二次創作小説(新・総合)

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戦士たちの愉快な日々2
日時: 2022/07/14 07:17
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こんばんは、女剣士です。
初めましての方は、初めましてですね。

前作のお話が無事完結したので、新しく立てて見ました。
今回は、前作の続編です。

久々に、簡単な注意事項を描きたいと思います。

〜注意事項〜
・この小説は二次小説です、色んな世界の戦士たちが冒険する夢のコラボです。
・ワリオがとある理由で裸族一味に入ってしまったので、笑い過ぎには注意して下さい。
・基本的には主役視点ですが、所々で変わるかも知れません。
・作者に対する暴言や意味不 文句などの辛口コメントは、受け付けません。

↑のように、1つでも当てはまる方がいましたら退場して下さい。

第1章:久し振りの再会 一気に読む>>1-32
第2章:ポップとティナ 一気に読む>>33-72
第3章:少女を守る為に、ポップの決意 前編 一気に読む>>73-123
第4章:俺が本当に守りたい人 バッツSide 一気に読む>>124-155
第5章:対決、宿敵の神・ラヴォス 一気に読む>>156-187
最終章:仲間たちの新たな旅立ち 一気に読む>>188-

101話>>188
102話>>189
103話>>190
104話>>191
105話>>
106話>>
107話>>
108話>>
109話>>
110話>>200
111話>>201
112話>>202
113話>>203
114話>>204
115話>>209
116話>>210
117話>>213
118話>>214
119話>>215
120話>>216
121話>>217
122話>>219
123話>>220
124話>>221
125話>>222
126話>>223
127話>>224
128話>>225
129話>>226
130話>>227
131話>>228
132話>>234
133話>>236
134話>>242
135話>>249
136話>>254
137話>>255
138話>>258
139話>>259
140話>>260
141話>>261
142話>>262
143話>>263
144話>>268
145話>>270
146話>>271
147話>>272
148話>>273
149話>>274
150話>>275
151話>>276
152話>>277
153話>>278
154話>>283
155話>>284
156話>>285
157話>>286
158話>>287
159話>>290
160話>>291
最終話>>292
エピローグ>>293

〜コメント〜
ネルさん>>3 >>5
ベリーさん>>53

〜コメント返し〜
ネルさん>>4 >>6
ベリーさん>>54

今後の展開>>24 >>36 >>181 >>289
登場人物紹介 前編>>47 中編>> 後編>>
リクエスト応募>>19
コラボ企画>>27
捜査依頼応募
キャラ紹介>>171
次回予告と見どころ>>32 >>154 >>187
作者の呟き>>135 >>140 >>288
今後の更新状況>>140 >>155
作者とキャラたちの雑談会(裸族編も含む)>>10 >>133 >>212 >>294
味方と敵の区別表 前編>>38
料理対決の主な審査表>>43

〜ゲストキャラ提供者〜

ネルさん作『カオスな日常〜大丈夫ではない〜』より

・ドロッチェ
・ドロシア
・エス

シュウさん作『ポケモン二次創作 最期の足掻き』より

・シュウ
・リゼ
・タツナ
・ミソウ
・レイ
・ユウ

〜取扱ジャンル〜
スマブラシリーズ/星のカービィ/ポケモンシリーズ/ドラゴンクエスト ダイの大冒険/
半妖の夜叉姫など/
スレッド誕生日:4月15日

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.61 )
日時: 2022/05/07 17:02
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ET0e/DSO)

>>60
えっ、扱いにくいキャラが居るんですか?!
女性キャラはリゼとミソウしか居ないためどちらかでしょう。リク依頼版か、ここで教えて下さればもっとそのキャラについて詳しく書きますよ!
こちらからリクエストをしているので……!

