REVERSE WORLD
作者/ 将軍

第2話
伝えられた場所に向かうと木箱の上に義勇軍の軍服を着た人物が寝転がっていた
「あのすいません、中山 優太准将は居られますか」
野々村が聞いた
「中山准将は俺の事だけど、君たちは誰だい?」
上体だけを起こした
「しっ 失礼しました、自分はWDA直属の遊撃小隊、第109特別遊撃小隊 隊長の野々村ジン少尉であります。」
野々村は慌てて敬礼して答えた
「別に敬礼しなくてもいいよ、軍から泣きつかれて臨時隊長やってるだけだから、まぁ自己紹介しとくは、俺は中山 優太です。元陸軍第8戦闘団隊長でした」
軽く言った
「いえっ、臨時とは言え准将には敬意を払わなければいけないので」
美鈴が言った
「お堅いねぇー、もっと肩の力を抜いたら? さて世間話もこれくらいにして早速本題に入ろうか、今現在、義勇軍は600名いる、まぁ義勇軍本部にも通達したから援軍が来るかもしれない、しかし義勇軍に配置されているのは旧型兵器ばかりでな、そこで君たちの最新型戦車【陽炎】だっけ…まぁ、それをフルに活用させてもらう」
中山は言った
「どうゆう意味でありましょうか准将殿」
律儀に瀧上が聞いた
「まぁ、君たちは遊撃してもらうけど、それと破壊して欲しい物がある、それはね、敵が上陸して来たときに乗っていた軍艦だよ」
中山が答えた
「軍艦ですかー? 戦車ごときでー軍艦をー破壊出来るのでしょうかー?」
阿木が疑問を口にした
「もちろん、普通の戦車だったら不可能だろうけど君たちの【陽炎】は120mmレーザー砲でしょ、それだったら機関室あたり狙って撃ったら機関室ごと普通に吹っ飛ばせるでしょう」
中山が身振り手振りしていた
「それならば可能です。【陽炎】の120mmレーザー砲は世界一硬いと言われているダイヤモンドより58%硬いLonsdaleite(ロンズデーライト)を破壊する事が威力的には可能だそうですので」
梁嶋が答えた
「ということで、よろしく頼むよ」
中山が言った
「了解であります」
野々村が答えた
すると突然サイレンが鳴り響いた
「イージス艦隊より入電、敵と交戦中とのこと、防衛部隊は速やかに配置について下さい…繰り返します。」
スピーカーから声が聞こえて来た
「さて、お客さんが来たな」
中山は配置場所に戻って行った
「俺らも配置につくぞ」
野々村が言って足早に配置場所に向かった

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