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第22話「ビーストの脅威!ヒビキvsレイ、本気のバトル!」パート4
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、メタモン、ウソッキー(戦闘中)、アローラゴローン(ひんし)
「行け、ウソッキーっ!」
「やれ、ビューティー!」
ウソッキーとフェローチェが走り出した。
「ウソッキ!」
「シャラ!」
回転して回し蹴りに出て蹴り合いになった。地に足を付けると、取っ組み合いになるがフェローチェが跳躍してウソッキーにキックをした。
「ウソ!」
後退するウソッキーに、フェローチェが両手からむしのさざめきを飛ばして来た。ウソッキーは拳を地面に叩いて土煙を出して姿を消し、ジャンプしてストーンエッジに出たが、フェローチェはバック転してこれをかわしてしまう。
「ビューティー、回れ!!!」
「シャーン!」
レイの指示で体を回転させて回し蹴りのトルネードに出た。
「ウソッキー、ものまねだ!」
「ウソッキ!」
ウソッキーもものまねで回し蹴りのトルネードに出る。回転した二体がコマのようにぶつかり合って火花を散らしていく。
空中に舞ってぶつかり合った所でトルネードが解放された。フェローチェが着地すると、宙に浮いていたウソッキーがいわなだれをした。
「シャラーーーン!」
しかしフェローチェは頭を振り回して触角からむしのさざめきを飛ばして落ちてくる岩を全て塵にしてしまった。ジャンプしてかかとおとしをしてウソッキーを地面に叩き落とす。
「ウソ?!」
「シャラ!」
起きたウソッキーに両手の先から糸を飛ばしてウソッキーを巻き付けた。
「何い?!」
「はははは、思い切り叩き付けてやれ!」
糸でからめたウソッキーを振り回して、反対側の方へ飛ばして地面に叩き付けた。更に糸を振るって数回にわたって地面にぶつけていく。糸が切れた所でウソッキーはふらふらになった所へ、一回転ジャンプしてとびひざげりを食らわせた。
「ウソッキーっ!!!」
「ああん、あかん!」
土煙が晴れると、そこに映っていた光景にヒビキ達は呆然とした。
クイッ、クイッ、
フェローチェが頭の羽根の乱れを気にしていたのかカイロスのハサミで髪を解かす仕草をしていた。が、その下で負けたウソッキーがガックシとしゃがんでポケモン椅子にされていたのだ。
「な、なんちゅう屈辱だぜ・・・」
「ああ、負けた相手を椅子にして優雅に振る舞うあのポケモンが素敵だ・・・」
「ツクシく〜ん?」
「ああ、ごめんごめん・・・」
フェローチェにうっとりしているツクシにアカネが怒り顔で睨んで来た。ツクシは慌てて謝りに出た。
「済まねえ・・・!」
ヒビキはウソッキーをボールに戻してオオタチを出した。フェローチェはすぐにバランスを整えて髪を解かす仕草をした。
「タチ!」
ボールから出たオオタチは両手を握って指を鳴らした。フェローチェはニヤリと笑うと口から冷気を吐いて手に当てて指を凍らせ、氷柱を生み出した。氷柱が鋭い爪のようになってオオタチに突き出しながら、迫って来た。
「オオタチ、かわせ!」
フェローチェが氷柱で突き刺しに出ると、オオタチはでんこうせっかをしてかわしていった。フェローチェがむしのさざめきを飛ばして来るとこうそくいどうで後退する。
「避けてるだけか、飛ばしてやれ!」
「シャラ!」
レイの指示でフェローチェ氷柱を飛ばした。
「ほのおのパンチだ、オオタチ!」
「オオタチ!」
オオタチはほのおのパンチで氷柱を溶かすと、たたきつけるでフェローチェを攻撃した。
