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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第6話「ダイナマイトギャル登場、アルフのいせきで大ピンチ」パート3

ヒビキ現在の手持ち
ワニノコ、オタチ、イシツブテ、オニスズメ


「ワニノコ、イシツブテ、みずでっぽうとロックブラストだ!」
「ワニ!」
「イシ!」
 ヒビキの指示でワニノコとイシツブテは、プテラ目掛けてみずでっぽうとロックブラストを飛ばした。
「ギャシャアアアア!」
 プテラは翼を盾にしてこれをガードしてしまった。そしてキバに炎を溜め込むと、火炎を吐いてきた。
「危ねえ、ツクシくん、避けるぞ!」
「うん!」
 ヒビキとツクシ、彼等のポケモン達は緊急回避をしてプテラの吐いた炎を避けたが、プテラは続けてはかいこうせんを放ってきた。ヒビキ達は爆風に巻き込まれながらもこれを切り抜ける。
 しかし、プテラはキバに冷気を溜め込み始めた。そして口かられいとうビームを吐いて地面を凍らせた。
「何い、そんな手をつか、おわあ!」
 ヒビキは凍った地面に足を滑らせて尻餅をついてしまった。ワニノコ、オタチ、オニスズメも転んでしまった。そこへプテラが電気を溜め込んできた。かみなりのキバの電気を翼にまとって、翼から電撃を飛ばしてきた。
「ぎょろろろろろ、痺れるーーーーっ!」
「ヒビキくーーーーん!」
 ヒビキとワニノコ達は電撃をまともに喰らってしまい体中に電気が走った。ツクシはすぐに駆けつけてヒビキを起こした。
「ヒビキくん、大丈夫?!」
「う、う〜い、問題ねえこれくらい。いい肩こりになったらあ!」
 ヒビキはすぐに起き上がって右手で肩を揉んだ。
「う・・・、ううん・・・」
 その頃、遺跡の中で寝かされていたアカネが目を覚ましていた。
「あれ、うち、あの穴に落ちて・・・そうや!ヒビキくんとツクシくんは?!」
 アカネが急いで外に出ると、そこでは既に戦いは始まっていた。ヒビキのオタチがプテラ目掛けて飛びかかったがつばさでうつで地面に叩き落とされてしまう。オニスズメが辺りを旋回してプテラの体中につついてきたが、これも翼で振り払われてしまった。それを見てアカネは走り出した。
「ヒビキくん、ツクシくーーーん!」
「うん、アカネちゃん?!」
 ヒビキはアカネが来ていることに驚く。
「うちも、うちもお手伝いさせてーーーーっ!」
 しかしその時、プテラがはかいこうせんを飛ばしてきた。その爆風にヒビキ達は怯んでしまう。その時、
「きゃあ!え、え、ええ・・・?!」
 爆風の振動で近くにあった柱が折れて、アカネの方に落ちてきた。
「きゃあああああああああ!」
 アカネは逃げ出すことが出来ず、目をふさいで涙を流して悲鳴を上げた。
「まずい!!!」
 ヒビキは全速力で走り出して、アカネを強く押し出した。互いの体を合わせて地面に倒れる二人。間一髪で柱は二人のすぐ近くで倒れていた。
「ヒ、ヒビキくん・・・?きゃ!」
 ヒビキはアカネの手を掴んで、避難させた遺跡に連れ戻した。
「べらんめえ、危なっかしいことしやがって!俺がいいって言うまでここから出るなよ!」
「待って、ヒビキくん。うちもトレーナーやから、ヒビキくん達の・・・」
 アカネが言うと、ヒビキは安心感のあるはにかみをして言った。
「心配すんな。あんなプテラノドン野郎、俺とツクシくんでちょちょいとやっつけてやらあ。それに・・・、か弱え女を守ってやるのが男の仕事だ。任せとけって」
 ヒビキはそう言って、ツクシやワニノコ達が待っている戦場に戻っていった。その少年の後ろ姿にアカネは、この子はきっと勝ってくれると言う安心感と同時に思わず格好良く思えてしまった。
「おう、ツクシくん、大丈夫か!」
「大丈夫だよ、でも、あのプテラ、中々強い。今の僕達の手持ちでは勝てないかもしれない・・・」
「ツクシくん、こんな時こそ頭を使うんじゃねえのか?」
 ヒビキはそう言って、何か使えるものは無いか辺りを見渡した・・・。


続く・・・。

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