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第27話「ジョウト地方の脅威、ビーストの降臨!」パート6
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル(戦闘中)、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、ウソッキー、メタモン
「ようし、ツクシくん、ポケモンチェンジだ!」
「え、ここで?」
「ああ。なあに心配するこたあねえ!」
「解った、レディアン、戻れ!」
オーダイルとレディアンを戻すと、オオタチとアリアドスを出した。すぐにデンジュモクがほうでんを飛ばして来た。オオタチはジャンプして、アリアドスはサイコキネシスで浮遊させてこれをかわした。
「ヒビキくん!」
ツクシの指示でアリアドスがオオタチに針を飛ばした。オオタチは針を受け取るとれいとうパンチの冷気で凍らせて氷の剣に変えた。
「そう言う事か!あんがとよ!」
「タチ!」
オオタチが剣を構えるとデンジュモクも右腕を鋭利な刃に変えた。切っ先を向ける二体。静寂な空気の中で風が吹かれている。電灯が火花を散らした瞬間、オオタチは剣かられいとうビームを、デンジュモクは10まんボルトを飛ばしたがこれは相殺になった。
「ジュラララ!!!」
デンジュモクが地面を切り上げて電撃を飛ばすとオオタチも地面を切り上げて氷の衝撃波を飛ばして打ち合いになった。
「タチ!」
「ジュラ!」
走り出した二体、オオタチがジャンプしてデンジュモクの刃を切り付けると電撃と共に火花が飛び散った。背後に来ると、突き攻撃に出たがデンジュモクは刃を回転させてこれを弾いてしまう。デンジュモクが歯を回転させて渦巻き状の光線を飛ばすと、オオタチは十字の衝撃波を飛ばしてこれを相殺した。
オオタチが突き攻撃に出るとデンジュモクはしなやかに動いてこれをかわしてしまう。オオタチが体を回転させてトルネード攻撃に出たがデンジュモクは腕をクロスしてこれを吹き飛ばしてしまった。転んだオオタチにデンジュモクが刃を振るい、オオタチの剣を切り裂いてしまった。
「アリアドス、助太刀するんだ!」
「キシャーっ!」
アリアドスがいとをはいてデンジュモクを拘束させた。そしてきりさくを振るってデンジュモクにダメージを与えて行った。デンジュモクの拘束が解かれると、アリアドスはヘドロばくだんを飛ばしたが、デンジュモクは両手の吸収口からこれを吸収してしまった。
「だったら・・・!」
ツクシの指示でアリアドスは糸球を二つデンジュモクに飛ばした。糸球はデンジュモクの両手にかかり、吸収できなくさせた。
「フーディン、サイケこうせん!」
そして、リラもデンジュモクと戦っていた。手持ちのフーディンを繰り出してサイケこうせんを飛ばしたがデンジュモクも10まんボルトを飛ばして押し切ろうとして来る。
「テレポート!」
リラの指示でテレポートに出てこれをかわし、上空からサイコカッターを飛ばしたが、デンジュモクはパワーウィップでこれを叩き落としてしまう。続けてきあいだまを飛ばすがデンジュモクは素早く後退してこれをかわしてしまった。そして着地した所で手先を鋭利な刃に変えて着地したフーディンを突き刺した。
「ボス、フーディンが、うん?」
やられたか、と思われたが良く見るとデンジュモクが刺したものはみがわりに使われる人形だった。
「おお、さすがはボス!」
「簡単にはやられませんよ」
デンジュモクが慌てていると、背後からテレポートでフーディンが現れてきあいだまを放った。デンジュモクは直撃して地面に叩き付けられた。
「ツクシくん、特殊攻撃の吸収は出来なくなったな」
「うん、でも油断は出来ない。強力な電気技もある、それに奴の腕は鋭利な刃物にも変えられる。動きを封じた所を一気に決めた方がいい」
「動きを封じるだってえ?なら・・・」
ヒビキは何か使えるものは無いかと探した。オオタチの拳、そしてツクシのアリアドス。
「なるほどお、よーし!」
「ヒビキくん、何か閃いた?」
「ああ、ツクシくん、俺のオオタチがあいつと戦う。あいつを宙に上げた所で・・・・」
ここでヒビキがツクシの耳元に囁いた。
「解った、任せるよ!」
「行くぜオオタチ!」
「オオタチ!」
オオタチは両手の拳に炎を溜めて走り出した。デンジュモクも両手を鋭利な刃に変えて走り出す。
「ジュラ!」
「タチ!」
しなやかな動きで両手の刃を振るうデンジュモクの攻撃をかわしていき、オオタチは懐に入り込み、ほのおのパンチを二、三発振るう。後退したデンジュモクにほのおのパンチを連打、そして持ち上げると体を回転させて竜巻を作って宙に浮かび空中でデンジュモクを投げ落とした。
「ツクシくん!」
「ああ!」
ヒビキの合図でツクシはアリアドスに指示を出した。
「オオタチ!」
オオタチがだいもんじを飛ばすとデンジュモクは鋭利な刃をクロスに振るって相殺した。
「オオ、タチーーーーーーっ!」
次にれいとうビームを飛ばして今度こそデンジュモクを落下させて地面に叩き付けた。
「ジュララ・・・!」
起き上がったデンジュモクだが、進もうにも進めないことに気付く。足元を見ると粘性の糸が絡んで動けないのだ。
「ふう、何とか間に合ったね。大きめに作っておいた甲斐があったよ」
ツクシがそう言ってアリアドスを撫でる。そう、デンジュモクが宙に浮かんでいる間、アリアドスが地面に巨大なくものすを張っておいたのだ。
「ようし、決めるぜツクシくん!」
「ああ、ヒビキくん!」
続く・・・。