>>私次元の皆、いい子たちなんですよ。
ネルさんとのコラボでも、そちらのピーチとゼルダが特に酷いらしくて(汗)
だから、暴走族加えるとそちら次元の団長にコテンパンにやられるんですわw

あっ、私も女剣士さんの「好きな人への贈り物①」を見て私も少し筆を手に取ったのですが、女剣士さんの紹介でアイクとクロコダインとピカチュウはとてもいい人のように見えました!(その3人しか未だ出ていない。)
なるほどネルさんとのコラボでもピーチとゼルダが酷いのですか…そちらはどちらの事でしょうか…
女剣士さんのピーチとゼルダのことですかね…?
暴走族を加える…というのは女剣士さんからの暴走族キャラ(そのまんま)が加わるということですよね。すると、こちら(私の事?)の団長にコテンパンにやられる……?

こちらのキャラが女剣士さんのキャラをコテンパンにしてしまうということでしょうか。
解釈が違っていたらすみません(´;ω;`)

こっちのキャラはシュウとリゼ以外は戦闘民族気質ですからね…というか戦闘しないと生きられない環境に居ますからね。なんというか……そちらで暴れてしまったら申し訳ない…
シュウか、リゼ、又は女剣士さんのツッコミ役にに止めさせて上げてください…!よろしくお願いします!

実は私も今クロスオーバー書いてるんですけどレイとタツナ、ミソウがアイクとクロコダインとピカチュウに圧をかけまくってますね…
うわぁぁなんか申し訳ない……

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.62 )
日時: 2022/05/07 17:42
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第36話「好きな人への贈り物②」

【キノコ王国 ピーチ城 キッチン】

「………。ひょっとしたらあたし、料理の才能自体ないかも……」
「ふっふっふっ。その点なら大丈夫よ、レオナちゃん!」
「えっ…?」
「簡単に出来るお菓子の作り方なら、私が手取り足取り教えて上げるわよ!!」
「ピーチさん。それなら私も負けないわ!!」
「あ……、ありがとう2人共……」
「その前に……」
「ええっ!!」
「……。な、何かしら……(汗)」
『作り方を教える前に、私たちにhshpさせて〜♪』
「いやーーーーー!!!」

ちょっとあなたたち、簡単に出来るチョコの作り方を真剣に指導してくれるんじゃなかったの!
それ以前に別次元のピーチたちが暴走したから、結局カオスな展開になってしまったわ。
その現場を一部始終見ていたマァムが動き出し、彼女たちと同じ世界から来たと言うドロッチェに事情を説明していたの。
さっすがマァム、話の流れをよく読んでくれたわ!!

ばこんっ

『…………』
「お前ら姫軍が急に暴走するから、こっちの姫軍にまで迷惑を掛けちまったじゃねぇか💢💢💢💢💢」
「だってだって。中々ない機会だったから、レオナちゃんをhshsしたかったんだもん!」
「そんな事なら二度とこちらの世界に足を運ばせないぞ、それでもいいのか!?💢💢💢💢💢」
『え〜ん、ごめんなさい団長〜』
「全く…。済まなかったなマァム、ウチんとこの馬鹿姫共が迷惑を掛けて…(汗)」
「いえ、お陰で助かったわ!」
「ねえねえ。僕に出来る事なら何でも言って、さっきみたいな騒ぎが起きても今度は僕も出来る限りの事は賛同するから!」
「シュウ……。ありがとう、次に同じような騒動が来たらお願いするわ」
「ああ。任せときなマァム、折角のチョコ作りを妨害する奴らがしたらオレたち2人で止めてみせるからな!」
「うん。期待に応えられるように、僕も全力で頑張るからね!!」

ふぅ〜……、何とか騒ぎが収まったのはいいけど。
問題なのは……、ダメにしてしまった材料をどうするべきかだわ!
マリオに頼んで調達しようにも、最低1日辺りは掛かってしまうわね。
その貴重な材料を調達しても、このお城まで無事に届ける事自体が難しいわ…。

