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第22話「ビーストの脅威!ヒビキvsレイ、本気のバトル!」パート2
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、メタモン、ウソッキー、アローラゴローン
「ようし、着いたぜ」
オーダイルのなみのりを使って、ヒビキ達は42番道路に到着した。
「うー寒い・・・!」
足場に付いて早々ヒビキは寒そうに体を震わせた。
「うわー、めっちゃ寒いじゃんここ・・・!」
アカネも同様に体を震わせる。
「ここ42番道路には氷があるからね」
「氷?」
「うん、とけないこおりが出来ている場所でね、チョウジタウンの人達は取って来ては色々使っているらしいよ」
「へえ・・・」
ヒビキとアカネが感心そうに相槌をしていると、
「うわあ、逃げろーーーーっ!」
「ひえええええええ!」
ヒビキ達とは反対の方向からトレーナー達が一目散に逃げていた。
「な、な、何だ?!」
「何があったんやろ?」
「解らない、けどあの慌てようだと向こうで何か起きたのかな?」
逃げていた一人のトレーナーが声をかけて来た。
「君達、トレーナーかい?」
「おう、そうだけど?」
「それならここから先は行かない方がいい!」
「え、どうしてなんだ?」
「この先にとてつもなく強いポケモンを従えたトレーナーがいるんだ。俺や他のトレーナー達も皆、あいつにやられて・・・とにかく行かない方がいい!」
そう言ってトレーナーは逃げて行った。
「行かない方がいいって・・・」
「でも、この先にヤナギさんがいるのに、なんでやろ?」
「二人とも・・・!」
ツクシが鋭い目をして目の前を見た。ヒビキとアカネが見るとそこにいたのは、不敵な笑みを浮かべながらゆっくりと歩く少年、赤い血の色のような髪に鷹のように鋭い眼差し、そして虎狼の心に満ちた狂喜的な表情をした者、
「探していたぞ・・・!」
「レイ・・・!」
そう、ヒビキにとって因縁の相手ともいえる相手、レイである。
「まさか、ここにいるトレーナー達を倒したのって・・・」
「ああ、俺だ・・・!どいつもこいつも歯応えがなくてつまらない奴等ばかりだったからな・・・。何故だか解るか?」
「何だ・・・!」
ヒビキが鋭い視線を向けるとレイはせせら笑って言い放った。
「俺はお前を探していた・・・。お前で証明してやる!この俺が、完璧の、最強のトレーナーになったことをな!!!」
「最強のトレーナー?」
「それって何や?!」
「お前等には聞いていない・・・、俺が要があるのはそいつだけだ・・・!」
ツクシとアカネには興味がないと言ってレイはヒビキに言った。
「さあ、今すぐボールを投げろ!俺が真に強くなったことを見せつけてやる!さあ、こい!!!」
「こいつ、やけに高ぶってるじゃねえか・・・!」
「ヒビキくん、本当に戦うの?」
「ああ、こいつのことだ、逃げることは出来やしない勝負だ、なら受けて立ってやるまでさ!行くぜ、レイ!」
腕を回すとヒビキはボールを手に取った。レイもボールを手に取ると、互いを睨み合った。
「俺は心底お前が気に入らないと思っていた・・・。弱いくせに自信家で、ちょっとのことで強くなったと思いあがっては図に乗る・・・。おまけに頭も悪いバカとくるから余計に腹が立つ・・・」
「へえ、奇遇だな、俺も同じだ・・・!自分さえいれば何でも出来ると思っていて、それだけに仲間を信用しちゃいねえ、それだけに仲間を道具みてえに使うことに躊躇いがねえ、だから愛情が持てねえ、信じてやらねえしやろうとも思わねえ・・・だから自分一人でデカくなったと勘違いしやがる・・・。俺の嫌いなタイプだぜ!おめえは!」
「おい、口先だけでデカいこと言うなよ、小粒野郎・・・!」
「小粒野郎は・・・・おめえだろ!!!」
二人の睨みあいをツクシとアカネが息を呑んで見ていた。
「ふん、くだらない罵り合いをしちまったぜ・・・。さあ、始めるぞ。せいぜい、泣き喚け!!!」
二人がボールを投げてヒビキはオオタチを、レイはユンゲラーを繰り出して来た。
「ユンゲラー、サイケこうせんだ!」
「ユン!」
レイの指示でユンゲラーはサイケこうせんを飛ばして来た。
「オオタチ、メガトンパンチだ!」
「オオータチ!」
オオタチはメガトンパンチを振るってサイケこうせんを叩き落とした。ユンゲラーは光線を纏ってトルネード攻撃に出て来た。オオタチも負けずに炎を纏って竜巻になり、トルネード攻撃に出る。竜巻になった二体は激しくぶつかり合い、トルネード状態が戻ると取っ組み合いになってパンチの応酬をした。
「オオタチ!」
ここでオオタチがたたきおとすをしてユンゲラーを地面に叩き落とした。怯んだ所でメガトンパンチを振るい、ユンゲラーを倒した。
「ち・・・!」
「よし!」
レイはユンゲラーを戻してゴルバットを繰り出した。レイはオオタチを戻してウソッキーを出した。
「やれ!」
レイの指示でゴルバットはキバをミサイルのように連射して来た。ウソッキーはガードの姿勢を取ると、キバを手の先にある緑色の丸い球体で受け止めていった。
「ウソッキー、行くぜ!」
「ウソッキー!」
ウソッキーは手先にある緑の球体を外すと、キバがびっしりついたその球をゴルバット目掛けて投げ飛ばした。怯んだ所で足を掴んでスイングして、投げ飛ばした所でいわなだれをしてゴルバットを倒すのだった・・・。
続く・・・。