REVERSE WORLD

作者/ 将軍



第3話



「敵艦隊、護衛艦2隻撃沈」
「イージス艦【ひえい】機関部損傷、航行不能」
「敵艦隊、戦艦第1、第2砲台破壊」
「イージス艦隊、損耗3割超えました」
無線での通信が行き交いしていた
「イージス艦隊旗艦【しぐれ】より入電、これ以上の戦線維持は不可能、イージス艦隊は撤退する、と入りました」
無線から連絡が入った
「敵艦隊の残存艦は戦艦2隻、空母1隻です。護衛艦は全滅だそうです」
また無線から聞こえた
「いいか、俺らは敵が第1防衛ラインと接触と同時に戦車は軍艦に主砲を撃ち、歩兵は後ろから強襲、戦車が軍艦を破壊次第撤退し、今度は側面から敵の主力に対して集中砲火、その間は味方の戦闘ヘリも手助けしてくれるそうだ、」
野々村が作戦内容を隊員に伝えた
「俺はこんなところで死にたくない、みんなもそうだろ?」
野々村が聞いた、隊員達は全員頷いた
「俺らは死ぬために戦うじゃない、生き残るために戦うんだ、だから命を粗末にする様な戦いはするな」
野々村は言った
「みんなで生き残って、明日も楽しく過ごそうぜ」
みんなに笑顔で言った
「「おぉー」」
隊員たちは右手で拳をつくり、それを空に向かって突き出した

 敵艦隊が見えてきた
「いいか、あそこから敵兵が出切ったら、俺らが背後から奇襲、梁嶋さんは戦車と一緒に軍艦の破壊を」
野々村が指示を出していた
「了解です。隊長」
敵が上陸して来た
「こちら第109特別遊撃小隊、敵が上陸してきました、御武運を」
無線で第1防衛ラインの人に伝えた
「了解、そっちこそ頑張ってくれよ」
第1防衛ラインの人が無線で言った
「隊長、敵を出し切ったみたいです」
柔欄寺が言った
「よし、突撃!」
草陰から戦車が飛び出して軍艦の方に向かって、隊員の方は敵が向かった方面に向かった
「敵戦車が来ました」
敵兵が言った
「軍艦の威力を見せ付けろ」
敵の士官らしき人物が言った、敵の砲台が【陽炎】に狙いを定め始めた
「初めて使うけど、シールド張ってみますか」
梁嶋が言って、戦車を止めてシールドを張ったと同時に敵が撃ってきたが当たって爆発を起こしても無傷だった
「すごいな、この新型、普通なら跡形も残らない攻撃を耐えるなんて」
梁嶋は驚いていたが、敵はもっと驚いていた
「馬鹿なぁ、軍艦の砲台の攻撃を受けても耐えるなんて」
敵の士官らしき男が言った
「じゃあ、主砲で消させて貰うとしますか」
言って、機関部らしき場所に狙いを定めて主砲を撃った、すると主砲から放たれた光の奔流が機関部らしきところに突き刺さり、軍艦は大爆発を起こした
「これなら行ける」
梁嶋は興奮していた

 野々村率いる歩兵たちは敵と撃ち合いをしていた
「くそっ、敵の数が多いな」
野々村は木の後ろに隠れて銃弾を避けていた
「これでも、後方部隊だけだけど」
美鈴はマガジンを入れ替えながら言った、敵は先行部隊と主力部隊、後方部隊と3つに敵を分散させていた
「梁嶋です。今敵軍艦1隻破壊しました」
無線が入ってきた
「了解、そのまま破壊を続けて下さい」
野々村が早口で言った
「此処が正念場だ! みんな頑張って維持するんだ」
野々村が銃を撃ちながら、無線で隊員たちに激励していた