二次創作小説(新・総合)
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- マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結)
- 日時: 2019/02/02 11:37
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
原作『衛宮さんちの今日のごはん』『fate/grandorder』
この小説は原作者もちょくちょく描いているらしいFGOの平和世界をうちなりに書いてみたものです
【注意】
基本俺の使っている鯖が登場し、持っていないキャラは出ないかもしれない
俺は無課金プレイヤー
他で見ない主人公のキャラ付け
原作とは違い料理のことはあまり知らないので、あくまで『あの作品のような平和な世界』を重視していきたいと思います
料理は基本的にレシピサイトからの引用
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結) ( No.93 )
- 日時: 2020/01/27 07:49
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: jmUHRy4P)
- 参照: htt
【SS】
立香
「……………六花」
立香
(あの私の妹が………マスター?そして、そのサーヴァントが私の父親を殺した?)
立香
(訳が分からないことだらけ過ぎる………)
立花
「兄さん?」ガチャリ
立香
「うわっ!?」
立花
「どうしたの兄さん、疲れてるの?」
立香
「あ、ああ…………なんでもないよ」
立香
「…………いや、まさか、そんなはずない…………よね」
立花
「ね、兄さん」
立花
「久しぶりに【正義の味方】観ない?借りてきたんだ」
立香
「え?別にいいけど…………珍しいね、誘ってくるなんて」
立花
「たまに見返したくなるんだよ、子供の頃はDVDを買うことすら許してくれなかったんだから」
立香
「えっ、DVDがあるの!?私いつもレンタルで済ませてたよ」
立花
「そうだったんだ、一緒に見ようね」
立香
「うん、また全話観たいなぁ!」
……………
景虎
「……………!」ゴソゴソ
立香
「ルームメイトさん、前来た時もそうだけど姿が見えないね」
立花
「あ、気にしなくていーよーあの人は気楽で自由だから」
立香
「そうなのか」
…………
立香
「……………なんだろう、昔と比べると」
立香
「あまり…………熱中できなくなったな」
立花
「あれあれ、どうしたの?」
立香
「多分………女王から聞いたんだけど」
立香
「正義の味方を見る人間のことを意識するようになってしまったから、かな…………」
立花
「知っちゃったんだ、知らないままでよかったのに」
立香
「うん………」
立花
「人間なんて全てがそういう訳じゃないよ、兄さんはそういう人を守ればいい 」
立香
「でも、正義の味方が対象を選ぶことはしないよ…………全員にとっての正義の味方でなければ………」
立花
「やっぱり、兄さんは変わんないや」
立花
「大丈夫、兄さんは深く悩む必要は無いんだよ」
立花
「そういう奴は、私に任せておけばいい」
立香
「___六花、2つほど聞いてもいい?」
立花
「いいよ」
立香
「まず……………ここのルームメイトの名前は長尾景虎?」
立花
「あら、知ってたんだ…………そうだよ」
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結) ( No.94 )
- 日時: 2020/01/27 18:55
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: vUxYgK89)
- 参照: htt
立花
「お父さんのサーヴァント、長尾景虎」
立花
「なんというか、とんでもない人なんだよ、本来はランサークラスらしいんだけど」
立花
「お父さんの技量が無いからバーサーカーとして顕現しちゃってさ」
立香
「別にバーサーカーだから危険というわけでもないけど………セイバーだろうとランサーだろうと危険な人は危険だから」
立花
「それもそうよねー、で………景虎さんは今私の家にいるよ」
立香
「…………いつから、立花のそばに?」
立花
「兄さんがカルデアに行ってすぐ」
立香
「!?」
立花
「その前は母さんが脅えて家の中に隠してたらしいんだ、私も兄さんも気付かなくてさー」
立香
「知らなかった………」
立花
「でも私は景虎さんと契約してるわけじゃないよ?本当にただのルームメイト」
立香
「そっか………」
立花
「カルデアに伝えるの?」
立香
「まぁ、人を殺した野良サーヴァントだから………向こう的には大問題だし」
立香
「一応、カルデアって正義の組織だから」
立花
「ふーん、それはしょうがないよね」
立香
「2つ目………私的にはこっちの方が大事だよ」
立香
「六花は、【正義の味方】の本筋を知っていたの?」
立花
「……………はははっ」
立花
「知らないのは兄さんだけだよ」
立花
「見てたら嫌でも伝わってくるもの、正義の味方だけしか見えてなかった兄さんだけが本当の意味を理解することは無かった」
立花
「兄さんだけが、単純な正義の味方で居てくれた」
立香
「…………そうだったのか」
立花
「でも、そろそろルームメイト生活も終わりかな」
立花
「景虎さん、消すんでしょ?」
立香