ぽんぽんっ

「ねぇねぇ、レオナさん!!」
「きゃっ! あ……、あなたはネルさんの所のカービィ!」
「その貴重な材料、ボクとトゥーンに任せて貰ってもいいかな?」
「…。気持ちは嬉しいわ、でもね…いくらコピー能力が使えるカービィでも限界があるのは分かるでしょ?」
「うん……、確かに限界はあるかな……」
「それなら……、ヒュンケル!!」
「…。要するにオレがこいつらに同行して、貴重な材料を調達すればいいって事ですね?」
「ええっ。本来ならクロコダインにも同じ件を頼みたかったけど、彼の遅さはあなたでも理解はしてるでしょ?」
「…。確かに…(汗)」
「成程。確かに姫さんの言う通り……少しでもカービィの負担を減らす為に、ヒュン兄をボク達と同行させた方が何とか短縮出来そうだね!」
「ええっ!!」

それ以外の依頼だったら、ルイージにも頼みたかったんだけどね…。
帰り際の暗い道なりって聞くだけで、以前のポップくん以上にかなりビクビクする可能性があるからなぁ…。
するとカービィたち3人はあたしからの依頼内容を再復習後、調達に行く事を決意してくれたの。
同行者であるヒュンケルもまた、アバン先生の使徒でもあるから……最後まであなたたち2人の力になってくれるわ!!
お城の出入り口の方で彼らを見送った後、あたしは再リベンジをする為に自分が買ったお菓子作りの本を手にとって猛勉強を開始し始めたの!!

37話に続きます。感想OKですよ♪

はい、予告した通りレオナのチョコ作り編です。
予想していた通り、ネルさん次元のお姫様たちが準備の最中に騒動を招く形となってしまいました。
カオスになる事自体、私自身としては分かっていましたけどねw
そして、ベリーさんサイドの男の子を1人初登場させて見ました。

次は両サイド編のお話です、何とか間に合う事を祈りたいです!!

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.63 )
日時: 2022/05/08 00:07
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第37話「残された者たちへの想い、クロノ覚醒」

【忘らるる都 祈りの間】

「………。まるで最期を迎えるには、うってつけの場所だなぁ」

あの頃、僕はいくつかの時を超えて沢山の時代に赴き…絶望に負けそうな人たちに出会った。
何百年間もずっとあの時代の人たちは、何か大切な物を守ろうとしていたに違いない。
新しく生まれ変わった未来に、いつかはみんなと一緒に行きたくて此処まで頑張ってこれた気がするよ。
だけどそんな新たな夢を果たせないまま、僕の物語はこの場所で終幕するんだ……。

『……ロノ、しっかりしなさいよクロノ!!』
「えっ…? アバン先生…それに、とわさんたち!!」
『駄目だクロノ。今私たちの元に来るのは、その時ではない!!』
「……。カッコ悪いよ、あんなに大好きだったルッカを受け止められず……ボクは此処で情けない最期を迎えるんだろうね……」
『諦めたら駄目だ。戦え、信じるべき未来に向かって立ち上がるんだクロノ!』
「………。とわさん……?」
『今あなたを此処で失ったら、残されたせつなや他の皆がどんな想いになるか考えた事はあるかい?』
「……。考えたく、ない…。考えたくないよ!!」
『それこそあたしたちの知っているクロノよ。さあ皆、この勇気ある青年にあたしたちの全てを捧げましょう!!』
『うんっ!! それからクロノ。何処かでせつなにあっても、私のことは伏せておいてね!』
『勿論。私の事もです、ここだけのお話は私たちとあなたのみのお約束ですから!!』
『かつての未来を救った英雄・クロノよ! 我ら4人の持つ全ての魔法力を、若き英雄であるお前自身の中に捧げる! 必ずや我々の仇を討ち取り、我々4人を安心させてやってくれ!!』
「バランさん……。ありがとう、後のことはボクに任せて!!」
『分かった。我々の大切な世界を、真の英雄であるお前に全てを委ねよう!!』
『大丈夫よクロノ。肉体は滅んでいても、あたしたちの魂はアンタの中で生き続けて行くんだからね!!』
「ベロニカさん…。うん、そうだね!!」

彼らから感じる暖かい光は、幻なんかじゃない。
少しずつだけど、ボクの体内からバランさんたちの気配を感じ取る事が出来るようになったんだ。
この力を使って、エクスデスを倒せばいいんだね。
ありがとう…皆のお陰でボクは、新たに生まれ変わった気がするよ。
この恩はその時に返すから、それまで遠い空の何処かでボクを見ていて下さいね!!

