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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第22話「ビーストの脅威!ヒビキvsレイ、本気のバトル!」パート1


「返信御礼」
 久々のご投稿ありがとうございます。こうしてフェローチェを手に入れたレイですが、この回でもビーストをもう一体手に入れてしまうのです。二人の勝負はどうなるのか、出来る限り書いていきますのでよろしくお願いします。

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、メタモン、アローラゴローン、ウソッキー(手持ちチェンジ)


・今回の注目ポケモン
・オーダイル
・オニドリル
・フェローチェ
・ブラスター


・今回の注目ポイント
・レイがもう一体のビーストをゲットしてしまう・・・。
・ビースト達の凶暴だけど人間臭い(?)所に注目してください
・二人の戦いの行方は・・・。



 サファリゾーンの外れの戦いのあと、ヒビキ達はエンジュシティを抜けて42番道路に来ていた。早速そこでトレーナーとの戦いになっていた。
 今、ヒビキのアローラゴローンと、やまおとこのブーバーがロックブラストやかえんほうしゃを飛ばして攻撃していた。
「ブーバー、かえんほうしゃだよ!」
 やまおとこのダイチがブーバーにかえんほうしゃの指示を出した。ブーバーは口から炎を吐いてアローラゴローンに飛ばして来た。
「まゆげ、シールドを張るんだ!」
 まゆげと名付けられたアローラゴローンは電気の力でシールドを張ってこれをガードした。そして四本の腕にエネルギーを溜めると電気の光線をブーバーに飛ばして吹っ飛ばした。
「アロッシャイーーーっト!」
 アローラゴローンは岩に電気を放つと電力の力で岩を浮かせて細い電流を手に付けてこれをひも付きのボールのように振り回してブーバーに命中させた。吹っ飛ばした所でアローラゴローンは細い電流を上に向けて岩を飛ばし、高く上げた手を振り下ろしてブーバーを叩き落とした。
「ブ、ブバー・・・!」
 目を回して怯んでいるブーバーにアローラゴローンは腕に電流を溜めると、四本の腕をx字にクロスして光線を飛ばすように電流を発射した。電流はブーバーに命中してこれを倒すのだった。
「おっしゃあ、勝ったぜ!」
「いやあ、遠いジョウトまで来てこんな強いあほう、じゃない、強いトレーナーさんに出くわすとはねえ・・・」
 やまおとこのダイチはペタリと座ってヒビキ達の勝利を称えたのであった。



「しっかし凄えよなお前、いわタイプなのに電気を使えるんだもんな、まゆげ」
 あぐらをかいて座り、ヒビキは自分の手持ちであるアローラゴローンをつぶさに見ていた。
「でもヒビキくん、ニックネームにまゆげっていうのはどうなのかな?」
 隣に座っていたツクシが苦笑いをしてヒビキにアローラゴローンに付けたネーミングについてを言った。
「べらんめえ、いいじゃねえか、まゆげがあるんだからそう名付けたんだよ」
「まあ、そうだけどもう少し捻ってもいいんじゃない?」
「てやんで、俺が自分で決めた名前なんだ、誰に何と言われようが替えやしねえよ!」
 腕を組んでこのニックネームでいいと意地を張って見せた。ツクシはやれやれ、と溜息を吐く。
「ヒビキくーん、ツクシくーん、お待たせーっ!」
 そこへアカネが来た。手には二つのかき氷を持っている。
「おお、アカネちゃん」
「そのかき氷はどうしたの?」
 ヒビキとツクシが言うとアカネはアローラロコンの方に視線を向けた。
「この子のこなゆきで作ってみたんや、オレンのみとモモンのみの果汁を浸けたで」
「ありがてえ、じゃあ頂くぜ!」
 ヒビキはオレン味を取り、ツクシはモモン味のかき氷を取った。ヒビキは一口してもう一口をアローラゴローンに食べさせた。だが電気が通っていたのか感電して痺れたが、そこは気にしないでおこう。
「てえ、痺れた・・・。あ、そうだ、俺達は今どこにいるんだ?」
「そうだね・・・」
 ツクシがタウンマップを開いて現在地を確認した。
「僕達は今42番道路にいるみたいだ。右の方へ向かった先にチョウジタウンがあるね」
「チョウジタウン?」
「うん、フスベシティへと繋がる街でね、そこでジムリーダーのヤナギさんがいるんだ」
「ヤナギさん?」



 ヒビキ達が42番道路にいる頃、ここ、43番道路、ここで激闘が始まっていた。上空から飛んでくる光線をフェローチェがこうそくいどうでかわしていた。飛び上がるとグロウパンチを放って飛んでいた存在を地面に引きずり落とした。
 土煙を立てて倒れるものにとびひざげりをして蹴り上げて地面に滑らせる。それは浮遊で起き上がって巨大な手をフェローチェに向けた。
 フェローチェよりも巨体で美しい三角形のようなボディ。体はまるで野山に生える竹のようで一回りも大きな両腕は胴体から切り離されて浮いていた。先は斜めに切ったように尖っていて手先は円切りにした五本の竹がゆびのようだった。
 冠のような三角形の竹に長い緑の髪顔は白く細面で小さな口が付いていて、まるで十二単をまとった姫のよう、さしずめ、巨人のかぐや姫のような面持ちがあり、荘厳さと美麗さを漂わせていた。
「今日はついてるぜ、また最強のポケモンを手に入れることが出来るのだからな・・・」
 フェローチェと共にいたレイがニヤリと笑い、フェローチェに指示を出した。その存在、ブラスター、いや、テッカグヤに向かうと光線を飛ばすテッカグヤの右腕を、回し蹴りで弾いた。
「コー・・・!」
 テッカグヤが薙ぎ払いに出るとフェローチェはひらりとかわして、かわらわりでテッカグヤを攻撃、懐に入ると腕に冷気を吐いて氷の針を付けてテッカグヤに突き刺すように連続パンチをした。テッカグヤが後ろへ下がると、フェローチェはれいとうビームを発射した。
 テッカグヤは両腕を突き出してバリヤーを張り、これを防ぐとラスターカノンを発射した。フェローチェは高速で回転してトルネード攻撃をしてこれを打ち消してテッカグヤを直撃してこれを転ばせた。
 フェローチェが飛び掛かるとテッカグヤが倒れた状態でタネばくだんを放つがフェローチェは高速でつばめがえしをしてこれを全て叩き落としてしまった。そして指先から糸を飛ばして絡め取ると、テッカグヤを立たせて糸で動きを拘束させた。
「もらったーーーーーっ!!!」
 レイがボールを投げてウルトラビースト、テッカグヤを手に入れてしまった。
「これで最強のポケモンが二匹、くくく、止まらないぜ、この笑いが・・・・!」
 間もなく彼との戦いが始まることをヒビキ達はまだ気付かないでいた・・・。


続く・・・。

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