「やりー、オオタチがあいつに初ダメージや!」
オオタチはだいもんじを飛ばしたがフェローチェはジャンプしてかわしてとびひざげりに出た。しかし寸での所でオオタチはみがわりを出してフェローチェの攻撃を防いだ。
「シャラ?!」
足がみがわりの人形に食い込み、フェローチェはバック転して着地する。
「小癪な手を使いやがって!巻き付けろ!」
苛立つレイはフェローチェに糸を吐かせた。両手から飛ばした糸がオオタチを巻き付ける。
「あかん、また投げ飛ばすつもりや!」
「どうかな?オオタチ!」
ヒビキが指示を出すとオオタチは何かを使いだした。すると巻き付いている糸から煙が出て燃え出した。
「何だと?!」
驚くレイの目の前で糸が燃えてオオタチの拘束が解かれた。
「タチ!」
オオタチが燃えている両手をレイに見せた。
「ほのおのパンチの炎で糸を燃やさせたのさ!」
「こいつ、くだらねえ真似をしやがって!」
フェローチェが高速でオオタチに迫って来た。オオタチは燃えた両手を尻尾に擦り付ける。
「これでくたばれええええええ!」
レイの叫びと同時にフェローチェがれいとうビームに出ようとした。そこへ、
「オオタチ、尻尾を突き出してやれ!」
オオタチはしゃがむと同時に熱く燃える尻尾をフェローチェに突き出した。尻尾はフェローチェの顔面に強く当たり効果抜群のダメージを与える。
「オオタチ、お前の燃える尻尾で叩き付けてやるんだ!」
吹っ飛ばされたフェローチェにオオタチは追撃に出た。燃える尻尾を振るってフェローチェにダメージを与えていく。膝を付くフェローチェにオオタチはバック転して尻尾を地面に突き刺した。すると地面にひびが入り、そこから炎が出てフェローチェを焦がしていく。
「シャラーーーーっ!」
炎からフェローチェが出て攻撃に出ようとした。オオタチはれいとうパンチの冷気で尻尾に付いている炎を消すと、かみなりパンチの電気を尻尾に擦り付けた。フェローチェのつばめがえしをかわして尻尾を巻き付け、電撃を流し込んでいった。
怯んだフェローチェだが何とか戦おうとする。かわらわりを振るってオオタチを倒そうとする。これにオオタチは尻尾をピタリとフェローチェの頭に当てた。するとフェローチェの体が凍り付いて動かなくなった。
「バカな、凍りついただと?!」
「ああ、オオタチの尻尾に冷気を付けておいたのさ!」
「タチ!」
オオタチはフェローチェを持ち上げると空中に投げ飛ばしてほのおのパンチから炎を飛ばして止めを刺した。フェローチェは起き上がると天を見上げて手を掲げると、羽根をしならせながら力尽きた。
「おっしゃあ!」
「タチ!」
ヒビキとオオタチがグーサインをした。
「負けちゃったか、でも敗北した姿も素敵だなあ・・・・」
ツクシはかわらずフェローチェにうっとりとしていてアカネが苦笑いをする。
「てめえ、俺の最強のポケモンに、泥を塗りやがって・・・・!」
レイはフェローチェを戻して、ボールを二つ投げて来た。一体はメガニウム、そして・・・、
「ヒュー・・・・・・!」
もう一体は竹のような円筒の体をしながらも和に溢れた優雅な衣装をまとったビースト、テッカグヤだった。
「うわあ、綺麗やわあ・・・」
「あのポケモンもいいけど、これも神秘的・・・・」
「でもでけえ図体してやがるなあ・・・」
それもそのはず、テッカグヤの体はハガネールやホエルオーに匹敵するほどの巨体だった。敵にとっては威圧的に思えるほどの大きさだった。
「今度はこいつとメガニウムで遊んでやる。先ほどのようにいくなよ!」
「なら、俺はこいつ等で行く!」
ヒビキはオオタチを戻すとオーダイルとオニドリルを出して、テッカグヤとメガニウムに向かわせた・・・。
続く・・・。