38話に続きます。感想OKです♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.64 )
日時: 2022/05/08 05:55
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第38話「再会と喜び、秩序軍再合流」

【忘らるる都 祈りの間】

「……。此処が神聖な場所だと知りながら襲い掛かるだなんて、虫唾が走るよ!!」
「ファーファッファッファ。どう足掻こうともクロノ、貴様はこの私に倒されるのだ!」
「…。エクスデス、君の周りをよ〜く見てみな?(クスクス笑いながら)」
「何…っ!?」

君はボクのみ気を取られていたから、周りにいるボクの大切な仲間たちにまで頭が回らなかったみたいだね。
その中でも会いたかった大好きな幼馴染・ルッカと合流し、互いの温もりを感じ合った。
彼女の反対側に医者のマリオが来て、大怪我を負っているボクにハートの器を使用してくれたんだ。
よし皆、此処からは反撃開始だよ!!

「…。まさかクロノ自体が覚醒するなんて、想定外だったな…」
「バッツさん!!」
「……ッ! お……、お前は…ピカチュウ!!」
「やっぱり…。姿形を見ていると、あの頃の面影とは別人なんだね…」
「………」
「ピカチュウ。感動の再会の所悪いけど、今は目の前にいる彼らを倒すだけだよ!!」
「クロノさん……」
「そうだね…。大切な仲間を殺そうとするなら……、僕の妹にも手を出すと言うことにもなるよ!」

シュウの妹がどんな子なのかまでは知らないけど、何かあった事には変わりないかな。
まずは先陣にいるプリム軍団から蹴散らし始め、ボクは新たに得た力を使って倒し続けて行く。
ソードの他に鎌で襲い掛かる敵、ファイアーを使うプリムなどおよそ2万辺りはいるかもしれないね。

ピタっ

「クロノ。今のアンタから感じる闘気は別物だね、そんなアンタを信じてる私らやアイツの事も少しは考えて置きなよ?」
「文談さん…。それなら安心して、今のボクはもう……今までのボクじゃないから!!」
「そこは無理に大人ぶってカッコ付けんじゃねぇっつーの。俺たちはアンタに会って言いたい事も沢山あるけど、まずはこの状況を乗り越えてから考えるッス!!」
「ティーダ…。うん、今はこの状況を皆の力で乗り越えなきゃね!!」

それでも、それでもボクは1人じゃない。
これは恐らくだけど、ポップたちのとこにボクたちを行かせないためのフェイクその物だ。
その内の1体であるソードプリムがボクに標的を構えて来たけど、離れた箇所からイオラを2発以上解き放った人物がいたんだ。
あの銀の色の長い髪に魔王らしき人物の正体、それは紛れもなく…大魔王バーンその物だったんだ。
要するにこれってさ、昨日までの敵は今日の友って事なんだよね……。

39話に続きます。

次回、いよいよコスモス軍の戦士・ピカチュウVSカオス軍の最高幹部・バッツとの闘いがついに開幕します。
人気者ポケモンと1人旅の長い青年との闘い編は、今作が初めてです。
これらの展開は、次回更新予定の39話から執筆を開始していくので…応援宜しくお願いします。

あ、気になる闘いがありましたらどんどん言って下さいね。
感想OKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.65 )
日時: 2022/05/08 09:41
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第39話「大切な人の為に、蒼炎の勇者の最期」

【海底神殿 ラヴォスの間】

「こ……、こいつが全てを狂わせたと言う元凶か…」
「怖いよレイン。まるで……、まるでラヴォス自体の憎しみその物からしか感じ取れないよ!!」
「……ッ!! フィーナ!!」

それでもアイクは、傍にいるゼルダの静止を聞かず…たった1人でラヴォスに挑もうとしている。
まさかかつてのクロノのように、今度はあいつまで俺たちを巻き込まさせなくするつもりか。
駄目だ、早とちりをするなアイク!
それはアンタの役目じゃない、俺の役目なんだ。

