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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第27話「ジョウト地方の脅威、ビーストの降臨!」パート5


ヒビキ現在の手持ち
オーダイル(戦闘中)、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、ウソッキー、メタモン



 ヒビキ達がデンジュモクと戦っていた頃、
「やはり、あの本の通りか・・・」
 エンジュシティ、そのど真ん中でマツバとミナキがデンジュモクと対峙していた。街の人達はいち早く寺へと避難しており、二人がアローラガラガラとマルマインを繰り出していた。
「恐らく他の街でもビーストが降り立っているかもしれないね・・・」
 ジョウト地方、その空に開いた無数の穴を見てミナキがマツバに言う。
「ああ、だがきっと大丈夫さ。ジムリーダーは僕だけじゃない。それにあのヒビキくんだっている。僕達は今出来ることを精一杯やるだけだ」
「さあ、行くぞ!」
 アローラガラガラとマルマインがデンジュモクに向かって行った。
 他のシティやタウンでは・・・。
「空を飛んでいれば、珍しい奴が現れるもんだな」
 キキョウシティ、ジムリーダーのハヤトが寺に迫ろうとするフェローチェを阻んでいた。寺には避難した人々がハヤトの動向を見守っていた。
「ほっそりとしたむしポケモンだな。何をしようとしているのかは解らないが人々に危害を加えるなら俺は手加減はしない!」
 ボールを投げてホーホーとピジョットを繰り出した。ホーホーが足をゴムのように伸ばして掴みにかかるが、フェローチェは素早くかわして着地する。
「なるほど、一筋縄では行かないか・・・。ホーホー、ピジョット、気を引き締めていくぞ!」


 その頃、タンバシティでは・・・。
「シジマさん、シジマさーーーーん!!!」
 からておうの二人組が大慌てでジムを叩いた。
「大変です、ジムに見たことも奴がここへ迫って、おわああああああ!」
 ドアが勢いよく砕かれてフェローチェが現れた。ツカツカとヒール音を奏でて歩き、一歩止まった。自分に怯えているからておう達を蔑むように見て、奥にいる滝に打たれているシジマを見てれいとうビームを放ち、滝の流れを止めてしまった。
「うおおおお、滝の水が勢いよくわしに、てこらあああああああ!ワシの修業を邪魔する奴はーーーーーーっ!!!」
 大喝を放って自分に視線を向けるフェローチェを見据えた。
「ほう、随分と痩せ細っておるな、ちゃんと食っておるのか。まあ良い、ワシの道場破りをしに来たのならこのシジマ、ゼンリョクで相手させてもらおうぞ!」
 勢いよくジャンプするとフェローチェの前で着地、そしてニョロボンを繰り出して戦いを始めるのだった。


 アサギシティでは。
「何て大きいのでしょう・・・」
 ジムリーダーミカンはハガネールを繰り出してテッカグヤと対峙していた。テッカグヤが向かっている先はアサギのとうだい、とうだいには多くのトレーナー、そしてアカリちゃんがいる。
「もしやとは思いますが、アカリちゃんのエネルギーを狙って・・・?」
 ミカンが語りかけるも、テッカグヤは歩み出してとうだいへ迫ろうとしていた。
「この街の人も、アカリちゃんも私が守る!貴方の好きにはさせない!」
 ミカンはハガネールに指示を出してテッカグヤを向かわせた。
「ヒビキくんもツクシくんもアカネちゃんもきっと戦っているはず、あの子達の頑張りを無駄にしないためにも、ここで敗けたりはしない!」

 そして、チョウジタウン。
「さて、何ともきっかいなポケモンが現れたな・・・」
 町の中央、テッカグヤの前にヤナギが立っていた。アローラキュウコン、イノムー、ジュゴンが主人を守るようにテッカグヤに立ち塞がる。
「やはりマツバくんやミナキくんの言った通りだったか。今まで生きてきた中でこのような出来事は始めてだ・・・さあて、ふゆのヤナギ、そう簡単には倒されはせんぞ!」
 三体のポケモンがテッカグヤに向かって行った。


