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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第30話「雅なる決戦!激突、おねえはん!」パート3


ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、メタモン(戦闘中)、デンジュモク



 だがそうしている間にレジギガスの氷像がパンチを振るって来た。メタモンは反転してかわすとふぶきを放った。しかし氷像はバリヤーを張って防いでしまい、メタモンの方へと跳ね返してしまった。更に地面を叩いて氷の衝撃波を飛ばして来る。
 メタモンはでんこうせっかでかわしながら前進していくが目の前に来た所でつららばりを食らってしまう。氷像が片足を上げて踏み潰してしまう。
「!」
「あらあ、これで御終いどす?」
 メタモンが倒された、と思ったが、ヒビキは全く動じていない。すると踏み潰した片足がピクピクと動き出した。するとその足が持ち上げられて氷像が転ばされた。
「まあ・・・」
「どうよ!」
 見上げるとそこには氷像と同じ、本物とよく似たレジギガスが立っていた。グレイシアから今度はこのポケモンにへんしんしたのだ。
「さすがは、どすな」
「おうよ、そう簡単に倒されてたまるか!」
 メタモンが地響きを立てて歩き出した。
「シャア!」
 グレイシアが叫ぶと氷像も動き出した、メタモンが正拳突きを振るい、氷像はからてチョップを振るった。メタモンが背負い投げをするも、倒れることなく着地して逆にメタモンを背負い投げで転ばせる、凄まじい地響きが聞こえてかぶれんじょうが揺れ始めていた。
「うん?」
 観客席を見ると衣冠束帯を付けたポケモン達が弓を構えていた。そして次々と鏑矢を飛ばして来る。
「矢?何なんだ?」
 ヒビキは一体何をしているんだと首をかしげていた。矢が刺さった壁を見ると様々な道具が吊るされていた。それを見てグレイシアは一つ抜いた。持った矢にはくろいてっきゅうが付けられていた。それを野球のボールを持つように構えると、思い切り投げ飛ばした。てっきゅうは超速球の球になって飛んでいき、メタモンに命中、メタモンは後ろの方へと吹っ飛ばされて壁に激突した。
「メタモン!」
 埃の中からメタモンが何とか起き上がった。後ろの壁は砕けて柱が見えており、衝撃の凄まじさを物語っていた。
「さあてお次は・・・」
 コチョウがある物に指を差すとグレイシアの操る氷像はそれを掴んだ。今度はおおきなキノコを持っていて振り回して胞子をメタモンに放った。すると巨体の体にキノコが生えて来て体をまひ状態にさせて来る。
 そして次にどくばりを持つと槍のように投げて攻撃した。
「ヒビキはんもここにあるのを使ってええんどすえ?」
「て、ええ、いいのか?」
「これも一種のお遊び、それに言いましたえ、うちのバトルはただのバトルではない、と油断させておいて・・・」
 グレイシアが作った氷像がとけないこおりを持ち出して握り潰した。砕けた氷がふぶきになってメタモンに飛んで来る。
「わああ来た!ええとないかないか、何か使える奴!」
 壁に刺さっている矢から何か使えるかを探した。そしてゴツゴツメットに目が入った。
「ようし、これだ!」
 メタモンはゴツゴツメットを被ってふぶきから身を守るとそれをブーメランのように投げて氷像を転ばせた。次にヒビキは真っ赤に燃える玉を見つけた。
「メタモン、これだ!」
 ヒビキの指示でメタモンはその玉を持った。すると氷像がれいとうビームを飛ばして来た、メタモンは軽やかに巨体を動かしてこれをかわしていく、そしてギリギリに近付いた所で人差し指にエネルギーを溜めて氷像の真ん中に突き立てた。
 仰け反る氷像に穴が出来ている。
「これは・・・」
 コチョウが何かあると考えたがその通りとなった。
「ホールインワンだーーーーっ!」
 ヒビキの掛け声と共にメタモンは燃える玉を投げ飛ばした。投げられた弾が穴に入っていく。
「シャシャア?!」
 中にいたグレイシアが慌て出した。すると氷像が蒸気を上げているのが解る。
「はは〜ん、なるほど、さすがは・・・・」
 コチョウは気付いたのだ。今投げた玉はかえんだまだったのだ。氷像はあっと言う間に溶けてなくなりグレイシアが現れた。
「よーし、最後はこれで!」
 メタモンはきちょうなほねを掴んでレジギガスからアローラガラガラに姿を変えた。そして骨から炎を纏わせると骨からかえんほうしゃを飛ばして攻撃、ほのお技を食らったグレイシアは力尽きた。
「おし!」
 メタモンは元の姿に戻って骨を持とうとしたが熱くて持つことが出来ず大慌てでそれを放した。
「お見事、と言った所どすな。さあ、お次は・・・」
 首を横に向けて片手を平行にするとキュウコンがいななく声を上げた。
「コーン!」
 キュウコンが叫ぶと足元に真っ赤に燃える雲が出て来てキュウコンを乗せた。更に廻りを狐顔の火の玉が浮かんで来てヒビキを睨み付けてくる。燃え盛る炎に乗りながら微動だにしないキュウコンに威圧感と神秘性が感じられた。さながら火の神と対峙しているかのようだった。
「おうし、ならこいつで行くぜ!」
 ほのおタイプにはいわタイプだと、ヒビキはゴローニャを前に出した。
「ほほ、いいどすえ・・・」
 

続く・・・。

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