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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第21話「アカネ大ピンチ、ヒビキとツクシの決意のZ技」パート4


ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ、オニドリル、イシツブテ、アローライシツブテ、ウソッキー



「ふう、随分と開けた所まで来たなあ・・・」
 薄暗い森の中を抜けて、ヒビキとツクシ広がった草原に辿り着いた。空は晴れ空で雲が流れていた。
「アカネちゃんはまだいないみたいだね・・・」
「ああ、まだ途中まで来た所だな、うん?」
 すると何かの気配にヒビキが気付いた。ボールを出して身構える。
「ヒビキくん?」
「来るぜ、何かが・・・」
 草むらから一斉に出現した。無数のアローラコラッタの群れが現れてヒビキ達の前に立ちはだかった。
「コラッタ、あの時の!」
「野郎、こいつらがアカネちゃんを!」
「待って!」
 ツクシが止めると、アローラコラッタ達は動き出した。それは何かを成形するように動き出してその姿を変えていった。
「ドッシャアア!!!」
「なんてこった・・・!」
 その姿にヒビキは口を開けて呆然として、ツクシは汗をかいて息を呑んだ。そこにいたのはアローラコラッタが組み合って成形された巨人だった。無数のコラッタ達が乗ったり支えたりと組んでいて、手足が長く、指までしっかり作られている姿だ。
「コラッタ達であんな大きな巨人に・・・!」
「けど、こいつを何とかしねえと先には進めねえ、行くぜ!」
 ヒビキとツクシはボールを投げてイシツブテとアローライシツブテ、そしてトランセル、コクーン、アリアドス、レディアンを出してこれに挑んだ。
「ドシャア!」
 コラッタ達が組んだ巨人が地面を叩いて衝撃波を飛ばして来た。トランセルとコクーン、アリアドスは糸をジェット噴射するように飛ばし、レディアンはイシツブテ達を抱えて空を飛び、衝撃波から身を守った。
「トランセル、コクーン、いとをはくんだ!」
「フーっ!」
「コク!」
 ツクシの指示でトランセルとコクーンがいとをはいたが巨人は両手を突き出した。
「何をする気だ?!」
「あれは!」
 すると腕を成形していたコラッタ達が動いて大きな円形の盾に変わり、トランセルとコクーンが吐いた糸をガードしてしまった。
「く、アリアドス、ミサイルばり!」
 続いてアリアドスがミサイルばりを飛ばしたがこれもガードされてしまう。
「野郎、だったら、イシツブテ、それからもう一匹、いわなだれだ!」
 レディアンに捕まっていたイシツブテとアローライシツブテがいわなだれをした。巨人の体が岩に埋まって大きな山になった。
「よっしゃあ!」
「いや、待って・・・」
 ツクシが見ると積もっていた岩がかすかに揺れ始めた、そして弾け飛んで巨人が出て来たのである。
「うへえ、中々倒れないもんだな!」
「感心してる場合じゃないよ!」
「解ってらあ、イシツブテ!の電気の奴、思い切り痺れさせてやれ!」
 アローライシツブテがほうでんを放って攻撃に出たが巨人は腕を回転させて払ってしまう。すると腕を変形させてコラッタが組んだ球体になってヒビキ達に飛ばして来た。
「コ、コラッタの爆弾か?!」
「打ち落とすんだ!」
 ツクシの指示でアリアドスとレディアンがどくばりとスピードスターを飛ばして球体を攻撃したが、コラッタ達が弾けるように手を放して群れになって襲いかかってきて、蹴りやかみつきをしてヒビキとツクシのポケモン達を攻撃した後、巨人の所に戻って腕の形に組んで、再び球体を飛ばして来た。
「レディアン、リフレクターだ!」
 リフレクターを張るレディアンだったがコラッタ達が一斉にかみつくをしてこれを壊してしまい、タコ殴りで攻撃をした。
「畜生、厄介な芸当をしてくれるじゃねえか・・・」
「それなら、これで!」
 ツクシの指示でトランセルとコクーン、アリアドスが空に向かって糸を吐いた、糸は大きなネットになって巨人を覆ってしまった。
「よし、これなら動けないはず!」
「さすがだなあ、ツクシくん、あれ?」
 ところが、体を組んでいたコラッタ達が牙で糸を噛み千切ってしまい、糸のネットがほどけてしまった。
「ああ、いい作戦だったのに・・・」
「何とかあいつ等を倒せる方法はねえのか・・・」
 どうしたら勝てるのか、ヒビキは必死で考える。そしてツクシのポケモン達、そして自分のイシツブテ達を見て何かを閃いた・・・。


続く・・・。

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