REVERSE WORLD

作者/ 将軍



第2章 第1話



アメリカのノースカロライナ州にある、WDA本拠地
「ISUの連中め、まさか育成学校を攻撃するとは」
「士官候補生たちが食い止めてくれたからよかったが、もし落とされていたら民間人にまで被害が及んでいた」
「我々も兵力は補充できたのだから、攻撃を再開したらどうだ?」
「止む終えん」
「我々は本日からISUに対し攻撃作戦に出る、各指令基地に連絡し、攻撃を再開するように命じろ」
「「了解」」

 日本軍近畿地方陸軍士官育成学校では、何処の所属になるかと階級はどうなるかの協議の真っ最中であった
「選定試験かぁ、俺何処に配属されるんだろうなぁ」
野々村が言い
「まぁ、良いところではないでしょうね」
美鈴がさらりと言い返した、今日は自由日なので2人でお茶をしていた時にスピーカーから
「野々村候補生、至急教官室まで来てください」
呼び出しを喰らった
「また、あんた悪いことでもしたの?」
美鈴が呆れ声で聞いてきた
「何もしてねぇよ、まぁ呼び出されたから行ってくるわ」
席を立ち、教官室に向かった

 「君は小隊を率いてくれ」
教官室に呼び出され、堀倉教官からいきなり言われた
「俺がっすか?」
「そうだ、この前の戦闘のことをWDA本部に報告したら、本部のお偉いさんがお前の働きを評価してな、お前に正式な辞令まで降りたので、これは決定事項だ、小隊メンバーを決めて、1週間後に提出してくれ、あぁ、それと今日からお前の階級は少尉だから」
「えぇっ! 俺が少尉ですか」
「そう、だからしっかりメンバー決めをしてくれ」
「了解です。」

 教官室を出たら、美鈴が目の前に立っていた
「何て言われたの?」
「小隊を率いろって、ついでに階級は少尉まで昇進した」
美鈴が驚いた声で
「あんたがぁ?」
「そうらしい、正式な辞令も本部から送られて来てるし、まぁ、まず小隊メンバーを決めなくちゃいかん」
野々村が頭を掻きながら書類を読んでいると
「なら、私を入れなさいよ、」
「いいのか?」
「その代わりに私を副官にしなさいよね」
「なら、ありがたくメンバーに入れさせてもらうよ」
野々村は小隊登録用紙に美鈴の名前を書き込んだ
メンバー集めの開始だ