた所にボルトが残って、1人でティナ様を助ける為の対策を考えていると言うことは…?」
バッツ「ああ。もしかしたら、ボルトも危ない可能性があるぞ!」
船戸イカダ「焦る時間は俺たちには一切ない。すぐにボルトと合流し、ティナ様を助けに行こう!!」
全員『ああ(はい/うむ)!!』

ボルト……、お前がその場に残ったのは俺たちを信じて待つ為なんだよな。
忘れもしないさ、あの頃の事は今でも覚えているよ。
もしボルトがああして俺たちを止めてくれなかったら、今の俺たちはなかった。
そしてサラダにも言われたよ、この闘いをこれ以上続けるだけでも更なる犠牲者が増えるだけだと。
確かにあの時の2人の言葉には、嘘偽りもなかったよ。
もう一度だけ例を言わせてくれ、あの時は俺たちを止めてくれて本当にありがとうなボルト!!

125話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.222 )
日時: 2022/06/25 21:37
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第125話「別次元の配管工ブラザーズ、降臨!」

【戦艦ハルバード 艦内】

ピリリリリリ……

うずまきボルト「はい。こちらボルトだ!」
我愛羅『ボルト。先程ナルトから事の状況を詳しく聞いたぞ、例の魔導の娘が囚われたそうだな?』
うずまきボルト「ああ。今コブナに救援を呼びに行かせ………ッ! は……、離せ!! 止めろ!!!」
我愛羅『………ッ!! ボルト!!』

くそっ、急にハルバード側との通信が途絶えてしまったようだ。
だがボルトたちが乗っている戦艦ハルバード内に、大量の触手が湧いているとしたら後に駆け付けて来るコブナやバッツたちも例外ではないぞ。
しかしこちらとしても、殿下になったばかりのクロノからの招集が来ているが…今はそれ所ではない!!
俺もこの国の民を守ると言う義務がある以上、国を空ける訳には行かないからな。

【砂隠れの里 風影の間】

???「風影殿。ボルトたちの救出なら、俺たちネル側サイドに任せてくれるかい?」
我愛羅「駄目だ。いくら幾多の世界を救ったお前たちだからとは言え、今回は危険過ぎるぞ!!」
トゥーン(ネルさん次元)「大丈夫。ボルト兄たちはボク達が必ず助けるから!!」
ドロシア「ええ。それに私たちはこちら側のルイージたちには沢山お世話になっているもの、仲間のピンチと言うなら放って置けないわ!!」
デデデ(ネルさん次元)「ああ。『こっち』のルイたちを危険にさらすような悪い奴らは、俺たちが決して許さないぞ!!」
???「君たち、もしかしてネルさんの所から来た客人か?」
ネス(ネルさん次元)「あっ、ティ兄!!」
我妻善逸「ティ。久し振りだね、元気だったかい?」
ティ「ああ。君たちが来たって事は、どうやらボルト達のことを聞いたって事だね?」
ネス(ネルさん次元)「うん。『こっちの世界』のルイの仲間たちが大ピンチだって言うなら、じっとしていられないから!!」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。ただでさえ『こっち』のボク、少々ビクビクしているからね…! 今度ばかりはボク達が総動員で助けて上げたいんだ!」
マリオ(ネルさん次元)「ああ。ボルトって奴もそうだけど、『こっち』にいる俺も元気か気になるしな!!」
我愛羅「そうか…。そこにいるのは分かっているぞ、蒼炎アイク!」

シュタッ

???「やはり。風影様の気配には逆らえませんな!」
デデデ(ネルさん次元)「おお。『こっちの世界』のアイクか?!」
アイク「お前たちは……、ネルサイドの……」
安藤りんご「はい。何でも彼らは私たちの大切な仲間たちを助ける為に、本来の世界からこちらの世界に来てくれたんです!」
アイク「……。大体の事情は分かった、いいだろう。だがその前に……俺の方も同行したい者がいる、少しだけ待っていてくれ!」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。いつでも待ってるよ、『こっちの世界』のアイク……」
我愛羅「いいだろう。アイクの気持ちを尊重し、お前たちには我が里でゆっくりと疲れを癒すといい!」
ネルさん次元の皆『はい、ありがとうございます!!』

