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第26話「ラジオ塔、ロケット団最終決戦!」パート2
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、アローラゴローニャ、アローラサンドパン
ヒビキ達の後から目を鋭くさせて睨んでいる少年、レイがいた。
「はあ、はあ、遠いもんだぜ、ここまで走って来たんだからな・・・」
息を吐きながらレイは薄笑いを浮かべてヒビキ達を見据えていた。
「お前、何しに来たってえんだ?」
「そうやで、あんたとロケット団は関係ないはずやろ」
「ふん、ロケット団など俺一人で潰せる、だがお前等が邪魔に入るとはな・・・だが、好都合だ・・・」
「好都合、どういう事・・・・」
ツクシが言うとレイはヒビキに視線を向けた。
「ヒビキ、俺はお前のことを探していた・・・」
「探す、お前に探されたって嬉しかねえや」
「あの戦いからずうっとな・・・。俺に一敗地を付けさせた。俺の輝かしい戦歴に泥を塗りやがったお前を・・・。ずっとな!」
「何だよ、やけにギラギラしてやがるじゃねえか・・・?」
ツクシとアカネは息を呑んでいた。レイの目、それはまるで自分に屈辱を味あわせた少年に怒りと憎悪をたぎらせながらそれを瞳に宿している。狂気とも取れる形相だった。
「ヒビキ、お前を叩き潰して俺が最強だと証明させてやる!今度こそお前を地べたにつかせて血反吐を吐かせてやる!行けえ!」
全てのボールを投げてメガニウム、ユンゲラー、ゴルバット、フェローチェ、テッカグヤ、レアコイルを繰り出した。六体はボールから出て来て一斉にレイの後ろに立つ。
「さあ、来い!ヒビキ、お前を叩き潰してやる!さあボールを取れ!」
「待ってよ、ロケット団と戦わないといけない時にいざこざなんて・・・」
「ツクシくん・・・!」
止めようとするツクシをヒビキが制した。
「ヒビキくん?」
「こう言う馬鹿野郎は口で言っても止められはしねえよ。戦うしかねえ」
そう言ってレイの前に立った。
「ヒビキさん、あいつ本気やで、もしヒビキさんが負けたら・・・!」
「心配いらねえよ、一度は勝てたんだ、必ず勝つさ。さあて、俺も行くぜ!」
アカネにはにかんで安心感を持たせるとヒビキも全てのボールを投げてオーダイル達六体の手持ちを出現させた。
「おっしゃあ、行くぜレイ!」
「ふん、やけに楽しそうだな・・・」
「たりめえだろ、こう言うのは楽しむもんだぜ!」
「くだらねえ・・・お前はいつも楽しいだの愛情だのと言った戯言を繰り返す。そんな甘い感情が弱さになるとも解らずにな・・・」
「何固いこと言ってやがる、肩が凝ってるんなら肩たたきしてやろうか」
「戯言を吐くな・・・・!始めるぞ、かかって来い!!!」
レイの叫びでメガニウム達が前進して来た。
「さあて、俺も行くぜ!」
オーダイル達もヒビキの意を汲んでメガニウム達に向かって行った。
「オーダイル、きりさくだ!」
「ずつきをお見舞いしろ!」
ヒビキとレイの指示でオーダイルとメガニウムはすれ違い様にきりさくとずつきを繰り出した。振り向き様にオーダイルがきりさくをしてメガニウムを攻撃すると、メガニウムは突進して来た。オーダイルは頭の触角を掴んで抑えこもうとしたが触角からしびれごなが出て来てオーダイルの両手を痺れさせた。痺れて手を放したオーダイルにメガニウムはソーラービームを口から吐いてオーダイルを吹っ飛ばした。
「オオータチ!」
オオタチは拳を叩いて火花を飛ばした。両手に炎を溜めこんでほのおのパンチに出ようとする。ユンゲラーはサイケこうせんを飛ばして来る。オオタチはこうそくいどうで連射されている光線をかわしていくとほのおのパンチに出た。
「フン・・・!」
しかしユンゲラーは直前でリフレクターを張りこれをガードしてしまった。オオタチが拳を床に叩いて炎を飛ばすと、ユンゲラーはジャンプして10文字のサイコカッターを飛ばした。オオタチは腕をクロスしてこれを防ぐと両腕を水平にして回転させると上空に浮かび上がりラリアットを振るってユンゲラーを叩き落とした。ユンゲラーの手からスプーンが落ちるとチョップをしてへし折った。
地面に着地するオオタチとユンゲラー。スプーンを失ったユンゲラーだが、冷静さを保っていたままだった。腕をクロスさせると雷を纏わせて両腕を前方に伸ばして雷の光線を飛ばして来た。
オオタチは炎の衝撃波を飛ばして相殺させたが、煙の中からユンゲラーが走って来てかみなりパンチを振るって来た。オオタチがその腕を掴むが、雷に感電して痺れてしまう。怯んだ所へユンゲラーがかみなりパンチを連打してくる。そして最後の一振りに強力な電気を飛ばしてオオタチを壁に衝突させた。
「イーっ!」
「キッキ!」
オニドリルとゴルバットが宙を飛んで攻撃に出ようとしていた。ゴルバットが牙をミサイルのように飛ばして連射してくるとオニドリルは旋回しながらこれをかわしていった。だがゴルバットがくろいまなざしをして動きを封じられてしまう。
「キッキ・・・!」
不気味に笑うと自分の周囲を円を描くようにエアカッターを浮かび上がらせて一斉に発射してオニドリルを攻撃した。オニドリルは体勢を整えてドリルくちばしに出たが、ゴルバットは下を伸ばして絡め取り、投げ飛ばしてエアスラッシュで追撃させた。
「ゴロン!」
ゴローニャは走り出すとグロウパンチを振るってテッカグヤを攻撃した。しかしテッカグヤはビクともせず、腕を振るって来た。ゴローニャはこれを避けると、タックルをして後退させるとストーンエッジをして攻撃した。テッカグヤは一回りして鎚を払うと両腕を槍に変化させて回転させてゴローニャに投げ飛ばした。ゴローニャは縦横に回る腕の槍のダメージを受け続けてしまう・・・。
続く・・・。