BGM設定:FF7よりエアリスのテーマ

こつんっ

「あ……、アイク…?」
「ありがとうレイン。アンタの気持ちはよく分かる……、だがこれは……これは俺自身が招いた弱さの結果なんだ!!」
「(がしっ)アイクさん…。これ以上あなたを行かせる訳には出来ません、早死になっては行けませんわ!!」
「…。ゼルダならそう言うと分かっていたよ、だからと言って…アンタを巻き込む訳には行かない!!」
「そんな…、アイクさん…逝かないで下さい!!」
「……ッ!! レイン、フィーナ!! 今まで一緒にいた事を…、俺は誇りに思っている」
「……アイク?」
「これが俺なりの最期の願いだ。俺の大切な恋人を……、ゼルダを……俺の代わりに守ってやってくれ!!」
「アイクさん……、早まっては行けませんわアイクさん!!」
「俺だってアンタの側を離れたくはない。でもな……、ゼルダを守り通すにはこの作戦しかなかったんだ!!」

今、初めてアイク自身が自らの本音を打ち明けてくれた気がした。
別の姿形とはいえ、この世界その物を狂わせた元凶である事に変わりはない。
最強最悪である元凶に向かって、自らの犠牲と共にアイクは俺たちを守ってこの世を去ってしまった。
その代償は恐らく、ゼルダをこれ以上悲しませない為のアイツなりに考えた安全策だろう。

【海底神殿 最深部】

ゴォォォォ……

「くっ…。今の俺では奴にすら勝てぬと言うのか、ラヴォスよ!!」
「アイク……、俺たちが付いていながら……」
「……。バッカじゃないのレイン、アイツは何の為にアタシたちを守ったと思ってんのよ!」
「マズルカ……」
「……。そんな元気じゃないことはアタシだって分かるけどさ、とにかく此処から離れる事を考えましょうよ!」
「………。アイクさん……、どうしてこの時だけ私を置いて逝ってしまうんですか……?」
『……………』

確かに、魔王の言ってる事にも一理はある。
今のままで仇を討とうにも、再び同じような目に遭う事自体は見えているんだ。
すると何かを察したのか、青い髪のポニーテールをした女性が立ち上がり……何かを詠唱し始めた。
まるでこの力は、テレポと似たような感覚その物だな。
俺たちと長い旅をして来た蒼炎の勇者・アイクの死によって、その日……世界は引き裂かれてしまった。
静かな波の音に包まれつつも、俺とゼルダは互いにアイツの名を呼び続けたが……何の効果もないまま生き残ってしまったらしい。

【地の民の村 民家】

ふぁさっ

「おやっ。お早いお目覚めだねぇ!」
「えっ…? げ…ゲルダさん?」
「何だいゼルダ。あたしがお化けとでも言いたそうな顔は!!」
「ごっ……、ごめんなさい……」
「あっ。そうそう、これを此処の村の村長か
ら預かって来たんだよ!」
「……。私のお守り……、アイクさんが肌身離さず持っていた亡きお母様のペンダント……」
「…。信じられないけどね、あの大災害の後…いくつかの村がかなり壊滅してしまったらしくてね。今あたしたちがいるテントも、その1つらしいんだってさ!」
「……。では、アイクさんがいなくなったのも……夢ではなかったのね……」
「いちいちの小さい王女様だねぇ。その分あたしや他の皆があんたらを守ってやるから、何も心配しなくていいんだよ!!」
「…………(汗)」

おいおい、一国の王女にその言い草はないだろ。
まあ、ゲルダの言う事も大抵は一理あるけどな。
よく見るとこのテントには、俺とゼルダしかいない見たいだな…。
あの大災害の後以降、魔王の姿は何処にも見当たらない。
よくは分からないけど、あれだけの強い魔力を持つ魔族だ! そう簡単に、くたばったりしないよな!!

40話に続きます。感想OKですよ♪


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