 そして、しぜんこうえん。
 デンジュモクが腕の先を鋭利な刃に変えて電撃を纏わせてきた。ヒビキとツクシはオーダイルとレディアンと共に迎え撃つ。
「行くぜツクシくん、リベンジマッチだ!」
「うん、レディアン!」
 オーダイルとレディアンがデンジュモクに向かう。デンジュモクも腕を突きつけて走り出した。オーダイルがジャンプして切り裂きで衝撃波を飛ばしたがデンジュモクに全て落とされてしまう。地面に降りると同時に腕を掴んでデンジュモクの動きを封じる。
「今だ!」
「レディアン、きあいだまだ!」
「レディ!」
 ツクシの指示でレディアンは気合を溜めてきあいだまをデンジュモクに放った。しかしデンジュモクは体を後ろにしならせてこれをかわし、上り様にチャージビームを放った。レディアンが吹っ飛ばされた所でオーダイルの拘束を解くと電気の付いた刃で切り裂いてダメージを与えた。
「ジュラララララ・・・・!!!」
 腕をしなやかな鞭にすると電撃を纏わせて地面を何度も叩き付けて衝撃波を飛ばしてオーダイルとレディアンに大ダメージを与えた。そして二体にほうでんを飛ばして来る。
「来たよ、ヒビキくん!」
「ようしだったら、ツクシくん、俺のオーダイルとツクシくんのレディアンですっげえバリヤーを作るんだ!」
「バリヤーを?」
「ああ、時間がねえ、すぐに始めるぜ!」
「解った、レディアン!」
 レディアンがひかりのかべを張るとオーダイルがアクアリングを作ってひかりのかべにぶつけて水の膜を貼らせた。ほうでんはシールドに当たったが水のバリヤーの前に壁を壊せないでいた。
「ようし、オーダイル、砕け!」
「オーダイル!」
 オーダイルとレディアンが前に出てパンチを振るってひかりのかべを砕くと、水の竜巻になってデンジュモクに迫った。
「ジュララララ・・・!」
 しかしデンジュモクは両手の先から水の竜巻を吸い込んで吸収してしまった。
「そんな!」
「ちっくしょう、いい作戦だったのに〜」
 デンジュモクは飛び上がると特大サイズのエナジーボールを作り出してヒビキ達に投げ飛ばして来た。
「ヒビキくん、あんなの食らったらひとたまりもないよ!」
「うーんとええと、そうだ!ツクシくん!」
 何かを閃いたのか、ヒビキはツクシにくろいてっきゅうを投げ渡した。
「これ、てっきゅう?」
「ああ、そいつをレディアンに持たせてやれ。そんでそのてっきゅうにエネルギーを溜めてやるんだ」
「でも、それでどうなるの?」
「物は試しだ、俺を信じろ!」
「解った、やってみるよ」
 ツクシの指示でレディアンは手に持ったてっきゅうにきあいだまのエネルギーを含ませる。そしててっきゅうを前に着き出して上空を飛んでエナジーボールに向かって行った。
「マッハパンチだ!」
 マッハパンチでてっきゅうのパンチを振るった。
ドゴーーーーン!!! 
 きあいだまのエネルギーが溜まっているお陰もあってかてっきゅうに当たったエナジーボールは爆発四散した。
「どうでい、かなりのパワーだろ!」
「そう言うことだったんだ・・・」
 動揺しているデンジュモクにレディアンはてっきゅうにマッハパンチして超速球の球をデンジュモクにぶつけた。墜落するデンジュモクにレディアンは回転しながらスピードスターを飛ばしてダメージを与えて地面に落下させた。
 よろめきながら起き上がるデンジュモクにオーダイルがハイドロポンプを飛ばした、デンジュモクは手先の吸収口からこれを吸収した。今度は上方にハイドロポンプを飛ばした。そこにはレディアンが配置したスピードスターが浮かんでいて右側に当たると、左の方へ飛び、左側の星がデンジュモクの方へと飛ばして大ダメージを与えた・・・。


続く・・・。

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