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第24話「ふゆのヤナギの真骨頂、チョウジジム!」パート3
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、アローラゴローニャ(戦闘中)、ゴローニャ(戦闘中)、ルージュラ、ウソッキー
「何だろう、あのキュウコンから冷気を感じる。ヒビキくん、こおりタイプだ、気を付けたほうがいいよ」
「おう、任しとけ!」
ヒビキの指示で二体のゴローニャがロックブラストを発射した。
「キュウコン、ふぶきだ!」
ヤナギの指示でアローラキュウコンはふぶきを飛ばしてアローラゴローニャ達の飛ばした岩を吹き飛ばしてしまった。
「やるじゃん、だったら接近戦だ!」
ヒビキの指示でゴローニャとアローラゴローニャはとっしんしてグロウパンチに出ようとした。
「甘い、イノムー!」
「ノムーっ!」
イノムーが素早く動いてアローラキュウコンの前に立った。
「何をする気なん?」
アカネが言うと、イノムーは目を覆っている毛を逆立てた、すると小さなつぶらな瞳が見えたがその瞳から光が放たれて二体のゴローニャに浴びせた。
「な、何だ?!」
「これは・・・!」
ヒビキとツクシが驚いている。光を浴びた二体のゴローニャ達は眠ってしまったからだ。
「私のイノムーは普通のとは違ってな。目を見ただけで状態異常になる力があるのだ」
「ええ?!そんな能力ありかよ!」
「君が驚いている間に全力を出させてもらうとしよう」
アローラキュウコンは冷気を吐くと雲状にして飛び乗った。冷気は雲のように浮いてアローラキュウコンを上空に上げる。すると雲は突進してきてゴローニャ達をたたみかけて攻撃していく。更にイノムーがじならしをして攻撃していく。
「畜生、取り敢えず状態だけでも!」
ヒビキはカゴのみを二つ投げてゴローニャとアローラゴローニャを目覚めさせた。ゴローニャはうちおとすをしてアローラキュウコンを地面に落下させた。イノムーがこなゆきを飛ばして来るとアローラゴローニャはロックブラストを飛ばしてダメージを与えた。
「イノムー!」
ヤナギの指示でイノムーは再び瞳を出して光を浴びせた。すると二体のゴローニャはやけど状態になってしまった。
「ぬう、またその戦術か!」
「さあて、ここからが本番だ」
ヤナギが指を鳴らすとアローラキュウコンは尻尾から何かを生み出した。それは狐火のように青く浮かんでいた。
「狐火?」
ツクシがどう出るかと見ていると、その狐火は地面に潜り込んでゴローニャとアローラゴローニャの周囲に漂っていた。すると四角形を描くように氷の柱が出て来て牢屋を作り、閉じ込めてしまった。
「コンコーン!」
アローラキュウコンがいななくと氷の牢屋から冷気が一斉に噴き出して二体のゴローニャを凍らせていく。
「さて、ではこの技を披露させてもらおう!」
ヤナギが袖をめくるとそこにはZリングがはめられていた。
「Zリング?!」
「ヤナギさんも、持ってたんだ」
「さあ、受けるがよい、氷の厳しさを、せえええええええい!」
腕をクロスさせて、左腕と右腕を交差させるように動かして、次に腕を肩の高さまで上げて水平にして指先を突き出すように両手を前方に出した。
「レイジングジオフリーズ!!!」
競り上がる氷柱にアローラキュウコンが乗ると、冷気を勢いよく放ち二体のゴローニャに浴びせた。氷の牢屋は爆発して吹き飛びこなゆきが四方に飛び散っていく。
「これが、ふゆのヤナギの真骨頂よ・・・」
全てが終わると、ゴローニャとアローラゴローニャは力尽きてしまった。
「あ〜ん、折角進化したのに〜」
「さすがに強い、ヤナギさん・・・」
「あちゃあ、でもまだ二匹いるぜ!」
ヒビキはへこむことなくボールを投げてルージュラとウソッキーを出した。
「ジュラル〜」
登場してすぐルージュラはヒビキに投げキッスを送る。
「ほう、捕まえたばかりのポケモンで行くか、よかろう!」
ヤナギの指示でイノムーは瞳を開いて状態異常を仕掛けて来た。
「ジュラ!」
ルージュラは走り出すと、イノムーの飛ばす光をものともせずイノムーにパンチを浴びせた。転ばされたイノムーは起き上がるが、そこへルージュラは回し蹴りをしてイノムーを回転させると、体を掴んでれんぞくぱんちを浴びせてブレーンバスターをして横転させた。起き上がるイノムーは瞳から光を発射するがルージュラはものともせずに前進して再び持ち上げると、イノムーを強く投げ飛ばした。
一方、ウソッキーはアローラキュウコンにからてチョップを浴びせてけたぐりに出た。アローラキュウコンはかみつく攻撃に出るとウソッキーは顎を掴んで押さえつけたが冷気が放たれて後退されてしまう。
するとアローラキュウコンは冷たい狐火を作るとそれを一つにまとめてしまった。それは狐の顔をした冷気の狐火だが意志を持っているかのように口を開いて牙を見せてウソッキーに襲いかかった。ウソッキーは驚きながらも狐火を掴んで抑えこもうとした・・・。
続く・・・。