さっきこっちの世界のアイクは確か、同席したい仲間がいるって言ってたね。
その人自体に、ボクは心当たりがあるんだ。
それはね、ボクたちが知ってるゼルダ姫とは全く別人だけどね。
あれだけお淑やかな性格なら、ボクたちの知ってる2人にも見て欲しいよ!
まあ、いたらいたらで任務を放棄するかも知れないからなぁ〜。

126話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

最新話更新です。
久々に、ネルさんサイドのメンバーたちメインの回にしましたよ。
デデデの言い方、もし間違えてたらごめんなさい。
是非、今回登場したそちらのキャラたちの評価をお願いします!!

それでは、次の更新まで暫くお待ち下さい。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.223 )
日時: 2022/06/26 07:19
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第126話「2人の決意 前編」

【パラディアの世界 アルドール城 会議室】

???「皆、よく集まってくれたね!」
ルイージ「クロノ殿下。今地上ではボルトたちが危険になっているとの報告が出ています!」
クロノ「そう。相手はバーンパレスの心臓部で見た触手だよ、アイツに対抗するなら…もっと強い戦力が必要になる!」
ラスウェル「成程。だから、俺たちを集めたと言う訳か?」
クロノ「うん!!」
黒ツチ「確かに。ボルトたちにはじじいの一件の事でもお世話になっているし、失う訳には行かない!」
???「たっ………。大変です、クロノ殿下!」
クロノ「駄目だよメタル、今は大事な会議中だよ…?」
メタル・リー「済みません。一大事でしたので…」
フローラ「構わないわ。詳しく話しなさい!」
クロノ「フローラ様……」

確かに、この方の仰る通り…今はそれ所じゃないよね。
少しずつ落ち着きを取り戻したメタルは、事の状況を語り始めた。
こちらの会議が執り行われる少し前、砂隠れの里の風影・我愛羅がボルトに通信を送っていた時みたい。
しかし、ボルトも触手に捕まってしまったと言う事は…こちらからも代表者を出すしかないね!

バンっ

フローラ「クロノ殿下………」
クロノ「皆。これは大切な仲間を救う為の大事な戦いだよ、以前僕はバーンパレスの元主だったバーンから話を聞いた事があるんだ!」
ハドラー「何っ?!」
???「興味がある。その話、詳しく話してくれないか? アルドールの若き王よ!」
クロノ「…。オリヴィエ様のお言葉に免じて話をします、今ボルトたちがいるハルバード内で起きている騒動…あれはバーンパレス内で起こっている出来事と瓜二つなんです!!」
ハドラー「………ッ!!!」
オリヴィエ「要するに。奴らのやろうとしている事が、いつぞやの闘いを再現していると貴様はそう言いたいのか?」
クロノ「………。はい………」
オリヴィエ「確かに……。勇者ダイに寄ってかつて大魔王だったバーンは倒され、今の奴は我々の味方という事は…この様な事が出来る愚かなやからは奴しかいないぞ!!」
うずまきナルト「その人物こそまさに、カオス軍の戦士・ケフカって奴の仕業か?」
ラスウェル「ええ。恐らくはあの男で、間違いはないでしょう!」
フローラ「…。破壊の神・ラヴォスが倒れたからとは言え、その男にはラヴォスを蘇らせる力が健在にあるという事は…手遅れにならない内に動き出す事が懸命でしょう!!」
???「そうだね。だからと言って、ボクの大切な仲間たちをこのままには出来ないよ!」
ハドラー「…。ルイージ………」
オリヴィエ「火の国の長よ。私の部下・マイルズからあの勇者たちの事件が記された記録を持って来たから、それに目を通すがいい!」
うずまきナルト「…。ああ、分かったってばよ!」

