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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第28話「滅びと絶望のカウントダウン、アクジキングの暴威!」パート1


ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、メタモン、デンジュモク(手持ちチェンジ)



・今回の注目ポケモン
・アクジキング
・デンジュモク


・今回の注目ポイント
・アクジキングが街を蹂躙
・ゲーム性能では弱いと評判のアクジキングがここでは無茶苦茶強いアクジキングにしています。



 コガネシティ、ジョウト地方で一番発展している都市である。デパートからゲームコーナー、地下の商店街が街を潤している。ゲームコーナーに夢中になる客に、デパートでショッピングを楽しむ人々、商店街で苦い薬をもらったり、美容店でポケモンのなつきを上げたり、人々の笑顔で賑わっている。人とポケモンの営み、その幸せが続くと思われた。
 晴れ渡っていた空が突然曇り空になった。天気予報では雲一つない晴天と放送されていたはずが雲が覆っている。やがて雲をかき分けてウルトラホールが現れた。ホールから強大なエネルギーが放たれて振動が地面に伝わって来る。
 ホールから巨大な存在が電気を走らせて降臨していく。凄まじい地響きを上げて降り立ったウルトラビースト。山のような巨体、漆黒のボディ、体から突き出た触手。車すらも飲み込むほどの口。
「グギュルオアアアアア、オオオオオオ、ガルウウウラアアオ!!!」
 目を見開き咆哮を上げたのはウルトラビースト、グラトニー、またの名をアクジキング。口からはかいこうせんを放ってビルを崩壊させた。
 現れた暴獣に人々は悲鳴を上げて逃げ惑う。アクジキングは無数の触手で次々と建物を倒壊させていき、壊れた破片を吸い込んでいった。
「しまった、遂に恐れていたことが・・・」
「やっこさん、来ちまったねえ・・・・」
 ヒビキ達がアクジキングを目の当たりにする。ハンサムとクチナシはその威圧感を感じていた。
「建物を、食べてる・・・?」
 ツクシはかつてない恐怖を感じていた。倒壊した建物に近寄るアクジキング。口を大きく開き、轟音を立てて噛り付いていたからだ。金属音が響いて食べ終わると、近くに倒れているコガネステーションのモーターカーを丸呑みにして、外灯を触手で取ると爪楊枝のように使って歯の隙間に挟まった破片を取り除いていた。
 蹂躙、破壊、暴食、それらの行為を行う破壊獣。アローラロコンを抱えているアカネは恐怖に怯えていた。
「こいつ・・・」
 セレビィが自分に見せた未来、そこに映っていた惨劇、それが今、現実となってしまったのだ。
(あいつは止められるのは俺だけだと言ってた。けど、あいつを本当に俺が止められるのか、でも、俺が、俺がやらなきゃ!)
「ヒビキくん?」
「こいつにこのジョウト地方を好きにゃあさせねえ!俺達が絶対に止めるんだ!」
 ボールからデンジュモク、オオタチを出した。
「ヒビキくん、我々国際警察も全力で力を貸そう!」
「では、ハンサムさんは避難に遅れている人の救助をお願いします」
 リラがハンサムに逃げ遅れた人の避難と救助を支持した。
「合点だ!」
 ハンサムは急いでその場を放れ救助に向かった。
「大丈夫かい?」
「はい、それにこのビーストは必ず・・・」
「僕達も、ただ見ているだけじゃない、共に戦います!」
 ツクシとアカネもバタフリー、レディアン、ストライク、ミルタンク、イーブイを出した。リラはボーマンダとフーディン、クチナシはドンカラスを繰り出した。彼らの気配に気付いたアクジキングが咆哮を上げて向かって来る。
「行くぜ!!!」

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