完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~

*167*

第29話「まいこはんとの一直線勝負!ブイズ軍団との戦い!」パート5

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル(戦闘中)、オオタチ(戦闘中)、オニドリル(戦闘中)、メタモン(戦闘中)、デンジュモク



「オニドリル、はがねのつばさだ!」
「イーっ!」
 ヒビキの指示でオニドリルははがなのつばさを飛ばそうとした。
「ヒュラララ!」
 ブラッキーは翼の穴から血液を飛ばしてオニドリルを染めた。そして白い欠片のような物を飛ばして来た、するとオニドリルに着いている血液に付着して重さが増して来た。オニドリルはバランスを取れなくなり降下していく。
「オオーーーーン!」
 ブラッキー滑空して体当たりしてオニドリルを地面に叩き付けた。先ほど飛ばした白い欠片は血小板であることに気付いた
「畜生、えぐいことしやがるじゃねえか・・・」
 ヒビキは考える、あのブラッキーをどうやって倒すのかを、頭の中で異形の姿に変化したシーン翼を生やした、神経を触手のように伸ばして来る、血液を飛ばす、様々なシーンが思い浮かんだ。そして翼から血液や血小板を飛ばすシーンにピンと来た。
「そうか、オニドリル、羽ばたけ!」
 ヒビキの指示でオニドリルは羽ばたいた。ブラッキーも飛び上がって、神経を伸ばして触手のように振るって来た。オニドリルはつばさでうつで弾き落とした。次に目から目玉型の弾を飛ばして来ると回転してこれを弾いた。
「ヒュロロ!」
 ブラッキーが翼の穴から赤血球を飛ばして来た。
「オニドリル、かわせ!」
 ヒビキの指示でオニドリルは素早く動いてこれをかわした。ブラッキーは血液を連射して飛ばして来る、オニドリルは羽ばたきながらこれをかわしていった。すると、
「グ、グウ、グウウ・・・!」
 突然、ブラッキーが苦しみだした。降下して着地すると苦しそうに息切れを起こしていた。足腰もグラグラしており支えるのもやっとと言う状態だった。
「まあ、少しやり過ぎましたえ?」
 血液を飛ばし過ぎたことで体力が弱ってしまったのだ。それを見てオニドリルがドリルくちばしに出る。
「つばさでうつだ!」
 ブラッキーを宙に上げた所で叩き落として、今度こそ倒したのだった。倒されたブラッキーは元の姿に戻った。
「お疲れ様どす、すまへんでしたなあ。今日は良くお休み・・・」
 タマオはブラッキーを元に戻して労いの言葉を掛けた。
「オオタチ!」
 オオタチはどろあそびをして体中に泥を塗りたくった。サンダースがでんじほうを飛ばしたが、泥が耐性となってこれを防ぐ。オオタチはジャンプすると泥を集めて大きなどろばくだんを作り、サンダースに投げ飛ばした。ばくだんは破裂して泥水が飛ぶ、中から泥にまみれたサンダースが出て来て力尽きた。
「さすが・・・」
 サクラはサンダースをボールに戻した。
「ブオーーっ!」
 炎の蛇を纏っているブースターは蛇を分離させるとその中に入り込んで巨大な大蛇に変えてゴローニャを見下ろして来た。
「蛇で来るならこっちだって!」
 ヒビキも何かを思い付いたのか、ゴローニャに指示を出した、ロックカットして身軽にするとジャンプして岩を積むように飛ばして来た。岩を積んだ柱が出来るとその上に乗っかり頭の上に尖った岩を乗せる。すると積まれた岩が蛇のようにくねって意志を持ったように動き出した。ゴローニャが主であるためであろう。それはさながらゴローニャの顔をしたイワークのようだった。ブースターがずつきをしてくるとゴローニャが腕で受け止めてグロウパンチで吹っ飛ばした。炎の蛇は岩に噛み付いたがさしたるダメージにはならずゴローニャがたたきつけると火の粉を散らしながら崩れ落ちた。
「ゴロ!」
 ゴローニャはロックブラストを飛ばして中心部にいるブースターを攻撃した、ブースターは急所に当たり、その衝撃で蛇は姿を消してしまった。
「ふふ、同じ蛇にするなんてさすがどす」
 サツキはブースターをボールに戻した。
「今だ!」
 ゴローニャはすてみタックルをしてブースターを攻撃してこれを倒したのだった。
 一方、メタモンはスピードスターを上空に飛ばしていた。エーフィはスピードスターをりゅうせいぐんに変えて攻撃して来るがひたすら耐えている、そしてエーフィが見上げると巨大なスターが浮かんでいた。そしてスターから光の光線が放たれてエーフィを包みその威力にエーフィは力尽きた。
「星を大きくしはるとは、さすがどす」
 コウメはエーフィをボールに戻した。 
「よし、後はあいつか!」
 残るはシャワーズ一体のみとなった。オーダイル達がシャワーズを一斉に見据えた、するとシャワーズは薄く笑うと、とけるで体を三つに分離させて来た。そして冷気を作り出してあるポケモンの氷の彫像を作り出した。
「何だ、でけえ像を作りやがったぞ・・・」
 大地を生み出したとされるポケモン、グラードンの彫像に三体のシャワーズは自分の溶かした液体をグラードンの彫像に吹きかけた。
「グワアアシャオオオ!」
 すると彫像が意志を持ったように動き出して咆哮を上げた。シャワーズ三体は両足と頭部の足場に乗ってグラードンの彫像に合図を出した。
「さあ、シャワーズを倒せば勝利どすえ、ヒビキはん、もうひと押し」
「お、おう、やってやるぜ!」
 ヒビキの意を汲んでオーダイル達が走り出す。グラードンの彫像が氷の弾を連射して来た。オーダイルは体を揺らしながらかわし、オニドリルは旋回して弾を弾き、オオタチ、ゴローニャはパンチを振るって弾き落とし、メタモンは体をくねらせながらかわしていった・・・。

166 < 167 > 168