ケフカ……、奴はしぶとく生きている。
あの時次元の狭間でボク達の道を邪魔したとは言え、あれで本気を出していないという事は。
あの戦い以降の、リベンジマッチに繋がる筈だ。
これ以上ティナを攫わせたくない、それならこちらからも対策を練るしかないね。
ティナとボルトもだけど、ハルバード組の皆を助けに行く仲間たちを決めた方がいいかも知れない気がする。

【砂の国アラバスタ アルバーナ宮殿 会議室】

シュタッ

ヒット「アルドールの若き王より、伝令を伝えに来た! ハルバード側と通信が途絶えた理由は、あの男が仕組んでいるという事だ!」
ヒム「あの野郎…。やっぱり生きてやがったのか……」
キルバーン「ふっふっふっふっふっ。ティナお嬢さんを再び自分の手中に収めるまで諦めないのが、ケフカくんの完璧な得策だからねぇ…」
クッパ(ネルさん次元)「ぐぬぬぬぬ…。ならば、一刻も早く吾輩たちも救出に向かわねば!!」
???「ふっ。既にクッパ、あんたの仲間たちも本気マジになっているみたいだよ?」
サンジ「せ……、青煉セイレンちゃん?」
船戸青煉「どうやらイカダたちがいるハルバード組と突然連絡が途絶えたと言う事は、それは恐らくハルバード内が更に危険だと言うことになるって事なんだよ!!」
???『いいでしょう。ならばこちらからも、急遽きゅうきょ出撃メンバーを決めなければなりませんね!』
うちはサラダ「水影様!!」
長十郎『サラダさん。こうして顔をお見せするのはあの時以来のご対面になりますね、そこでです。僕が直々にあなた方に頼みたい事があります!!」
サンジ「要するに。俺ら内から優秀な戦士たちの何人かをそこへ向かわせろと、アンタはそう言いたいのか?」
長十郎『その通りですよサンジさん。しかし……名前が呼ばれなかった者たちには残念ですが、待機と言うことになりましょう!!』
サンジ「…………」

確かに、これは緊急事態その物かも知れないな。
今は肝心な時にウチのアイクは風影からの依頼で砂隠れまで行っちまってるし、ピーチちゃんはリンクと一緒に各村や城 街の復興支援を手伝っているからな。
それ以外で動ける奴らと言えば、またアイツの力を借りる必要がありそうだな。
あの大魔王バーンを倒し、真の勇者になったダイやマァムちゃんにも事情を事の状況を話すしかねぇ。
……いや、それとは逆にこのモヤモヤは何なんだ……。
この救出作戦中にまた、新たな犠牲者が出るかも知れねーって言うのかよ!!

127話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.224 )
日時: 2022/06/26 13:27
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

※今回はまさかの憂鬱ゆううつ展開全開になりますので、かなりの涙腺崩壊になる覚悟でハンカチを持参しながら読者の皆様はスタンバイしていて下さい。

第127話「2人の決意 中編」

【ネイル村 戦士・ロカの墓前】

???「……………」
???「……。ダイ………」

何かしら、今のダイから感じるこの感覚は。
無理もないわね、この村に例の2人が来たのは少し前だったから。
この村付近で湧き出るモンスターは減って来ても、それでもダイは何処か遠くを見ている。
その闘気オーラはまるで、あの頃のバーンを倒すと言う強い決意の籠った闘気だったわ。

???「勇者ダイ!!」
ダイ「ナギか…。どうかしたの?」
ナギ「……。どうして……? どうして引き止めようとしなかったの?」
ダイ「……。今の俺だとこんな決断しか下せない、でも…それでも彼らは俺やマァムにこう言ってくれたんだ!」
ナギ「…。彼らは君に、何て言ってたの?」
ダイ「…。『ダイ。俺やリノアにもしもや万が一の事があっても、俺とリノアの為に決して絶望しては駄目なんだ。今まで俺たちはあんたたちには沢山助けられて来た! だからダイ……、今回ばかりは俺たちに守らせて欲しい!!』……。そう言ってたんだ!!」
ナギ「……。そんな……、じゃあ……君たちやボク達のために彼らは命を掛けようと……」
ダイ「…。どうしたらいいの? どう答えたらよかったんだよ、俺は…ッ!!」
マァム「……。ダイ、彼らはそれを十分に分かっていたのよ。この方法じゃないと、無駄な犠牲者を出すだけだって事に一足早く気付いたんだわ!」
ダイ「……ッ!!!」

