REVERSE WORLD

作者/ 将軍



第4話



訓練を開始してから数週間経ったある日
「野々村君、大事な話があるから副官と分隊長を連れて、第3整備庫まで来てね」
梅宮教官に言われ、美鈴、柔欄寺、瀧上、阿木の4人を連れて整備庫に向かった

 第3整備庫についた一向を待っていたのは教官長と梅宮教官と堀倉教官と整備班の襟章をつけた男が立っていた
「遊撃小隊は1台、戦車を保有しなければならなかったのだが、調整が出来ていなかったから、戦車を渡せなかったが、やっと調整が終わったから戦車を渡そうと思って呼んだのだよ」
教官長が言った
すると、後ろのシャッターが開いて一台のジャーマングレーと呼ばれる色の戦車が見えた
「でも、俺たちの小隊に戦車操縦が出来る人なんていませんよ?」
野々村が返した
「大丈夫だ、こちらが用意した隊員がいるから紹介しよう」
教官長の後ろから、赤髪をポニーテールにしている小さい女の子が出てきた
「私は本日付で第109特別遊撃小隊の戦車長として来ました、梁嶋 恵利といいます。階級は伍長です。」
と丁寧に自己紹介をしてくれた
「じゃあ、まずこの戦車の説明をしましょう」
堀倉教官がメガネをくいっと持ち上げてから
「この戦車の正式名称は全多様型対陸戦用特務戦車【陽炎】です。この戦車には日本国の叡智が結集されています。この120mmの主砲は各国が開発段階である、レーザー砲です。充填には20秒かかりますが威力は一撃で戦車を跡形もなく消し去ることが可能です。この戦車に搭載されているエンジンは核分子エンジンで燃料が一切いりません、このエンジンのエネルギーを使ってシールドを張ることも可能です。ただし動いていないときに限ります。対人用機関銃も4門搭載しています。しかもこれは最新鋭機で量産の目処が立っていません」
手元の資料を見ながら説明をしていった
「こんな貴重な戦車頂いてもいいのでしょうか」
瀧上がおそるおそる尋ねた
「遊撃小隊はWDAとしても失いたくない貴重な戦力だからね、おっとそれともう一人紹介しよう」
教官長がいった
「この戦車の整備をしてくれる大神大尉だ」
紹介されて整備班の男が前に出てきて
「大神です。よろしくお願いします。」
それだけいうとさっさと出て行ってしまった
「彼はシャイなんだ、許してやってくれ」
教官長がそういうと急に険しい顔になった
「それと早速だが君たちにはある任務をしてもらいたい」
教官長がいった
「それは何でしょうか」
野々村が質問した
「それは私がお答えしましょう」
いきなり黒いTシャツを着て腰にはベレッタM93RとSIG P229を提げた男がやってきた
「私は日本陸軍諜報部隊部隊長の栃木 御影と申します。以後お見知りおきを、それと話を戻しますけど任務とは長崎に中国軍がやってくるという情報を入手したので長崎の防衛が任務です。長崎は海軍の本拠地でもあり、貿易の要でもあります。現在は長崎の義勇軍の臨時隊長の中山 優太さんと強襲小隊の迅乃 光鬼さんが防衛ライン構築を行っています、ので長崎に向かって下さい、中国軍が来たらやっつけてください、以上です」
簡潔に説明し
「何か依頼があれば、いつでも僕に言ってください」
言い残し去っていった
「この任務は君たち109特別遊撃小隊の初任務だ、心して懸かってくれ」
教官長がそういうと、小隊メンバー全員で敬礼をし
「「了解」」
叫んだ声が格納庫に響き渡った



第二章 END