「…………六花は嫌?」
立花
「私は嫌だなー、兄さんを助けることが出来なくなる」
立香
「私を助ける?」
立花
「そうだよ、兄さんがあのドラマに強く影響を受けたように、私もあのドラマから色んなことを学んだ…………そして、やりたいことが出来た」
立花
「それをする為に景虎さんの力が必要なんだ」
立香
「六花…………」
立花
「何も心配することはないよ、兄さん」
立花
「兄さんの正義は私が守る」
立香
「……………失礼する」
立花
「さよなら。」
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結) ( No.95 )
- 日時: 2020/01/27 18:56
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: vUxYgK89)
- 参照: htt
………
ロマニ
「つまり………サーヴァント長尾景虎は父親を殺し、妹と共に過ごしている」
ロマニ
「そして、妹はサーヴァントの力を使って何かを企んでいる」
ロマニ
「そういうことだね?」
立香
「はい………」
ロマニ
「………マスターを、それも親を殺害したサーヴァントと一緒に暮らしてるなんてとても信じられない話だが、君の顔を見るだけで冗談で済んでないことが分かるよ」
ロマニ
「場所は分かる?」
立香
「前に六花の家に行きました」
ロマニ
「君の妹が何をしようとしているのかは分からない、だが……このままほっといたら君や君の妹の命が危ない」
ロマニ
「マリーに頼んでサーヴァント鎮圧部隊を手配してもらうよ」
立香
「ありがとうございます………」
ロマニ
「まさか、君のすぐ近くに野良サーヴァントが………」
立香
「ロマンさん、あの…………」
立香
「私の父親がカルデアに働いていたのは本当だったんですか?」
ロマニ
「……………マシュからその件は聞いているよ」
ロマニ
「それが君の父親か分からないけど、日本支部に長尾景虎を召喚した履歴は残っていたよ」
立香
「そうですか…………それだけ知れただけでも良かったです」
………
クー
「話したか」
立香
「うん…………全部、話してきたよ」
クー
「そうか」
立香
「六花の奴、一体何を企んで………」
クー
「お前と同じだ」
立香
「え?」
クー
「あいつは言っていたはずだ、正義の味方の味方と」
クー
「やり方は違うが、あいつも正義ってもんを通そうとしたんだ」
立香
「それってどういう………」
プルルルル
立香
「ロマニさんから………?はい、藤丸です」
ロマニ
【大変なことになった…………立香君、落ち着いて聞いてほしい】
立香
「…………何かあったんですか!?」
ロマニ
【確かに、君の言った場所に長尾景虎と例の妹さんは居た、だが…………】
ロマニ
【…………消えたんだ】
立香
「はい?」
ロマニ
【…………突如、2人の姿が消えた】
ロマニ
【確かにそこに居たし、声もした…………】
立香
「………それが、急に消えた、と?」
クー
「逃げやがったか…………」
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結) ( No.96 )
- 日時: 2020/01/27 18:59
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: GpU2NWg9)
- 参照: htt
…………
それから早くも一週間が経ったが…………
藤丸六花と長尾景虎が姿を現すことは無かった
その場所に彼女たちが生活をしていた痕跡を残したまま、消えてしまった。
最初から存在しなかったかのように
立香
「………六花はどこに行ってしまったんだ?」
メイヴ
「部屋を見れば何か分かるはずよ」
クー
「向こうはどうだ?」
立香
「景虎さんの部屋は空っぽの酒瓶しかなかったよ」
メイヴ
「…………何よ、これ」
立香
「どうしたの?」
メイヴ
「真っ赤なバツ印と、写真………」
メイヴ
「マスターはこの人物に見覚えあるかしら?」
立香
「…………これ、タカシくん!?」
立香
「それだけじゃない、ここの写真にあるのは私の知り合いばかりだ」
クー
「お前、恨まれるようなことしたか?」
立香
「とくに覚えは………」
クー
「………………が、見たところこいつらは」
メイヴ
「景虎の手で殺されてる可能性があるわね」
立香
「六花が………そんなことを………!?」
メイヴ
「マスター、探偵かなにか雇ってこの写真の人物の痕跡調べておきなさい」
クー
「今んところ犠牲者が増えねぇだけマシ………か」
立香
「……………六花」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
立花
「ふー、流石時空の渦というのは便利ね」
立花
「コブラのおじさんから高い金で買っといてよかった〜!」
景虎
「しばらく長くなりそうなので、疑問に答えてくれませんか?」
立花
「どうしたの?疑問って何?」
景虎
「私が戦をする上で斬ってきた彼らは何だったのですか?」
立花
「正義の味方の敵」
立花
「私はドラマを見てわかったんだ、あんなに善良な存在を………利用するクズがこの世には多いことを」
立花
「兄さんだってそうだった、多すぎるんだよ………兄さんを利用するだけして捨てるようなカスが」
立花
「兄さんが安心して正義の味方をする為に、守るべき者を守れるようにするために…………」
立花
「景虎さんと私で、正義を利用するクズ共を皆殺しにしてやるんだ」