じゃあ、自ら犠牲になる事も前から決めていたって事になるの。
だからって何で今までそんな事を言わなかったんだよ、スコール!!
ラヴォスと闘う時だって、俺はマァムの笑顔を沢山見たくて頑張って来たのに。
どうして勝手な事をして、こんな作戦に出向いたりしたんだよ!!
俺はもう……、もう嫌なんだよ!!
こんな決意しか出来ないなら、俺がマァムや2人を守る為に命を投げ出した方がいい!!

ぽすっ………

ダイ「……。えっ……?」
???「済まないダイ。それを許してしまったのは、俺の責任なんだ…」
ダイ「ヒュンケルが……。ちょっと待ってよ?!」
ヒュンケル「……。オレたちに言いたい事があるなら、今の内に思いっきり言ってくれ!!」
ダイ「…………。ねぇ、ヒュンケル……」
ヒュンケル「……? どうした、ダイ?」
ダイ「…………」
ヒュンケル「…………」

BGM設定:FF10よりいつか終わる夢(別名:ヒュンケルとダイ 〜かけがえのない2人の強い絆〜)

ダイ「……。スコールとリノアがこうなるって事、2人はいつから知ってたの?」
ヒュンケル「……。ハルバード側との通信が途切れる少し前からだ、パラデイアの世界にあるアルドールで各世界の王たちが招集をしていたのは知ってるだろ?」
ダイ「……。うん……、でもレオナは同席しなかった。その頃の自分は、ポップと式を挙げる為の準備で忙しかったからね…」
クロコダイン「恐らく。それらが理由だと思う、新たな幸せを掴む2組を守る為に……スコールとリノアは俺たちより早く気付いたんだ!」
ダイ「………。だからって、こんなの俺は絶対に認めたくないよ!!」
ヒュンケル「…。気が済むまででいい、俺の腕の中で十分に泣いてくれ…ダイ……」
ダイ「……ッ!! くっ……う う う………、うわぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーん!!!」
ヒュンケル「……。許せ……、お前に断りもなく許可を出してしまった俺を……どうか許してくれ……。頼む……! 頼む……、ダイ……!!」
ダイ「う う う……。良いよ……、良いんだよ……。俺が絶望しないように今まで頑張ってくれたヒュンケルは何も悪くないんだよ〜………」
ヒュンケル「………ッ!!! 本当に……、本当に済まなかった……! ダイ……ッ!!!」
ダイ「………ッ!!! うわぁぁぁぁぁぁーーーん、ヒュンケル……! ヒュンケルーーーーー!!!」
マァム「…………ッ!!!」
クロコダイン「………。 マァム……?」
マァム「……。そっ……、そんな事って……。そんな事ってありなの………?!」
クロコダイン「…………」
マァム「ねぇ……、クロコダイン……。黙ってないで! 黙ってないであなたからも何か、何か言いなさいよ!!!」
クロコダイン「…。今はヒュンケルに任せようマァム、これだけしか…これだけしか俺は言う気になれんのでな……」
マァム「……………ッ!!! そっ………、そんな………」
クロコダイン「……………」
マァム「………ッ! ダイ……、ダイッ!!!(あまりの衝撃により、かなり泣き崩れてしまう)」

本当なら……、本当なら私も今のダイと同じ事を考えていたわ。
いつかあの人が……、ネリネが私の為にこんな事を言ってたわ。
大切な人を失う痛みは1度で良いのに、この痛みは……こらえきれないって。
彼女の言う痛みとは、2人の事を指しているんだわ。
1人は元ホロウブレーカーズのリーダー、コラールと言うアイクとは少し違った浅めの青が掛かっている眼鏡を掛けたショートヘアの男性。
もう1人はきっと、フィーナの事を言っているんだわ。
こんなに泣き崩れているダイの姿を……私はただ見ているだけだなんて、本当の意味で悔しいと実感したのは生まれて初めてな気分だわ!!

128話に続きます。

最新話、更新です。
まさかの急展開です。
今作では、二度と失いたくなかった公式CPの2人であるスコリノを今回初めて失う事になります。
今回の最新話ではダイマ前提の……ヒュンダイがメインになりましたが、皆さんも皆さんで思う存分に泣いて頂けたでしょうか?
しかし、次の128話ではもしかしてですけど。
亡きアバン先生の兄弟子である不死身の男・ヒュンケルのある一言に依って、今のダイくんを立ち上がらせてくれるかも知れません。

どう立ち上がらせるのか、乞うご期待下さい。
それでは、次の更新までもう暫くお待ち下さい。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.225 )
日時: 2022/06/27 06:11
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第128話「2人の決意 後編」

【戦艦ハルバード 心臓部】

ピカーン………

???「…駄目だよ、2人共………」
???「………。うっ………」

この暖かい光、ケアルガだわ。
でも、こんな優しい光を放つ人なんて他にはいない筈。
それでも私は自分の目を疑いながらも、ゆっくり……ゆっくりと目を開ける。
触手に絡まれてる私たちを助けたのは、水色のワンピースを着ている黒髪ロングの女性だった。
夢でも見てるのかな、それとも本物かしら。

???「ティナちゃん……そしてボルトくん。その先は言わないで置こうと思ったんだけど、やっぱり今の内に言って置くね!」
ティナ「……。あなたは、もしかしてリノアちゃん?」
リノア「うん。久し振りだね、ティナちゃん!」
うずまきボルト「……。何だろう……、ヒナタおばさんと同じ力を感じるこの気配は……」
リノア「君たちが危ないって事はず〜っと前から聞いていたんだ。でも……、もう大丈夫だよ!」
ティナ「………。駄目、もっと……もっとリノアちゃんとお話したかった!!」
リノア「ううん、もう良いんだ……」
ティナ「えっ……?!」
リノア「今まで隠しててごめんね…。君たち2人を助けるにはもう……、この方法しかなかったんだ! 大丈夫…。彼やわたしがいなくなっても、ティナちゃんたちや他の皆の事はちゃんと……。ちゃんと遠い場所からしっかりと見てるからね!!」
2人共『………ッ!!!』

すると、さっきまで私たちを捕らえていた触手は彼女の放ったメルトンに依り……全ての体力を0にされた。
そのかたわらにいるモフモフとした黒い番犬・アンジェロは私たちの頬を優しく舐めているにも関わらず、リノアちゃんはこの場で魔女の力を覚醒し始めてしまったの。
それを初めから分かっていたように、少し遅れて来たガンブレードの使い手を……私は知っていた。
きっと彼も最期の力を振り絞って、この一撃に掛けるつもりなんだね!

ひょいっ

???「こうなったらもう間に合わない。ボルトにティナ、今すぐ此処を離れるぞ!」
うずまきボルト「……ッ!! ちょっ……、おい……ッ! イカダ……?!」
ティナ「どうして……?! 駄目よ、2人を助けに戻らなきゃ!」
???「いいえ。これは彼らが私たちの為に決めた事なの、悔しいけどもう……誰にも止められないのよ!!」
ティナ「そんな……。嫌……、嫌だよ……。スコール……、リノアちゃん………!!!」
スコール「………。ティナ………」
ティナ「………ッ!!!」
スコール「……。最期にアンタとこうして会えて良かった、だから……此処は俺たちを信じて。あんたたちには俺たちの分まで……前に進んで欲しい…」
ティナ「………。スコール………」
スコール「……。今の内だイカダにマァム! 俺とリノアに構わず、ティナたちを連れてハルバードから脱出してくれ!!」
船戸イカダ「ああっ!!」
マァム「分かったわ。さあティナ、今すぐこの戦艦から離れるわよ!!」