立花
「兄さんが…………正義の味方が、安心して活動できるようにね」
そして妹と父の忘れ形見は、時空犯罪者へと堕ちていく。
短編
【藤丸六花編】
END
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結) ( No.97 )
- 日時: 2021/06/20 15:39
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
これは1つの可能性の物語‥‥‥
ーーーーーーーーーーーーーーー
『真時内立香』
その立香は誰よりも綺麗好きで………
その立香は誰よりも恩を大事にしていた。
真時内
「…………よし、終わったで掃除」
真時内
「家がだだっぴろいと、部屋も多くて困るのう………誇りもどんどん沸いてくるしなぁ」
マシュ
「先輩、お疲れ様です」
真時内
「おーマシュ………んっ」
真時内
「貴方の部屋は終わらせておいたよ」
マシュ
「すみませんいつも、私が考えるより先に皆さんの掃除をしていただいて」
真時内
「昔っから得意なことはこれしかなかったから………」
マシュ
「飲み物どうです?」
真時内
「頂こうかな」
………
真時内
(儂は真時内立香、特殊清掃員として来たはずがどういうわけかマスターになってもうた)
真時内
(あの事故のせいでマスター大抵死んでしもうたからのう………)
真時内
(でも、数多くのサーヴァントに助けられて儂は1度世界を救った、まぁそれとは別で問題も出来てしもうたが)
真時内
(数多くのサーヴァントにはまだ返しきれんほどの恩がある……)
マシュ
「その……先輩はどうして掃除にそこまで?」
真時内
「気が付いたら取り柄になってた」
真時内
「なんというか……子供の頃からよく掃除係押し付けられて、嫌だなって思うよりはそれを極めてしまおうと考えてたら」
真時内
「いつの間にかこんな上手くなってた」
真時内
「何より……人を大事にしたいから」
マシュ
「人を……」
真時内
「昔から爺ちゃんに人に優しくって言われたから」
真時内
「因果応報………悪には悪が返り、善には善が帰ってくる」
真時内
「先祖さんのようにって」
マシュ
「先祖……それって例の」
……
〜数年前〜
真時内
「爺ちゃん………」
「お、来たか……立香」
真時内
「そりゃ来るやろ爺ちゃんや、身内やぞ」
「………うちのバカ息子はそんな身振りも見せなかったさ」
真時内
「………」
「立香、成人したらすぐに家から離れろ、因果応報言うても、相手に誠意さえなければ帰ってくることは無い」
「優しくするのはいいが、利用されんようにな」
真時内
「……覚えとくわ爺ちゃん」
「ああ、それと………お前にならこれを託してもええじゃろて」
真時内
「遺産相続とかは面倒だから堪忍してや」
「いや、お守りじゃ」
真時内
「…………お守りぃ?なんかの羽?」
「鶴の羽じゃ」
真時内
「ああ、恩返しとかで有名な」
「ああ、実はお前や儂の先祖というのはその鶴の恩返しで鶴を助けたという男らしくてな」
「それはその鶴の羽と言われとる」
真時内
「はえー……あの伝説の鶴の」
「信じるのか?」
真時内
「いや、もし本当だったら大層凄いのうと思ったんじゃ」
「それくらいでいい、お守り代わりにはなるだろう」
真時内
「………爺ちゃん」
………
真時内
「それで……持ってきたこのお守りが……まさかホントに『その時の』鶴の羽だったとは思わなかった」
…………
真時内
「熱っ!!なんや!?何が起こったんじゃ!!」
真時内
「あちっ!!燃えとる………っ!!おい、大丈………」
マシュ
「………っ」
真時内
「………誰か!!手伝ってや!!誰でもいい!!このままでは死んでまう!!」
真時内
(………儂は、こんな所で、見過ごすわけには………!!)
真時内
「アッツ!!!」
真時内
「ぐっ………ず、………!!」
カッ!!
真時内
「なっ……!」
マシュ
「…………あ、あれ………は………」
「貴方の命により、ただ今……顕現されました」
クレーン
「『問おう、貴方が私のマスターか?』」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真時内
(ミス・クレーン………当人の言うことが確かなら、鶴の恩返しに出てきた鶴その物)
真時内
(本来サーヴァントというものは、その偉人に関わるものから呼び出す方式をしているらしく、儂はたまたま魔力が反応してそれを成功してしまったらしい)
クレーン
「マスター!!」
真時内
「ん、どうした」
クレーン
「推しに送るアレどこやりました!?」
真時内
「布団の下にあったから机に置いといたったわ」
真時内
「アイドルの服こっそり作るのはええけどエロ本みたいな隠し方やめへん?」
クレーン
「ありがとうございます!では!」
真時内
「…………御先祖さんが助けた鶴か?あれが…………」
マシュ
「あればかりは私もなんとも」
真時内
「あの件の時も驚いたが、なーんでドルオタなってんだろう、それ以外だとマトモだけど」
真時内
(何より……あの時クレーンが現れてくれなければ、儂もマシュも死んどったやろう)
真時内
(恩は………クレーンにも沢山ある、儂は恩を返すために、助けてくれた皆のために生きる)
真時内
「よし、また特異点消しに行こか」
そして男は時空へ入る
新たな立香との戦いへ
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