………それでも納得出来ずに暴れ続ける私を、アンジェロは落ち着かせるように吠え続けた。
これは自分のご主人様たちなりの気遣いだから、分かって上げてと言ってるように……吠え続けたの。
私たちは結局マァムちゃんたちに背負われながら、遅れて到着したユライシャ号の中に乗って……かなりの猛スピードでその場から離れて行ったの。
もう……あの戦艦内には2人しかいなくて、それを全て分かっていたかのように…….…メタナイトは私たちより先に動いていたんだわ。

【ユライシャ号 甲板】

ピュンピュンピュンピュンピュン………

ティナ「…………」
マァム「…………。ティナ………」
ティナ「…………。嘘だよね……、こんなの……こんなのって絶対に嘘だよね……?!」
マァム「……………」
ティナ「……? どうしたの、マァムちゃん……」
マァム「…。ねぇ、ティナ……」
ティナ「……。何……?」

BGM設定:クロノ・トリガーより夜の底にて

マァム「…。残念だけど……、これ自体は嘘偽うそいつわりその物でもないんだわ……」
ティナ「………。スコール……、リノアちゃん………」
マァム「………ッ!!!」
???「さあティナ様。此処にいては風邪を引いてしまいます、暖かいお部屋に行きましょう……」
ティナ「……。分かったわ……、行きましょう? ゴカイ……」
マァム「………」
ゴカイ「……。さあ……、マァム様も我々と一緒に行きましょう……」
マァム「…。先に戻ってて、今はこんな顔だから離れる事は出来ないの……」
ゴカイ「しかし……、マァム様……」
マァム「お願い……。暫くは……、そっとしといて欲しいの……」
???「……………。マァム………」
ゴカイ「……。分かりました……、後はお任せ願えますか? 勇者ダイ様……」
ダイ「ああ……。俺とマァムも気が済むまで此処にいたいからさ、2人はこの先にある部屋で先に休んでいてくれないかな……?」
ゴカイ「……。分かりました、そうさせて頂きます!!」
ダイ「…………」

どうして……、どうしてもっと早くに打ち明けてくれなかったの。
ヒュンケルもクロコダインも……、スコールたちがこうなる事を最初から知っていたんだったら……先に言ってくれても良かったじゃないか。
畜生……、畜生……ッ!!!
こんな最期ってアリなの……、今までこんなやり方ってなかった筈だよね……。
ゴカイの前では気が済むまで此処にいるって言っちゃったけど、やっぱり肌寒はだざむいなぁ〜……。
少しずつプルプルと震えていると分かった途端、気が付いたら俺は優しく抱き締められていた事に感知したんだ。
何だろう……、このやり方ってかなり前にレオナと似たような感覚がよみがえって来るんだけど。
それでも……、この感覚の持ち主は俺を抱き締めたまま静かに泣いていたんだ。
もう良いんだよマァム……、今は俺が君の側にずっといるからさ……2人で一緒に気が済むまで泣き続けようか!!

129話に続きます。

はい、今回はあの2人の決意を3回に分けて描かせて頂きました。
えっと……、描写の方なんですけど。
分かりづらいとは思いますが、前半はティナ……後半からはマァム&ダイ描写になっていますのでご了承下さい。
前編では、こうなる事は既に……別サイドの誰かが悟っている回がメインになりましたけど。
その後の中編では、ヒュンケル&クロコダインの2人が明かしてくれましたよね。
そして今回描いたこの後編では、当の本人たちに行動して頂きました。

このような鬱展開は、過去の作品に描いたエアリスの過去の倍以上に辛いエピソードになっていると作者的には考えています。
前回描いた中編ではヒュンダイがメイン回でしたけど、最新話である後編ではダイマがメインになりました。
中編と同じように、読者の皆様には沢山泣いて頂けると作者としては少しだけホッとします。

これでは立ち直る所か、かなり体力を消耗してしまい……作者のお気に入りキャラのCP(カップル)でもあるダイ&マァムの両名が立ち上がらなくなりそうなオチになってしまうかも知れませんね。
その時点は大丈夫です、次の回ではお互いの親友・相棒組が大活躍する回にしようと考えていますので……もう暫くお待ち下さい。

それでは、次の更新まで気長に待っていて下さい。
今作に関する感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪


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